The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2011 マルサネ ランセストラル シルヴァン・パタイユ

2016-11-19 22:09:44 | ワイン
今年になって、06’に続いて11’を今回開けた。
それだけここのマルサネに対する思いは強く、また飲みたくなるのだ。
ランセストラルという特別なキュベだけど、いわゆるマルサネということには違いは無い。
されど若くして立ち上げた新興ドメーヌの当主シルヴァン・パタイユの妙技に惚れた。
マルサネだけれどただモンのマルサネではない!(キッパリ)



クロ・デュ・ロワ、レ・ウズロワ、クレメンジェの3つの畑の65~80年の超ヴィエ・ヴィーニュからの葡萄とのことだ。
畑は2008年からビオディナミを行ない、醸造では野生酵母、全房発酵、新樽100%で24ヶ月の熟成、清澄せず、軽くろ過を行うという流れとのこと。
そしてスバラシイワインが出来たのだ。

スミレのエッセンス、ショコラ、カシスにブラックベリーとくる、そこにアジアンなスパイスとドライハーヴにナッティーなニュアンスを感じたのはワタクシだけだろうか?
果実は細マッチョで、エレガンスとゴージャスが同居している。
ともすれば抑揚少なめなニュアンスだけれど、エキスが裏打ちする底のブブンに妖しげなブブンもある。
アル意味エロスでもあり、それこそ寡黙でシリアスでもあるのだ。

マルサネだよ、マルサネ・・・
アペラシオンを超越した造りは、やはりここでもあの手法なのだ!
ともかく惚れてしまってゴメン。

また別な機会に飲むと思う、では・・・