The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2009 ドメーヌ・タケダ ベリーA古木 タケダ・ワイナリー

2012-07-30 04:37:17 | ワイン
昨日も一昨晩も夜は外出する気一切無し!

もちろん、その理由はオリンピック放送を見たいがためで、
それゆえとくにも一昨晩は、洋食のごときハンバーグ・プレートなぞ作ってもらい、
そこへ、6月にお邪魔をした『タケダ・ワイナリー』のあのワインを登場させました。



ニッポンの財産たる、樹齢70数年の『マスカット・ベリーA』のヴィエ・ヴィーニュから、
丹精こめて造られたこのワインは、日本を代表するこの品種の1本であることは間違いなし。

同じ『マスカット・ベリーA』と言えども、スタイルは色々有りますが、
ココの造り手は色濃く、果実は相当凝縮させたスタイルなんですね・・・

そのお蔭で、と言ったら語弊がありますが、
注がれてすぐの、グラスから立ち上がる香りは、甘くスパイシーで大地を感じさせる物!

濃縮された果汁は、その濃さの分だけバリックをかけられて、
加えてヴィエ・ヴィーニュの複雑さも相まって、
何とも不可思議な香気を漂わせるわけなんです・・・

それは黒胡椒、リコリス、ムラサキの花束、そしてミネラルのアクセント、
加えて僅かですが、鉄分をも見つけられ、そのあとに甘いプラムとベリーのアロマを楽しめます。

味わいは、濃厚さの中にもメリハリのある酸味があって、
渋みやザラツキは一切無し、フルーツは後腐れなく引き締っていて、
尚且つ程よい余韻が心地よし・・・

いわゆる、食中酒としても一級品なんですね・・・

ニッポンワインの中では3000円越えの高級ワインですが、
旅の中での思い出の掘り出し物として、特別な時に開けてみるのも一興!

試してみるべき『ベリーA』の1本と言えるでしょう。

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