野々村馨『食う寝る坐る 永平寺修行記』新潮文庫、2001年8月1日、629円
突然出家を思い立った30歳の青年の1年間の永平寺修行記。そのきびしさは、ききしにまさる。1年間の日々を丹念に記録しています。
何年か前に永平寺にいったときには、さきにこの本を読んでいけばよかったと思う。
案内してくれた永平寺のお坊さんは、修行をはじめて半年ほどで6キロやせたと言っていました。知り合いの副住職さんは、20キロやせたそうです。
ただひさすらに坐禅をし、日々のこの一瞬に生きる。曹洞宗の道元の教えにもとづく修行です。 『正法眼蔵』は、たとえば、洗浄の巻きで、東司(トイレ)の作法を詳細にさだめています。
著者は、修行の日々に、参拝する2人のご婦人にであいます。2人とも、戦争で子供をなくし、弟をうしなった方です。戦後50年をこえても、毎年永平寺に参拝し、その悲しみをわすれることができない。いま、ガザで肉親をうしなった人たちの悲しみは、生きているかぎり忘れられないのだろう。
突然出家を思い立った30歳の青年の1年間の永平寺修行記。そのきびしさは、ききしにまさる。1年間の日々を丹念に記録しています。
何年か前に永平寺にいったときには、さきにこの本を読んでいけばよかったと思う。
案内してくれた永平寺のお坊さんは、修行をはじめて半年ほどで6キロやせたと言っていました。知り合いの副住職さんは、20キロやせたそうです。
ただひさすらに坐禅をし、日々のこの一瞬に生きる。曹洞宗の道元の教えにもとづく修行です。 『正法眼蔵』は、たとえば、洗浄の巻きで、東司(トイレ)の作法を詳細にさだめています。
著者は、修行の日々に、参拝する2人のご婦人にであいます。2人とも、戦争で子供をなくし、弟をうしなった方です。戦後50年をこえても、毎年永平寺に参拝し、その悲しみをわすれることができない。いま、ガザで肉親をうしなった人たちの悲しみは、生きているかぎり忘れられないのだろう。
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