銀河後悔日誌、つぶやき

2017年10月22日より新発足しました。よろしくおねがいします。

赤毛のアン子じゃあるまいし

2006-07-07 21:31:24 | ドラえもん
 『ドラえもん[1979年版第2世代]』の通算55回目(第48回)。

 前回だったかそれくらいから、「音頭」の映像募集がOP前に入るようになった。それはともかく、今回は『ドウナル?コウナル! ソウナルじょう』と『こわーい目つきののび太 世の中ウソだらけ』の2本立て。

 今回は気になることがあったので、久しぶりに原作を引っ張り出してみた。と言っても藤子不二雄ランド(FFランド)であり、5巻は何年か前に古本屋で100円で買い直したもの(それまでの本は知人に譲った)、10巻は発売当時に購入した“年代もの”である。
 ちなみに、原作がどの巻に載っているかは知らない。なので、逐一サブタイトルを確認してみた。『ドラえもん』は何度も読んでいるものなので、いちいち画を見て確認する必要はないのが嬉しい。


・『ソウナルじょう』

 「小学三年生」昭和45(1970)年8月号掲載、コミックスのタイトル「ソーナルじょう」が原作。FFランド5巻に収録。

 スネ夫・ジャイアン・出木杉がのび太をプールに誘いに来る。原作ではジャイ・スネと男子2人であった。いくら出木杉の出番がないからって、わざわざこのためだけに呼ばなくても…。

 部屋の中で練習ともつかない変な動きをするのび太を見かね、ドラえもんが【ソウナルじょう】を出す。そのまま薬が出てくるのは難しいと思ったが(Bパート参照)、意外にも原作どおりである(幾分小粒にはなったが)。
 ママを「金魚」と評し、それを褒め言葉と受け取るのがおかしい。金魚みたいな女性ってどんな感じだろう? “タコのおじさん”が登場したのは嬉しい。

 しずかちゃんに加え、ジャイ・スネと出木杉も“ソウナルじょう仲間”に入る。オリジナルの場面として、空き地の土管の中にきれいな魚が泳いでいて、これを出木杉が解説する。<なるほど、出木杉はこのために登場させたのか!>。時間が余ったので描いた蛇に足をつけたような感じである。

 お話自体はそのまんまので、特に書くことはないよ(と言いつつ余計なことばっかり書いてるけど)。


・『世の中ウソだらけ』

 「小学六年生」昭和50(1975)年7月号掲載、コミックスのタイトル「世の中うそだらけ」が原作。FFランド10巻に収録。

 のび太は100円と50円のアイスを買った。ジャイアンが50円玉と引き換えに50円のアイスを受け取る。しかし気が変わって100円のアイスと交換。当然のび太が「50円しかもらってない」と異議を唱える。ここまでは当然のこと。
 ところが、ここでジャイアン理論が炸裂する。「最初に50円を払った。続いて50円のアイスを渡した。合わせていくらだ?」ともっともらしいような、そうでないような理屈を述べる。それをあっさり信じてしまうのび太。
 ジャイアンが1つ持って行ったので、のび太はまたもう1つアイスを買いに行くわけだが、当然50円しかもらっていないので、50円のアイスしか買えない。
 最初に買った50円のアイス1つと合わせ、50円のアイスを2つ持って帰ると、当然ながらドラえもんが「150円持っていって、なぜ50円のアイスが2個しか買えないのか?」と。それでもジャイアン理論を信じ込んだのび太には通用しない。

 そんな無邪気なのび太に出したドラえもんの道具が、【ギシンアンコ】。なめる餡子のことである。原作では【ギシンアンキ】という錠剤であった。Aパートでは【ソウナルじょう】がそのまま出てきたが、錠剤のままでは、やはりいけないのか。
 この道具の名前、「疑心暗鬼」と言う言葉をもじっているのは言うまでもない。それを「アンコ」にしてしまってはしょうがない…。

 ともかく、疑心暗鬼になったのび太。ジャイアンを見つけ、こちらも無茶な理論で「100円よこせ」と。ジャイアンがのび太に渡したのは50円玉のみ。のび太がジャイアンに渡したのは50円のアイスと100円のアイス1つずつ。そのうち50円のアイスはジャイアンが返しているが、「最初の50円玉と50円のアイス1つ、合わせて100円のアイスの代金になり、もらってないのと同じ。渡したのが50円と100円のアイス(合わせて150円)、もらったのが50円玉のみ。差し引き100円もらってない」という。
 ジャイアンも何がなんだか分からなくなり、最後には逃げ出してしまう。原作ではのび太をぶん殴っていたが、さすがにそのシーンはない。

 ジャイアンとのび太が、全く逆の理論をかざす。文字にしてもひじょうに分かりにくいが、要するに返したアイスを代金に入れるから計算がおかしいのだ。

 疑心暗鬼が強くなりすぎ、今度は何でも信じやすくなる道具をドラえもんが持ってくる。原作では【スナオン】だったが、今回は【なんでも信じるコ缶入り】という、缶に入ったおしるこに変わっていた。ここまで苦しい名前は珍しい…(苦笑)。

 まずドラえもんに飲ませるのび太。ドラえもんの目がきれいになった(笑)。この“きれいな目のドラえもん”は新ドラの定番と言えようか。

 最後は原作どおり、「表の模様が裏に、裏の模様が表についている珍しい50円玉」で手を打つジャイアン。
 “ジャイアニズム”と言えば「お前のものはオレのもの…」が有名だが、今回の2つの理論も、“知られざるジャイアニズム”と言えないだろうか。


 次回は、『無人島へ大冒険! のび太漂流記』と『かたづけはのび太におまかせください チッポケット二次元カメラ』の2本。
 いよいよ来週は、来年の劇場版の映像が公開されると言う。例年劇場版のタイトルは楽しみだったが、さて?

にほんブログ村 アニメブログへ

人気blogランキングへ