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無差別殺傷事件の根本的な再発防止策

2022-01-17 23:07:40 | 社会・経済
南太平洋のトンガ付近で特大規模の海底火山噴火がありました。
幸い、日本でもその影響で、津波ではなく津波のような潮位変化が起きましたが、
どうやらこれは噴火時の地震とかではなくて、空気が揺れる空振といわれる現象によって
引き起こされたモノであるらしいですね。

気象庁も、経験ないことだとか知見のないようなことのようで、いやいや、
自然の力は人間の知恵などの及ぶところでないことをまたも思い知らされましたね。

それにしても、現地のトンガはどういう状況になっているのでしょうか。

ポンペイとかアトランティスとか、巨大な自然災害により一瞬で失われた国や文明とは、
伝説や神話ではなくホントにあることなのだと思い起こさせますが、
最近は日本でも地震が多いですし火山の活発化を感じてきていますので、まったく他人事ではありません。


そういえば17日は阪神・淡路大震災から27年目の日でした。
自分はまさにその日のその時間、海外旅行から早朝に成田着の飛行機に乗っているところだった筈で、
着陸が近いと思い窓から外を見たときに、ヘンな空・雲だなと思った覚えがあります。

その後、成田について、家へ帰ってそのまま寝て、昼過ぎに起きたら、
大地震で関西に大変な被害が起きていることにビックリしたものです。

地震雲、といった現象がホントにあるのか知りませんが、そのことを思い出すと、
関連のある雲なのか空への影響って有るモノなんだと思ってしまいます。



さてそんなことより、この週末は大学入学共通テストが行われたのですけども、
その会場となった東京大学で無差別殺傷事件が起きてしまいましたね。

受験生を含む3名が刃物で斬りつけられるなどして怪我をしたのですが、
この容疑者というのがなんと、高校2年生。それも名古屋から来たという。
東大医学部を目指す進学校の生徒ですが、成績不振に悩んでいたのだとか。


いやあ、、
受験まであと1年あるだろうに、ナニをそこまで自暴自棄になってしまうのか、
ナニがそこまで彼を追い詰めたのでしょう。

日本も最近では刃物振り回したり火を付けたり、場所も電車だったり駅だったりクリニックだったり、
まあ、いつでもどこでももはや安全な場所はないな、と思わせる事件が続いています。

こうした事件がまた、追い詰められて余裕の亡くなった人を藩校に及ばせてしまう、
そんな波及効果が起きているのではないかと思わざるを得ません。


こういう無差別殺傷事件が起こる度にメディアなどは、容疑者・犯人の異常性にばかり
フォーカスを当てた報道に終始することに自分はずっと疑問なのですけども。

容疑者個人の問題はもちろんあるとしても、ソレ以上に、
そんな犯行をしてしまうまでに追い詰めてしまう背景とは何だったのか、
社会やコミュニティ、政治に欠陥はなかったのか、彼らを救うことはできなかったのか、
そんなシステムや制度はないのか、といったことをもっと追求する必要があるのではと考えるのですよ。

仮に、こうした犯行に及びかねない予備軍というものがあったとして、
そこから社会かなにかのシステムでちょっとでも救うことができたなら、
犯行に及ぶ率を、完全にではなくても、確率を抑えることができるのじゃないかと思うのです。
甘いですかね?

でもね、こういう事件が起きるたびに、じゃあ、そんな異常行動を防ぐためにどうするか、って、
専門家やらが言うじゃないですか。
刃物や危険物を販売を制限するかとか、異常な人物・行動を察知するセキュリティシステムの導入とか。

ソレも必要だとは思いますけど、対処法ってだけで、根本の解決にはならないと思うのですよ。
やっぱり、システムとか社会・人々の心とかで、追い詰めれた人達を救うことが必要なのではないかと。
ま、自分に言われなくてもエロい人達はわかっているのでしょうけど。


自分ではなかなかうまく言葉になりませんけども、
東大での事件を起こした生徒が通う高校は、こんなコメントを出しました。


 「『密』をつくるなという社会風潮のなかで、個々の生徒が分断され、
 そのなかで孤立感を深めている生徒が存在しているのかもしれません。」

 「今後の私たちの課題は、そのような生徒にどのように手を差し伸べていくかということであり、
 それが根本的な再発防止策であると考えます」


いやもう、全くその通り。
自分が言いたかったのはこういうことなんですよお!

そう、再発防止策とは、追い詰められた突発的な犯行をどう抑えるかというより、
どうやって、そんな人達に手を伸ばし、救っていけるのか、ソレが、「根本的な再発防止策」であると。

そこに社会全体として気付いていかなきゃいけないんじゃないでしょうか。


いつの頃からか、「勝ち組」「負け組」なんて言って、勝ち組にはチヤホヤして負け組は見捨てる、
そんな風潮が進んでしまったように思うのです。

無差別殺傷事件は異常な個人の犯行ではなく、社会が生み出しているのかも知れない、
そんな想像力と弱者への包容力を持って行かなければ、いつまでも時多様な事件は続き、
根本の解決には近づいていかないように思うのです。

 
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