土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

今熊野観音寺はさすが札所、賑やかなお寺です。

2012年06月06日 | 京都の古寺巡り


(2012.06.02訪問)
今熊野観音寺は正式には観音寺、西国三十三カ所観音霊場第十五番札所です。泉涌寺の塔頭ということです
が、なんのなんの本山よりも参拝者は大勢、やはり観音霊場ということで、南無遍照金剛や南無阿弥陀仏と
記した白衣の方々が御朱印を受けておられました。

[ 今熊野観音寺 ]
●山号 新那智山(しんなちさん)
●寺号 今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)
●宗派 真言宗泉涌寺派
●勅願 嵯峨天皇
●開基 弘法大師空海
●開創 弘仁3年(812年)
●本尊 十一面観世音菩薩(秘仏)
●西国三十三カ所観音霊場第十五番札所

今熊野観音寺縁起 (今熊野観音寺HPから抄出)
大同2年(807年)、弘法大師空海さんが熊野権現のご霊示を受けてこの地に庵をむすばれた。
弘仁3年(812年)、空海さんは嵯峨天皇から官財を賜わり、勅旨を奉じて諸堂を造営された。
さらに左大臣藤原緒嗣の発願によって広大な寺域に伽藍の造営が図られ、その造営は緒嗣なき後も続けられ、
緒嗣菩提事業として、藤原春津に受け継がれ、斉衡2年(855年)にされた完成された。

▼寺標。泉涌寺参道沿いに建っています。ここから坂を下ると目印の赤い橋に出会います。




▼参道入り口、鳥居橋。




▼散らばっていたものなんでしょうね。みちしるべの寄せ集め。




▼子供たちが慕っています子護大師。境内に入って最初に弘法大師空海さんに会うことが出来ます。。




▼大人たちが慕っています。子護大師をグルーッと廻り、ひたすら祈願です。




▼本堂。本尊 十一面観世音菩薩(秘仏)、像高一尺八寸。絶対秘仏でお厨子前にお前立がお立ちです。




▼径1m位はありそうな大提灯。




▼今熊野観音寺創建当時の三重石塔。相当風化が進んでいるようで。




▼大師堂。護摩修法と修行道場。




▼大師堂須弥壇には弘法大師空海さんが祀られています。




▼ぼけ封じ観音菩薩像。翁と媼が一心に祈っています。人ごとではないですワ。
「ぼけ封じ近畿十楽観音霊場」があるそうでご心配の方、巡礼をどうぞ。




▼鐘楼。




▼鎮守社。左、稲荷社。右、熊野権現社。
空海さんは東寺の門前に於いて稲を負いたる老人に会逢い、これを祀って東寺の鎮守としました。稲を担っ
ておられたところから稲荷と呼ばれるようになったと云われ、とりわけ真言宗では稲荷明神を大切にしてい
るそうで、真言各寺院では鎮守社として奉祀されている例が多いと云います。




▼多宝塔(医聖堂)。塔高16m、昭和59年(1984年)建立。
医と宗教が手をたずさえて、明るく健康に暮らせるような社会が築けるよう、人々の願いを込めて建立され
たそうです。






▼阿弥陀如来石像。
定印を結び、如来正装でいいお顔をされてます。霊光殿(信徒納骨堂)の台座の上に鎮座されています。



▼本堂と青もみじ。



どこにもピンがきていない写真!
ボケもさることながら、そうとう目も傷んできたようです、ボクの場合。


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