eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

日経産業新聞に記事

2009-01-28 13:50:52 | Netlearning,Inc.
きょうの日経産業新聞に、ネットラーニングの管理職向けコースが大きく紹介されています。

見出しは、「eラーニング 内容高度に」「コスト抑制需要見込む」「ネットラーニング 管理職向けにコース」など。

ネットラーニングが管理職むけに開講した3つのコース
「成果を出すタイムマネジメント」
「説得力のあるプレゼンテーション」
「チームが活性化するコミュニケーション」
が紹介され、画面イメージも掲載されています。

また、08年度のeラーニング市場規模が1,481億円と05年度の約1.5倍に成長する見込みであることも、グラフでわかりやすく説明があります。

そのほか、2社のeラーニングコースについて、簡単な紹介もあります。


2002年3月期との比較

2009-01-28 09:25:06 | eラーニングビジネス
今回の「崖を転げ落ちるような」不況が、eラーニング市場にどのような影響をおよぼすのか、しっかりした見通しを立てたいと思いながら、不透明な中を進んでいます。

まず現状についていえば、ネットラーニングだけでなく、主要なeラーニング会社は好調な業績をつづけています。2008年度の業績については、不況の影響をほとんどまったく受けずに各社とも増収増益基調です。

問題は、2009年度です。

先行き不透明であることから、事務所の拡大移転を中止したeラーニング会社も何社かあります。各社とも経営は、きわめて慎重になっている。

まだ若いeラーニング業界が経験した不況と言えば、2001年ごろからのITバブルの崩壊だけです。当時をふりかえってみますと、2002年3月期の上場企業の赤字は506社にのぼりました。2009年3月期は、現在の集計では、上場企業1,569社のうち215社(新興3市場、金融をのぞく)の最終赤字が見込まれています。

2009年度は予測がつきませんが、2009年3月期でみるかぎり、企業の業績は2002年3月期のほうが格段にきびしい。

では、その2002年3月期のネットラーニングの業績をみますと、eラーニング営業開始2期目で、前年の3.5倍約3億6000万円の受注をしています。不況のなかで、ダイナミックに売り上げを拡大している。不況にかかわらず、eラーニング市場が力強く立ち上がってきました。

このような不況好況のプロセスを経ながら、ネットラーニングは、この3月期で12期連続の増収となります。

今回の不況のなかでも、在庫・金融・円高の3つの重圧がないeラーニング市場は、力強く高い成長をつづけると考えることもできます。少なくともわが社は、増収増益の連続記録を伸ばしていきたい。




『永平寺修行記』

2009-01-28 06:46:31 | 読書/新聞/映画など
野々村馨『食う寝る坐る 永平寺修行記』新潮文庫、2001年8月1日、629円

突然出家を思い立った30歳の青年の1年間の永平寺修行記。そのきびしさは、ききしにまさる。1年間の日々を丹念に記録しています。

何年か前に永平寺にいったときには、さきにこの本を読んでいけばよかったと思う。

案内してくれた永平寺のお坊さんは、修行をはじめて半年ほどで6キロやせたと言っていました。知り合いの副住職さんは、20キロやせたそうです。

ただひさすらに坐禅をし、日々のこの一瞬に生きる。曹洞宗の道元の教えにもとづく修行です。 『正法眼蔵』は、たとえば、洗浄の巻きで、東司(トイレ)の作法を詳細にさだめています。

著者は、修行の日々に、参拝する2人のご婦人にであいます。2人とも、戦争で子供をなくし、弟をうしなった方です。戦後50年をこえても、毎年永平寺に参拝し、その悲しみをわすれることができない。いま、ガザで肉親をうしなった人たちの悲しみは、生きているかぎり忘れられないのだろう。