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The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

バローロ・ボーイズと言えども・・・

2006-12-05 22:03:47 | ワイン
敢えてアルド・コンテルノの97’ブッシア・ソプラーナをリストに載せずに、
ブラインドで出しました。

というのも、リスト上にはいわゆるピエモンテでの革新派と呼ばれる人々のみを並べ、
バローロ・ボーイズの特徴をぐぐっと掴んでいただき、
そこへポンと古典派の代表格を、目隠しでさり気無く出す・・・

面白いでしょ!(自己満足か?)

ともかく、この作戦は一応成功と言えるでしょう!

それは何故かと言えば、ブッシア・ソプラーナの古典派特有のマオタイのトップや、
土の風味、ねっとりした熟したプルーンのブケ、
そしてわずかにタンニンを残した酸バランスのフルーツが見事に強調されるという、
御褒美があったからであります。

そして、2本のバローロ・ボーイズは?
同じバローロ・ボーイズと言えども、これらは対極にあるワインと言えるでしょう。

まずは97’スカヴィーノのブリック・デル・フィアスク、
なんといっても、このカンティーナのフラッグシップ間違いなし!
古典派もビックリの老酒系の癖のあるトップに、香辛料の重厚な香気を含みます。
黒系の熟したフルーツは、決してジャミーに自堕落ではなく、
しっかりとした骨格と、目の醒めるような鮮烈の果実は滑らかさを保ちます。

一方、91’サンドローネのカンヌビは、まるで上善水の如し!
澄み切ったルビーの色合いは、とりあえずバローロのそれじゃありません。
苺やマッシュしたラズベリーのアローマとミネラリーにしまった風味が心地よし!
フィネスと言える精緻な味わい!唯一無二のピノ系バローロ!!
わたくし、こうゆうの好きです・・・

とにかく、いろいろありますですよ、バローロも・・・