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次は「SGH48」でも作るんだろう

2015-04-08 22:57:34 | 社会・経済
今週は寒の戻りで寒うございますね。
首都圏でも雪が舞ったりしております。

そんな中、新シーズンということで学校でも新学期が始まっておりますが、
こういった学校も始まるんですね。


 福島:「ふたば未来学園」開校 原発避難乗り越え

 東京電力福島第1原発事故で住民の6割以上が避難したままの福島県広野町に8日、
 県立ふたば未来学園高校が開校した。同原発を抱える双葉郡(8町村)の高校では
 今年度唯一の生徒募集で、152人(男子98人、女子54人)が入学。
 新校舎が完成する2019年春まで、臨時校舎の町立広野中学校で学ぶ。

 「双葉郡の教育復興」の役割を期待する文部科学省は、同校を県内初の
 「スーパーグローバルハイスクール」(SGH)に指定し、
 国際社会で活躍する人材育成を目指す。同校で特別授業などをする
 「ふたばの教育復興応援団」に建築家の安藤忠雄氏や俳優の西田敏行氏ら17人が参加。
 校歌は作詞家の秋元康氏がプロデュースし、制服は「AKB48」の衣装を担当する
 茅野しのぶ氏がデザインした。

 学区は県内全域で1学年の定員は120人だが、双葉郡からの応募が多く、
 特例として全員合格させた。仮設住宅などで避難生活を送ってきた新入生もおり、
 通学圏外の60人余は寄宿舎から通う。
 生徒は▽大学進学▽トップアスリート▽専門職業人--の3系列の科目群から
 選択科目を選び、学ぶ。県は今後、中高一貫校化を検討する。

 開校式で内堀雅雄知事は「双葉地方の復興のシンボルとして、
 国内外に明るい未来を告げる人材になってほしい」と祝辞を述べた。
 新入生を代表し、広野町の日下(くさか)雄太さんは
 「あれから4年。(新入生たちは)さまざまな思いを胸にこの地にやってきた。
 1期生として100年後も誇れる校風を築き上げることを決意します」
 と力強くあいさつした。


なんですか、このおぞましいプロジェクト。

入学された生徒達やその親御さんはさぞかし希望を持っているであろうところ、
こんな感想でホントに申し訳ないのですけれども、偽善に満ちている気がして、
なんとも言えないおぞましさ、嫌悪感や吐き気さえもよおさせます。


何がそうさせるのかと言うと、いかにもオトナ達の、オトナ達による、
オトナ達のための企画、ってカンジがぷんぷんするのです。

いや、学校なんだからプロジェクトだ企画だっていうのもなんですが、
福島の復興を既成事実化させていく、そんなオトナ達の実績作りの企画だと。

いかにも原発事故の被害を受けた福島の復興が進んでいるとの印象作りのために、
こうして福島の現地、そこに住む人々、若者達、教育が利用されてるのだなと。

天邪鬼過ぎますか?


いやね、この企画、、いや学校・教育に携わっている人たちは、
本気で福島の復興、福島の若者の教育に真剣に立ち向かっているのかもしれませんよ。
でもね。

いかにも企画しました感満載のようなこのプロジェクト。
例えば、

すーぱーぐろーばるはいすくーる?奇面組?

ま、それはいいですよ。


しかしね、AKB衣装のデザイナーが制服を担当って、それって凄い?
うれしいことなんです? 誇れるハナシです?
そもそもこのニュースでフォーカスするところですか?

でも、凄いのかなあ。うれしいのかなあ。誇れるのかなあ。
かもしれませんけどねえ。

そんで、校歌はAKBプロデューサーの秋元康が担当ですってよ。

なんか、教育現場における芸能プロデュースの実験台にされてるような、
そんな様相がするのですが大丈夫なんでしょうか。


今でこそAKBっていや、日本のトップアイドルであり、
高校生ら若者文化を牽引する存在との理解は一般にもあるのでしょうけど、
でもねえ、あまりに安易というか稚拙というか演出がかり過ぎというか、
俗物にまみれ過ぎじゃありません?

最近開業した北陸新幹線でも、金沢駅の発車メロディはPerfumeや
きゃりーぱみゅぱみゅでお馴染みの中田ヤスタカ氏が手がけたりとか、
いまどきそんなものかもしれませんけどねえ。


でも、校歌や制服をAKBにしましたとか、逆にこっ恥ずかしくないんでしょうか。

だいたい、学校名のネーミングだって酷いもんです。
「未来学園」とか、どこの漫画ですか。

希望ある美しい言葉で願いを込めたかもしれませんが、
もはや遊んでるとしか思えません。

話題作りもいいですが、あまりに広告屋企画屋頼りなんじゃありません?


で、このプロジェクトの応援団っていうのがコレらしいです。


 ふたばの教育復興応援団


うーむ、これまた広告屋が企画しました感満載なんですが。

ま、これはこれで予算がついている「事業」なのでしょうから、
こうやっていかにも広告屋の企画らしくなっちゃうのですな。


でもアレなんすかねえ、こうしてAKBとか流行りの人を引っ張り出すことで、
プロジェクトにかける本気度を裏付けるのに役立っているのでしょうか。
おお、こんな人が手伝ってくれるの!すげえじゃん!みたいな。

それはそれでオトナ達の都合という側面なワケですよね。
そのためには企画が必要なんですよきっと。


あれだけ被害を受けた地域ですから、
新しい学校という受け皿作りは必要だったのかもしれませんけど。

この学校には今後、このプロジェクトにおける企画が持ち込まれ、実行され、
美談と持ち上げられ、オトナ達の実績作りに利用されてしまうのかなあと。

そう考えると生徒達が不憫だなと思いませんか。
それとも、そう考える方が生徒や福島に対して失礼なんでしょうか。
 

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