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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

10周年をむかえる

2008-01-08 23:45:56 | Netlearning,Inc.
ネットラーニングは、1月12日に10周年をむかえます。

昨日、創業のときからサポートいただいた方々や全社員が参加した記念行事をおこないました。

3名で友人の会社の机ひとつを借りてのスタートでした。米国のデジタルシンクとの提携交渉には、村井会長や校條取締役、イーストの下川社長、渋谷さんなどにも何度もせまいエコノミークラスの長旅においでいただきました。

独自路線をきめたあと、たった数名で、半年間でLMSを構築し、2000年4月20日に8コースの開講ができたのも、イーストさんやコース開発のパートナー企業のおかげでした。

いま、10年たったネットラーニングがこの位置にいるのも、当初から一貫したビジネスモデルをそだててきた社員と、とりわけ最初からともに歩んでいただいたパートナー企業、そして、ユーザーのおかげです。また、株主として多くの方々にご支援いただきました。

あらためて、みなさまにお礼申し上げます。




気がつけば途上国

2008-01-08 16:43:39 | 読書/新聞/映画など
「気がつけば途上国」正月休みの新聞のトップ面でみつけた見出しです。

きょうの日経新聞にもリアルな記事が出ています。

いまから20年前、日本人が退職後は物価が安いスペインで暮らそうというプロジェクトがありました。発表したのは、現在経産省事務次官の北畑氏。当時、住宅は高くても1,100万円程度で、月10万円あまりで十分生活できると試算されていた。

が、いまは!!!
スペインの生活費も住宅購入費も日本の2倍。たった20年で逆転です。当時15万円以内とみられた生活は、いまでは、28万円ほど必要になっている。

スペインから日本にくれば、住宅費も生活費も半額になる。かつて、日本からみた途上国の姿です。

レタス1玉500円のオーストラリアからタイに逃げ出した人の話もでています。そのタイも年金ビザ取得には、月23万円強の年金が必要になっているという。これ以上バーツが強くなる、あるいは、円が弱くなれば、タイへの移住も夢となる。

気がつけば途上国。1人あたりGDP世界18位の国。

今起きていることは序の口だとすれば、どうすればいいのだろうか。

危機感を強く持てば持つほど、教育に未来をかける思いが強くなります。


いつ気がつくか

2008-01-08 13:06:45 | 読書/新聞/映画など
ドラッカーは、こんなことを書いています。

将来なにがおきるか気が付いていない人たちがいる。しかし、気が付いている人たちも、大半はそれが今すでに始まっていることに気が付いていない。

石油資源が、70年後ころに枯渇するといわれている。では、その影響はいつからあらわれるのだろうか。70年後には、ガソリンで動く車は1台もないかもしれない。しかし、それは、ある日突然そうなるのだろうか。実際には、供給が需要をまかないきれないプロセスが長くあり、すさまじい争奪と代替がはじまる。それは、すでに原油価格の暴騰として始まっている。

地球温暖化といわれる。それが、人類の生活に重大な影響を及ぼし始めるのは、数十年も先のことだろうか。アルプスや北極南極の氷がとけ、各地で異常気象が頻発するようになったのは、この10年に目立つようになった。これから10年、どんなにはげしい変化が待ち受けているのかおそろしいほどだ。

人口減少と縮小経済といわれる。その激烈な影響はいつからあらわれるのだろうか。本当は、もう、とっくにあらわれているのではないだろうか。すでに、豊かさをあらわすといわれる1人あたりGDPは、日本は世界の18位。先進国でほとんど最下位であり途上国なみになりつつある。地方経済は場所によっては壊滅的といってもおおげさでない状況におちいりつつある。

大学院の学生のころ、1929年大恐慌を調べて驚いたことがる。当時の日本を代表する雑誌が、1930年に「恐慌はくるか」という大特集をしているのだ。表紙に大きく書かれている。いまからみれば、すでに恐慌の真っただ中にあるのに、渦中の人は、そう認識していなかったのだ。

すでに、それはどんどん始まっている。遅れているのは、われわれの認識なのだ。

すでにはじまった未来にわれわれは、いかに対応すべきか。

石油資源が枯渇すれば、あたらしいエネルギーや新しい交通手段も必要になる。たとえば暖房も建設資材の工夫で対応する部分もあるかもしれない。

もともと、変化という新しい局面では、たえず、学習と知恵の工夫が求められる。まして、人類の存在基盤にかかわるほどの大きな変化に対しては、いっそう学習と知恵の発揮が必要だろう。

学ぶ、教育する、知恵を発揮する。




eラーニング業界でのポジション

2008-01-06 12:45:13 | Netlearning,Inc.
わが社は、eラーニング業界でどのような位置をしめることめざすのか。

ネットラーニングの考え方は、市場の現状に応じて、変化してきました。

eラーニング市場が導入期であった2004年ごろまでは、各社がさまざまなビジネスモデルを競い合っていました。成功する企業もあれば、撤退する企業もあるという新しい市場の初期状況がありました。この時期にネットラーニングが目指したのは、成功事例となる事でした。ネットラーニングのようにすればeラーニングビジネスを成功させることができるというひとつの事例をつくることが、業界におけるわれわれの役割と考えていました。

2004年の夏頃を境に、市場は成長局面にはいりました。長かった導入期がおわり、いよいよ、新しい市場の第二ステージに入ったのです。この時期にネットラーニングが目指したのは、市場の先頭を走り、業界をリードする事でした。eラーニングが教育事業であることが明確になり、また、日本的なeラーニングが認識されはじめた時期でもあります。

2007年頃から、ネットラーニングは、eラーニング業界の各社とはまったくちがう会社となることを目指し始めました。まったく独自のビジネスモデルを模索し始めています。

ネットラーニングは、あくまでもネットを用いた教育研修の会社です。いずれネットが教育の主流になるときには、まさに、単なる教育研修の会社です。

同業他社は、eラーニング会社ではなく、教育研修の会社となっていきます。かれらと競い合う局面がはじまり、競合が拡大していきます。

*少し、補足します。
 たとえば、株式会社立のネットの大学院があったとします。文科省に認可された正規の大学院です。授業はすべてeラーニングでおこなわれます。この会社は、自己の事業をeラーニング業界に属する分野と考えるのか、他の大学院との関係で考えるのか。くらべられるべきは他の大学院であり、同業他社はeラーニングの会社ではありません。
 つまり、eラーニングとは、教育のひとつの手段にすぎないものです。そして、それは、いずれ主流になります。


何をすべきなのだろうか

2008-01-05 20:36:08 | 読書/新聞/映画など
歴史的な転換点にいます。人類史上でもまれな転機を、われわれは目撃している。そのまっただなかにいます。

原油価格がはげしく上昇している。このまま価格が上昇を続けるわけではないにしても、大きな流れとしては、資源が枯渇していくプロセスなのだろう。 石油という資源を人類は、使いきろうとしています。もうすぐに。

テレビで、地球温暖化のさまざまな現象を取り上げている。世界各地での異常気象、ヒマラヤや北極などでの氷の溶解、漁業異変などなど・・。地球で大変なことがおきていることは間違いない。まだ、それは序の口であり、今後どれほど深刻になるのか予想もつかない。

「気がついてみれば途上国」。今日見た新聞の見出しです。日本の経済力は、途上国なみになりつつある。豊かさをあらわす1人当たり名目GDPは世界で18位。ほぼ先進国の最下位。日本が力を本格的に失うのは、まだこれからだというのにすでに!

格差社会、というより、大半の人たちが貧困になる時代。二極化という言葉は、上下の二つの層がうまれるように聞こえますが、数えるほどの上層とほとんど全部を占める下層の誕生です。社会構造の大変化。

いま、われわれの目前で何が進行しているのだろうか。何を目撃しているのだろうか。

資源が枯渇し、異常気象が多発し、日本の経済力が崩壊するおそれがあり、地域社会が破壊されている。

何をすればよいのだろうか。

なすべき唯一のことは、次世代の教育に徹底的に力をそそぐことです。この困難に立ち向かう力を育てる。

教育に未来をかける。







上海の交通事故

2008-01-04 23:12:36 | 旅行
上海で、交通事故は、なんども目撃しています。

しかし、・・・・

今回は、自分の番でした。31日の昼ごろ、われわれが乗っていたタクシーが、交差点で急停車したときに、ドスンと追突されました。はずみで飛び出したタクシーは、前の車のにも玉突き衝突。

同乗者がかるい鞭打ちになって、病院へ。幸い、近くにいた中国人の友人が15分くらいでかけつけて、警官や運転手たちと話をつけてくれて、病院にもつれていってくれたので助かりました。そうでなければ、途方にくれていたと思います。

大病院での検査で、現在のところは、たいしたことがなかったようでほっとしています。

2日には、交通警察に追突運転手とタクシーの運転手とわれわれが出頭して話し合い。日本の保険会社から保険がでることになったので、日本に帰ってから障害が出た場合の追突者の責任などを確認しました。

現場に駆けつけた白バイ警官も、交通警察の警官も、大切な外国人だということで、粘り強く親切に対応してくれました。

わたしの中国の友人が、少し皮肉もこめて、「わたしたち中国人には、これほど丁寧に扱ってくれないのはなぜか」ときいたところ、「外国人は言葉もおもうようにならないし、中国の事情もよくわからないのだから、丁寧に扱うのは当然だろう」という返事でした。

以前、この中国の友人が、深夜、残業から帰宅中に日本で暴力をうけたときの日本の警察の対応は、中国人であるおまえがこんな時間に何をしていたのだという被害者に高圧的なものだったのを思い出しました。



中国とインドのインフラ

2008-01-04 09:09:23 | 読書/新聞/映画など
そう遠くない時期に、中国とインドは、経済規模で日本を追い抜いていきます。

この2つの急成長する経済大国をみていますと、インフラの整備に大きな差を感じます。

世界的なITの中心地バンガロールは、公共交通機関も貧弱でいちじるしい交通渋滞に悩まされています。

上海は、くるたびに変化を感じますが、今回は、新しい地下鉄がどんどん開通していることにおどろいています。またたくまに、10本以上になります。高速道路なども整備されている。

とはいえ、インドも、教育に関するインフラは、かなり充実している。

このインド的資本主義と中国的資本主義は、将来、どのよう発展していくのだろうか。

とともに、日本の将来も気になるところです。すでに、豊かさをあらわす1人あたりGDPは、世界の18位まで転落しており、「気がついたら途上国」の日本は、いまこそ、将来に向けて教育に力を入れなければならないときです。




上海の新年午前零時

2008-01-01 10:08:38 | 旅行
2008年午前零時の上海です。

身動きできないほどの数万人の大群衆のなかで、花火が打ち上げられました。

直後に押し合い動き始めた群集は、かなりの負傷者がでたのではないかとおもわれますが、さしせまった危険を感じる状態でした。