東海道を桑名宿の「七里に渡し」を皮切りに、街道の周辺にある旧跡を訪ねている。 四日市宿、石薬師宿と来て、東海道五十三次の45番目「庄野宿」に入ってきました。 ここは、東西に長く伊勢湾から滋賀県との県境まである鈴鹿市に位置しています。
歌川広重の「庄野宿」には”にわか雨”に急ぐ姿が描かれていますが、 ここらが雨の多い所との印象はありませんが、天候が変わり易いことはあるかも知れません。 それてにしても、当時、雨具を持たない人は、着物が濡れないように裸になって歩いたのでしょうか?。 夏なら涼しくてそれでもいいですが・・・・?。
今回の見て回った場所を示す地図ですが、赤い線は旧東海道を示し、右方向が四日市、桑名方面で、左は亀山、鈴鹿峠に至ります。 なお、丸付き数字は尋ねた旧跡の場所を示し、これから書く記事の番号になってます。 取材日:2013.07.25(木)
① 「浄安寺」
木造釈迦如来坐像は鈴鹿市指定文化財。
② 「青蓮寺」 (しょうれんじ)
ここは県の資料には記載されてないお寺ですが、 道を間違えて入ってしまったし、また、「ソテツ」の花が見事であったので見学させて戴き、更には、折角撮ったので旧跡に加えさせてもらったものです。
上記2寺は東海道より少し離れ、北西の位置にありますので、南の方、関西本線を越えて、旧東海道に戻ることになります。
③ 古い造りの家並み
この辺りには懐かしい家並みが数軒あります。
④ 「善照寺」 真宗高田派
⑤ 庄野宿資料館
入って見たかったが、閉鎖されていた。 開ける日についての記述も見当たらなかった。
⑥ 「妙法禅寺」 臨済宗東福寺派
⑦ 「常楽寺」 真宗仏光寺派
⑧ 「川俣神社」
下の写真の巨大な木は、「スダジイ」であり、県指定天然記念物です。 樹高15m、幹周り5m以上、枝は東西に19m、南北に16mの広がりを持つ大変豪快な木に見えました。
「スダジイ」とはブナ科の常緑樹。 小学生の頃、お宮さんなどの「シイ」の木の下で、実を拾って食べた事を思い出します。 大粒の大豆程度の大きさでしたが、黒い皮を剥くと、実は真っ白で、味は殆ど無かったですが、おやつ代わり、空腹を満たすひとつの方法でした。 栗でも生はあまり美味しく無いが、「シイ」も同じでした。
⑨ 「庄野宿本陣跡」と「高札場跡」
高札場跡は、本陣跡の左の道路の向こう側に立てられていた。 そこが高札場であったように思えました。
⑩ 国道一号線と県道の立体交差点により、消えてしまった「旧東海道」と今の歩道の説明書きがありました。
今尋ねた辺りは、加佐登町と庄野町でありましたが、この後は汲河原町に入ってゆきますが、その記録は次回にしたいと思います。
私は「庄野」については全く知りません。歌川広重には
「庄野宿」という絵が残されているのですね。この絵は
傑作で評判だとか。なるほど夕立の様子が見事です。
これで見ると「鈴鹿」らしく坂道のように見えます。現在の
庄野の写真では、あまり坂道は感じられませんが・・。
いじれにせよ「東海道五十三次」に登場する名所なん
ですね。
そう言われれば、この絵は黒の濃淡の使い分けが見事ですね。 急に降りだした雨に急ぐ様がよく描かれてると素人ながらいい絵と思います。
旧道を進んでいますが、坂道はあまり感じません。江戸時代に較べたら、高い所は削られ、低い所は埋め立てられたのでしょうね。