(2012.11.18訪問)
修学院離宮付近のお寺を訪ねるのは全く初めて、名うての紅葉名所限りなく有るようで、朝八時過ぎ、すで
に叡電出町の駅には人が溢れていました。叡電修学院で降り音羽川沿いに山裾へ、赤山禅院を訪ねます。住
宅街をくねくね、やっと鳥居発見。赤山大明神と書かれています。お寺の参道前に鳥居? どんなお寺なの
か先ず参道を歩きます。
▼まだら模様。
[ 赤山禅院 ]
●寺号 赤山禅院(せきざんぜんいん) 延暦寺塔頭
●宗派 天台宗(てんだいしゅう)
●開基 安慧(あんえ)
●開創 仁和四年(888年)
●本尊 赤山大明神(陰陽道祖神 泰山府君)
赤山禅院縁起 (赤山禅院HPより抄出)
第三世天台座主 円仁の遺命によって創建された、天台宗総本山 延暦寺の塔頭のひとつです。
慈覚大師 円仁(794年~864年)は838年、遣唐使船で唐に渡り天台教学を納めました。その行程を守護し
た赤山大明神に感謝し、赤山禅院を建立することを誓ったとされます。円仁は天台密教の基礎を築きました
が、赤山禅院の建立は果たせませんでした。その遺命により、第四世天台座主安慧(あんね)が赤山禅院を
創建したと伝えられています。本尊の赤山大明神は、唐の赤山にあった泰山府君を勧請したものです。
泰山府君は、中国五岳(五名山)の中でも筆頭とされる東岳泰山(とうがくたいざん)の神であり、日本で
は陰陽道の祖神(おやがみ)になりました。赤山禅院は、平安京の東北にあり表鬼門に当たることから赤山
大明神は、皇城の表鬼門の鎮守として祀られました。
▼住宅の角に道標。
▼鳥居。
▼後水尾天皇の行幸の際に賜った勅額(レプリカ)で、赤山大明神と揮毫。
▼赤山禅院寺標。
▼山門。
一人のご婦人が大きな声?で呟いていました。「ことしは紅葉ええでと聞いたのに、去年と変わらんやん、
な~んや」怒ってました。
▼青空に映える赤はハンパじゃありませんが部分です。
▼参道真ん中に三脚をドン!いたる所の光景。ここが真っ赤なトンネルになるそうです。
▼苔の上の紅葉タイル。
▼綺麗な境内マップが石段手前に。
▼手水舎。
▼いい色付きですね。
▼拝殿。
▼読経。
▼拝殿屋根に鬼門除けの御幣と鈴を持つお猿さん。
申は鬼門とは対方角である西南西を指すことから、邪気を払う力、方除けがあるとされ、猿が屋根に置かれ
ているそうです。
▼光と影。
▼本堂前には正念珠。
赤山禅院には大きな念珠が二つあります。順路通りに参拝すると、二度大きな数珠をくぐることになります。
先ずこの正念珠、心の願いについて、参拝の間思い続ける、これを正念珠。最後の還念珠をくぐりながら努
力をすることを誓うと加護があるそうです。還念珠は下に写真があります。
▼本堂。皇城表鬼門と記されています。
▼正面外廊に彩色際立つ阿吽の狛犬。いくらかチグハグな感じも。
▼友禅のもみじ流し。
▼地蔵堂。
▼地蔵堂と銀杏。青空に映える黄色はハンパじゃありません。
▼豪華絢爛お厨子前の本尊、地蔵菩薩。
▼地蔵堂と紅葉。
▼弁財天堂。
▼十六羅漢さん。お気の毒にもお顔の無い羅漢さんもおられます。
▼かなりリアル。
▼寒桜がチラホラ。
▼三十三観音さんのお一人です。
▼陽光の彩。
▼延暦寺千日回峯行大阿闍梨の大護摩供養が行われる不動堂。本尊不動明王。
▼還念珠。
▼きれい。
▼福禄寿堂。ここは都七福神の福禄寿のお寺としても著名だそうです。
▼本尊福禄寿。幸福、高禄、長寿の功徳があるそうですよ。
▼七福神。
▼方位神の一つ、金神を祀る金神社。
▼鳥居と彩とりどりもみじ。
▼縁結びの神、相生明神社。
▼ここは気学発祥地碑。
気学とは、生まれた年月日の九つの星と五行とを組合せた占い。
▼絨毯に一条の光。さてどんなご利益が戴けるか赤い絨毯を踏みしめながら山門を出ました。
密教、道教、神道、陰陽道となんでも有りでいろんな功徳、ご利益、ご加護てんこ盛りのお寺でした。
紅葉は境内場所によるのか、全山真っ赤と云う訳では有りません。盛り赤、これから赤、すでに散り紅葉、
青もみじと、色とりどりの感じ、最盛は後十日くらいでしょうか。