股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

第2の炎症 2

2013-09-14 04:54:33 | 手術のこと



前回の記事への反応が大きかったで、急遽、第2の炎症2を霧島で書きました。

まず、症例として挙げていたNさんからコメントをいただきました。
ほぐし教室の体制が整ったので各地への出張教室も行いたいという気持ちがあることを知らせてくださいました。
医療のプロが行うのではなく、実際に痛みに苦しんでいて、そこから回復した方のノウハウが詰まった教室になるので、皆さんの参考にもなるのではないかと考えます。

今後、Nさん(高松市在住 女性)と連絡を取り合い、皆さんとの橋渡しができるような形ができたらいいなと漠然と考えています。
必要とされるなら私達もお手伝いできるとおもいます。
ご興味のある方がいらっしゃいましたら反応してくださるとうれしいです。

手術を受けた後、経過が悪いのにリハビリスタッフから文句を言われながらトレーニングをしていた時、このような考えを知って気が楽になったという方や、これから手術を受けようと思うけど記事を読んで不安なことが出てきた方や、手術直後でタイムリーに参考となったという反応もいただきました。

これから手術を受けられる方の不安は、人工股関節直後の翌日から手術した方に全荷重をかける病院があるけど、大丈夫でしょうかという反応でした。

もちろん、かなり積極的に術後のリハビリをして、負荷が大きすぎる場合は心配です。
しかし、手術後はそんなに強い負荷をかけてはいけないことはどの病院のスタッフも理解しているはずです。

その方が心配していた病院は、比較的術後のリハビリを重要視していない病院ですので、病院の訓練室で行う基本的なリハビリメニューだけにとどめ、病室に帰ってからの自主トレをがんばらなければ問題ないと考えています。
重要なのは手術後2から3か月経ったころから、まずはしっかり筋肉を柔らかくして、筋肉を正常に戻すことです。
第2の炎症が落ち着き、筋肉が正常にもどれば、もう怖いものなしです!


「入院していると、他の患者さんが病室でも頑張っているのでついつい自分も頑張ってしまいます。」
「週末に病室で頑張って、月曜日に担当の先生を驚かしたいんです。」
「私も頑張ろうとして、階段練習をやり過ぎたら、股関節を傷めてしまいました。」
入院中の患者さんを見舞いに行ったとき実際に聞いた言葉です。


「術後、横上げの訓練を頑張り過ぎたら、プツっと音がして足が動かなくなりました。」
これは、施術中に患者さんから聞いた言葉です。


まだ入院中は頑張らないこと、病院のスタッフは頑張らせすぎないことが重要だと思うのです。
そのことが分かっている病院スタッフも増えつつありますが、まだまだ頑張ってしまう先生も多いと思います。
私が大学病院に勤務していたころは、入院期間も長くリハビリプログラムもゆっくりでいい時代だったなと感じています。
患者さんが退院前には、二人で街中に歩きに行って、一緒に電車に乗って隣の駅前でコーヒー飲んで帰って来たりしていました。
その行動を経験しておくと、自宅に帰ってからもスムースに社会復帰できる自信がつくだろうということでの屋外歩行訓練を行う時間が取れていました。
ついでに、帰りの電車までの時間つぶしにコーヒーを飲む訓練?もしましたが、これは必要なかった?


『人工股関節術後、すぐに全荷重をかけても大丈夫です!』という医学的根拠は無いでしょう。
もし存在するとしたら、それは嘘です。
“医学的根拠に基づく医療”と言いますが、医学的根拠に基づいていない面の方が多いですよ。
ですから、病院のリハビリスタッフも多くの経験から判断して強い負荷をかけない範囲で術後リハビリを進めるでしょう。

股関節は他の関節に比べて深部に存在するので炎症が分かりにくい関節です。
人工膝関節の術後の場合、膝関節の熱感が長期続く方がいます。
私が経験したケースでは、最長1年間も熱感が続いた方がいました。
病院のスタッフが熱感を触診できれば、冷やしたり負荷の強いトレーニングを避けるでしょう。
股関節ではその熱感が感じにくいのです。

自骨の手術では、手術後の第2の炎症への注意に加えて、移植した骨への注意が必要です。
移植した骨がしっかりくっつかなければ手術をした意味がありません。
それは、術後のリハビリとかいう問題ではなくなります。
骨がくっつくには手術部のある程度の安静が必要ですね。
骨がくっついてからなら、無理もできますが、骨がくっつくまでは慎重に進めてくださいね。




さまざまな状況の皆さんですが、目標はただ一つ、それは現在の股関節を長持ちさせることです!



『焦らないでぼちぼちと』




私の人生もそうします。
霧島では例によって村山祥子さんのカウンセリングを受けて帰ります。
最近は健康診断の役目もあるんですよ・・・むふふふふふふふふふ。
















第2の炎症

2013-09-07 05:02:41 | 手術のこと
9月1日は銀座で深圧研修会でした。
新しいメンバーも加わり賑やかになりました。
終わった後、初めてのジョーズシャンハイ-ニューヨーク(銀座一丁目)で食事してみました。

なかなかいいお店でしたから、機会があれば今度皆さんで行きましょう!



●お知らせ●
9月13日から九州へ行きます!
まずは、鹿児島。
その後20日~22日まで福岡に行きます。
お陰様で鹿児島は多くの方のご予約をいただきましたが、福岡にまだまだいっぱい空きがございます。
9月20日と21日に空きが多いので、施術をご希望の方はこちらからお問い合わせください。
お待ちしています。






変形性股関節症は股関節に起きる炎症です。
その炎症は徐々に強まりますが、やがてピークを迎えます。

最初の頃、炎症が起きると反射的に筋肉の痛みも並行します。

赤が炎症性の痛み、青は炎症の影響を受けた筋肉性の痛み。

この頃に炎症に対する治療がなされればいかに楽になることか!
だけど、「進行性だから・・・」と言って放置されるんですよね・・・。


炎症がピークに達しようとする頃には、股関節炎による痛み+筋肉の痛みが強くなっていますので、人工関節手術の判断をされる方もいらっしゃいます。





下の図の黄色い線のところで人工関節手術が行われています。




手術が行われると、炎症の起きている関節包を取り去りますので、炎症は無くなります。
しかし、筋肉の硬さは意外と残ります。
これが、人工関節手術後5年くらいすると人工関節周囲に違和感を感じる元凶の一つです。



第2の炎症とは手術による炎症です。
上の図の緑の矢印の赤い点線で示しています。


この第2の炎症は5週~6週間は続きます。
この期間の乗り切り方次第で、人工関節の長持ち期間が決まります。

この期間は無理をせず、炎症を刺激しないのが原則でしょう。
この期間には筋力が低下してもいいのです。
筋力は第2の炎症が治まってからいくらでも取り返せるからです。


ところが、この期間にリハビリを頑張ろうとする方が多いかもしれませんね。
また、第2の炎症が落ち着いた頃には、とっくに退院してまして、これからという時にしっかり見てくれる場所がなかなかすくないですね。





Nさんは、人工関節手術後3年半、痛みに苦しみました。
病院で筋トレをやりなさいといわれるものですから、一所懸命やってました。


この方は、深圧を始めてから改善傾向を示し、今年とうとう痛みがゼロみなりました!





うれしかった。

この方はいろいろな本を読んで、痛みを解決する手段を自宅でも実行していました。

テニスボールを主に使っていました。

今では、痛みやコリに悩む方々と一緒にほぐし教室を開催するくらいになりました。

先日、他の患者さんも紹介しましたが、東京からはかなり遠方ですので、関東の方々には紹介できないのが残念です。


手術をすると表面の傷だけでなく深部にも傷ができ炎症を起こします。
この炎症は5~6週で落ち着きますので、この期間を頑張らないこと。
第2の炎症をうまく乗り切れれば、後は筋肉の硬さを正常に戻してあげればパーフェクト!

筋力が落ちてもいい、傷を治し炎症を収めることが優先。


先日の深圧研修会でも、その話をしました。
独りで悩まないで、気軽にこちらへ相談くださいね。



皆さんの術後が順調になるだけでなく、理論的に股関節が長持ちするように努力を続けます。




股関節の長持ちを“運まかせ”にしてはいけないと思うのです。





‥‥‥ね。







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変形性股関節症を怖がらないでね