股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

こんなことがあったんです 5

2009-05-29 08:50:07 | 筋肉の話
確率は少ないが、筋肉を押しても、まったく痛みが改善しない人がいる。

痛みの原因が筋肉ではないか、筋肉の質がかなり珍しいかのどちらかだと思う。

筋肉の質的に、押されることにむかない筋肉の持ち主は、非常に非常に少ないけど必ずいるんです。

個人差には、悩まされることが多い。
施術してみないとわからない。


いま鹿児島県霧島市の別荘にいます。
昨夜屋久島の方と、鹿児島空港で待ち合わせていました。

けど、昨日は屋久島からの船が欠航となり、会えませんでした。

今日は快晴です。

今日は来れるのだろうか?


もちろん、私はありとあらゆる手段を利用して、痛みを取ろうとする。

“個人差の壁”が越えられないときもあるが、越えようと試みる。

屋久島から来られる方は、どんな結果になるのだろうか?

答えは、筋肉をほぐしてみないとわからない。

鹿児島でも、いろんな方と出会うだろうが、1つの出会いです。

笑顔で屋久島に帰ってもらいたいなぁ!
ただただそう感じる。


ところで、これから朝食を作らないといけない。
朝食もいい結果が出ればいいが?



変形形性股関節症を怖がらないでね



この病気は個人差が大きいから、焦らない!怖がらない!比較しない!


こんなことがあったんです。 4

2009-05-27 01:15:44 | 施術のこと
最近、こんなことがあったんです。


その方は、「死にたい」と思ったそうです。


股関節周りが痛く、
歩くのもつらい毎日、
病院に行っても痛みは取れず、
手術は難しいと言われ、
今後変形は進行すると言われ、
反対側もいずれ悪くなると言われて、
生活に支障が出てきて・・・

ついには「死にたい」と思ったというんです。



私は、去年その方と初めてお会いした時にレントゲンを見せていただき「あっ、良くなりますよ。」と言ったのを覚えている。

まさか、「死にたい」なんて思っていたなんて知らなかった。

一昨日、その話を聞いて心が痛んだ。


今はほとんど股関節には痛みが無い。
小走りもできるくらいになった。



“大転子高位”


骨の形は正常と異なるんですが、軟骨がしっかりしいて、股関節自体は比較的きれいなんです。


子供の頃からの単なる“奇形”だと考えれば良い。
私の鼻に軟骨が無いのと同じです。
私の腰の骨に軟骨が無いのと同じです。


すでに子供の頃に骨の修復が終わっているのです。
変形は進行しないのです。


このような方々は、意外と多い。
このブログでもたびたび書いている。




整形外科の先生には、このようなタイプの見分け方を早く気づいてほしい。



同じタイプの大阪の患者さんの主治医の先生はわかってくれた。
股関節専門ではない整形外科の先生でした。



皆さんにも気づいてほしい。



このタイプの方が病院に行くと・・・ほとんどの場合・・・


変形は進行します。
だんだん悪くなります。
手術をしましょう。
もしくは、手術は難しいです。


まったく、“希望の持てない言葉”の羅列。




私は、このような方々の症例数が増えてきたので経過を本格的にまとめることを決意した。

そして、事あるごとに整形外科の先生にも訴えていく。


良くなる症状であるのに、希望も持てず死なれるなんて耐えられない!




子供の頃から頑張ってきた人には、“ごほうび”が準備されていることが多いんです!

希望を捨ててはいけません!






私を捨ててはいけません!
ちょっと聞いてよぉ、あれは17歳の冬だった・・・・(泣)


変形性股関節症を怖がらないでね



この病気は個人差が大きいから、焦らない!怖がらない!比較しない!






こんなことがあったんです。 3

2009-05-22 00:19:37 | 施術のこと
●鹿児島と福岡の方々には予約日時を連絡いたしましたが、ご確認されたかどうかわからない方がいます。
特に福岡のご予約をお申し込まれた方々からの確認メールが届いていません。
いまいちど、私からのメールをご確認ください。
宜しくお願い致します。




最近、こんなことがあったんですよ~。

な~にぃ~。
やっちまったな~。


その方は、去年の6月から銀サロに通っているんですよ。
事故により、大腿骨頚部骨折を起こし、骨折部をスクリュー(ねじ)で固定しました。
こんな感じです。


しかし、大腿骨頭への血流が悪かったのか(もともと血流の悪いところなんです)、大腿骨頭に一部壊死を起こしていました。
こんな感じです。



その結果、レントゲンではスクリューが股関節の中に入りこんでいるように見えました。

アップするとこんな感じです。



とにかく内転筋が痛く、ひどい時は内転筋がつって歩けなくなっていました。


宮川先生が担当しており、施術後は良くなるのですが、自宅に帰るころにはまた内転筋がつってしまうことがありました。


去年の12月、宮川先生から相談を受けて、初めて私が担当しました。
宮川先生の報告を聞いて、私は初回の施術時に患者さん次のようにお話をしました。

1、今日は内転筋だけを深くまでほぐしてみます。
2、今日の施術で効果がなかったら、スクリューが関節内を刺激して関節包に炎症が起きている可能性があります。
人工関節を考える前に、スクリューを抜くことも一つの手段かもしれません。


1回目の施術結果は・・・・。

珍しいことですが、1回で症状は明らかに改善しました。


その後、1ヶ月後にお見えになったのですが、調子は良い状態でした。


5月16日、1か月ぶりに来られたら、『今日、急に痛くなって、今日は杖をついて来ました。』とのことでした。
股関節の曲がりが悪くなっていました。


やはり内転筋を押したのですが、いつもより強めに押しました。
すると、股関節の曲がりは改善し、歩行は問題なくできるようになりました。


この方は、内転筋だけで痛みをコントロールできることはわかりました。


しかし、歩行時内股(うちまた:股関節を内旋させて歩く)で歩くので、内転筋に負担がかかるようです。

外股で歩ければいいのですが、股関節の外旋が全く動かないのです。



痛みはコントロールできる、あとは股関節外旋の可動域が改善できれば、痛みは全く出なくなると思うんです。


今後の課題です。




変形性股関節症を怖がらないでね



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こんなことがあったんです。 2

2009-05-20 02:28:49 | 股関節の基礎
最近こんなことがあったんですよ~。


な~にぃ~。
やっちまったな~。


去年の6月から銀サロに通ってくれている方の話なんですよ。

私と佐藤先生が担当していましたが、機能の改善に限界を感じつつありました。

●手術状況は
左足→2年前に人工関節
右足→10年前に回転骨切り術・・・でした。

●機能的な問題は
1、右股関節が伸びにくい
2、右足に体重をかけても痛くないのですが、体重をかけたあと床から右足を離すときに股関節の奥に痛みを感じる。・・・でした。
ですから、“患側荷重法”が出来ずに、改善の為のプログラムが進みませんでした。


この問題点の為、右側も人工関節の可能性があるかもしれないという状況でした。
しかし、私が見ても主治医の先生が見てもレントゲンの状態では軟骨がしっかりしていて『人工関節の手術は必要ないと思いますけど・・・』というレベルでした。


今年の1月だったと思いますが、私が施術中に『股関節に弱い炎症があるかもしれないので、ステロイドの注射も一つの選択肢かもしれません。』と話をしました。

次回来られた時、その方は「ペインクリニックの予約をしてきました。」と言って、2月から4回の注射をしました。


行動が早い方ですね!


注射の内容は、ステロイド+麻酔薬+ヒヤルロンサンを股関節の関節包の中に打ったようです。
私は、麻酔薬とヒヤルロンサンは一時的なものでほとんど効果はないと考えています。
ステロイドの効果に期待しました。

●注射の経過
1回目の注射・・・注射後痛みが無くなったが3時間で痛みは戻った。
         股関節は伸びやすくなったと感じる。
2回目の注射・・・注射後の変化なし。
3回目の注射・・・効いたように感じた、右足を床から離すときの痛みが軽くなってきた。
4回目の注射・・・効いたように感じた、右足を床から離すときの痛みはほとんどなくなった。

1回目の注射では、麻酔薬の効果で3時間は痛くなかった。
しかし、この3時間が効果では無い。
効果は、麻酔が切れた後どう変化しているかなんです。
これがステロイドの効果と考えられます。

2回目の注射は、関節包の中にうまく注射できなかったように感じます。

4回の注射でほぼ目的を達成できたように思いました。
注射は終了としたようです。


5月16日に経過をみると、“患側荷重法”がかなりできるようになり、股関節が伸ばせるようになっていました。


この注射のおかげです。


良くなる軌道に乗ってきました!


現在、ロフストランド杖を使っているのですが、杖にかかる腕の力は軽くなっていました。
“患側荷重法”にて、右足に筋力が付いてくると、T字杖に代えられ、杖が取れるようになると考えています。


痛みの原因は、主に筋肉。
それでコントロール出来ないときは、主に関節包内の炎症を疑う。
若干ですが、骨膜の痛みも疑う。


筋肉・関節包・骨膜には、痛みを感じる神経があるからです。
軟骨と骨には神経がありません。


私はステロイド使用を勧めたいわけではありません。
しかし、副作用の出ないステロイドの使用量は、ペインクリニック科の先生は熟知しています。

痛みを真剣に取ろうとして下さる先生が増えてくれることを願います。
整形外科より、ペインクリニック科の方が効果は出るように感じています。



マ・マ・マコもがんばる!



変形性股関節症を怖がらないでね




この病気は個人差が大きいから、焦らない!怖がらない!比較しない!

こんなことがあったんです。 1

2009-05-18 00:01:15 | 心のこと
最近こんなことがあったんですよ~。

な~にぃ~。
やっちまったな~。


京都から銀サロに通って下さっている方の話なんですよ。

初めて銀サロに来られたのは、去年の3月末でした。

私と佐藤先生が担当していました。

最初はなかなか施術効果が出なかったようですが、徐々に良くなっているなと感じていました。

今年4月、大阪で久しぶりにお会いしたら、かなり良くなっていたんです。



そこで私が聞いたんです。


何でこんなに良くなったんですか?
何が良かったんですか?

「佐藤先生と松本先生のおかげです!」という答えが返ってくるのかな・・・・?



その患者さんの口からは予期せぬ言葉が返ってきました。

「宮川先生の一言でよくなったんです。」


詳しく話を聞いてみると、一度、佐藤先生の予約が取れないときに宮川先生が担当したようなんです。

宮川先生の施術が終わった後に、宮川先生が「どんどん歩いて下さい!」と言ったというんです。
宮川先生の言葉としては、珍しい言葉では無いと思います。


その言葉を聞いて、その患者さんはこのように感じたというんです。


『私は今まで、歩いちゃだめだ、歩いちゃだめだと言われてきたので、自分でも怖くて歩かない様にしていたけど・・・私も歩いていいんだ!』


銀サロ帰りに東京駅に向かいながら杖をはずしたそうです。


それからは非常に調子が良いそうなんです。


そこには、去年3月に初めてお会いした時の、少し暗く悩んだイメージとはまるで別人のように笑顔と自信に充ち溢れた患者さんがいたんです。



「まるで別人のようですね。」


思わずそう言ってしまいました。


『宮川先生の一言が背中を押してくれたんです。』


魔法の一言ですね。

施術も重要だけど、その方の心の状態とぴったりタイミングの合う言葉って重要なんですね。

患者さんを安心させる言葉はいくつでも言えますが、その言葉が心にしみる時期と言うかタイミングがあるんでしょうね。

簡単そうで、非常に難しいことだけど、そんなことよりその患者さんに笑顔が戻ってよかったです。


大阪でうれしい思いをしました。

うれぴ~どすえ。

マコもがんばりま~す!





変形性股関節症を怖がらないでね







変形の進行を止めようではあ~りませんかぁ!

2009-05-15 00:19:24 | 股関節の基礎
5月にはいって、このブログを読み始めた人が急激に増えました。
いったい何があったのでしょうか?
ここしばらくは、初めての方が多くなったことを意識して記事を書いています。
いつも読んでくださいまして、ありがとうございます。



「変形の進行を止めようではあ~りませんかぁ!」

私には、皆さんの「は~い!」という声が聞こえます。



「変形性股関節症は進行性です。」
こんな言葉は、くそくらえだ!


…あらっ、いや~だ、私としたことが、お下品で失礼。

変形は進行性ではありません。

変形は骨の修復です。
骨は生きていて、自然治癒力を持っています。

骨折後、骨が曲がってくっついても、1年後にはまっすぐな骨になっています。
骨は非常に利口で、修復力を持っているのです。
修復はいずれ終了します。
修復後は痛みはなくなります。


3年くらいで修復が終わる方もいれば、30年かかったという人もいるので、個人差は大きいです。


子供の頃にすでに修復が終わっている方も結構多いです。
経過の長い人はすでに落ち着きつつある方が多いと思います。

骨に加わる衝撃を少なくしてあげると、変形が起きること、軟骨が減ることは防げます。

まずは筋肉を正常にしてから、脚に体重をかけて筋力をつけることです。
その筋力が股関節にかかる衝撃を吸収してくれます。

ただトレーニングをすればいいのではありません。
正常な筋肉で行う事が重要です。
基本的には、痛みのある状態でのトレーニングは、痛みを増大させることがあります。

痛い時はまずほぐしていただきたいと思います。
肩が痛い時に、肩こりをほぐすのとおんなじです。
腰が痛い時に腰をほぐすのとおんなじです。
お尻が痛い時にはお尻をほぐせば良いでしょう。
ももが痛い時はももをほぐせば良いでしょう。

自宅でほぐせるようらっこちゃん(楽股ちゃん)を準備しています。
他の物でも構いません。


また、この病気は筋肉がどんどんやせていく病気ではありません。
トレーニングしなきゃ、トレーニングしなきゃ・・・と焦る必要は全くありません。



医学的事実に基づいた、基本的は事を理解すると不安は少しずつ少なくなるかもしれません。



「進行性です」という考えを捨てて、進行を止めようではありませんかぁ!


手術をしていようが、手術をしていまいが、考え方は同じです。
皆さんの目的は、股関節を長持ちさせることです。



変形性股関節症を怖がらないでね




ふあん

2009-05-14 01:20:57 | 心のこと
私のふぁんクラブのことだと思うでしょ・・・ブッブ~の高木ブ~さん右膝痛大丈夫ですかぁ~。


変形性股関節症に対する不安が無い患者さんはいないでしょう。


病院で診断を受けている30万人とも50万人とも言われている患者さんのぼぼ全員に、多かれ少なかれ不安はあるでしょうね。


いったい何に対して不安があるのでしょうか?


ひとり一人違うと思いますので、具体的に書き出してみるとよいかもしれません。
自分の中で、不安の正体が整理できると思います。



その答えは、必ずこのブログのどこかにあると思うんです。



不安は病院でつくられ、常識の非常識を知らないことによって育まれる。



私は、一般的に言われている変形性股関節症の常識には、多くの嘘が含まれていると考えています。


ですから、このブログを始めたんです。


このブログにて、少しでも不安や恐怖心が軽減されればと思います。



銀サロのホームページの右端の欄に『過去のブログ記事の検索』という欄がありますので、そこをクリックしてみて下さい。
出てきたページにある空欄に、調べたい単語を入力すると、関連記事が検索できます。





答えはかならず見つかります.


テクマクマヤコン、テクマクマヤコン・・・




変形性股関節症を怖がらないでね



銀サロでやってること~

2009-05-13 09:51:22 | 施術のこと
銀サロで行っていることを簡単に説明します。

もちろん深圧を行っているのですが、そういう意味ではなく、もっと基本的なことを説明します。


“障害”について考えるとき、障害を次のような3つに分類して考えるんです。

1、機能障害(Impairment)
2、能力障害(Disability)
3、社会的不利(Handicap)



『私が、仕事に就けない(社会的不利)原因は、歩行と階段昇降ができない(能力障害)からで、その原因は痛みと筋力低下と関節の動きが悪い(機能障害)からです。』

という例を挙げると機能障害、能力障害、社会的不利について理解いただけると思います。


銀サロで行っていることは、主に機能障害の改善です。


まずは、筋肉をほぐして痛みを軽減させること。
痛みが軽くなると、自然と動けるようになるので筋力がついてきます。
その基本となるのが患側荷重法なんです。
筋肉がほぐれると関節の動き(関節可動域)が改善しますね。


銀サロが行っていることは、機能障害としての筋力低下、関節の動きの低下、痛みを改善させることなんです

機能障害が改善すると、能力障害、社会的不利も改善する可能性が高くなります。


もっとも大切なのは機能障害を改善させることなんですね。
まだまだ、機能を改善する研究は必要で、開発をしているところです。
今注目は、3月のピラテス体験でも確認した腹部のインナーマッスル(深層筋)です。


私がこのブログで、“歩く為の準備ができないと歩けない”という風に書いていることが多いと思います。

この“準備”というのが、機能障害を改善させることなんです。



銀サロでやってること~

どんだけぇ~




変形性股関節症を怖がらないでね





いいよ! いいよ!

2009-05-12 00:57:36 | 診療のこと
昨日、こんなことがあったんです。

ある患者さんの話。
ある病院を受診してレントゲンを撮った。
先生がそのレントゲンを見て『○○さん、骨に穴があいてるよ!進行しているよ。』


そしたら、そしたらですよ・・・うぷぷ~・・・その患者さんなんて言ったと思います?



『先生、それは違います。その穴は以前からあって、最近は穴が埋まっています!』(徳島弁)


いいよ! いいよ!


先生はあわてて過去の写真と見比べ始めたそうです。


その結果・・・この患者さんの方が正しかった。


この会話には、非常に重要な意味が含まれているのですが、私はついつい和歌山弁で笑ってしまいました。
すみませんでした。



でも、この患者さん、すご~い!



いいよ! いいよ!



松本いい~よちゃ~ん!

・・・んっ、なにか?





変形性股関節症を怖がらないでね




どうしてなんだろうね?

2009-05-10 01:20:48 | 診療のこと
日本では“筋肉の病気”についての認識がほとんどない。
どうしてなんだろうね?


私は、大学病院勤務時に“筋肉の病気”について勉強しました。
特に参考としたのは『臨床医のための 痛みのメカニズム』という、お医者さんの為にお医者さんが書いた本でした。

もう何年も読み続けているので、こんなに汚れてしまいました↓




この教科書には、筋・筋膜症候群について詳しく書かれていました。

私は、この本や筋・筋膜症候群に関する文献等を集めて“深圧理論”の教科書を作りました。(非売品)

初版は1998年だったと思います。
2002年に最終版が出来ましたが、時々新しい情報を書き加えてきました。

まだまだ書き加えることはあると思いますが、その本を利用して“股関節痛の取り方”をまとめました。
2007年の春の事です。

“股関節痛の取り方”については、次回の深圧研修セミナーまでに加筆しようと考えています。

いずれもプロ用ですので、セミナーだけで使います。


今では、筋肉の病気である筋・筋膜症候群についての情報は、ネット上にあふれているでしょう。
筋筋膜痛症候群とか筋筋膜性疼痛症候群などと使われている場合も多いと思いますが。


もう少し整形外科の先生方が、筋肉の病気について勉強していただけると、膝痛や腰痛や股関節痛に対する治療の幅は広がると思います。


痛みを感じる骨膜・関節包・靭帯・筋肉はレントゲンには写らないんですね。
痛みの原因を、主に骨しか写らないレントゲンだけで解決しようとするのはもともと無理があるんです。


神経の無い骨が変形している。
神経の無い軟骨が減っている。
骨の変形が神経を圧迫している(想像)。⇒神経が圧迫されているときは“神経症状”が出ますので、触診や簡単な検査で確認できます。


このような診察が続く限り、原因を骨や軟骨と決めつけてしまうのですね。
骨に異常がないと、“原因不明の痛み”となることも多いですね。
さらに、筋肉の病気を理解すると、トレーニングの指導法も変わるのにね。




考え方によっては、筋肉を施術する人たちにとってはチャンスかもしれません。
病院では取れない痛みが取れる場合が多いのですからね。
患者さんは増えるでしょう。


でもそれではいけないと思うんです。
やはり病院が一番であってほしいです。


あの病院に行くと、ほとんどの痛みを解決してもらえるんだよ。
あそこの先生は、徹底的に痛みの原因を追及してくれるんだよ。


このような病院が増えることを期待しています。


はっきり言えるのは、筋肉をしっかり治療できる病院や治療院や整骨院や整体院があると、患者さんが多く訪れる可能性が高いということです。

まだまだそのような場所が少ないです。

今気づけば大きなチャンスだと思うんだけどね。


もちろん人間は筋肉だけでできているわけではないので、神経の診方、靭帯の診方、骨膜を考えた骨の診方なども知っていないといけないんですけどね。

実は、そんなに難しいことではないんです。
解剖生理学と基本的な診察法を知っていればできる事なんです。


資格にこだわらず、人間を総合的に診れる人を増やしていきたいです!




変形性股関節症を怖がらないでね








すねが痛い!

2009-05-08 02:55:02 | 筋肉の話
すねが痛いという患者さんは実に多いんです。
そういう私もすねがだるいような痛いようなことが日常的にあります。
1日中立ちっぱなしで仕事をしていますので、脚が疲れているようですね。

すねは漢字で“脛”と書きます。
膝のお皿の下に、すねの骨があります。
脛骨(けいこつ)と言います。
ここをぶつけると痛いですね。
“弁慶の泣き所”と呼ばれるくらいですから。

脛骨のちょっと外側に筋肉があり、ここが痛いんです。
ここには前脛骨筋(ぜんけいこつきん)という筋肉があります。
実はその奥に、足の指を動かす筋肉があり、さらに奥には足の親指を動かす筋肉もあります。
単純にこの筋肉が疲れているということもあるでしょうが、股関節周りの筋肉が原因の関連痛として、すねが痛いことも多いと思います。





5月3日の夜にパレスホテル大宮に泊まっていました。
そこにこんなイスがあったんです↓



クローズアップするとこんな感じでした↓

イスの脚の木の部分が、座面の高さまでのびていたんです。


このイスに、こんな風に膝を曲げて(正座ですね)座ってみたんです↓
(ちょっとボケボケですが)



そしたら、イスの脚の木の部分の先端が、すねの筋肉に見事に当たって気持ち良いのなんのって。
しばらく前脛骨筋をほぐしてみました。

しっかりほぐせると、結構脚が楽になるんですよね。

この筋肉をほぐすことは難しいんです。
でも、ゴルフボールでも床において、正座をしたら、見事にこの筋肉をほぐすことは出来ます。
しつこくほぐしてみると、痛みは軽くなるでしょう。



間違っても“弁慶の泣き所”には当てないでくださいね。

泣きたい時以外はね・・・。



それにしても・・・・このイス欲し~の。



変形性股関節症を怖がらないでね




お知らせ

2009-05-07 09:35:55 | Weblog
●鹿児島の施術には、まだ4~5人のお申し込みがあるかもしれません。
ただ、これ以上連絡が遅れるわけにはいきませんので、鹿児島での施術をご希望されている方々には本日中に連絡をさせていただきます。
宜しくお願い致します。

鹿児島が落ち着き次第、福岡の方々への連絡をさせていただきます。
(来週くらいには連絡できると思います。)


●最近、バリアフリーや手すりの付け方で相談を受けることがちょくちょくありました。
私はある程度のアドバイスはできますが、実際にバリアフリーにしたり手すりを付けることはできません。
そこで、5月5日に1級建築士さんに会い、バリアフリーや手すりの取り付け、リフォームなどについて相談しました。
相談等については、快くお受け頂きました。
この建築士さんには原宿でも銀座でも、内装関係をお願いしました。
実は、この建築士さんとの付き合いは34年になります。
信頼のおける方ですし、結構安く行ってくれる・・・と思います。
内装関係でお悩みの方は、こちらに相談してみて下さい。
このブログのブックマークにも登録しました。

『“銀サロのまっちゃん”から聞きました。』と言って頂いても結構です。
ただし、埼玉県、東京都限定としてほしい・・・とのことでした。

●6月の『深圧実技研修セミナー』へのお申し込みは締め切らせていただきました。
セミナー参加希望の方々には、明日中に関連資料をお送りいたします。
宜しくお願い致します。

STRETCH×STRETCH

2009-05-05 19:09:09 | 筋肉の話
SMAP×SMAPのまねをしてみました。
草薙剛、立ち直れよ!

ストレッチ(STRETCH)には2つのストレッチ法があるということを意味したかっただけで~す。


筋肉のストレッチ方法には、2つの方法があるのです。

1、間接的ストレッチ法
2、直接的ストレッチ法

筋肉の中のしこりは下図の黒い部分のような形です。
このことは死体の解剖にて確認されています。
他の部分は正常な筋肉です。(赤線の部分)


上図の筋肉をストレッチしてみると、下図のようになります。
良く見ると、肝心な筋肉のこりの部分はストレッチされず、筋肉の正常な部分だけストレッチされています。



このストレッチ法を、間接的ストレッチ法と呼びます。
皆さんが自分で行っている“筋肉のストレッチ”がこの間接的ストレッチ法です。

もちろん、筋肉のこりがストレッチされることもあるのですが、伸ばしたいこりの部分が全くストレッチされない可能性もあるのです。


一方の直接ストレッチ法は、下図のように、こりのある部分を直接押して筋線維を直接ストレッチする方法です。





こりの部分を直接ストレッチするので、効果が高いと言われています。

銀サロの深圧は直接ストレッチ法です。


深圧ってストレッチ法なんです。


筋肉が病気になると、筋線維が縮んで硬くなりますからね。
筋力トレーニングは、さらに筋線維を縮めることです。

筋肉が病気の時には、ストレッチが必要なのです。

誰に対しても「筋トレしなさい!」というのは間違っています。
もう古い考え方です。




変形性股関節症を怖がらないでね











骨髄ドレナージ法 4

2009-05-03 01:00:54 | 手術のこと
●骨髄ドレナージ法●
『関節の骨や軟骨の表面にひび割れのような傷ができると、そのひび割れから骨の中の骨髄内に関節液が入り込んで、骨髄の中の内圧が上がるため神経のある骨膜を刺激するので激しい痛みが出るのです。』という考え方に基づいて、「骨髄ドレナージ法」という局所麻酔による手術にて、骨に穴をあけて、中の骨髄と関節液を抜いて、内圧を下げることによって、骨膜に感じていた痛み(=股関節痛)を取りさり、完治させるという方法。


骨髄ドレナージ法は、簡単ではあるが手術であることには間違いない。

その方法は・・・

下図の赤い部分のように、骨盤と大腿骨に穴をあけて古い骨髄と関節液を取り出します。



骨盤も大腿骨も皮膚に近い部分にありますので、身体の損傷は非常に小さくて済みます。
ですから、局所麻酔で行われるようです。

中の骨髄を取り出すことによって→骨の中の圧力が低下→骨膜の刺激が減少→痛みが軽減、となるようです。

変形の具合が、いわゆる“末期”に近い状態で、筋肉をほぐしても痛みがコントロールしにくい方には適応かもしれません。

手術をされる病院で、この手術法に適しているか適していないかの“判断基準”のようなものがあるのだと思いますが、はっきりわかりません。

しかし、この“判断基準”が非常に大事だと思います。


変形がかなり重度でも、痛みのない方はいっぱいいますし、レントゲン上慢性骨折があっても痛みがない方もいますのでので、変形の程度だけでは判断しにくいと思います。

“骨のひび割れ”といっても、これは自然治癒力で改善していくものです。
治らない骨折はありませんから。


ですから、筋肉を正常にすることによって衝撃吸収力を向上してあげれば、骨髄ドレナージ法も避けられる可能性はあるのですが、痛みが長期に及ぶ場合は、選択肢の一つになると思いました。

もう一つの選択肢として、以前から書いてきたペインクリニックでの注射療法でも改善されている方はいます。

股関節痛に対して、皆さんに多くの選択肢ができる事はよいことだと思います。
できれば、リスクが小さな範囲で。


骨髄ドレナージ法について、ネット上では感染の可能性があるのではないか?とか、症例数が少ないのでなんとも言えないという指摘がみられました。

感染に関しては、自骨の手術や人工関節の手術とは比べ物にならないくらい可能性は低いと思います。
また、「わかさ」5月号を見る限りでは、700例中8割の方に効果がみられているとのことなので、決して症例数は少なくないように思いました。

ただ、この手術を行える病院が少ないことは事実でしょう。


以前私が書いた、“原因不明もあるのです”の患者さんなどには適応となるのかもしれません。
また、以前書いた“大転子ぐりぐり”は骨膜の緊張をとると痛みが軽減することがあるという経験でしたが、骨の中の内圧を取ってあげると、骨膜の緊張が軽減して痛みが取れるという点では、納得ができるように感じました。



まだまだ、わからないことの多い骨髄ドレナージ法ですが、いくつかの病院で行っているようです。

興味のある方は、問い合わせて説明を受けてみるのも一つの方法かもしれません。


最後に、この方法を実際に受けたことのある方がいらっしゃいましたら、その実際についてコメントいただけるとありがたいです。
このブログを読んでいる方々の参考となると思います。




変形性股関節症を怖がらないでね




今日はいよいよ・・・・松本い~よちゃ~ん。