The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1993 エシェゾー ジョルジュ・ジャイエ アンリ・ジャイエ

2015-07-31 13:25:36 | ワイン
何かの祝い事だということだが、それにしてもジョルジュ畑だとしても、仕込んだ張本人はかのアンリ・ジャイエだ。
Tチャンマンと主宰針金職人氏からの久しぶりのお誘いがあって、遊び半分、本気半分で乗り込んだワケだけれど、いや本当に出ちゃったんだわ~!

少しこのワインについて整理をすると、兄ジョルジュ・ジャイエ氏の区画から折半耕作により、アンリ・ジャイエ氏が造ったエシェゾーということになる。





アンリ・ジャイエ氏は1995年の引退後もクロ・パラントゥーとジョルジュのエシェゾーは醸造生産しており、2002年以降はエマニュエル・ルジェがそれを引き継いだと承知している。

そしてアンリ・ジャイエ氏は2006年9月に亡くなったわけだ。

もともとのアンリ畑とジョルジュ畑のエシェゾーが存在するけれど、はてその味わいに差異があるのか?と聞かれれば、多少なりともアルと答えるだろう。

ではドウ違うのか?と聞かれれば、実に難しく、表現しにくい。
しかしながら、ワインの中心にある僅かなテロワのソヴァージュ感、正統性、そしてある種の深みということになるのであろう。

先日ご相伴にあずかったエシェゾーも、ほぼパーフェクトなワインだったけれど、ある種の外向性と素性の素直さ、艶やかさ、ふくよかさ、そしてあまりの美味しすぎ♪なのだ・・・
この神々しくも、エロスをたたえた、球体のワインには、料理はいらない!というほどの領域に迫るのだ!

かつてのアンリ・ジャイエを飲むたびに、それに見合う料理を夢想したあの時代が懐かしい!
やはり自分は飲み手としての『教養豊かな愛好家』ではなく、かたわらに料理ありきのワインヒートなのだろうか・・・

ともかく、こんな機会を持てて、主宰と会の皆さんには心からありがとう!言いたい。