股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

どうしてなんだろうね?

2009-05-10 01:20:48 | 診療のこと
日本では“筋肉の病気”についての認識がほとんどない。
どうしてなんだろうね?


私は、大学病院勤務時に“筋肉の病気”について勉強しました。
特に参考としたのは『臨床医のための 痛みのメカニズム』という、お医者さんの為にお医者さんが書いた本でした。

もう何年も読み続けているので、こんなに汚れてしまいました↓




この教科書には、筋・筋膜症候群について詳しく書かれていました。

私は、この本や筋・筋膜症候群に関する文献等を集めて“深圧理論”の教科書を作りました。(非売品)

初版は1998年だったと思います。
2002年に最終版が出来ましたが、時々新しい情報を書き加えてきました。

まだまだ書き加えることはあると思いますが、その本を利用して“股関節痛の取り方”をまとめました。
2007年の春の事です。

“股関節痛の取り方”については、次回の深圧研修セミナーまでに加筆しようと考えています。

いずれもプロ用ですので、セミナーだけで使います。


今では、筋肉の病気である筋・筋膜症候群についての情報は、ネット上にあふれているでしょう。
筋筋膜痛症候群とか筋筋膜性疼痛症候群などと使われている場合も多いと思いますが。


もう少し整形外科の先生方が、筋肉の病気について勉強していただけると、膝痛や腰痛や股関節痛に対する治療の幅は広がると思います。


痛みを感じる骨膜・関節包・靭帯・筋肉はレントゲンには写らないんですね。
痛みの原因を、主に骨しか写らないレントゲンだけで解決しようとするのはもともと無理があるんです。


神経の無い骨が変形している。
神経の無い軟骨が減っている。
骨の変形が神経を圧迫している(想像)。⇒神経が圧迫されているときは“神経症状”が出ますので、触診や簡単な検査で確認できます。


このような診察が続く限り、原因を骨や軟骨と決めつけてしまうのですね。
骨に異常がないと、“原因不明の痛み”となることも多いですね。
さらに、筋肉の病気を理解すると、トレーニングの指導法も変わるのにね。




考え方によっては、筋肉を施術する人たちにとってはチャンスかもしれません。
病院では取れない痛みが取れる場合が多いのですからね。
患者さんは増えるでしょう。


でもそれではいけないと思うんです。
やはり病院が一番であってほしいです。


あの病院に行くと、ほとんどの痛みを解決してもらえるんだよ。
あそこの先生は、徹底的に痛みの原因を追及してくれるんだよ。


このような病院が増えることを期待しています。


はっきり言えるのは、筋肉をしっかり治療できる病院や治療院や整骨院や整体院があると、患者さんが多く訪れる可能性が高いということです。

まだまだそのような場所が少ないです。

今気づけば大きなチャンスだと思うんだけどね。


もちろん人間は筋肉だけでできているわけではないので、神経の診方、靭帯の診方、骨膜を考えた骨の診方なども知っていないといけないんですけどね。

実は、そんなに難しいことではないんです。
解剖生理学と基本的な診察法を知っていればできる事なんです。


資格にこだわらず、人間を総合的に診れる人を増やしていきたいです!




変形性股関節症を怖がらないでね









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