二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

四国にて - 9日目

2011-11-21 17:52:48 | 遍路

薬王寺で朝のお勤め。まさにご住職たちのお勤めに同席させていただく。我々遍路には、最後に短くお説教のみ。ほか全て我々がいてもいなくても毎日同じことのよう。なぜかグッと来るものがあった。ご本尊は薬師如来。6時ちょっと前から知らぬ間に始まり慌てて本堂内に入り、20分ほどで終わる。

7時30分、宿 薬王会館を出る。名前がローマ字でIKKOとなっている。夕飯、美味い。風呂のことは書いた。

8時30分過ぎ、日和佐トンネルを通り過ぎ。

10時、コインスナック おにがいわや を通過。

10時15分、小松大師。

10時35分、牟岐町 河内小学校。

11時、牟岐駅。

11時35分、内妻トンネル通過。

12時05分、鯖大師。入り口前の食堂 本家さばせ大福 で昼飯。大福うどん、エビ天・山菜・肉うどん。甘めの透明な出し汁。740円なり。12時35分出発。

1時20分、国道55号線から浅川港に向かう。宿は55号線に面してる。小一時間ほどで国道に戻る。すると先達のNさん?が前を歩かれている。金剛を大きく振ってみる。姿が一旦消えるが、消えた辺りまで行くと、フラフラとわきから出てこられた。「おぅ、お疲れ」

鶴林寺の麓から一緒になっていた30過ぎの女性、Yさん、足が痛いと言いながら先に進んでいるそうだ。今夜はまだ5、6キロ・一時間から二時間歩くそうだ。強い。

3時過ぎ、今日の宿 民宿海部 に着く。客は一人? 風呂は5時過ぎとのこと。ちょっと残念。

今日はひたすら歩いた。何か考えるでもなく、観るでなく。まさに歩くだけで終わった。あぁ、一つ。こんな贅沢はない。カミさんが許し、金銭的に許され、こんな時間の使い方が出来る…。なんとなぁ、感謝、感謝である。





今日の一枚:朝のお勤めの時にお寺から東を。6時5分前ほど。


四国にて - 8日目

2011-11-20 18:01:13 | 遍路

今日は22キロほどの短距離。ゆっくり進める。明日から二日間、お詣りがない。24番最御崎寺まで75キロ弱、三日かけてたどり着く。その前の休憩、と言ったところ。

7時40分、宿 山茶花、出発。

1時40分、23番薬王寺。一時間当たり、休憩をいれて、時速3キロちょっと。

着くまでに二回御接待を受ける。「スミマセン、先急ぐので」とはいかない。しかも日曜日だから数が増える。先達のNさんが猛スピードで歩き抜けたのはそれらに捕まらないようにされた為だ、きっと。

2時、宿 薬師会館に到着。薬王寺の宿坊。早すぎてチェックイン出来ず。日和佐の街をブラブラ。3時を待って部屋に。303号室。ここは夕食後ではなく、明日の朝ご飯前6時から朝のお勤め。参加は任意だが、ほぼ参加と見られている。薬師如来がご本尊なので、一度辞退したが、参加することに。

風呂が館内にない! えっと内心驚き、しまったと。実は、隣に薬師の湯というのがあって、鍵をフロントに預け入浴券をもらって入る。これが意外。温泉としての効能はよくわかないが、ジャグジーがある。全く期待していなかったから、嬉しいのなんの! 早速腰にバンバン当てまくる。いい、実にいい。

あとは、何かシップがあれば完璧なんなが…。最寄りのサンクスに入って小物を買い、売ってないのか確かめた。ない。他でも、土日はこの街では難しい。車で足を延ばすしかない、そうだ。残念。

ちなみに、昨晩の食事は小鯛もあり豪華だった。今夜はいかがとなりますことか。

中弛みか、食べることばかり気になる。これから海岸沿いに歩き続ける。海より山の庵主には、マザーランドにはいたらぬ…。

山を歩いても、海を歩いても車ばかり。歩いている自分がおかしいのか…。いや正しい。正しいはず。





今日の一枚:徳島最後のお寺の山門。本堂に上がると、海が望める。山、山、山と続いていたので新鮮。


四国にて - 7日目

2011-11-19 20:04:06 | 遍路

筋肉痛は特にない。が、腰に来た。ちょうど一週間。悲鳴を上げだした? 明日で徳島のお寺を打ち終える。それは必ず完了させる。でも、それからが長い。海岸沿いを歩くにしても…、登り下りがなぁ。まぁ、為せば成る、為さねば、だ。で、今日の結果。

7時20分、金子や、出発。

8時25分、鶴林寺。

9時40分、大井の小学校跡。

11時20分、太龍寺。昼飯。依然、雨は降りしきる。途中、雉のような山鳥に威嚇される。鶴林寺を越えてから、沢ガニや杉の小枝が枯れた色のようなカエル。紫色の30センチはあろうミミズ。いろいろ見かける。そう、昨晩やその前の夜、鹿笛を聞く、物悲し。12時20分、出発。

3時15分、22番平等寺。

3時40分、宿 山茶花に入る。平等寺の隣にある。早速濡れたものを脱いで、取り敢えず浴衣に。それらを洗濯機にぶち込んで、入浴。

この辺りは関空の離発着のコースか、四六時中飛行機の音。

雨で足を滑らせる。大概そんなとき、余計なこと考えてる。無心や真言をブツブツ言っているときに、そんなことない。不思議、信心深くないんだけれど…。





今日の一枚:一日中、雨。携帯を4時40分過ぎやっとヒトゴチ着いた。その時、部屋をパチリ。十畳を独り占め!


四国にて - 6日目

2011-11-18 17:31:36 | 遍路

6時55分、おんやど 松本屋を出発。細い道をクネクネ入っていったら道を見失った。何度となく立ち止まって確認。目印となるガソリンスタンドを発見。軌道に乗る。ところが再び鮎喰川を越えたところで見失う。小父さんが寄って来て、こう行ってああ行ってと教えてくれた。やっと地蔵院を見つけ眉山越え。それが8時15分。

10時30分頃、国道55号線。排ガスでイヤになる。長く鬱陶しい道。

11時55分、18番恩山寺。幼稚園児たちから、サトウキビとお煎餅とお茶のご接待。こうやって文化が引き継がれる。

1時15分、19番立江寺。ここの宿坊にお世話になるつもりであった。が、天気予報をみていて、あまりよろしくない。距離を稼ぐことに。20番の麓、勝浦町まで進む。

4時、宿の金子やに着く。今日は締めて30キロ位か。よーく歩いた。また、すぐに風呂に。するとあの先達。始めて名乗り合った。Nさん。


こうやってまた巡り会えたのも何かの縁だ。面白くなって来た。







今日の一枚:地蔵院のわきを進んでいき、やっと出てきたマーク。これを見つけたかったんだ。8時半頃。


四国にて - 5日目

2011-11-17 16:28:12 | 遍路

《薄暗き 冬の遍路道 影二つ》

6時40分、旅館 植村出発。

8時、建治寺遍路保全道にはいる。建治の滝から下りる。小父さんがいて、挨拶。この辺りはイノシシとかでないの? 電柵とかしてないし…。 出たときは出たとき。しかたないさ。すぐそこまでミミズ食べに来てるよ。金治の小父さん、潔し。

10時15分、13番大日寺。

11時10分、14番常楽寺。

11時35分、15番国分寺。

12時15分、16番観音寺。

12時40分、大御和神社。植村旅館で作ってもらったオニギリを食べる。1時まで休憩。

1時30分、17番井戸寺。今夜の宿、おんやど松本屋は山門のわき。参拝などをして、2時10分、荷をとく。

明日は眉山越え、徳島市内を迂回する。18番恩山寺、19番立江寺。で、立江寺の宿坊に泊まる。今夜から明日、明後日と天気が崩れる。雨の中の歩きとなりそうだ。時間かかっても注意してゆっくり行こう。





今日の一枚:井戸寺の山門。着いたばかり。


四国にて - 4日目

2011-11-16 16:38:36 | 遍路

荷物を一つにする。がぜん楽になる。要らないものも見えてきた。下着類は身に付けているもの以外一組で十分。ジャージの上はダウンがあるから要らない。靴、これは要検討。通し打ちなら持たない。歩くペース配分、55分歩いて5分、10分休む。いい感じ。イチロー選手がCMしていた機能性のタイツを使用、いい。足の筋肉痛が少なさそう。

6時30分、旅館 吉野出発。

7時、端山休憩所。

7時30分、水大師。

7時50分、長戸庵。

8時19分、薬師如来のご真言を唱えていたら、突然、涙が出てきた。

8時50分、柳水庵。

9時35分、浄蓮庵。

六回、遍路転がしと呼ばれる急坂があった。一回目と六回目だけしか記憶にない…。

11時05分、12番焼山寺。お参りし、昼飯を頂き(旅館 吉野の御接待)、長い休み。あの先達が後から上がってきた。12時05分、出発。

12時35分、杖杉庵。

1時、焼崎のバスプールでスダチを頂く。

ここからが長かった。玉ヶ峠までの登り返しから始まって、行けども行けども川に下りない。川のほとりにある宿のはずだから不安が募る。鏡大師も出てこない。ところが、ポッと町に出たと思ったら本名という街、目的地。

3時、旅館 植村。飛ばした訳ではないが、早かったよう。「早いお着きで」と。今夜は相部屋。このコースを取りたかったので無理に頼み込んだ。一番乗りで一番風呂を頂く。

オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ。これが例のご真言。何故か判らない…。

明日から徳島市内に戻る。13番から17番を目指す。






今日の一枚:山の端に沈みゆく太陽。山の夕暮れは早い。15時05分頃。


四国にて - 3日目

2011-11-15 17:44:08 | 遍路

2、30分関東より日の出が遅い。6時10分の映像。

7時20分、宿坊を出発。

8時25分、8番熊谷寺。

9時10分、9番法輪寺。

9時40分、小豆洗い大師。小さな祠の脇に湧水があって、今は金魚が泳いでいた。確認出来たことでコースを間違っていないコトが判る。安心、安心。

10時15分、10番切幡寺山門。333段もの階段が待ち受けている。上がると、例の先達がおられた。お爺さんと話されている。なんと御年、90歳。車を運転し、その階段を上がって来られたそう。すごい! ココアを飲んでエネルギー補給。あとは、11番藤井寺まで9キロちょっと。二時間半ほどか。長めに休む。門前町に戻ると11時10分。

12時、吉野川河畔の遍路小屋。潜水橋がすぐ先。途中のスパーで買ったリンゴとアンパン、朝ご飯の時にでたバナナで昼飯。20分に行動再開。


最初の潜水橋を渡る。何でも日本一大きな中洲で、一面畑。キャベツ、サニーレタス(路地、トンネルなし)、大根。あと、なんだ…。川砂。竹か何かの木酢液の香り。実にここで道を間違えた。向こうに軽トラが止まっている、フラフラと農道に足を踏み入れてしまった。「オーイ」振り返れば、あの先達。金剛杖で進むべき方向を示される。助かった!

1時50分、11番藤井寺。団体がいる。ちょっと引く。

2時20分、旅館 吉野に。部屋の番、203!

3時に風呂がということだったが、2時30分過ぎに入れた。ありがたい。

そう、明日は最初の遍路転がし、12番焼山寺。行動食を買い出しにいかねば。

宿でチャリンコ借りてスーイ、スイ。ふとあの小母さんを思い出す。もちろんママチャリのだ、すごいとしか…。10番までは一緒になったが、明日はなぁ。

あの先達ともどうだろ。焼山寺までは一つのコース。下りは二つ。庵主は河野に向かい。先達は神山とおっしゃっていた。

こうやって、会っては別れ、巡って行くのだろう。寂しくもあるが、慣れに頼らず一人になって大師との同行二人に戻れとの思し召しか…。




今日の一枚:昨日の夕食後、夕方の勧行に参加。住職さんの話に「森の宗教」文化と言うのが出てきた。日本は自然=森とともに生活してきたんだと。宿坊の窓から北東を。


四国にて - 2日目

2011-11-14 17:44:37 | 遍路

時間配分が全く出来ない…。7時に民宿阿波を後にして、1時半に今夜泊まる宿坊のある六番安楽寺に着いてしまった。昨日同宿であった先達は途中休み休み進まれていて、ちょうどいい具合に宿に向かわれていた(おそらく七番の先あたり)。

一番寺霊山寺に向かい初めての参拝。納め札を入れ忘れ太子堂での参拝を済ませてから、納める。7時25分頃。

7時40分、二番極楽寺。

8時55分、三番金泉寺。

9時55分、金泉寺の奥の院、愛染院。

10時25分、四番大日寺。
10時30分、山神社にて三十分お昼休憩。地元の人たちが気楽に声をかけてくる。暖かで紅葉が進んでないそう。地蔵寺のイチョウのてっぺんあたりかな。

五百羅漢を参拝して、五番地蔵寺、12時10分出発発。立派なイチョウ。半分位は紅葉してるんじゃないだろか。

小学校の低学年の帰宅時間。こんにちはと挨拶してくる。中に名前は何と。答えてあげると、キャーキャー言って同級生たちを追いかけて行った。「名前、教えてくれた!」

13時30分、安楽寺着。参拝の後、45分過ぎ宿坊に荷物を預け七番へ向かう。

14時頃、七番十楽寺。

14時50分、宿坊にはいる。203号室。荷物を解いてお風呂へ。一番乗り、ゆったり手足を伸ばす。

試しに今日、イチロー選手がCMしていたような機能性の高いタイツを使い始めてみる。歩き出すとズボンと二重で暑い。そこでズボンの裾を外し膝上位に。かなり快適。筋肉痛がどれ位でるか…、明日が楽しみ。

民宿阿波で同宿であった小父さんと抜きつ抜かれつ。小母さんとも。ちなみにこの小母さん、徳島駅前でママチャリ借りて回っている、千葉の人。今夜は宿が違うが、またどこかで合うんだろう。

これから夕食になる。その後七時から夜のお勤め。出てみようと。…正直なとこ、お腹が空いた。早くご飯にならないかなぁ。






今日の一枚:愛染院を越えたところ、暑くなってズボンを膝上位までに変えた。よし出発と背負ったザックに乗っていた。何だと思えば彼女だった。


四国にて - 1日目

2011-11-13 18:53:19 | 遍路

8時40分、家を出る。

荷物を預けると8.6キロ。

11時35分頃搭乗開始とのアナウンス。

1時22分、徳島空港をバス出発。50分頃徳島駅前。想像以上に暖かくない。

55分頃、駅に入る。駅弁(阿波地鶏弁当)とお茶、1,095円なり。2時、板野行き入線。

バスの中ザックの小父さんがいた。板野行きに乗って来るかと思えば来ない。入線してきたとき、結願されたご夫婦か。傘は風呂敷、金剛杖はビニールに包んでおられた。

2時34分発。260円。池谷2時51分、10分の接続待ち。乗客は三人になってしまった。池谷に着くあたり、レンコンの畑。普通の畑は灰色、砂が多い? 関東と土が全く違う。黒や赤のに慣れているから、なにか不思議。

3時7分、坂東着。今夜の宿、民宿阿波に荷物を置いて一番寺、霊山寺に買い物へ。

阿波金時? なるほど、砂質なわけか。

白衣(袖無し)、納め札、納経帳、金剛杖を購入。八千円弱なり。

六巡目の先達と二人で夕食。

納め札に書き込んで、早めに寝てしまおう。近くに高速。音が響く。





今日の一枚:宿の前あたりから、お寺の山門を望む。3時20分頃。


初冬の雨

2011-11-12 17:29:06 | 徒然に想う

今年始めて見る富士の冠雪です。6、7合目あたりまででしょうか。昨日の雨がこうさせました。

散歩コースの遊水池周辺では、その雨、茶色くなっていた草たちにきれいな花を咲かせ、靄のベールをつくってくれてます。それが赤く染まり幻想的な雰囲気。

明日から、どうなることでしょう。富士山やカワセミ、散歩士さんたちとしばらくお別れですが、ちょっと楽しみです。毎日何かのタイミングにアップしていきます。乞う、ご期待?

 

 

今日の一枚:ちょっと大きくてスクロールしなければなりません。小さいのも用意したのですが、この方が迫力あって。6時20分ころ、カワセミの川の土手にて。