ちょっと前に話題になりましたが、TBSが自民党に出禁になりましてね。
なんでも、番組で自民党に不利になることを言ったとかで。
政党ともあろうものがそんなことでマスコミを出禁にするとは懐が小さいものですが、
その圧力に屈して謝罪する大マスコミも情けないですねえ。
つまりTBSはこれから自民党のことはヨイショするってことを認めたってことですよね。
普段、テレビはほとんど見ませんが、機会があれば注意して見たいと思います。
で、他の局がこれに対してナニも言わないってことは、
他局はとっくに自民党ヨイショな姿勢だと、そういうことなんでしょうか。
これ、「報道の自由」ってどこにあるのですかね?
権力から弾圧されたまんまじゃないですか。
「報道の自由」というか「報道機関の自由」なのですね。
いや、「報道機関の勝手」、でしょうけどね。
それも言い方によっては「自由」だということですか。
やれやれ。
こんな大マスコミの体たらくであっても、
日本は民主的な先進国だと胸を張って言えるのでしょうか。
そんな大マスコミさん、こんなニュースもありましたね。
パナの新型テレビCM拒否 技術ルール違反と民放
テレビの電源を入れると、放送番組とインターネットのサイトなどが
画面に一緒に表示されるのは、関係業界で定めた技術ルールに違反するとして、
民放各局がパナソニックの新型テレビのCM放映を拒否していることが6日、
分かった。大手広告主のCMを各局が流さないのは極めて異例。
放送関係者らによると、問題のテレビは4月発売の「スマートビエラ」シリーズ。
テレビをつけると、放送中の番組の下と右にサイトやネット動画などが並び、
リモコン操作で簡単にアクセスできるようにする機能がある。
テレビ局がパナソニックのスマートテレビのCM放映を拒否したと。
ま、拒否というより、見解が固まるまでの自粛、なんて見方もあるようですが。
テレビ局側の言い分もわかりはするのですよ。
番組と一緒に勝手に関連するネットが画面に表示されると、
そのネットまで番組側のコンテンツと勘違いされてしまうと、
そういうことを恐れているというのはわかるのです。
そうした混同を防ぐべく、新聞や雑誌、WEBでさえも、
媒体側の編成コンテンツでない広告コンテンツについては、
必ず「広告」とか「PR」といったクレジットがかならずそのコンテンツ内に
表示されるようになってますからね。
モノによってはそれがわかりづらい、もしくは広告主がカネを出しているのに
「広告」「PR」扱いになっていないものもあるのですが。。
ま、そういうことで、番組と関係ないコンテンツを排除したがる
制作側の意図はわからないでもないです。
表示されるネットコンテンツ内の言い分が、番組の意図と勘違いされることも
考えられますからね、それは視聴者にとってもわかりづらいかもしれませんし、
実際に番組とネットの区別がつくリテラシーを持たない視聴者はいますからね。
例えば芸人がおいしそうにどっかのグルメを紹介しているところで、
あの店ホントはくそまずだよ?と消費者のホンネが見えたりとか、
せっかくTPPヨイショ報道をしているところでISD条項やらラチェット条項やら
報道したくないことが明るみに出ちゃったりしたら、マズイですからねえ。
そうやって穿ってみると、番組がネットでの評価や意見と見比べられることによって、
テレビの大衆洗脳装置としての立場が危うくなくなりますからねえ、
これは認められないってことでスマートテレビの宣伝拒否、なのかもしれませんよねえ。
でも、よくテレビの番組内でツィッターの投稿とか紹介してるけど、じゃ、
あれは番組の意図通りなの?と訊かれればその通り、ってことにはなります。
なにせ紹介される投稿については番組が検閲してるのですから。
弁組で紹介されるネットの声は、番組の意図に沿ったものなのです。
だからそれはよくても、番組の検閲なしで勝手にネットコンテンツが
表示されるのは許せないのです。
でも、それが技術違反・ルール違反だというなら、
そもそも製品化さえされてないんじゃないかと思いますがどうなんでしょう。
それに、あのパナソニックのCM放映の意向を拒否するとか凄いことですよ。
だいたい、電通が放送しろと言ったら民放テレビ局が拒否するのは難しいはずです。
ってことは、電通はこの件ではどう考えているんでしょう?
スマートテレビはテレビの価値を下げるから、それは自分らに跳ね返ってくるから
いかんと、そういうことでテレビ局側に立ってるんでしょうかねえ。
とにかくテレビってのは今や、権力側や大企業の洗脳装置でしかないのですから。
それで報道の自由さえ放棄して、権力への批判精神を失ったら、
生活に必要なものではまるでないのですからね。
ま、そうした運命の途上にある、ってことでしょうかね。
くわばらくわばら。