股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

炎症と股関節痛 2

2012-12-29 12:25:27 | 股関節の基礎
2012年最後の記事になります。
私達は昨日で仕事を終えました。
今年、皆さんにとってどんな1年でしたか?
あまり良い事のなかった1年だった方もいるでしょう。
一方、すんばらしい1年だった方もいるでしょう。
来年、2013年が皆さんにとって素晴らしい良い1年になる様に祈ります。
私達も一所懸命協力させていただきますので、今後とも松本深圧院グループをよろしくお願い致します。
楽しい年末年始を、元気にお迎えください。
1年間、ありがとうございました!





今年最後に記事は“炎症祭り”の続きです!

変形性股関節症の正体は股関節炎です。

前回は股関節痛の原因の1番、炎症性の痛みと炎症の経過について説明しました。

今回は、炎症の経過と筋肉の病気(筋・筋膜症候群)の関係について説明します。


筋肉はいつも正常とは限りません。
股関節がほぼ正常で、股関節周りの筋肉が正常と決まっているなら、私も筋トレの指導さえ行っていればいいでしょう。
ところが、筋肉は疲労や病気の時もがあるのです。


筋肉は炎症(股関節炎)の影響を強く受けます。
炎症の影響により筋肉は反射的に硬くなり(力を抜いているのに硬い)短縮して、結果として血流が阻害されます。

この炎症による筋肉の短縮時間が長ければ長いほど、筋肉は元に戻りにくくなります。
この状態は筋硬結(きんこうけつ)と呼ばれています。


下の図で、赤い線は炎症の経過を現わしています。
そして、青い線が筋肉の病気による痛みの経過を現わしています。



炎症の出現・増加と共に筋肉性の痛みも増加しています。
つまりこの時期は、炎症性の痛みに筋肉性の痛みも連動しているのです。
この時期の股関節痛は・・・炎症性の痛みに筋肉性の痛みが加わった状態です。


その後炎症はピークを迎え改善に向かい下降しようとします。
ところが、かなり硬くなった筋肉は必要十分な血流(酸素と栄養)が与えられない為、ひねくれて暴走する事が多いです。(①→②③)


つまり、炎症のピーク後は筋肉の病気による筋肉性の痛みと炎症とは連動しないことが多いのです。
炎症は徐々におさまるから、徐々に痛みが改善してくるべき時期なのに、筋肉の病気が残存しているのです。(①)


この暴走が結構厄介です。


この暴走により、なりをひそめていた筋肉の病気は、無理をした時などに突然激痛を起こすことがあります。(③)
その原因は“筋肉がつった”状態です。
その激痛によって、脚をつけなくなったり、動作時に強い痛みが出る事があります。
皆さんの中には、骨がつぶれたと感じる方が多いようです。
炎症は徐々に改善しているにもかかわらずにですよ。



こういう時に皆さんは病院に行きますね。
レントゲン画像に異常があれば、痛みの原因は骨や軟骨の異常と判断されます。
もしも、レントゲン画像に異常がなければ、「異常がないから大丈夫ですよ。」と、何が大丈夫なのかと言いたくなる説明をされることが多いですね。


本来は炎症や筋肉の痛みに注目されるべきなのに、どうしても骨の変形に目がいってしまうのが現実ですね。

それでもいいという患者さんもいるでしょう。
病院の先生のいうことが全てと考える方はそれでいいのです。


一方、それじゃ嫌な患者さんもいます。


私達は、それじゃ嫌だと思っている患者さんに対し、深圧で筋肉の痛みをコントロールしながら炎症の改善をはかっているのです。





来年一番目の記事は、炎症の痛みと筋肉の病気による痛みに対する深圧の考え方を説明します。



今年最後の記事。
現状の医療常識とは異なることを説明しています。
しかし、この説明の方が患者さんの現状を説明できるのです。


年末年始にお時間がございましたら、ゆっくり読んでいただきたいと思います。


一年間このブログを読んでいただきましてありがとうございました。
皆さん、お元気に年末年始をお迎えくださいね。
私もゆっくり体を休めます。






新大阪講演会の詳細





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変形性股関節症を怖がらないでね














講演会のお知らせです!

2012-12-25 18:59:02 | 私のこと

●新大阪 講演会のお知らせ● 主催 松本深圧院 新大阪店(株式会社 ジェイ・マークス)

新大阪店本格的オープンを前に、新大阪で無料講演会を行います。


 日時
2013年3月31日(日曜) 午後1時~3時
 場所
ニッセイ新大阪ビル18階 ネットカンファレンス大阪 会議室I

  
  ※ネットカンファレンス大阪
http://www.net-conference.jp/content/nissei_floor.php
  〒532-0003 大阪市淀川区宮原三丁目4番30号
 ニッセイ新大阪ビル18階
    ※地下鉄御堂筋線新大阪駅4番出口より徒歩1分  

 定員
50名(椅子と机使用のスクール形式) 


 講演テーマ
「股関節を長持ちさせる3つの秘訣」
~手術をしている、していないにかかわらず、股関節の長持ちを左右するのは“運”でも“筋トレ”でもない!~

講師 松本正彦


《お申込み・お問い合わせ先》

松本深圧院 新大阪 ホームページ

http://www.ms-shinosaka.com/wordpress/?page_id=49


定員になり次第締め切らせていただきます。
ご検討よろしくお願いいたします。


松本深圧院グループ
代表 松本 正彦











炎症と股関節痛

2012-12-22 05:34:26 | 股関節の基礎
最近、持病の「片頭痛」が2日続きました。
めずらしい事です。
私の常備薬「イブクイック」に助けられています。
だいたいは、日曜の午後にしか起こりませんが、寒さのせいでしょうか?
南国育ちにとっては厳しい寒さです。

・・・・でも負けない!、も~んだ。





変形性股関節症(Osteoarthritis of the Hip Joint)の正体は股関節炎です。

私も長い間osteoarthritisアースライティス)、略して「O.A」、という言葉を「O.A=変形性関節症」と無意識に理解していました。
病院勤務時はそれが一般的でしたからね。



股関節の診察の基本に、“スカルパ三角の圧痛を調べる”という検査法があります。
このブログでは、皆さんが簡単に判断できるように「股関節痛がある時は、まずソケイ部に熱感が無いかどうか調べて下さい。」と書いてきましたが、これはスカルパ三角を自己触診している事になります。

人体の奥深くに存在する股関節関節包の炎症が、皮膚の表面でもわかるようでしたら、それは「強い炎症」を意味しています。
強い炎症では、筋トレは厳禁、生活を最低限抑え、ソケイ部だけでも冷やすべきです。

足首をギクッ!と捻挫した後の状態に似ています。


私がこの記事で「股関節の炎症」と表現している事は、人体の奥深くに存在する股関節関節包の炎症が皮膚の表面に現れるほど強くは無いけれど、確かに炎症が存在する状態を指しています。






この炎症は骨や軟骨ではなく、関節包に起こります。

股関節関節包に炎症が起こると、股関節痛が出ます。
この股関節痛は炎症性の股関節痛になります。

股関節を捻挫した時や、股関節の手術の直後にも股関節の炎症は起きますね。



下の図の赤い線は股関節関節包内炎症の経過のイメージです。







炎症は徐々に、もしくは急激に強くなります。
この頃はいかにも“進行性“にみえます。


しかし、炎症のピークを過ぎると、徐々に炎症の程度は弱まって行きます。


なぜ弱まって行くのか?
それは、人体内に炎症を抑えるホルモン(ステロイドホルモン)が存在するからです。
このような理由で、私はこの病気が進行性ではないと書いているのです。


股関節の炎症と連動する炎症性の股関節痛の経過を表したのが上図のオレンジラインです。
この種の股関節痛は、炎症がピークに達するまでは痛みがなかなか改善されません。

しかし、ある日を境に痛みは徐々に改善して行きます。

そして、炎症がほぼなくなった時、痛みを感じる事が少なく意外と無理がきく身体になるのです。
この時を私は“安定期“と呼んでいますが、実はこの安定期はいわゆる“末期“とは一致しません。



比較的軟骨が保たれたまま安定期を迎える方もいるのです。




筋肉は炎症の影響を強く受けます。
従って、炎症が強い時は筋肉も強く短縮して硬くなります。
この硬さたるや半端ない硬さです。
そして、なかなか押せないほど痛みを強く感じます。


この股関節の炎症が強い時期に短縮して硬くなった筋肉を放置していると、股関節の動きが悪くなり、痛みがどんどん強くなります。


この時期の深圧は、坂道を転げるように悪化して行く患者さんの股関節を守って、悪化を最小限に止める事なのです。


この時期の患者さんは、深圧に効果を感じないかもしれません。
特に「効果の持続」は感じにくいと思います。

ところが、或る時を境に効果が実感できるようになってきます。
このある時というのが、「炎症のピーク」を過ぎた時期になります。




今までこのブログでは、股関節痛は
1、股関節の炎症性の痛み 
2、筋肉の病気(筋・筋膜症候群)による阻血性の痛み


だと説明してきました。

軟骨が減るから痛いのではありません。
股関節の骨と骨が当たるから痛いのではありません。

軟骨が減ったり、骨と骨が当たっていても痛みの無い方はいます。
一方、股関節痛があって病院へ行くと「骨や軟骨には異常がありません。」と言われる方もいます。

この方々が証拠です。
ところが、病院に勤務していた頃には、このような患者さんにお会いする機会が全くなかったので、気づくのが遅くなりました。




股関節の炎症性の痛みは骨や軟骨から出ているのではなく、関節の袋(関節包)から出ていて、これは炎症の程度と連動(比例)します。

では、もう一方の筋肉の病気による阻血性の痛みも炎症の程度と連動するのでしょうか?




ところがどっこい、すっとこどっこいなのです。



筋肉の痛みの変化はある時期から暴走してしまう事があるのです。


次回は、筋肉の病気による股関節痛の説明をします。




しかし、さむいですね。
寒さに弱い私はやや身体の調子を落としています。
そんな時は、心の調子も落ちるものです。




よく温めて元気に年末を迎えようではないか!・・・・「オーッ」って言いながらお楽しみください。







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変形性股関節症を怖がらないでね















炎症の形

2012-12-17 05:14:13 | 股関節の基礎
現在高松にいます。
今夜の飛行機で東京へ帰ります。
明日の夜は六本木ヒルズに出没します。
皆さん、風邪ひいたらあかんで!



変形性股関節症の主体は股関節の炎症です。

この炎症は何かの形として検査上にはでないのであろうか?

ひとつの形としては、MRIに出ることがあります。
下の写真は炎症が写っているMRI画像です。


このケースの場合、右は正常ですが、左には炎症があります。
初期の頃は、関節可動域に制限があり、動作に痛みがありました。
関節の拘縮を予防しつつ、筋肉の正常化をはかってきました。

最近はゴルフ、軽いテニスができるようになっています。

左右のMRI画像

左の画像に“水”が溜まっているのがわかります。

左股関節の拡大画像です。


股関節に炎症が起きると、その炎症を冷やすために関節液(いわゆる“水”)が集まるので、その水が白く写っていますね。




炎症はレントゲンには写らないのでしょうか?
これは難しいことなのですが、画像の股関節周りに白いモヤモヤが写ることがあります。
その画像のモヤモヤが無くなり、霧が晴れるようにスッキリな画像になると炎症が収まってきたと判断できます。

血液検査上はどうでしょうか?
慢性関節リウマチの様に全身性の疾患の場合は、一般的な血液検査に異常が出るでしょう。
しかし、股関節だけのような局所的な小さな炎症は血液検査には出ません。
しかし、しかし、もっと特殊な血液検査法なら股関節の炎症がわかるのではないかと思っています。
ぜひ、臨床検査技師の方や看護師の方に教えていただきたい課題です。

股関節の局所的な炎症が簡単にわかる血液検査方法があれば、股関節の治療に革命が起きる可能性もあると思うのです。
私もいろいろな分野の方から情報を集めたいと思っています。



新大阪、高松で患者さんと話をしていて、病院での治療の選択肢の無さ、説明の少なさに不満を持っている方々が多いことと、今だにレントゲン画像だけによる診察だけで、病院に行くと不安が強まり症状が悪化していく現状を強く感じました。



話は変わりますが、霧島の村山さんにこう言われることがありました。
「松本さんの考え方は、先に進みすぎていてなかなか理解されませんが、段々時代が追いついてきますよ。」
私は主に診察法の基本をもっと幅広く行って欲しいと訴えているだけなのですが、ある意味村山さんのいう通りなのかもしれませんね。
そい言われれば、最近の理学療法士は筋トレよりも筋肉をほぐそうという先生が増えてますね。
20年前なら考えられないことです。

このブログも来年1月でまる7年です。
何回もやめようと思ってきましたが、まる7年でやめます。


…先日までそう考えていたんだけど、今回の出張でいろいろ考えましたね。

今後もこのブログを通して、皆さんの診察環境が改善されて行くような記事を書いて行こうと思いました。
こうなりゃ、死ぬまで続けたる!


皆さんも、不満を感じているようでしたら受診現場で先生に不満を訴えて欲しいです。








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炎症と変形の違い

2012-12-12 09:56:06 | 股関節の基礎
本日、銀座の仕事を終えたら今年最後の出張治療、新大阪→高松へ伺います。
皆様宜しくお願い致します。



変形性股関節症の正体は股関節関節包の股関節炎です。
そして、股関節痛は股関節の「変形」自体が原因ではなく、「炎症」が原因です。




骨は骨膜という神経が豊富で痛みを感じやすい膜につつまれています。
しかし、股関節の関節面には骨膜はありません。

その代わりに、股関節の軟骨と骨全体を関節包という神経が豊富で痛みを感じやすい袋が包んでいます。



  青:骨膜  ピンク:関節包  赤:関節唇
上手の断面図

  同じく  青:骨膜  ピンク:関節包  赤:関節唇






現在、変形性股関節症は股関節関節包の「炎症」が主体で考えられるべき病気なのに、軟骨や骨の「変形」が主体で考えられる病気と考えるのが主流になっています。


「変形」を主体に考えるとレントゲンを主とした骨を重視した診察になります。
一方、「炎症」を主体に考えると股関節関節包を重視した診察になります。
骨を包む骨膜や関節を包む関節包には炎症がおきますが、骨自体には炎症は起きません。


「炎症」は軟骨や骨と違ってレントゲンには写りません。(MRIには写る事があります。・・・後日画像をお見せします。)


骨は人体の基本を形作っていますのでその形は無視できませんが、現在の股関節に対する診察法があまりにも骨に偏りすぎているのは診察の基本としては問題です。






私がみている患者さんに、変形が強く(いわゆる末期)骨と骨が当たっているのに痛みが無い方がいます。
一方、変形は全くないと病院で説明されているのに痛みを訴える患者さんがいます。

このような症状の患者さんは病院でも多いはずです。
上記患者さん達の症状は「変形」ではまったく説明できません。



変形は日によって変わらないのに、痛みが日によって変わる方がほとんどです。
この痛みの説明も変形ではまったく説明できません。



皆さんの中には軟骨が減ってきていたり、骨と骨がぶつかりそうな画像が脳に染みついてびくびくしながら生活を送られている方も多いと思います。

 
軟骨が減るだけでは痛みは出ません。
骨と骨が当たるだけでは痛みは出ません。
(骨の痛みについては後日説明します。)


皆さんの病気の症状を変形で説明しようとすると、矛盾が多過ぎます。
ところが、炎症で説明するとほとんどの説明がつきます。




筋肉は軟骨や骨の変形の影響はほとんど受けませんが、関節包の炎症の影響を強く受けます。
炎症が強い時は、筋肉も反射的に硬くなり、血流が著しく低下します。


筋肉はこの血流によって養われ、酸素を与えられ、疲労物質が溜まらないようにできています。


筋肉に栄養がいかないと筋肉は発達できずにやせてしまいます。
筋肉に酸素が供給されないと、すぐに疲れる筋肉になり、痛みを出し、筋力の発揮できない筋肉になります。
また、筋肉内の疲労物質(乳酸)は蓄積される一方となり、やがてその疲労物質は痛みを感じる発痛物質へと変化します。



最近では、股関節痛の原因が主に股関節関節包にあるのか、筋肉にあるのかを鑑別診断してくれる病院が出てきました。



私達は、股関節の触診をしたり、筋肉の触診にて筋肉の硬さを確認したり、深圧にて筋肉の状態を改善させたあとの反応を確認したり、関節を動かしながら筋肉の抵抗感を確認することによって股関節関節包内の炎症の程度を知ることができます。


股関節痛は股関節関節包の程度に比例するのであって変形の程度に比例するのではありません。
従って、変形性股関節症の最も重要な要素は、骨の変形の程度ではなく、股関節関節包内の炎症の程度なのです。



炎症の改善は基本的には皆さん誰もが持っている自然治癒能力です。
皆さんは誰もが体内に副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)を持っています。
このステロイドホルモンが炎症を抑えようとしてくれます。

変形性股関節症の基本である炎症が改善して、炎症の影響を受けていた筋肉が正常化してくると、皆さんの基本(機能)が改善してきて、機能の改善に伴い応用(能力)が改善してきます。




骨と骨が当たっても、股関節の骨の表面には神経がありませんので痛みは出ません。
軟骨にも神経がないので減ったとしても痛みは出ません。
髪や爪を刃物で切っても痛みが出ないのと同じです。


炎症が起きる股関節関節包には神経が豊富です。
炎症が起きると、炎症の程度に比例して痛みが出ます。


軟骨や骨の変形が重度の時、強い炎症があれば強い痛みが出ます。
しかし、いくら軟骨や骨の変形が重度でも、炎症がなければほとんど痛み無く生活できます。






皆さんに対する治療としては、まず炎症の程度を把握したうえで炎症を取り去る治療がなされるべきなのです!








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変形性股関節症の正体

2012-12-07 09:57:20 | 股関節の基礎
変形性股関節症 の英訳はOsteoarthritis of the Hip Jointです。


このOsteoarthritisという言葉の中に、私が約7年間続けてきたこのブログのすべてが含まれています。
Osteoarthritisを理解していただければ、私のブログの副題「変形性股関節症の新しい考え方」の意味がわかっていただけると思います。



この Osteoarthritisは「骨関節炎」という意味で、Osteoarthritis of the Hip Jointを直訳すると「股関節骨関節炎」です。


もっとわかりやすく松本式に直訳すると「股関節炎」です。
ところが、和訳では「変形性股関節症」になるのです。



この和訳はいつだれが決めたのかはわかりませんが、この和訳によって変形性股関節症に対する考え方が変わりました。


「炎症」が主体で考えられるべき病気なのに、どうしても「変形」が主体で考えられる病気になってしまったのです。





私は、変形性股関節症の正体は股関節炎だと考えています。



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骨盤の傾きを正す! 3 (律子さんのその後)

2012-12-04 03:45:14 | トレーニングのこと
12月に入り、寒くなってきましたね。
不思議なもので、寒ければ寒いほど調子がよくなる冬型人間がいます。
私は南国育ちなので寒さが苦手な夏型人間です。
寒いと筋肉が動きにくくなり、硬く力が入り筋肉が痛いくらいになります。
でも、寒い中銀座まで来ていただいている皆さんの手前、半袖Tシャツで奮闘しています。
皆さん、暑い中も寒い中も、いつもいつもありがとうございます




この記事は8月24日の記事、律子さんのその後の経過です。


今年の春、歩く時はこんな感じでした。
右足に体重がかかると骨盤が外上に傾いて、じゅうぶん右足に体重がかからない状態でした。

この頃はつかまっていてもまっすぐな片足立ちをすると激痛が起こったので、深圧主体でした。


その後、痛みが改善してきたので、8月からは骨盤を正し、中殿筋を鍛えるトレーニングを開始しました。
その頃はこんな感じでした。

右足に体重をかけて状態で、骨盤を少し左に動かして骨盤を真ん中に戻し骨盤を下げる訓練です。


8月時点で、つかまっていればどうにか真っ直ぐな片足立ちができるようになった律子さん。
この頃は、手を離しての片足立ちはできませんでした。


10月の様子です。
8月からは私の施術を受けていない状態で、2ヶ月ぶりの施術前の画像です。

どうにかつかまらずに片足立ちができるようになったのですが、一旦下のように肩が傾いた姿勢になってから‥‥


次に、肩を水平にしてまっすぐに立てるようにはなりました。

バランスをとろうとして、ずいぶん腕に力が入ってますね。


11月の状態が下の画像です。


肩を水平にしての片足立ちが楽にできるようになりました。
右骨盤もだいぶ下がってきました。


よく頑張りました!




私も大学病院に勤めている頃には、中殿筋の筋トレは、横向いて寝て足を上にあげる方法で指導していました。


中殿筋の働きを股関節の外転(股関節を外側へ開く)と考えると、上記の横向いて寝て足を上にあげる方法になるのですが、硬くて痛みを出している中殿筋には辛い筋トレとなります。
やればやるほど痛みが出る方も多いです。
詳細は2009年3月21日の記事をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/mm1110mm/d/20090321


中殿筋には“骨盤を下げる”という働きがあることに注目すると、体重をかけた時に骨盤が外上に傾く方々の筋トレ方法にはもっと安全で有効な方法があるのです。


律子さんの中殿筋は確実に強くなっています。

もう少し骨盤も肩も水平で楽に立てるようになると、その姿勢を維持したままの歩き方ができるようになります。


あと少しです!





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最近の人工股関節手術後の方々

2012-12-01 09:57:48 | 人工関節のこと
12月です。
しかっり気合入れて、風邪をひかないようにしてください。
私は、手洗いが重要なように感じます。
選挙日は高松にいる予定ですので、選挙前投票に行こうと思います。





一般的に、人工股関節手術後には、股関節を深く曲げることを禁止されます。
人工股関節が脱臼を起こす可能性が高まるからです。


しかし、最近はいくら曲げても、何をしても大丈夫です、といわれている患者さんも増えてきました。
自分の脚を抱きかかえて胸に引き寄せたり、靴下を楽々履いたり、股関節を深く曲げてしゃがむ姿をみせてくれます。


従来の人工股関節手術法に慣れてきた私にとっては、一瞬ドキッ!としましたが、最近は慣れてきました。



これは、中に入れる人工関節の部品が異なるのではなく、手術法が全く異なるのです。
このような手術法を行っている病院は、まだまだ少ないです。

その内のお二人の状況を見てみましょう。



お一人目。

この方は、千葉県の船橋整形外科病院で左人工股関節の手術を受けられています。
しゃがみ込む姿勢と脚を引き寄せる姿勢を見せてくれました。




この方の手術前・後の股関節可動域(左のみ)です。

手術前⇒ 屈曲 50度 、外転 20度 、外旋 10度 、内旋  5度 、開拝 20度

手術後⇒ 屈曲 110度、外転 30度 。外旋 30度 、内旋 20度 、開拝 60度



お二人目。

この方は、東京医科歯科大学医学部付属病院で左右の人工股関節手術を受けられています。
靴下を履く姿勢と両脚を引き寄せる姿勢を見せてくれました。





この方の手術前・後の股関節可動域(右のみ)です。

手術前      ⇒ 屈曲 100度 、外転 20度 、外旋 15度 、内旋  0度 、開拝 30度

手術後(2カ月後)⇒ 屈曲 110度、外転 30度 。外旋 40度 、内旋 10度 、開拝 40度



東京医科歯科大学医学部付属病院では、手術前に股関節造影を行い、股関節関節包内を麻痺させて、人工関節手術の適応があるかを見ることがあります。
つまり、人工股関節手術をすると痛みが取れやすいのか、取れにくいのかを判断しているのです。
しかし、この方はこの鑑別診断法は受けられていませんでした。



私が7月14日の記事で書いた“ある病院”とは、東京医科歯科大学出身の先生方がいらっしゃる東京都世田谷区の日産厚生会玉川病院です。

ここでは、人工股関節手術をすると痛みが取れやすいのか、取れにくいのかを必ず判断してから手術の可否を判断しています。

そして、手術後の姿勢に全く制限がないので、人工関節の手術を考えているが、まだ病院が決まっていない方には紹介をすることがあります。







先日の記事に、来年のオフ会は盛大にやりますと書きました。
この時に、皆さんにお聞きしたいことが1点あります。
悩んでいるので、参考にさせてください!
よろしくお願いいたします。











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