マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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西興寺十夜会の供養袋

2014年03月24日 07時52分37秒 | 大和郡山市へ
横田町の神社行事でお世話になった市場垣内の役員さんから「西興寺の十夜に持っていく供養袋を見るか」と云われて撮らせていただいた。

農家であればその袋に新穀の米を詰めて寺に持参するのであるが、一般の家では現金納めだ。

平成21年の11月拝見した奈良市都祁小倉の観音寺の十夜でも同じような袋で納めていた。

いわゆる佛しょう(食偏に肖)袋であって、本尊の仏さんに供えていた。

大和郡山市横田町の西興寺で営まれる十夜に納める袋の名は「供養袋」だ。

毎年の10月14日に営まれる十夜の数日前。

檀家当番の人が袋を持ってくる。

お米ではなく現金を入れて14日の朝に西興寺の住職に預けると話す。

農家であれば新穀の米を寄進するが、供養袋に溢れるほどの量であるゆえ、別途に入れて持っていく。

すべての檀家がそうするわけでもなく、蝋燭や線香を入れて持っていく家もあるらしいし、小豆の家もあるそうだ。

先祖代々のお役目が決まっているのだろう。

小豆はお粥に入れて炊く。

炊きあがる前に塩を入れる。

食べるのは檀家の子供たち。

幼稚園児や小学生の子供だそうだ。

ハクサイなどの漬物とともにいただく。

小豆粥を炊くのは念仏講の当番の4人。

毎年交替するらしく、撮らせていただいた男性も勤めたことがある。

大鍋で炊く火が大型のガスコンロ。

鍋二杯も炊くそうだ。

14日が十夜の日。

午後に集まった当番さんが庫裏の前で炊いていた。

十夜には尼講の人たちもやってくる。

ヨバレに出されるふるまい小豆粥には南天を添えるそうだ。

新穀の収穫に感謝し、これまでの「難」を天に通じて「福」になるための南天。

ありがたい小豆粥のヨバレである。

(H25.11.12 EOS40D撮影)


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