裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

最後の審判

2012年05月23日 19時27分13秒 | 原発関連
結局ぼくらは今、罰を受けてるのですよ。
どれだけ電力価格が上がろうと、それがどれだけGDPを押し下げようと、経済を冷え込ませようと、もう断じて原子力を稼動させちゃならんのです。
「原子力でつくられた電気を使ってるくせに、原子力に反対するのか?」という判で押したようなセリフで、ぼくはここ25年の間にのべ100人ほどの人物から説教をされましたが、今こそ言い返したいです。
「原子力でつくった電気を使った者は、みな等しく罰せられるべきだ」と。
原発の地元のヒトビトは、「原発が無くなったら食っていけん」と言いますが、逆にこれは、どんだけのあぶく銭をもらってたんだ?の裏返し。
しかしそれこそが電力会社の戦略で、巧妙なワナで地元を絡め取り、支配と勢力拡大を謀ってきたわけなのでした。
だけどそろそろそのくびきを断ち切らなきゃいけませんよ。
その金と仕事、そして依存心は、真っ当じゃなさすぎます。
そもそも、命に関わるほどの毒性を持つ放射能を10万年も吐き出しつづける汚物(核廃棄物)との子々孫々にわたる添い寝と引きかえにしてまでも「電気をくれ」と言えます?
そこまでスカスカな脳を持つ大人物だけが、「原発を動かせ」と口にする資格を有するのですよ。
なーんにも知らないで、ただ「電気が足りないなら、ちょこっと危険でもがまんして動かせばいいのに」と思ってません?
剛胆な政府は、原発のストレステストで「700ガル(揺れの基準)まで耐えられれば動かしてヨシ」としてますが、ここ10年の間だけでも、04年の新潟県中越地震で2500ガル、東日本大震災は2900ガル、08年の岩手宮城内陸地震では4000ガルなんてのがきてまして、柏崎刈羽原発なんて中越地震のときに所内3000ヶ所もが破損して、消火栓の異常のせいで火も消せないような終末的状況でした。
福島第一では今もなお、深さ18メートルの圧力容器に毎時6トンの水を入れても入れても40センチしかたまんないし(ほんとに冷やせてんのか?)、そこから「1立方センチ」あたり14万ベクレルなんておっそろしい高濃度汚染水が漏れ出してるし、こういう状況でね、「動かす」ってのは、どう考えても常軌を逸してます。
「たかが電気のために、あんたは命を賭けられるか?」というレトリックは、ついにシリアスな説得力を得るに至ったのです、本物の事故が起きたあとでは。
もっかい言うけど、そろそろ真っ当に生きる覚悟を固めないと、ほんとにこの星の水は飲めなくなりますよ。
暑い夏はきらいですか?
腹をくくりましょ。
原子力は、最も汚いエネルギーです。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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