土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

瑞光寺、閑かな境内に貫禄の茅葺き本堂。

2017年10月19日 | 京都の古寺巡り





(2017.10.14訪問)


これから訪ねる瑞光寺は山門と本堂が茅葺き屋根という、街中寺院では珍しいお寺です。寳塔寺からほんの70~80m、スグそこに
見える距離に瑞光寺はあります。例により歩いている人が見当たりませんし、山門前も閑かなものです。





▼これが噂の茅葺き山門。ぼつぼつ葺き替えが近いのかな。

 





[ 瑞光寺 ]
●山号 深草山 (じんそうざん)
●寺号 瑞光寺 (ずいこうじ) 正称元政庵瑞光寺
●宗派 日蓮宗見延山久遠寺派 (にちれんしゅう)
●開創 明暦元年 (1655年)
●開山 元政上人 (げんせいしょうにん)
●本尊 釈迦如来坐像
▲拝観 境内自由 朱印300円
▲http://zuikouji.jiin.com/
▲京都市伏見区深草坊町4 Tel.075-641-1704
▲京阪電車「深草駅」下車 東へ徒歩約10分
 JR奈良線「稲荷駅」下車 東南へ徒歩約15分
 名神高速道路「京都南IC」約20分
 阪神高速京都線「上鳥羽」出口から約15分





▼寺号が書かれている山門扁額。







瑞光寺縁起 (瑞光寺HPから抄出)
瑞光寺は開祖元政上人開祖の「元政庵瑞光寺」といい、別称「竹葉庵」とも称します。
明暦元年 (1655年) 元政上人は、洛南深草の
里旧極楽寺に草庵を結び、庵の名を章安大師の故事にちなんで、称心庵と名付けられました。これが瑞光寺の始まりです。





▼鐘楼。







▼秋の匂いがそこはかとなく……、
 左に曲がると短いですが参道で、植栽をはじめ境内は素晴らしく整っています。







▼ここまで来ました錦秋の彩り。







▼これが噂の本堂。ドッシリした茅葺き本堂、どうですこの貫禄。寛文元年(1661年)建立。







▼寂音堂と書かれている本堂扁額。







▼本堂内陣須弥壇。中央上段に本尊釈迦如来坐像がお坐りです。







            ▼本尊釈迦如来坐像。体内に五臓六腑を添えたお釈迦さんです。







▼茅葺き屋根の稜線がやや丸みをおびていますね。どこかホッコリしませんか、田舎の我が家みたいに。







▼境内。







▼金運の白龍銭洗弁財天。霊験あらたかな不思議な開運の神様だそうです。







▼銭洗池。「お金」を龍神神体より流れ出るお水で洗い大事にお持ちください。ご縁日の「辰の日」「巳の日」にお参りして「お金」
 を新しい「お金」と入れ替えて下さい。財運・金銭運の幸運が授かります。瑞光寺最大のPRでした。







▼いやらし~い雨がパラパラ降りだしました。境内は心なしか沈み込んでるようです。







▼ご朱印です。







極々小さいお寺です。日蓮宗のお寺というと開祖日蓮さんの像が境内を睥睨したり、七字名号の額が目につきますが、そういったも
のはなく、あくまでも街寺、武士出身の元政さんのお寺と云う感じ。しかし境内の中でひときわ茅葺き本堂の存在感が突出、入堂は
出来ませんでしたが、格子戸から覗くと荘厳質素な内陣に本尊釈迦如来が静かに坐り、堂内の主役としてやはりその存在感は並では
ありませんでした。

瑞光寺 オ シ マ イ





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