The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1969 シャトー・ボールガール ポムロール

2014-01-05 16:21:11 | ワイン
このワインように、比較的値ごろ感のある古酒を開ける心境は、極めて微妙で、
はたして大丈夫なのか?であったり、美味しく飲めたら嬉しいわな、
などと、一方ではスケベ根性も加味しつつ、
色々考えを巡らしながらの抜栓になるんです。

この時は、そんな集中力の無さが災いしたのか、
コルクが粉々に崩れ、相当数のコルク粉がデキャンタージュとともに、
まじぇこじぇになりまして、デキャンターの中はこの通り↓になりました。



それでも、グラスにはコルク粉を入れないようにと、細心注意をし、
まずは一杯目を飲んでみたわけです!



結果、69年という45年の歳月に良くぞ耐えたな~と、
まずもって拍手を致しました!

ポムロールの古酒佳作によく見られる、スパイシーで、あまやかな妖艶さに、
焙煎やら、東洋風の香辛料が絡まって、更にはセミドライの果実が心地よい・・・

味わいはミディアムながらも、しなやかな果実と、十分な酸味の支えがあって、
それらは崩れることなく、気持ちの良い調和を持っているんですね・・・

飲んでいて思ったのは、このシャトーは若いワインも飲んでみたいと言うこと!

漏れ聞く話では、サンテミリオンの境界近くの絶好の地所とのことだし、
メルロ70%にフラン30%のセパージュにも隙が無い。

醸造も地所の優位性に驕ることなく、無理なく、丁寧な醸造を心がけているようだ。

良いポムロールでんがな・・・

気がつかないところで、良いワインにまた出会う!
こんなワインを家族で飲むことが出来るとは、なんとも素敵な大晦日でした♪

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09’ですと、この値段↓