土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

高源寺、全山天目楓のグリーンシャワーです。

2015年04月21日 | 兵庫の古寺巡り



(2015.04.18訪問)


迷車大和路号は丹波路を走っています。中国道から舞鶴若狭道、北近畿豊岡自動車道と乗り継ぎ丹波市を目
指して走っているのですが、遠いですワ、片道110キロは。
ピンクの世界がはや過ぎ去り、一雨ごとに黄緑の若葉が一斉に芽吹きだすグリーンシーズン到来、今日は丹
波三山の一つ天目楓の高源寺を目指しています。開山遠谿祖雄禅師が杭州天目山で修行後持ち帰った楓を境
内に植え天目楓と称しているそうで、それはそれは全山天目楓のグリーン息吹が聞こえてくるようです。
若緑から濃い緑へ、グリーングラデーションの変化を目の保養に、降り注ぐ瑞々しいフィトンチッドに心身
の癒しを、紅葉だけがモミジではありませんよ。



▼天目楓の新緑に囲まれた惣門。





[ 高源寺 ]
●山号 西天目瑞巌山 (にしてんもくずいがんざん)
●寺号 高源寺 (こうげんじ) 愛称 丹波のもみじ寺 
●開基 遠谿祖雄禅師 (えんけいそゆう)
●開創 正中二年 (1325年)
●宗派 臨済宗中峰派 (りんざいしゅうちゅうほうは) 本山
●本尊 釈迦如来坐像
▲入山料 境内自由 紅葉シーズンは300円 朱印 300円 駐車場無料
▲拝観時間 8:30~16:30
▲兵庫県丹波市青垣町桧倉514 Tel.079-587-5081
▲関西花の寺第四番霊場
▲http://kougenji-tanba.or.jp/
▲中国自動車道から舞鶴若狭道経由、北近畿豊岡自動車道青垣ICから車で約10分
 JR福知山線「柏原駅」から神姫バス「佐治」行きで40分、佐治下車、タクシーで10分


▼お地蔵さんにご挨拶をして赤い橋を渡ればその先が高源寺。





▼惣門。





         ▼寺石標。





[高源寺縁起] 高源寺HPより抄出
正中二年、遠谿祖雄(えんけいそゆう)禅師によって開創。遠谿祖雄は1306年に中国に渡り、杭州天目山
の中峰国師のもとで十年修行後帰国、天目山に似た佐治郷小倉に堂宇を創建。正中三年後醍醐天皇より高源
寺号を賜り、また後柏原天皇の代には、勅願所の礼遇を許され、住職は末代紫衣の宣旨を受けました。天正
年間、織田信長の丹波攻略で堂宇伽藍を焼失、その後享保年間天岩明啓禅師が再興、寛政十一年には、弘巌
玄猊禅師が柏原藩の援助を得て再建し現在に至っています。


▼弘巌玄猊禅師揮毫の「丹丘勝処」と書かれた惣門扁額。





▼天目楓の青もみじトンネルになっている参道石段。





▼天目楓。





         ▼参道横にポツンと五輪塔。





▼古刹の雰囲気がひしひしと迫ってくる参道石段。





▼城郭のような山門に着きました。





         ▼山門と青もみじ。





         ▼西天目瑞巌山と書かれた山門扁額。





▼鳳凰彫刻。





▼境内から見た「紫鳳楼」ともよばれる山門。三間三戸の重層楼門、入母屋造、桟瓦葺。
 両袖に階上への階段がついています。階上には釈迦如来坐像、十六羅漢をお祀り。
 寛政二年(1790年)弘巌玄猊禅師建立。





▼仏殿、高源寺の本堂で堂宇にしては小さい建物です。方三間、入母屋造、トタン葺に見えますが檜皮か茅
 葺にトタン囲みではないでしょうか、ご住職に聞くの忘れました。
 享保五年 (1720年) 中興天岩明啓禅師建立。





▼近くに寄って見ると、礎石に直置きですね。





▼仏殿扁額、まず読める方は居ないのでは。灋王殿 (ほうおうでん) と読みます。





         ▼仏殿本尊、釈迦如来坐像。
          このお像はお前立ち像で、ご本尊は秘仏になっているそうです。





▼なかなかユニークな石灯籠でしょ。





▼仏殿横の心字池に、





         ▼この滝が流れ込み、





▼汀が石で囲われた味のある池です。周辺は不思議と緑が少ないです。





▼仏殿横から小高い地へ、自然石を積みあげた石段はかなり急坂で一段の幅が20cmあるかないか。
 コワイ、滑りそうです下りはよほどの注意を。





▼そこに在るのは庫裏を兼ねた方丈なんです。





▼入堂出来ませんでしたが、開山、中興の禅師像が安置されているそうです。





▼この扁額だけは間違いなく読めます。





▼楓木立の中から方丈。





▼天目楓の鬱蒼の勇姿。





         ▼ニューファッションハット。





▼可愛らしい梵鐘が吊られていました。





▼三笑橋は虎谿泉という渓谷に架かる石橋です。




▼こちら虎谿泉の上手で、





▼こちらは虎谿泉の下手になります。





▼鬱蒼の天目楓。





         ▼三笑橋を渡ると三重塔エリア。





         ▼初層が開扉されてます。





         ▼毘沙門天と書かれた扁額。





         ▼お寺では多宝塔とよんでるみたいで、内部に輪蔵があるそうです。
          それにしても安定感抜群の塔ですネ。





▼いたるところ天目楓。





         ▼石仏や墓石が積み上げられたテッペンに
          お地蔵さんが集落を慈悲の目でご覧のようです。





         ▼もう一度山門横の楓を。





▼ちなみに高源寺の紅葉時期の写真です。ネットから借りてきました。



さすが丹波紅葉三山一と称される景観ですネ。



▼御朱印です。





御朱印を戴きつつご住職とお話の中、ご住職「紅葉の楓も良いのですが、新緑の美しいこれからのシーズン、
参拝者も少なくお寺をジックリ見ていただけます、ごゆっくり参拝して行って下さい。」
その説まったく同感!「ボクのお寺訪問はそれを実践しています」と申し添えておきました。
紅葉時の凄い人出に閉口感ありありのご住職でした。




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