私の目指す「音質」は110dbサウンドをボリューム1クリック位置で出す事です。深夜に音楽を楽しむ事がメインになりますのでどうしてもボリュームの位置は低くならざるを得ません。隣近所や家族への配慮も必要になります。だからと言って「音質」が犠牲になるようでは「欲求不満」の塊になってしまいます。
今回の「オールルシファー化」でその実現が射程内か実現の域に達したと判断しています。音質に対する各指標が全て最高の域に達した上での事です。
3年前にベルデン#8412でケーブルを統一して「音質アップ」作戦が始まりました。スーナーケーブルとの出会いで革新的にサウンドが変化しました。しかしながら「オールルシファー」への集約はそう単純では有りませんでした。
シリウスケーブルの進化と共にSPシステムやアンプシステムも進化をして来ました。その共通の指標は「伝送ロスの極小化」です。如何に市販のケーブルでは「伝送ロス」が多いかをつくづく感じさせられた日々でも有りました。
まず1番に大切なのは「電源」です。ここで分解能や音色や質感の大半が決まります。壁コンからタップまでのケーブルやプラグの重要性は「目からうろこ」の状態です。私の場合も含めて「最初の1番」が「最後の1番」になってしまう事が普通でしょうね。最後までやって初めて気付く事のようです。
ケーブルによる「伝送ロスの極小化」を詰めていくと、「ケーブルの径が大きくなっていく」事と「音質」が正比例しています。そして「ルシファー」まで来てしまいました。ただ大きくすれば良いのでは有りません。同じケーブルを2本や3本使ってもアンプのBTLと一緒で「そのケーブルの持つバランス」が強調されバランスが崩れます。そう単純では有りません。
ケーブルにはそのケーブル特有のサインカーブが有ります。ONの音の出方をするケーブルです。これに対しOFFの音の出方をするコサインカーブのケーブルも有ります。一般的にはこのどちらかしか有りません。
次に、このサインカーブ(コサインカーブ)の「山」の部分でしか「音」は出ません。「谷」の部分では音は出ません。ですから一般的なケーブルでは「あー」と言う音が「あ、あ、あ、あ、」とスタッカートの様に出ています。アナログとデジタルの違いと同じとお考えください。これがアナログでも同じようになっています。連続して繋がっているように感じて聴こえています。
ルシファーのケーブルを作成して上述の事が理解できました。ルシファーではサインカーブの音とコサインカーブの音が一緒に出ています。ですから「緻密」なサウンドがします。「艶」が出ているように感じるのもこの性かもしれません。滑らかなサウンドになります。このサインカーブの山の高さとコサインカーブの山の高さをそろえる為にコサインカーブのケーブルを2本使っています。このコサインカーブのケーブルが当社特注ケーブルになります。ですから他社では作る事が出来ない商品です。
このオンの音(サインカーブ)とオフの音(コサインカーブ)が入ったケーブルを使うと「音数」や「低域・高域の延び」等がまったく違います。しかも「緻密」です。
いままで埋もれていたサウンドが出てきます。
長くなりましたので続きはまた次の機会にします。