土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

聖護院門跡、本山修験宗総本山です。

2017年02月13日 | 京都の古寺巡り





(2017.02.11訪問)


なんと勿体ない、アホらしい休日の重なり、皆さん腹立ちません?
腹立ちまぎれに「京の冬の旅、非公開文化財特別公開」の京のお寺巡りに行って参りました。迷車大和路号はただ今入院中、よって
今日は京阪電車です。先ずまだ訪ねたことのないお寺、ありました聖護院門跡、聖護院の名はあの銘菓「聖護院八つ橋」しか知りま
せんでしたので、キット味のあるお寺だろうと思って訪ねてみました。




            ▼非公開文化財特別公開「第51回京の冬の旅」パンフ。






            [ 聖護院門跡 ]
            ●寺号 聖護院門跡 (しょうごいんもんぜき)
            ●開祖 役行者 (えんのぎょうじゃ)
            ●開山 増誉大僧正 (ぞうよだいそうじょう)
            ●宗派 本山修験宗 (ほんざんしゅげんしゅう) 総本山
            ●開創 寛治四年 (1090年)
            ●本尊 不動明王
            ▲京都市左京区聖護院中町15 TEL.075-771-1880  
            ▲拝観料 特別公開期間中600円 御朱印300円
            ▲アクセス
             市バス「京都駅」より206号で「熊野神社前」下車。ひとつ北の通りを東へ160メートル。
             京阪電鉄「神宮丸太町駅」下車、5番出口より出て大文字山に向かって徒歩750メートル。
             市営地下鉄「京都駅」より「丸太町駅」下車、市バスで「熊野神社前」下車。交差点のひとつ北の通りを東へ160メートル。




            ▼門跡寺院の貫禄か、立派な寺号碑がドンと。   

 




聖護院門跡縁起 (聖護院門跡HPから抄出)
天台第五代座主、智證大師円珍が、 熊野那智の滝に一千日篭居をされた後、熊野より大峰修行を行われました。その後大師の後を継
ぎ、常光院の増誉大僧正が大峰修行を行われ、 修験僧として名をはせました。この増誉大僧正は、寛治四年の白河上皇が熊野三山を
参詣する熊野御幸に際して先達を務められ、その功績によって聖体護持の二字をとり、 聖護院という寺を賜ったのが聖護院の始まり
になります。




▼山門。東大路と丸太町の一本北の道沿いに建っています。一間一戸、四脚門、切妻造、本瓦葺。
 延宝三年 (1675年) の大火で全焼した聖護院は創建当初の旧地に伽藍を再建。山門はこの時の建築で、平成十二年に修復修理された。
 (聖護院門跡HPから抄出)






            ▼聖護院特別公開ポスター。






            ▼山門の木札。






▼表玄関から宸殿への廊下にスモールねぶた。聖護院とどんな関係かは不明です。光を通すとホントきれいです。







            ▼屏風の菩薩絵なんですが何で描かれているか、この写真じゃ判らないでしょうネ。
             こたえ 刺繍です。凄いでしょう、雲のボカシは後処理です。







▼宸殿です。桁裄七間、入母屋造、銅板葺、二間向拝付。
 大玄関、孔雀、太公望、波の間等内部の部屋は十五を超え、狩野永納、益信筆による障壁画が130面にも及ぶ。宸殿は法親王が居
 住する門跡寺院の正殿である。書院作りの影響を強く受けているが、寝殿造りの形式を残し、宮殿風に造られている。
 (聖護院門跡HPから抄出)







▼宸殿仏間。(ネットからもらってきた写真です)
 中央お厨子に本尊?役行者、右脇侍不動明王立像、左脇侍蔵王権現がお祀りされています。
 須弥壇前で拝観出来ますので修験三仏をしっかり穴があくほど見させていただきました。






            ▼脇侍不動明王立像。(写真は聖護院門跡HPからお借りしました)

          




            ▼脇侍蔵王権現。(写真は聖護院門跡HPからお借りしました)






▼宸殿上段の間。天明の大火で御所が焼失した際光格天皇はこの部屋で政務を執行したと伝わるそうです。







▼宸殿上段の間の障壁画。







▼宸殿前庭。奥に見えるのは本堂です。







▼宸殿前庭。砂紋が全面市松模様、繰り返し文様ですが縦、横、斜めの線が曲線の砂紋と変わらず、不思議なリズム感があります。







▼砂紋を拡大するとこんな感じ。







▼白梅が満開近し。







▼夕べの名残雪。

           





▼宸殿の外縁。奥に見えるのは書院です。







▼宸殿。







▼宸殿と書院の雪が残る前庭。   



















 





▼書院。延宝四年に聖護院が現在地へ移転したとき、御所の建物が移築されたと伝えられています。







▼中庭。






            ▼蹲踞。






▼この蹲踞は雪の捨て場かナ。







▼聖護院の本堂です。不動堂とも呼んでます。桁裄五間、梁間三間、入母屋造、本瓦葺。
 昭和四十三年に再建建替えられた。江戸時代の本堂と外観はほぼ同様である。主な法要は宸殿で行われており、本堂は加行道場と
 しての一面を持っている。(聖護院門跡HPから抄出)







▼内陣と須弥壇。






            ▼本尊不動明王立像と右矜羯羅童子、左制多迦童子。(ネットからもらってきた写真です)






            ▼役行者と前鬼、後鬼と左右に大峰八大童子の団体が祀られています。
             (写真は聖護院門跡HPからお借りしました)






▼本堂と十三重石塔。







▼長屋門。中央が通路で庫裏と山内レストランへ通じています。
 山門の中に建てられているため門としての役割はなく、土間、納戸として使用されていたそうです。






            ▼何が書かれていたんでしょうこの駒札。相当大きいものです。






▼ご朱印です。






聖護院門跡、味のあるお寺どころか、門跡寺院でありながら非常に骨太で貫禄のあるお寺です。役行者の流れで、山岳信仰に結びつ
く荒々しい行、修験道本山の名に恥じない豪快なお寺、今回公開された宸殿内部の高貴な美、障壁画の多面見ることができます。
仏像方々は山岳仏教に欠かすことの出来ない不動明王像をはじめ役行者像、蔵王権現像と仏歴は古くはないですが、多くの修験のお
像に会うことが出来ますヨ。
聖護院門跡 オ シ マ イ






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