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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

帰国しました

2010-03-19 21:10:09 | eLearning in China
上海では、晴天にめぐまれました。

移動日をのぞくと、2日しかない短い日程でしたが、実りおおい出張です。

採用面接4件、他社とのビジネスミーティング6件、夕食懇談3件、その他社内打ち合わせなど数件。さらに市内視察など。

eラーニング以外にも、新しいビジネスの立ち上げ準備が進展しました。


5名のeラーニング社長が上海に

2010-03-18 22:40:41 | eLearning in China
同じ時期に、5名のeラーニング会社社長が、上海に滞在しています。そのほか、わたし以外のネットラーニンググループ社長も1名。

さらに、残念ながら直前に都合がつかなくなった社長が3名います。

いよいよ、日本のeラーニング各社が本格的に中国でビジネスを開始する時期がきたようです。もちろん、簡単にできることではありません。


上海にいます

2010-03-16 18:19:40 | Life in Shanghai
きょうの上海は、春らしく暖かい晴天です。

もっと寒いと予想していたので、コートをもてあますことになりそうです。

・・・・

しかし、夜になって急速に冷え込みました。コートなしには、歩けない。

夜は、上海事務所の社員と懇談をしました。あっというまにすぎた、2時間半でした。

ところで、2010年度は、ネットラーニンググループ全社員と毎月2回、部署ごとに社員とポケットマネーで懇談する予定にしています。




樋口一葉『たけくらべ』

2010-03-16 00:46:04 | NetLearning Group
24歳で亡くなった樋口一葉。

「われは女成けるものを、何事のおもひありとてそはなすべきことかは。」一葉がこの言葉を日記にかいたとき、ほとんどの代表作を書き終わっていた。

わたしは女ではなかったか、何か思うことがあったとしても、それを成し遂げることができるのだろうか。「一葉の絶望だろうか、それとも新たな決意だろうか。」(菅聡子)

一葉は、「あらゆる境遇の女性たちの生の葛藤を深い共感と理解をもって描き出す」。母・妻・娘として<家>の束縛の中で、「女性たちの個としての生を希求する苦悩」と対比して、<家>の外で生きる娼婦たちの「生の本質、彼女たちが担わなければならなかったもの」も描く。そして、その<家>の外の存在が、<家>をまもり支えていることも。

『たけくらべ』は、二度とはもどってこない大人になる時期にさしかかった子供たちの時間を、その「世界を背後から支配している吉原遊郭、そしてその周辺の町」に住んだ一葉の体験から描き出している。

数えの14歳、姉が美人花魁の大黒屋の美登利、美登利の同級生の龍華寺の信如、そして田中屋の正太郎。ウエストサイド物語のように、信如と正太郎のグループがにらみあい、殴りこむ。美登利はまずしい正太郎のグループだ。正太郎とおさななじみの親密さでいつもいっしょ。

信如が傘をとばして、雨の中で鼻緒をきらし、大切な反物を泥まみれにする。敵方のリーダー信如にほのかな恋心をいだく美登利がそれを見る。「それと見るより美登利の顔は赤う成りて、何のやうの大事にでも逢ひしように、胸の動悸の早くうつを、人の見るかと背後の見られて、恐るおそる門の傍らへ寄れば、信如もふつと振り返りて、此れも無言に脇を流るる冷汗、はだしに成りて逃げ出したき思ひなり。」信如もほのかな恋心。

クライマックスシーンです。中学校のときに読んだ記憶は、このシーンに集中する。

美登利は家の中から呼び戻され、二人は、言葉をかわすことなくわかれる。二人の世界はまじわらない。

ある日、正太は、大嶋田を結い、「総つきの花かんざしひらめか」す極彩色の京人形のような美登利に出会う。「正太は、あっとも言わず立ち止ま」る。「美登利は泣きたいような顔つきをして、正太さん一処に来てはいやだよと、置き去りに一人足を早めぬ。」家に帰って「うつ伏し臥して物も言わず」・・・「帰っておくれ正太さん」

正太にはなにがおきたかわからない。美登利が花魁になる日が近い。

吉原にとりこまれる美登利、僧侶の学校へ旅立つ信如。大人の世界。決められた定め。まじわらない二つの世界。

信如が旅立つ日、美登利は、「違い棚の一輪挿しに入れて淋しく清き姿をめでけるか、聞くともなしに伝へ聞く其明けの日は信如が何がしの学林に袖の色かへぬべき当日なりしぞ。」この文章で、『たけくらべ』は終わっている。

中学生のときに読んだからといって、読んだつもりになってはいけないことに気が付いた。もっといろんな本を読み返そうと思う。




統合型内定者研修『 内定者パック2011 』

2010-03-15 20:46:17 | eLearning
以下は、ネットラーニングが発行するメールマガジンからの引用です。
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ネットラーニングの『 内定者パック2011 』は、研修も管理もコミュニケーションも、すべてがひとつになった『 統合型内定者ツール 』です。

学習するだけでなく、eラーニングと完全に統合されたSNSを使用する事で、内定者のモチベーションアップにも繋がります。低価格で最大限の効果を発揮する内定者パック2011をぜひご検討ください。

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『内定者パック2011』の特長
http://www.netlearning.co.jp/hojin/naitei/index.html
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◎豊富なコースから選択可能
  全15シリーズ、200コース以上の豊富なラインナップからお選びいただけます。
  コースの組合せによって、通常価格の半額以下にもなるおとくな割引パックや、
  お申込数に応じたボリュームディスカウントも承ります。

◎ネットで集合研修も
  ネットセミナーを使えば、全国に点在する内定者とネット上で集合研修を
  実施可能!セミナーだけでなく、入社前説明会といった活用法もあります。   

◎充実の管理機能
  管理者画面で簡単に学習状況や成績を確認できるほか、アラート機能、
  一括メール送信機能、アンケート機能など、多彩なファンクションを網羅。
  ご担当者様と内定者のコミュニケーションを強力にサポートします。

◎携帯にも対応した内定者SNS
  コミュニケーション + ラーニング で高い学習効果を実現します。
  SNSのご利用料金は、お一人あたり1,050円(税込)と業界最安値クラスで
  提供いたします。


内定者研修の事例を通し、より効果的な活用方法をご紹介するセミナーも
ご用意しております。
ご興味のある方は、ぜひご参加いただければ幸いです。
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◆ 成功事例で見る 内定者研修
~ eラーニングとSNSを使った内定者フォローの有効性 ~
http://www.netlearning.co.jp/hojin/seminar/ad_51.asp
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生き方を考える

2010-03-15 07:02:25 | 読書/新聞/映画など
小学校5年生のときに、「人はなぜいきるのか」ということを考え込んでしまった。

しかし、割合はやく自分で結論を出してしまいました。

なぜといっても、げんに生きている。では、「いかに生きるか」と問い直すべきではないかと。それ以来、そう考えて生きています。

そのころ、大人は子どもの考えていることがわかっているのだろうかとも考えた。ならば、何歳で何を考えていたかを、大人まで覚えていようと。だから、小学校5年生のときに何を考えたか覚えている。

生き方を考えるのであれば、生きることそのものは、目的ではなくなります。


健康について思う

2010-03-14 21:24:33 | Life in Tokyo
健康第一だと思う。会社でも、それを徹底している。

以下は、自分の生き方のなかでの健康についての考え方です。人に同じ考えをもとめているわけではありません。

生命は、いのちとなって輝く。
わたしは、はげしく生きたい。そのために徹底的に健康を大切にしたいと思う。「そのために」です。健康が先にあるのではない。

シュリーマンの『古代への情熱』のなかで、、極貧のなかから徹底的に学び、商人としてだれよりも働いたかれは、その過程で強靭な身体を手に入れたことがかかれています。

大いなる健康について、ニーチェはこう言っています。
「大いなる健康を必要とする。--それをただ保持しているだけでなく、いつもいつもそれを投げ捨てるゆえに、いや投げ捨てなければならないゆえに、たえず獲得し、また獲得しなければならぬような、そういう健康を必要とするのである。」

長寿もそうだ。長生きすることそのものをもっとも大切にする考え方があっても当然です。

でも、わたしはちがう。生き方をもっとも大切にしたい。そして、その生き方を貫き通すために、できるだけ永く生きたい。生き方を大切にするために、健康を大切にしたい。

どちらにどちらが従属するか。生きることを目的にするのか、生き方を主にするのか。




職人魂『五重塔』

2010-03-14 20:56:09 | 読書/新聞/映画など
幸田露伴『五重塔』(岩波文庫、2009年4月24日第112刷、400円+税)

読まれた方も多いと思います。

わたしも、最初に読んだのは、中学生のときです。すさまじい暴風のなかで、落成式直前の五重塔がはげしくゆれている。「上りつめたる第五層の戸を押明けて今しもぬつと十兵衛半身あらはせば、礫を投ぐるが如き暴雨の眼もあけさせず面(おもて)を打ち、・・・・」このシーンが、強く印象に残っていました。

大工の棟梁、のっそり十兵衛は、いかなる嵐であろうと、自分が建てた五重塔は「風が吹いたとて騒ぐには及ばぬ、・・・塔は大丈夫倒れませぬ」と確信している。

著者は、嵐のすさまじさを、こう表現している。
「・・・剛しとなせる力を讃せよ、すべては我らの矛の餌になれば、、剣の餌なれば斧の餌なれば、讃して後に利益に餌ひ、よき餌をつくりし彼らを笑へ、嬲らるるだけ彼らを嬲れ、急に屠(ほふ)るな嬲り殺せ、活かしながらに一枚一枚皮を剥ぎ取れ、肉を削ぎとれ、彼らが心臓を鞠として蹴よ、枳殻(からたち)をもて背を鞭てよ、嘆息の息涙の水、動悸の血の音悲鳴の声、それらをすべて人間(ひと)より取れ、残忍の他快楽なし、酷烈ならずば汝ら疾(と)く死ね、暴れよ進めよ、無法に住して放逸(ほういつ)無惨無理無体に暴れ立て暴れ立て進め進め、神とも戦え仏をも敲(たた)け、道理を破って破りすてなば天下は我らがものなるぞと、・・・・手ぬるし手ぬるし、酷さが足らぬ・・・」
ほとんど3ページにわたって、嵐のすさまじさが書かれている。

この嵐に対峙するのっそり十兵衛の人間をこえたすさまじい魂の存在をうきだたせてもいる。この文体でなければ、十兵衛のすさまじさを表現できなかっただろう。
「神とも戦え仏をも敲(たた)け、道理を破って破りすてなば天下は我らがものなるぞと、・・・」というあたりは、ニーチェの超人を連想させる。

中学のときの印象は、ここまでだ。今読んでみると、読み方がだいぶ浅い。

五層のうえで十兵衛が、木片ひとつ飛んでも死と覚悟をきめていたとき、「天命を静かに待つとも知るや知らざるや、風雨をいとはず塔の周囲(めぐり)を幾度となく徘徊する、怪し男一人ありけり」
もう一人、やはり、暴風雨に少しでも五重塔が壊れたら死と決めている男がいたのだ。

この小説の主な登場人物は、のっそり十兵衛、決死の覚悟をしていた川越の源太、そして感応寺の上人。

おしもおされぬ大棟梁の源太。感応寺の本堂などの建設でも立派な実績がある。「すっきり端然と構えたる風情と云ひ面貌と云ひ水際立つ男振り、万人が万人とも好かずに居られまじき天晴(あっぱれ)小気味のよき好漢(おとこ)なり。」配下の大工もたくさんいる。だれが考えても、五重塔の建築をまかせられるにふさわしい。

いっぽうののっそり十兵衛、「なにを一ツ頼んでも、間に合った例(ためし)がなく」腕はたしかでも、横町のどぶ板を直すような仕事しかなく、極貧の生活だ。

感応寺の五重塔建設がきまったとき、十兵衛は、一生に一度、百年に一度のこの仕事を自分が受け持たないのは、「ああ情けない」と思い詰めて、上人に一人会いに行く。そこで、自分にやらせてほしいと切々と語る場面も圧巻だ。

上人に2人で相談して決めろといわれて、十兵衛は絶望してあきらめた。2人で話せば、結論はわかっている。

しかし、大棟梁源太は、考えたすえに、2人でやろうと提案する。十兵衛は、さらに妥協してお前が主になれといわれても、「できませぬ。」それなら源太がやってくれと断る。寄木でいい仕事はできないと十兵衛は思う。男気の源太、ついに十兵衛にゆずる。そして、自分が集めた資料・図面などを全部提供しようと。十兵衛は引き受けるが、図面・資料は全部断る。堪忍袋の緒が切れて、源太帰る。・・・まさに圧巻につぐ圧巻のシーンだ。涙なしには、読めない。

この2人の緊迫した話し合いの意味を、中学生のときには、理解できていない。

嵐の日、五重塔の周辺をうろうろしていた怪しい男は、この源太だ。自分がゆずって、十兵衛にまかせた以上、ほんの一部でも嵐で破壊されれば、責任をとって死ぬつもりだ。

その十兵衛を最後まで信頼したのは、上人だ。

嵐も去っていよいよ落成式の日。「上人わざわざ源太を召(よ)びたまひて十兵衛と共に塔に上られ、・・御筆に墨汁(すみ)したたか含ませ、我この塔に銘じて得させむ、十兵衛も見よと宣(のたま)ひつつ、江都の住人十兵衛これを造り川越源太郎これを成す、年月日とぞ筆太に記し了(おわ)られ、満面に笑みを湛えて振り返りたまへば、・・・」

十兵衛のように生きたいし、源太のようにもありたい。そして、上人のようにも。