The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2002 シャトー レオヴィル・ラス・カーズ サン・ジュリアン

2012-05-25 13:31:28 | ワイン
表題の『ラス・カーズ』は、前回『オテル・・・』の最後を飾ったワイン・・・
そしてメインディッシュの『日高牛のグリル、赤ワインのソース』とのマリアージュを踏まえての登場でした。



『レオヴィル・ラス・カーズ』はボルドーはメドックの格付け第2級にして、
現時点で『サンジュリアン』の偉大なシャトーの一つに数えられるでしょう!



その2002年物を久しぶりに開けました。

やはり、やっと10年の熟成ストロークでは、高原部はいまだ視野に入らず、
これはワイン単体で味わうには時期尚早、メインの肉料理があってこそ、
その真価が発揮されるという塩梅なんですね・・・

さてこのワイン・・・
カベルネ・ソーヴィニヨン65%、メルロ19%、カベルネ・フラン13%、プテイ・ヴェルド3%
の骨格堅固なセパージュで、凛として筋肉質に引き締った味わいは、
カリフォルニア・カベルネが束になってかかって来ても出すことは出来ないでしょう。

そしてその甘いトップには、引き込まれそうなブラックカラントとカシスのアロマを感じ、
ミネラルの裏打ちも相まって、西洋スギ、黒胡椒などのアクセントも見つけられるんですね・・・

さて、2002年はあと何年の熟成を待てば練れて来るのでしょうか?
10年?20年?想像できないのも、これまたメドック!
そして分からないから、期待できるのも、やっぱりメドックなんですね・・・

このクラスのボルドーは流石に記念日用のボルドーですよね!
その記念日とは、子供の成人と言わず、もっと先の結婚式用としてでもイイのでしょう・・・

それくらい熟成は遅々として進まない!

全員成人してしまったワタクシには、今となっては分かってもしょうがない事なのですが・・・