股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

股関節手術の目的

2017-04-28 00:00:48 | 股関節の基礎
札幌から戻りましたフライデー松本です。
私もお年頃なので、4月と5月は休みを多くとっています。

脳腫瘍があり心臓も弱いうえにケガをするわけにはいかないので、もっぱら安全なゴルフをしています。
日光を浴び、只今体調は万全です!

季節外れのインフルエンザが流行っていると聞きます。
皆さんも体調を万全にお過ごしください。



今日は違う記事を書こうとしていたのですが・・・。

このブログの現在の人気記事ランキングを見ているうちに書きたいことが変わってしまった。
人気記事ランキングは以下のとおりでした。〈2017年4月27日現在〉





1、手術後の経過が思わしくない方へ  (2006年11月20日の記事)

古い記事にもかかわらず、相変わらず不動の1位ですね。
気になります。


この結果を見る限り、手術後の経過が思わしくない方が多いのかなと想像してしまいます。
昨年もずっと同じ状況でしたので、2016年11月に書かせて頂いた『股関節痛は怖くない! 改訂版』(2017年1月10日発行)には、第3章に『手術後の経過が良くない方へ』を書き加えさせて頂きました。


自骨手術にしろ、人工股関節手術にしろ、手術の目的はいくつかあると思うのですが、第一の目的と言えば『痛みの改善・除去』でしょう。


手術はそうそう失敗するものではありませんので、手術前後の筋肉等の状態や、手術自体による筋肉等への損傷による後遺症が手術後に股関節痛として出る方が多いのが現状でしょう。


先のブログにもちょこっと書いたと思うのですが、昨年12月に広島県の患者さんの紹介で、横浜に住む20歳代の方の施術を担当しています。
彼は、理由あって両側人工股関節手術を受け、その後非常に順調だったと聞きます。
ところが、半年ほど経過した時に、急に足が動かなくなったそうです。

特に転んだこともなく、自然にそうなったそうです。
病院では、その痛みを取ろうと筋肉にトリガーポイント注射を試みてくれたそうです。
素晴らしい先生だと思います。


私が彼に初めてお会いした時には、松葉杖の一種、ロフストランド杖を使ってゆっくり歩いていました。
しかし、かなり左足に体重がかかっていませんでした。
その時の痛みは左足のソケイ部、ももの内側、ももの裏に痛みがあり、右足にもソケイ部のピリッとした痛みが時々あり、右足が重い状態でした。


改訂版の本にも書いたとおり、人工股関節手術後の経過が良くない場合の原因筋はほとんどが内転筋(ももの内側)かハムストリングス(ももの裏側)です。


従って、私はまずももの内側にある内転筋を徹底的に深圧してみました。
その時は歩容はかなり改善しましたが、次回来られた時には、ほぼ元に戻っていました。

その後、ハムストリングスもしっかりと深圧していると、痛みの部位が徐々にお尻やももの裏に限局するようになってきました。
そこで、5回目の深圧時には、ももの裏にあるハムストリングスという筋肉群を中心に深圧をしてみました。

すると、6回目に来た時には、まだ少しスピードは若干遅いものの杖を使わずに来られました。(電車通院)

この頃から、歩くことにはほとんど支障がなくなってきました。
現在8回目の深圧が終わっていますが、走れるくらいまでには改善して、ハムストリングスも柔らかくなってきたので、そろそろ終了にしようと思っていました。
ところが、『また痛みが出るのではないかという怖さ』が残っているので、もう少し自信がつくまで継続しようと考えています。


自骨手術の場合は、股関節の関節包が残っていますので、そこに炎症がある場合もあるのですが、人工股関節後の方と同様に手術後の痛みは改善するものです。



手術後に痛みを出す筋肉は、深い部位にあることが多いので簡単に原因筋を見つけるのは非常に困難なことがありますが、深圧では比較的早期に問題が解決することが多いです。


今まで書いたことは、手術後の経過が悪い場合ですが、実は、手術前の段階で、手術後の経過を良くする方法があるのです。
手術前に深圧で筋肉をほぐしておくことが手術後の経過を良くすることはもちろんなのですが、実は病院の先生にもその方法があるのです。




次回は、病院の先生が手術前に行うべき基本的な診察法について書いてみたいと思います。
私はこの方法をすべての病院で行ってほしいと願っています。





変形性股関節症を怖がらないでね






■宝塚市周辺の方は綾部先生にご相談ください!

     ■渋谷区周辺の方は芦沢先生にご相談ください!






6都市構想 松本深圧院グループ


■福岡 松本深圧院福岡 院長中村雄也 
         2016年4月4日オープンしました。
         現在、かなり良い雰囲気になっています。
         九州周辺の皆様、宜しくお願いいたします!


■大阪 松本深圧院大阪 院長山中崇泰 TEL/FAX06-6319-9686
松本深圧院大阪のホームページです!
        2013年4月大阪店を開院しました。
        山中院長の人気急上昇です。
        


■名古屋 松本深圧院名古屋 院長早川大介 TEL/FAX052-908-2690 
名古屋・早川先生のホームページ


■東京  松本深圧院ルサロン銀座 院長田山陽平 TEL/FAX03-3562-2777
ル・サロン銀座のホームページです!
        小林先生が2016年7月1日にデビューしました!

                
■仙台 
        理学療法士の先生を育成中です。
        そろそろですね!


■札幌 随分患者さんが増えています。
        理学療法士、作業療法士、柔道整復師募集中です!
        仙台の見通しがつけば、本格的にスタッフを探し始めます。
        


※深圧に興味のあるプロの方(医師も含みます)は、まずは遊びに来てください。
また、どんどん見学に来てください。
スタッフ一同、お待ちしています。



脚はなぜ細くなるのか?

2017-04-21 06:50:42 | 股関節の基礎
1週間のご無沙汰ですっぽろ。
フライデー松本ですっぽろ。

今、何処にいると思いますかっぽろ?

おそらくわからないと思いますが、春の格好で北に来ていますっぽろ。
風が吹くと寒くて歩きながら凍ってしまう体質なので、始めっから外に出ない格好で来ていますっぽろ。
ここはGWくらいが桜の見頃ですっぽろ。

あと3日間、凍らないように頑張ろうと思う札幌。




皆さんの中には、片脚、もしくは両脚が細くなっている方がいるでしょう。

通常、脚の太さ=筋力と考えますので、脚が細くなっているということは筋力が低下していることになります。

そこで、筋力低下⇒『筋トレしなきゃ。』と単純に考える方が多いでしょう。
プロでもそう考える先生が多いので、それは仕方ないことだと思います。
私もかつてはそのように考えていました。


今までの記事でも繰り返し書いてきましたが問題点があるときはその原因を考えるのです。


そして、その原因に対応する治療法を行わないと効果が得られません。


脚はなぜ細くなるのでしょうか?
その原因が重要です。


脚の太さは、活動量に比例するでしょう。
つまり脚を使えば使うほど脚は太くなります。

と言うことは、脚が細そくなる原因は、脚を使っていないからです。

では、脚を使う筋トレをすればいいように思うのですが、そうではなく、さらに原因を考えるのです。


なぜ脚を使っていないのだろうか?
もしくは、なぜ脚を使えていないのだろうか?


重要なのはここです。


脚をかばっているから使えていないことが多いですね。


では、なぜ脚をかばっているのでしょうか?
それは、痛みのことが多いと思われます。
さらに、怖さだけかもしれません。
今はそんなに痛くないけど、一番痛かった時のことが頭から離れないのかもしれません。
トラウマの様に。
また、今はそんなに痛くないけど、一番痛かったころの歩き方の癖が残っているのかもしれません。


単純に考えると、痛みを取って痛かった方の脚に体重をかけることを再学習できれば、活動量は増えるかもしれません。
患側荷重法ですね。



そこで、なぜ痛いのかを更に考えるのです。
痛みの原因です。


私はこのブログで、股関節痛の原因は2点だと書いてきました。

1、股関節内の炎症
2、筋肉の病気

骨や軟骨には神経はないので、もう忘れて下さい。
骨や軟骨の変形の程度と痛みの程度が比例しないことは今やだれもが知る事実です。


皆さんも私達も簡単にできることは、筋肉の病気を治すことです。
これが最も早い解決法でしょう。


この痛みの原因を考えた時、炎症や筋肉の病気の時に筋トレがいかに害を及ぼすかが理解できると思います。
足首や、膝を捻挫して腫れて炎症があるときに筋トレしますか?
筋肉の病気でぎっくり腰や寝違えをしたときに筋トレしますか?


問題点が出たら、原因を追究すること。
そして、最終的に出た原因に対する治療法を考えること。


この考え方が皆さんにも医療従事者にも必要なのです。


痛いから筋肉をほぐせばいい、というだけではありません。
私達は、深圧を行いながら経過をみています。
深圧を行いながら、また、経過をみながら皆さんの炎症の程度を把握しようとしているのです。


炎症が無い場合は、原因が筋肉だけですので、痛みはどんどん良くなります。
逆に、炎症が強いと筋肉をほぐして痛みが改善しても、すぐに痛みは戻ります。
深圧後の経過をみると、炎症の程度がかなりわかるのです。

関節の動きやレントゲンなどの情報から考えて炎症はなさそうなのに、なかなか痛みが改善しない患者さんもいます。
そのような場合、痛みのおおもとになっている『原因筋』を探すために様々な筋肉にポイントを絞って深圧して経過をみるようにしています。


理学療法士の学生の頃、関節が硬かったら関節可動域訓練、筋力が弱かったら筋力トレーニング、と単純に考えたものです。


その時、先輩方から言われたことは『その原因は何?』『原因を考えて。』と言う言葉の繰り返しでした。
患者さんの問題点がわかったら、とにかく原因を掘り下げて考える。
そして最終的に出てきた原因に対応する治療を行う。



これを行わないと、間違った治療が行われることがあるのです。
その結果、問題点はさらに悪化するのです。



痛みを軽くして患側荷重法を行ってみて下さい。









変形性股関節症を怖がらないでね






■宝塚市周辺の方は綾部先生にご相談ください!

     ■渋谷区周辺の方は芦沢先生にご相談ください!






6都市構想 松本深圧院グループ


■福岡 松本深圧院福岡 院長中村雄也 
         2016年4月4日オープンしました。
         現在、かなり良い雰囲気になっています。
         九州周辺の皆様、宜しくお願いいたします!


■大阪 松本深圧院大阪 院長山中崇泰 TEL/FAX06-6319-9686
松本深圧院大阪のホームページです!
        2013年4月大阪店を開院しました。
        山中院長の人気急上昇です。
        


■名古屋 松本深圧院名古屋 院長早川大介 TEL/FAX052-908-2690 
名古屋・早川先生のホームページ


■東京  松本深圧院ルサロン銀座 院長田山陽平 TEL/FAX03-3562-2777
ル・サロン銀座のホームページです!
        小林先生が2016年7月1日にデビューしました!

                
■仙台 
        理学療法士の先生を育成中です。
        そろそろですね!


■札幌 随分患者さんが増えています。
        理学療法士、作業療法士、柔道整復師募集中です!
        仙台の見通しがつけば、本格的にスタッフを探し始めます。
        


※深圧に興味のあるプロの方(医師も含みます)は、まずは遊びに来てください。
また、どんどん見学に来てください。
スタッフ一同、お待ちしています。



『障害』に対する私の考え方

2017-04-14 03:11:07 | 股関節の基礎
1週間のご無沙汰です。
ディーン松本ことフライデー松本です。
私達は股関節専門ですが、股関節周囲の筋肉を正常化する仕事をしています。
この考え方は、どの関節も同様です。
最近、股関節患者さんの紹介で「ひざが痛い」という患者さんが増えています。
私は学生の頃帝京大学病院で膝関節を専門に学びましたので、整骨院時代は膝関節を専門に診させて頂いていました。
膝関節痛も、膝関節周囲の筋肉を正常化すれば比較的痛みを軽減することが可能です。

そんなわけで、膝関節に関するブログも始めてみました。
題して『ひざの痛みはガチョウの足』
是非、ひざの痛みに悩む方に紹介してください。
私達は股関節専門です。
股関節痛と膝関節痛は関連性が高いです。
皆さんも時間のある時に是非是非読んでみて下さい。

『ひざの痛みはガチョウの足』




『障害』についてどう考えるか?
この記事では、医療のプロが障害についてどのように考えているのかを説明し、皆さんにも理解して頂こうと思い書きました。
医療のプロは障害についてどのように考えているのでしょうか?


障害を考える時に基本となるのは『障害の3つの分類』です。
この3つの障害の考え方がわかると、皆さんもリハビリの基本が理解できるかもしれません。


世界保健機構(WHO)では障害の3つの分類を以下のように説明しています。



1、社会的不利(Handicap)
2、能力障害(Disability)
3、機能障害(Impairment)


難しい言葉が並んでいますが、障害の3つの分類を単純に考えて、簡単な例を挙げて説明してみます。


『買い物に行けない』という社会的不利があった場合、その原因を能力障害で考えます。
『買い物に行けない』原因が『長時間歩行が困難』であるなら、能力障害は『長時間歩行困難』となるでしょう。
そして、『長時間歩行困難』という能力障害があった場合、その原因を機能障害で考えます。
『長時間歩行困難』の原因が股関節痛と関節可動域制限だったとします。

この例をまとめると

1、社会的不利・・・買い物に行けない
2、能力障害・・・・長時間歩行困難
3、機能障害・・・・股関節痛。関節可動域制限

となるわけです。


このような例に対して、医療のプロとしては、どのように対処するのが基本かというと、
それは、『買い物に行けないのだから買い物をする訓練をすればいい』ではなく、『長時間歩行困難なのだから長時間歩行訓練をすればいい』のでもありません。
通常は、『買い物に行けない』根本的な原因である機能障害に対して治療を行うことを考えるのです。





この例では、まず股関節痛の改善と関節可動域の改善を目指すということです。
股関節痛が改善して、関節可動域が改善してくると、歩き方は自然に改善して歩行効率も良くなり長時間歩行ができて買い物に行けるようになり障害の克服につながっていくのです。


私達が深圧で目指していることは、機能障害の改善です。
具体的には
 ●股関節痛の改善
 ●関節可動域の拡大
 ●筋力の改善⇒この場合の筋力の改善は筋トレではなく、筋肉の病気を改善させることで筋力の出やすい体にするということです。
 ●疲労の回復
その結果、能力障害も改善して社会的不利が克服されると考えているからです。




私は、このブログの中で『歩行』とか『歩き方』という言葉をあまり使っていません。
その代わりに『歩行の準備』という言葉を使ってきました。

『歩行』という能力障害を改善するには、まず、機能障害である股関節痛とか関節可動域を改善しなければならと考えています。

私は、深圧の目的である股関節痛の改善、関節可動域の拡大、筋力の改善、疲労の回復などを『歩行の準備』と呼んできました。
このことを白本『股関節痛は怖くない!』の中では『あなたに合った歩行の準備を』という記事を書いて、赤本『股関節はもっともっと長持ちする』の中では『基本から応用へ』という記事で書いています。

準備ができていないと十分な歩行も出来ないし、納得のいく買い物もできないということですね。


深圧は機能障害の改善を目指します。






変形性股関節症を怖がらないでね






■宝塚市周辺の方は綾部先生にご相談ください!

     ■渋谷区周辺の方は芦沢先生にご相談ください!






6都市構想 松本深圧院グループ


■福岡 松本深圧院福岡 院長中村雄也 
         2016年4月4日オープンしました。
         現在、かなり良い雰囲気になっています。
         九州周辺の皆様、宜しくお願いいたします!


■大阪 松本深圧院大阪 院長山中崇泰 TEL/FAX06-6319-9686
松本深圧院大阪のホームページです!
        2013年4月大阪店を開院しました。
        山中院長の人気急上昇です。
        


■名古屋 松本深圧院名古屋 院長早川大介 TEL/FAX052-908-2690 
名古屋・早川先生のホームページ


■東京  松本深圧院ルサロン銀座 院長田山陽平 TEL/FAX03-3562-2777
ル・サロン銀座のホームページです!
        小林先生が2016年7月1日にデビューしました!

                
■仙台 
        理学療法士の先生を育成中です。
        そろそろですね!


■札幌 随分患者さんが増えています。
        理学療法士、作業療法士、柔道整復師募集中です!
        仙台の見通しがつけば、本格的にスタッフを探し始めます。
        


※深圧に興味のあるプロの方(医師も含みます)は、まずは遊びに来てください。
また、どんどん見学に来てください。
スタッフ一同、お待ちしています。
















 

『深い』を股関節の立場で考えてみる。

2017-04-07 00:55:04 | 股関節の基礎
1週間のご無沙汰です。
フライデー松本です。
4、8、12月は札幌出張が5日間あるだけで、あとは銀座にいます。
銀座にいる日数が多いので、休みも多くとれています。
銀座はずいぶん春らしくなってきました。
ところが、昨年10月10日から冷たくなっている私の右手がまだ冷たいままです。
この右手が温かくなると正式な春です。
そうなると冷たくて股関節痛を感じている皆さんの痛みも和らぐでしょう。
もう少しです。



股関節の位置は深い。
・・・ニューヨークの朝は早い、みたいな出だしです。


そう、確かに皮膚の表面を基準に考えると股関節は深いです。


では、深部にある股関節から皮膚の方を見るとどうでしょう?


一般的に最も深い場所にある小殿筋や梨状筋は、実は股関節のすぐ近くにあります。
従って、変形の起きている股関節の影響を真っ先に受けるのが小殿筋や梨状筋なのです。

※青は中殿筋、オレンジはさらに深層にある小殿筋を示しています。


小殿筋や梨状筋は一般的には『深層筋』と呼ばれますが、股関節からみると最も股関節に近い『浅層筋』なのです。


この小殿筋や梨状筋の痛みをいかにコントロールするかが、股関節痛の管理には必要不可欠です。


例えば、表層の筋膜と筋膜のくっつきをはがす筋膜リリースで、深層筋の痛みが取れるのか?
表層に電気を流しただけで深層の痛みが取れるのか?
歩き方を変えただけで深層の痛みが取れるのか?


私達は深圧で深層筋の痛みも取ろうとしています。


3月の内部スタッフだけの勉強会で、私は梨状筋のほぐし方を発表しました。
今までも全てのスタッフが梨状筋を押してきたのですが、私の最近の経験から『梨状筋をあと2cm深く押す意識を持ってください。』と指導しました。


深層の梨状筋を触るだけでも大変な力が必要なのに、深い圧をかけてさらに2cm深く押すことを意識しろと言うのですから無茶苦茶です。

しかし、梨状筋や小殿筋をしっかりほぐすにはそれほどの深い圧が必要なのです。
ほんの少しの深さで、効果が抜群に向上することがあるのです。
従って、なかなか効果が持続しない患者さんがいたら、ぜひ試してほしいと付け加えて指導しました。


先日、3月9日に臼蓋形成不全症方で、右お尻の奥、右もも裏側、右膝の前側、右ふくらはぎの痛みを訴える方の梨状筋を2cm深く押す意識で押したところ、痛みが全部とれました。
9回目の深圧でした。
それまでも梨状筋は押していましたが、今回はさらに深くを意識して梨状筋を主にほぐしたのです。
約1ヶ月後の4月3日に痛みを確認したら「この1ヶ月は全く痛くなかったです。」との事でした。
膝やももやふくらはぎの痛みも梨状筋が原因だったと考えられました。

一般的に、梨状筋の関連痛は下図のようにももの裏側に広がります。


※梨状筋の両端の位置の関係上、腰痛やももの前側、ももの外側にも痛みが広がると考えています。


この方のカルテを再度見てみました。
1回目から梨状筋を押していました。
しかし、この時自分としてはハムストリングスを主に深圧していて、この時効果が高かったので、はじめのうちは原因筋をハムストリングスだと考えていました。
その後、効果の持続が無かったので、5回目のカルテには『梨状筋、小殿筋が原因筋だとおもう。』と書いていました。
しかし、それでも効果の持続が不十分だったので3月9日に『梨状筋だけさらに2cm深く押す意識』で深圧してみたら、効果の持続がみられたのです。
あと2ヶ月くらいは『本当に梨状筋だったのか?』と疑いながら様子を見ていきますが、今のところは原因筋は梨状筋だったと考えています。


筋膜を勉強している人は、「梨状筋と小殿筋には筋膜はない。」くらいに考えている人もいるかもしれません。
筋膜を代表する本では、梨状筋、小殿筋については書かれていませんね。


今後も、股関節のすぐ近くにある『深層筋』へのチャレンジを進めていきます。




変形性股関節症を怖がらないでね






■宝塚市周辺の方は綾部先生にご相談ください!

     ■渋谷区周辺の方は芦沢先生にご相談ください!






6都市構想 松本深圧院グループ


■福岡 松本深圧院福岡 院長中村雄也 
         2016年4月4日オープンしました。
         現在、かなり良い雰囲気になっています。
         九州周辺の皆様、宜しくお願いいたします!


■大阪 松本深圧院大阪 院長山中崇泰 TEL/FAX06-6319-9686
松本深圧院大阪のホームページです!
        2013年4月大阪店を開院しました。
        山中院長の人気急上昇です。
        


■名古屋 松本深圧院名古屋 院長早川大介 TEL/FAX052-908-2690 
名古屋・早川先生のホームページ


■東京  松本深圧院ルサロン銀座 院長田山陽平 TEL/FAX03-3562-2777
ル・サロン銀座のホームページです!
        小林先生が2016年7月1日にデビューしました!

                
■仙台 
        理学療法士の先生を育成中です。
        そろそろですね!


■札幌 随分患者さんが増えています。
        理学療法士、作業療法士、柔道整復師募集中です!
        仙台の見通しがつけば、本格的にスタッフを探し始めます。
        


※深圧に興味のあるプロの方(医師も含みます)は、まずは遊びに来てください。
また、どんどん見学に来てください。
スタッフ一同、お待ちしています。