eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

企業は不況期に進化する

2009-01-20 12:54:17 | 読書/新聞/映画など
景気循環のそれぞれの局面において、企業の行動はちがいます。

好況期には、売上をどんどん増やすために、量的な拡大をする。不況期には、きびしい環境で競争にうちかつために、企業は工夫を積み重ねて進化する。対応できない企業は淘汰される。

いままさに、各企業は、進化できるかどうか、生き残ることができるかどうか、あるいは、はげしく成長できるかどうか行動を選択している。企業によって、対応する戦略もちがいます。

このプロセスをへて、資本主義は生き延びる。生命力を維持し、贅肉をおとしてよみがえります。

ちなみに、フリードマンに代表される市場主義経済の考え方では、すべて市場にまかせさえすれば資本主義はたえず順調に発展するのであり、不況などというものが定期的にやってくる景気循環などというものはない、あるのは、景気変動だけだということになります。1929年恐慌は、資本主義に必然なものではなく、政策の失敗によるのだ、だからまた来ることはないというわけです。

「景気変動」という言葉を新聞でもよくみかけますが、このような考え方が背景にあります。

ところで、景気変動という考え方では、景気循環の理論的な解明を放棄し、景気循環とその資本主義における積極的な役割を否定するものであり、結果的に、景気対策を混乱させます。

現在の日本は、景気循環を的確にとらえ、明確な景気対策をとることができないでいます。びほう策の積み重ねで、混乱を拡大している。