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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

いつ気がつくか

2008-01-08 13:06:45 | 読書/新聞/映画など
ドラッカーは、こんなことを書いています。

将来なにがおきるか気が付いていない人たちがいる。しかし、気が付いている人たちも、大半はそれが今すでに始まっていることに気が付いていない。

石油資源が、70年後ころに枯渇するといわれている。では、その影響はいつからあらわれるのだろうか。70年後には、ガソリンで動く車は1台もないかもしれない。しかし、それは、ある日突然そうなるのだろうか。実際には、供給が需要をまかないきれないプロセスが長くあり、すさまじい争奪と代替がはじまる。それは、すでに原油価格の暴騰として始まっている。

地球温暖化といわれる。それが、人類の生活に重大な影響を及ぼし始めるのは、数十年も先のことだろうか。アルプスや北極南極の氷がとけ、各地で異常気象が頻発するようになったのは、この10年に目立つようになった。これから10年、どんなにはげしい変化が待ち受けているのかおそろしいほどだ。

人口減少と縮小経済といわれる。その激烈な影響はいつからあらわれるのだろうか。本当は、もう、とっくにあらわれているのではないだろうか。すでに、豊かさをあらわすといわれる1人あたりGDPは、日本は世界の18位。先進国でほとんど最下位であり途上国なみになりつつある。地方経済は場所によっては壊滅的といってもおおげさでない状況におちいりつつある。

大学院の学生のころ、1929年大恐慌を調べて驚いたことがる。当時の日本を代表する雑誌が、1930年に「恐慌はくるか」という大特集をしているのだ。表紙に大きく書かれている。いまからみれば、すでに恐慌の真っただ中にあるのに、渦中の人は、そう認識していなかったのだ。

すでに、それはどんどん始まっている。遅れているのは、われわれの認識なのだ。

すでにはじまった未来にわれわれは、いかに対応すべきか。

石油資源が枯渇すれば、あたらしいエネルギーや新しい交通手段も必要になる。たとえば暖房も建設資材の工夫で対応する部分もあるかもしれない。

もともと、変化という新しい局面では、たえず、学習と知恵の工夫が求められる。まして、人類の存在基盤にかかわるほどの大きな変化に対しては、いっそう学習と知恵の発揮が必要だろう。

学ぶ、教育する、知恵を発揮する。





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