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人間は自然を畏れているか

2018-09-06 23:03:59 | 社会・経済
大型台風が過ぎ去ったと思ったら、北海道で大地震。
最大震度7を記録し、北海道全土が停電するなどの影響がありました。

まったく、自然の脅威ってものは、人間の想像力を軽く超えてきます。

で、今回の地震の様子を見ますと、まあビックリします。
鮮度7の震源地・厚真町では広範囲に山々が崩れる様子が見られましたし、
他の地域でも道路などがひび割れるどころじゃなく、まさに地面が破壊されてるじゃないですか。

先日の台風21号もそうでしたけど、なるほど、これだけの自然災害が起これば、
それこそ古代なら一瞬にして町の一つや二つ、失われてもおかしくないんじゃないでしょうか。

ソドムやゴモラの物語はただの神話でなく、現実だったのでないかと思わせます。


とにかく、関西での台風に続いて北海道の大地震と、
2つの大きな経済圏が同時に機能不全に陥るのは、なかなかないことなんじゃないでしょうか。

ということならば、首都圏の人々はのほほんとしてますが、
日本全体でみても結構な危機状態にあるのかもしれません。

しかも北海道ではこれからも、いくつかの大きな余震もあるでしょう。
さらなる被害も予想されます。


一方で、今回の北海道の大地震の影響で大規模な停電が起こったことについて、
泊原発が動いていれば良かったのに!なんて声があることに驚愕するのですよ。

確かに今回、泊原発付近は震度2程度で無事でしたけど、
ひょっとしたら震度6とか7とかに見舞われる可能性だってあったワケで、
そのときに原発が無事である確証なんてないのです。

もちろん、原発が稼働していれば、停電の広がりを抑えることができた可能性もありますが
そうじゃなくて逆に原発に地震で損傷する可能性だって同じようにあったワケです。

そうしたら福島第一原発のような事故になったかもしれず、
停電どころじゃない惨事になってしまうのですよ。
そういう想像力はないのでしょうか。

今回だって泊原発は外部電源を失って、非常用電源でなんとか核燃料を冷却できてる状態、
ってだけなんですから。


こうした自然災害が起きる度に自分は、人間はいかに自然に対して謙虚でいられるのか、
そういうことを試されているんじゃないかと思うのです。

なんたって人間は科学技術文明に頼りっきりで、
自然の厳しさを克服したような気分になり、普段は自然への畏怖を忘れてると思うからです。

なので、こんな大地震に見舞われても原発が動いていれば、と考える人がいるというのは、
まるで自然の脅威を過小評価して想像力を働かせない人間の知性・思考の劣化や、
自然への畏怖あるいは敬意の低下を目の当たりにしているようなのです。

こうした連続する災害によって、自然に対する謙虚さを改めて持ち直して欲しいものです。


それにしても、今年だけでも日本全体の酷暑に西日本豪雨、
東北でも豪雨がありましたし、そして台風に地震です。
311も福島第一原発事故も進行形ですし、熊本の地震や広島の土砂災害も記憶に新しいところです。

東京オリンピックは、被災地の復興した姿を見ていただく!復興オリンピック!
なんて言って誘致していましたが今や、被災地ってどこの被災地?
みたいな状況になってきてしまいました。

2020年、日本中の被災地はみな、復興しているのでしょうか。


ところで、こうして台風21号に北海道の大地震が続いて起こったのですけども、
この事態に自民党は総裁選を継続するのでしょうかね。

アベちゃんと石破センセーがじゃんけんで決めるのならいいですが、
その二人だけでなく自民党全体を巻き込むハナシなワケでしょう。
とてもそんな事態じゃないと思いますけどね。政権与党なんですし。

 
コメント
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