Do you remember rock'n' roll radio?

Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

現代の英雄物語

2012-02-22 00:36:06 | 国際・政治


 
7月に開始予定のイラン産原油を禁輸するというEUの経済制裁に先駆け、
イラン自ら英仏向けの原油輸出を停止しましたね。

なかなか思い切った作戦じゃないでしょうか。
これでEUのイランへの経済制裁が無力化することになりますかね。


だいたいね、何でイランを制裁しなきゃいけないのですか。
イランが何をしたのですか。

核開発をしているから?

そんなこと言ったら、既に核兵器を持っている国はどうなんですか。
日本みたいに原発を保有してる国はどうなんですか。


ってなことで、イランへの制裁は欧米による単なるいいがかりだと思うワケですが。

こう、イランに圧力をかける欧米は桃太郎みたいですよね。
桃太郎って言っても、正義の味方という意味ではないですよ。

特段悪さをしてるわけでもないイランを悪者だと決めつけ、
戦争を仕掛け、金銀財宝を持ち帰るつもりなんですよ。


ところで、桃太郎の話はギリシャ神話のペルセウスに似ています。
どんなものかといいますと、、、


 アルゴスのアクリシウス王はあるとき、自分の子供に殺されるというお告げを聞き、
 娘のダナエが男性と接触しないよう隔離された棟に閉じこめてしまいます。

 しかしそのダナエを最高神ゼウスが見そめ、彼によって子を身ごもるのです。
 (神なので閉じ込められた場所でも関係ない)
 その子供ががペルセウスです。

 それを知った王は、自ら手を下してダナエと子供を殺すことは忍びなく、
 二人を船に乗せてそのまま海に放り出してしまいます。

 どんぶらこ、どんぶらこ・・・

 別の国の漁師がその親子を発見し、その国の王のもとへと連れて行きます。
 こうしてダナエとペルセウスはそこで生活するようになります。

 やがてペルセウスが成長したとき、王の祝宴の際に招待客がめいめいに
 王への贈り物をするのですが、居候の貧しいペルセウスには贈るものがありません。

 そこで気高いペルセウスはゴルゴンの首を持ち帰ると宣言してしまうのです。

 ゴルゴンというのは地の果てに住む怪物で、
 その顔を見た者は皆、その恐ろしさにみな石に変じてしまうといいます。

 しかし、普段、人里からとても遠いところに住んでいるゴルゴンは、
 その地でおとなしく暮らしているだけなので、
 別に人々に危害を加えたりしているわけではありません。

 とにかくペルセウスはゴルゴン退治に向け冒険へと旅立ちます。

 途中、ヘルメスやアテネといった神々に助けられながら、
 首尾良くゴルゴン3姉妹の末妹、メデューサの首を持ち帰ることに成功。

 帰りの途中、海辺で岩壁に鎖でつながれた少女を発見します。
 近くにいたその両親、その土地の王と女王なのですが、
 彼等に何事かと話を聞くと、女王カシオペアが招いた神の怒りを静めるため、
 王女のアンドロメダが竜に犠牲としてささげられるのだといいます。

 それを聞いたペルセウスはゴルゴン退治に神から授けられた武器でもって
 竜を仕留め、褒美にアンドロメダを妻として連れて帰るのです・・・


こんなカンジで。。
似たような神話やおとぎ話は他にもあるのでしょう。


何が言いたいのかといいますと。

神話ってものは必ずモデルとなる事実があるのだと思います。

桃太郎やペルセウスの話でモデルとなった事実というのは、
こうして他国を侵略し、資源や財宝を略奪するということが、
昔からどこにでもあったということではないでしょうか。

そしてそれに成功したら英雄として崇められるというわけです。
さらに、大義のためには攻撃対象の侵略される側は悪である必要があるのです。


アメリカはですね、イラク戦争の時は大量破壊兵器を持ってる!
なんてことを理由にイラクを攻撃したのですが、後になって
大量破壊兵器はなかった、なんて白状して、それでのうのうとしています。

で、今度は、イランは核開発をしている!なんて言ってるのですよ。

信じられますか?
 
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« タイホしちゃうぞ | トップ | イラン原油とアメリカ天然ガス »

国際・政治」カテゴリの最新記事