The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

空前の希少シャルムはエレガンスに徹す!

2009-10-23 06:11:17 | ワイン
実はコレ2006年のシャルム・シャンベルタンなんです・・・
と出展者が答えてもにわかにはその造り手を思い出せませんでした。

それは何故かと言いますとシャルムとしては極々希少な造り手・・・

そしてつい最近まで若い当主が急逝して以降、
そこの父親とアメリカからやってきた嫁さんとの遺産問題で
ゴタゴタ続きのドメーヌ・・・

その件のユベール・リニエのシャルム・シャンベルタンを
ご相伴いただく機会がありました。

ゴタゴタが解消して心機一転のこのドメーヌ!

それを象徴するかのごとくの一点の曇りもない
ピュアーでエレガントないかにもブルピノの見本のような
シャルム・シャンベルタンに仕上がっておりました。

2006年という果実の凝縮性の難しさを鑑みるに
このピノ・ノワールのスタイルは妥当な物と言えるでしょう!

ではその騒動前の造りと今とではどうなのか?
と問われれば、以前のユベールの方に
強い凝縮性やスケール感があったと言わざるを得ないでしょう・・・

まあスタイルの好き嫌いは兎も角として
この06’は非常に繊細で背筋の伸びた品格のスタイルで
若いうちに飲んでも楽しめ尚且つ待っても複雑なニュアンスを帯びつつ
楽しませてくれる逸品なんですね・・・

同日にいただいた06’エシェゾー ミュニレ・ジブールよりは
明らかに強いスタイルで余韻も長い・・・

実際ワタクシこれをこのドメーヌのフラッグシップと押す理由は
エレガンスの中にも色気と忘れがたいある種のグリップがあるということです。

貴重なワインを頂きました。

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