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宮城沖地震に原発を巡る各地のあれこれ

2021-03-21 15:47:18 | 社会・経済



20日はまた東北で強い地震がありました。
宮城県で最大震度5強、福島県や岩手県でも震度5弱を記録しています。

2月にも同じような地域で大地震があったばかりでしたので、気が気でないですね。
しかもそのときと違い、津波注意報も発令されましたので、10年前の311を思い起こす緊張が高まりました。
幸い、津波による大きな被害には至らなかったようですが。

しかし2月に続く大地震で地盤は痛んでいるでしょうし、21・22日と大雨も予想されてますので、
被害拡大には引き続き十分警戒せねばなりません。

ソレに、こうして同じ地域で大地震が続くと、またあるのではないか?とも思ってしまいます。
と考えると、宮城や福島の方々は相当なストレスを抱えていそうです。


自分の住む神奈川県川崎市でも震度3ではありましたが、横揺れが長かったです。
こういう地震を感じると、どこか他所で大地震が起きてるのではないか?
と思ってしまうようになりましたが、案の定でしたね。

ニュージーランド、またはその周辺の地域で大地震が起きると、日本でも大地震が起こる、
10年前の311でもそうだったように、このパターンは自分も信じているのですが、
まさにニュージーランドでも数日前に大地震があったところです。

加えて、アイスランドでは約800年ぶりの火山噴火があったといいますし、
なんかもう日本だけでなく地球大丈夫かな?もの凄い時期に来てるんじゃないかな?
そんな危惧もしてしまうってモノですけども。


で、20日の宮城沖地震の震源地と言えば、女川原発のすぐそばなワケですよ。
こうして大きな地震が起きる度に原発は大丈夫か!と心配しなきゃいけないのは、健全なことなんでしょうか。

こんなときに、なーに、女川の原発は日本製だから大丈夫!だって311のときでも大丈夫だったし!
なんて言う脳天気な輩もいたりするのですけどね。

なんでそんなに楽観できるのかよくわかりません。
日本製を誇りたい気持ちはわかりますし、ひょっとしたら耐震性能等は仮に優れていたとしても、
またの大地震でも事故が起きないという保証はないのですけどもね。

20日の地震では、震源地こそ女川原発に近かったモノの、メカニズムはよくわかりませんが、
震源地に近い女川町は震度4で済み、少し離れたところで震度5強となっているワケで、
たまたま強い震度に晒されなかった、っていうだけに過ぎない気もします。
そうでなかったらどうなるのかは、誰にもわからない筈です。

あの福島第一原発事故を目の当たりにしながら、いまだ原発は安全であるかのような、
そして事故は起きないと盲信できる人々がいるのが、まるで理解できません。


先日は新潟県にある逃凶電力・柏崎刈羽原発が、テロ対策への不備について、
「最も深刻なレベル」であるとの評価を原子力規制委員会から受けるに至りました。

 柏崎刈羽原発 テロ対策不備「最も深刻なレベル」評価が確定

柏崎刈羽原発では侵入者を検知する設備の不備や、代替対策の不備、IDを不正に使用しての入室等、
さんざんな運用が続いていましたので当然の評価ですが、つまりは東電に原発事業者資格はない、
そう評価されたモようなノですよね? 実際そうなんだと思いますけども。

ソレとも、ひょっとして東電の現場としてはアレなんでしょうか。
もう原発なんて稼働させちゃいけない!みたいな正義感に駆られる職員も中にはいて、
再稼働させたくないがため、安全対策・テロ対策のアレコレわざとおろそかにしておいたとか?

この件で東電の小早川社長は新潟県を訪れて知事に謝罪する予定とのことなんですが、
東北沖で続く大地震についてはどんな思いがあるでしょうかね。
新潟も大きな地震の記憶はありますからね。


一方で愛媛県にある四国電力の伊方原発については、運転差し止めの仮処分に対して、
四国電力の異議を高裁が認めて再稼働が容認ということになりましたが、ナニがあったのでしょう。

 伊方原発3号機 運転認める 去年の仮処分判断取り消す 広島高裁

高裁によると、

 「現在の科学的知見からして、原発の安全性に影響を及ぼす
 大規模自然災害の発生する危険性が具体的に高いとは認められない」


具体的に高いとは?認められない?
自分にはナニ言ってるのかよくわからないのですが。。

近年、コレだけ人間の科学的知見など及びもしない大規模自然災害が起きてるというのに、
まあ、日本製原発への盲信もそうですが、危険への想像力を欠いてるとしか思えません。
もしくは誰かの利益のため、危険については見て見ぬふりをしているのでしょう。

いったん原発で事故が起きたら周辺地域はどうなってしまうのか、
事故から10年経ったフクシマを見れば想像もできそうなモノなんですがね。

伊方原発なんて、佐田岬半島のあんなロケーションで仮に原発事故が起こったら、
地域住民への影響はもちろん、瀬戸内海全体が汚染されてしまう危険だって考えられます。
福島の漁業がどんな状況に置かれているのか、知らない筈はないのですけどもねえ。


そしてまた一方、茨城県にある日本原電・東海第二原発では、再稼働を認めない地裁判決が下されました。
この決定の要因には、住民等の避難計画が実行可能なレベルにないという判断があったようです。

 茨城県の東海第二原発 再稼働認めず 水戸地裁判決

まあ、そうなんですよね。
原発事故が起きた際には安全でスムーズな避難計画が求められはするものの、東海原発に限らず、
どこだってそんなものの実行を可能にする計画なんてできないんじゃないでしょうか。
ソレをクリアできる計画なんて、原発なんて、ホントにあるのでしょうか。

東海第二原発の裁判では今後、原電側の控訴などもあると思いますから、
まだ争いは続きそうですし、原発ムラも逆襲してくるでしょうがね。伊方みたいに。


そんなカンジで原発を巡っては、司法の判断も二転三転しているような状況でして。

しかし、事故が起きたときの住民の避難、土地の回復、事故自体の終息、
どれを考えてももはや原発を動かす理由を持つ理由もないと思うのですが。

原発に関しては大事なエネルギー源だとか、原発がないと安定的に安価な電力が供給できず、
日本の産業がダメージを受けるとか言ったりするのですけども。

いや、今ほとんど原発なんて稼働してない状況なんですけど、
株価なんて日経平均を見るとバブル経済以来の高値で絶好調じゃないですか。

確か株価って景気や経済状況を映し出してくれる指標なんでしょう?
じゃあやっぱり、あまり原発の影響なんて景気に関係なさそうですがね。