土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

白毫寺、珍しい太鼓橋があります。

2015年11月26日 | 兵庫の古寺巡り




(2015.11.21訪問)


妙高山のほぼテッペンから惨道を下り、市島の街中を五大山の麓まで、迷車大和路号は次に丹波紅葉の名刹として名高
い白毫寺を目指しています。このお寺もあの法道仙人開基と伝わる古刹で、先に訪ねた神池寺の縁起にも共通して伝わ
る法道仙人と円仁さんの事跡、共に天台宗に属しているお寺です。時期すでに遅し、丹波の山々からとりどりの錦繍綾
錦が散り染め、ただの冬景色にならんとしています。花のお寺もその彩りがなくなると、ただの古刹、やはりこちらも
参拝の方々チラホラ、読経の声ばかりが響いていました。




▼白毫寺入山口。少し奥に見える二本が石門。しかし見事に散ってますネ。






[ 白毫寺 ]
●山号 五大山 (ごだいさん)
●寺号 白毫寺 (びゃくごうじ)
●開基 法道仙人 (ほうどうせんにん)
●開創 慶雲二年 (705年)
●中興 慈覚大師円仁 (じかくだいしえんにん)
●本尊 薬師瑠璃光如来 (秘仏)
●宗派 天台宗 (てんだいしゅう)
▲拝観 300円 朱印300円 駐車場無料 
▲時間 自由 
▲兵庫県丹波市市島町白毫寺709 電話0795-85-0259
▲http://www.byakugouji.jp/
▲JR福知山線「市島駅」下車、タクシーで8分
 舞鶴若狭自動車道「春日IC」から国道175号線福知山方面10分




        ▼立派な寺号石柱が先ず目に入ります。






白毫寺縁起。(白毫寺HPから抄出)
寺伝によれば慶雲二年(705年)法道仙人により開基された。本尊は天竺から伝えられた薬師瑠璃光如来(秘仏)。眉間の白
毫から神々しく瑞光を放っていたので「白毫寺」と名付けられた。入唐求法旅から帰朝の際に白毫寺を訪れた慈覚大師
円仁(後の第三世天台座主)は、周囲の山並みが唐の五台山に似ていることから山号を「五台山」と命名(後世に五大山と
改称)、持ち帰った密教法具を伝えた。円仁が“中興の祖”と呼ばれる由縁である。法道仙人はインドの僧で、中国五台山
で修行の後に日本を訪れた。円仁もまた五台山で修行を重ねている。開祖も中興の祖も、共に五台山にゆかりがあるの
は不思議な因縁と言うしかない。鎌倉時代から南北朝時代には七堂伽藍が建ち並び、九十三坊を擁する丹波屈指の名刹
として隆盛を極めたが、天正時代に明智光秀の丹波攻略の兵火で焼失。しかし人々の厚い信仰に支えられて立派に再興
し現在に至っている。





▼ にこやかなお顔でお迎えです。






▼心字池。






▼寺号石標の向こう、有名な太鼓橋です。






▼人界と仏界を結ぶと云われ心字池に架かる太鼓橋。覆い屋に守られています。
 長さ5.2m、幅2.05m、高さ1.75m。






▼渡って仏界に行きたいもんですが渡ることは出来ません。

     




▼こういう撮り方をすると水車のようですネ。

      




▼鐘楼。丹波もみじめぐりの幟もどこか白けてもはや淋しげ。

    




▼梵鐘向こうに僅かな赤が。

 




▼太鼓橋の延長に薬師堂参道。

    




▼薬師堂。白毫寺の総本堂。   
 桁裄三間、梁間四間、異形宝形造、桟瓦葺、正面千鳥破風が付き一間の銅板葺唐破風向拝が付く。











▼薬師堂前面は大小のガラス格子が嵌っています。入堂は出来ません。






▼外陣と内陣は格子戸で仕切られ、格子が細かく内部を窺うことは出来ません。
 本尊 薬師瑠璃光如来(秘仏)。

         




▼内陣長押に架かる山号扁額。

        




▼薬師堂外形はこんなお堂です。

   




▼軒下にこんなもんが吊り下げてありました。

             




▼薬師堂の屋根は中々ユニーク、宝形造りのテッペンが珍しい形をしています。ボクは初めて目にします。                     

    




▼薬師堂裏手の小高い所に熊野権現社、白毫寺の鎮守社です。

             




▼参道横にはこんな石仏も。

  




▼本坊への参道。左手に豪快な棚が見えますね、






        ▼九尺藤、見てくださいこの幹。



回向本堂の北側には長~い140mの藤棚があり、特に五月初旬の九尺藤は巨大な紫のベールとなって優しく人々を包み
込むそうですよ。秋の紅葉よりもこちらの方が凄いですよとご住職が自慢してました。




▼本坊山門。

   




▼門前の「一隅を照らす」天台宗是の石碑。第253世天台座主山田恵諦上人の揮毫。

             




▼もう一つの本堂、回向本堂です。檀家の法要でしょうか読経が聞こえてきます。






▼山号扁額が輝いてます。

        




        ▼堂前にボケ封じ観音がお立ちです。銅像で妙な光り方をしていました。

   




▼御朱印です。太鼓橋に置いて撮りました。






境内は広くはなく、本坊エリアを除いて堂宇も観音堂のみ、ユニークな堂姿のお堂には是非入堂したかったんですが格
子戸から覗くのみ、勿論本尊も秘仏で内陣の様子も見ること不可能、消化不良の拝観でしたが、心字池に架かる太鼓橋、
これだけは必見の価値あり、渡れたらもっといいんですが、あのRではムリでしょうね。
ご住職から「紅葉の時よりも藤の時に是非お越し」の言葉に送られて白毫寺を辞しました。




↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿