股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

“筋肉の病気”の正体 5

2011-08-31 00:28:20 | 筋肉の話
●10月1日の銀サロ5周年パーティーにブログで有名な奈良のtomoさんが参加してくださいます。
皆さんお楽しみに!

●その銀サロ5周年念パーティーのお知らせです。
皆様に支えられ、2011年10月1日でル・サロン・ギンザ(銀サロ)は5周年を迎えます。
感謝の気持ちを込めまして、2011年10月1日(土)に大きなオフ会形式で“銀サロ5周年パーティー”を開催します!
場所は東京駅の近くです。
会費は5000円です。
詳細はこちらからどうぞ!
まだまだ空きがございますので、皆様!ご参加してくださいね!
参加ご希望の方はこちらからお申し込みください。
よろしくお願いいたします。


ついでについでに・・・
●次回の深圧実技研修&独立開業支援セミナーのお知らせです。
日時    2011年10月29日(土曜)、30日(日曜)
場所    東京銀座 ル・サロン・ギンザ
募集人数  4名
締切    2011年10月10日(応募者が4名になった時点で締め切らせていただきます。)
詳細はこちらをご覧ください!
お問い合わせ・お申し込みはこちらからどうぞ。
ご検討よろしくお願いいたします。






今は31日の0時30分、大阪にいます。
昨日は大阪の整骨院の院長先生が見学に来てくれました。
明日は、別の大阪の先生に会う予定にしています。

関西の皆様、ありがとうございました。







大学病院で勤務する前、整形外科病院に勤務していました。

その頃、赤ちゃんの“内転筋拘縮:ないてんきんこうしゅく”の治療をしたことがあります。

その頃、検診で“股関節の開きが悪い”と指摘された赤ちゃんの股関節の開きを正常になるまで治療するのです。
お母さんに方法を指導して、お母さんと一緒に治療していました。



最近お見えになった患者さん。
人工関節の手術をしているのですが、異常に内転筋が硬いのです。
下の図で説明するように、股関節(人工股関節も含む)が長持ちしなくなる可能があります、できるだけ内転筋をゆるめるようにしているのですが、かなり長期の歴史を感じました。


【内転筋の短縮が股関節に及ぼす影響(軟骨への圧迫)】


骨盤から大腿骨につながる内転筋。(その両端に○をしています。)
内転筋の短縮があるといつも赤い矢印のような力が働きます。
(この矢印は短内転筋と長内転筋だけですが、股関節に関する22本の筋肉は多かれ少なかれ短縮すると股関節に悪影響を及ぼします。)
この赤い矢印のような力は、股関節にも青い矢印のような力(圧迫力)を及ぼします。

内転筋の短縮は、結果的に股関節の圧迫力を強め、大腿骨と骨盤の摩擦(摩擦係数)を強めます。
軟骨では軟骨軟化症をおこしやすくなり、人工関節ではすり減りが起きやすくなります。



この患者さんの場合、子供のころから内転筋が硬かったようです。



私は、子供のころから縮んで硬くなっている筋肉も、筋肉の病気の原因のひとつだと考えるようにしています。

その他の筋肉の病気の原因
●股関節の炎症の後遺症
●股関節ねんざの後遺症
●股関節手術の後遺症
●長期間積み重なった筋肉疲労

特に、股関節の炎症との関連性が一番強いと考えています。


骨の変形が重度も、歩き方が正常ではなくても、経過から骨が落ち着いて炎症がないと考えられる人は、痛みもなく筋肉もやわらかい方がいるからです。



“筋肉はいつも正常ではありません。”


このような考え方もあるという事がもっと広がってほしいと思うのです。



次回は、ケガによる筋肉の病気について簡単に説明します。






群馬だけでなく、栃木、長野、新潟、埼玉の方もお待ちしています!
高崎・加藤先生のホームページ

吉祥寺に便利な方、お待ちしてます!
吉祥寺・大原先生のホームページ

関西方面、北陸方面、東海方面の方、お待ちしています!
名古屋・早川先生のホームページ



変形性股関節症を怖がらないでね








“筋肉の病気”の正体 4

2011-08-20 10:33:36 | 筋肉の話


軽井沢に行くならハルニレテラスがお勧めです。
あまり広くないのが良いです。
ちょっと階段はあります。
周りの自然を眺めながら、ゆっくりできます。







筋肉が病気になると痛みが出やすくなります。

それが一番の特徴かもしれませんが、これは股関節の炎症性の痛みとは異なります。
筋肉内、または筋肉周囲の血流が悪くなるための痛みです。


突き詰めると、筋肉が病気になると血流が悪くなるのです。


この血流の悪さが、筋肉の疲労回復を遅らせるために、なかなか痛みの改善が難しくなってくるのです。
痛みの原因は筋肉内にたまる痛みを発する物質(発痛物質)です。
循環障害によって、この物質も流れにくくなり、どんどんたまりやすくなってしまうのです。


筋肉の病気になると、筋肉内ではしこりができ、そこを押されると強い痛みを感じるようになります。
また、痛みがほかの場所に広がりやすくなります。
これを関連痛といいますが、股関節周囲に痛みが出ると膝や足首や腰が痛くなりやすいのはこの関連痛も関係しています。


下の図は、筋肉が病気になると起こる、腱炎、腱鞘炎、軟骨軟化症の説明図です。
真ん中の赤丸が、病気になって縮んだ筋肉です。



筋肉の本体が縮むと、両端の腱が引っ張られて腱に痛みが出やすくなります。(腱炎)
同じ原理で、手や足に腱鞘炎(足にも腱鞘炎は起きるのです)が起きやすくなり、関節の軟骨は軟骨軟化症になりやすくなります。

軟骨が減る原因については、軟骨再生力の弱い遺伝子がある事は有名ですが、軟骨軟化症という原因があるのも事実です。
遺伝子だけで説明されると全く対策が無くなりますが、軟骨軟化症の予防と考えると対策はあるのです。
軟骨軟化症については、教科書の122ページに説明しています。


深圧で、短縮した筋肉を緩めることは一種のストレッチ法(直接ストレッチ)であり、病気の筋肉を緩めることにより、腱炎、腱鞘炎、軟骨軟化症の改善・予防となります。
また下記のような症状の改善・予防となります。




【筋肉の病気によるその他の症状】
●むくみ
●目の不鮮明
●耳鳴り
●流涙
●疲れやすさ
●めまい
●膝折れ症候群
●睡眠障害
●頭痛
●うつ状態
●便秘
●免疫機能低下
●自律神経障害

この筋肉の病気は、レントゲン検査や血液検査では異常が出ないため、様々な症状を訴えても「大丈夫です。」と言われることが多いです。

しかし、このような様々な症状が出るかもしれないのです。




筋肉の病気、なめたらいかんぜよ!
鬼龍院花子に怒られそうです。








群馬だけでなく、栃木、長野、新潟、埼玉の方もお待ちしています!
高崎・加藤先生のホームページ

吉祥寺に便利な方、お待ちしてます!
吉祥寺・大原先生のホームページ

関西方面、北陸方面、東海方面の方、お待ちしています!
名古屋・早川先生のホームページ



変形性股関節症を怖がらないでね







“筋肉の病気”の正体 3

2011-08-16 20:19:41 | 筋肉の話
軽井沢に連れていってもらえず留守番をしていた熟女猫のハナです。
皆さん、よろしくお願いします・・・?

●次回の深圧実技研修&独立開業支援セミナーのお知らせです。
日時    2011年10月29日(土曜)、30日(日曜)
場所    東京銀座 ル・サロン・ギンザ
募集人数  4名
締切    2011年10月10日(応募者が4名になった時点で締め切らせていただきます。)
詳細はこちらをご覧ください!
お問い合わせ・お申し込みはこちらからどうぞ。
ご検討よろしくお願いいたします

●銀サロ5周年念パーティーのお知らせです。
皆様に支えられ、2011年10月1日でル・サロン・ギンザ(銀サロ)は5周年を迎えます。
感謝の気持ちを込めまして、2011年10月1日(土)に大きなオフ会形式で“銀サロ5周年パーティー”を開催します!
場所は東京駅の近くです。
会費は5000円です。
詳細はこちらからどうぞ!
皆様!ご参加してくださいね!
参加ご希望の方はこちらからお申し込みください。
よろしくお願いいたします。








筋肉を顕微鏡レベルで細かく見ていくと、最終的にミオシンとアクチンという筋フィラメントになり、太いミオシンの中にアクチンが滑り込んだり離れ出たりすることで筋肉は収縮-弛緩を繰り返しています。

しかし、様々な理由でミオシンとアクチンがくっついてしまい離れなく重なり合ったままとなってしまう状態を筋肉の病気というのです。
ここまでは前回説明しました。



今回は、どうしてミオシンとアクチンが離れられなくなってしまうのかについて簡単に説明します。

下の図は、やはり顕微鏡レベルの図です。



ミオシンとアクチンの重なり具合が図示されています。
その表面の赤い矢印で示している部分を“筋小胞体:きんしょうほうたい”といいます。
筋小胞体の中にはカルシウムイオンが入っています。
筋肉が収縮するときは、この“カルシウムイオン”がミオシンとアクチンの間を橋渡しすることで収縮が起きます。





もしも、このカルシウムイオンを蓄えている筋小胞体という袋が破けたらどうなるでしょうか?


破けた部分からカルシウムイオンが垂れ流し状態となり、そのためにミオシンとアクチンは収縮、収縮、収縮状態になってしまうのです。


その状態が長く続くと、もう緩むことができなくなり縮んで硬くなってしまうのです。
この状態が筋肉の病気です。


筋肉の病気の一歩手前の状態は“筋疲労”といいます。
筋疲労の状態では、筋トレで痛みが改善することもあるのですが、筋肉の病気になると筋トレをすると返って痛みが悪化することもあるのです。



筋肉は常に正常ではないのですね。

次回は、筋肉が病気になると、どのような症状が出るのかを説明します。







群馬だけでなく、栃木、長野、新潟、埼玉の方もお待ちしています!
高崎・加藤先生のホームページ

吉祥寺に便利な方、お待ちしてます!
吉祥寺・大原先生のホームページ

関西方面、北陸方面、東海方面の方、お待ちしています!
名古屋・早川先生のホームページ



変形性股関節症を怖がらないでね








“筋肉の病気”の正体 2

2011-08-12 15:27:59 | 筋肉の話
世間はお盆休みでしょうか?
私は長女家のちわわチョッパーといつもの軽井沢です。
我が家の熟女猫ハナは留守番してます。
皆さんも旅行や帰省の方は楽しんでくださいね!
お気をつけて!




前回の記事では、筋肉の病気を大まかに分類してみました。
こんな感じで↓


1、病院の検査で異常が発見できる筋肉の病気→進行性筋ジストロフィー症、重症筋無力症、多発性筋炎等
医療保険適応となる病気です。

2、慢性および急性の筋肉のケガ
五十肩は慢性のケガと考えると分かりやすいです。
一方、“肉離れ”のように筋線維の一部が切れてしまう場合は、急性のケガと考えます。
保険適応となる筋肉の病気です。

3、病院の検査では全く異常が出ないため、“筋肉の病気”と認められていない筋肉の病気です。
保険適応にならない筋肉の病気です。
一般的に、筋筋膜症候群、筋筋膜疼痛症候群と呼ばれています。
また、心身症という側面から考えているサーノ博士の緊張性筋炎症候群(Tension Myositis Syndrome:TMS)も同類だと私は考えています。


私が教科書やこのブログで使っている“筋肉の病気”というのは3番でしたね。
日本では非常に軽視された“筋肉の病気”です。



3番の筋肉の病気について説明してみます。


下の図は、筋肉の断面図で見た筋肉の内部構造です。
筋肉を細かく見ていくと、最終的にはアクチンとミオシンという2種類の筋フィラメントに分かれます。(赤い矢印)





下の図は、筋肉が収縮と弛緩時のアクチンとミオシンの動きを表しています。
赤い線より向かって左側が正常筋で、右側が病気の筋肉です。


正常筋では、筋肉を収縮させると太い筋フィラメントであるミオシンとミオシンの間に細い筋フィラメントであるアクチンが滑り込み筋肉は縮みます。
そして、筋肉を緩ませるとミオシンの間からアクチンが離れ出て筋肉が伸びます。



ところが、ところがですよ、筋肉の病気になると筋肉が緩もうとしてもミオシンとアクチンが重なり合ったままとなり筋肉が伸びてくれないのです。




この現象は顕微鏡レベルの話ですが、このような筋フィラメントの重なりが多くのフィラメントで起きると、筋肉に一部は縮んだままとなります。
この状態を一般的には“しこり”とか“こり”というのです。
専門的には筋硬結と呼びます。


筋硬結をおこした筋肉は、筋力を十分発揮出来なくなります。
筋硬結をおこした筋肉は、徐々に痛みを出すようになります。


このように、筋力が出しにくく痛みを出す筋肉には、筋肉を縮ませる筋トレより先に、筋肉を伸ばすストレッチが必要になるのです。
もちろん、深圧は筋肉を伸ばすストレッチの一種になります。



では、なぜ筋フィラメント(筋節)は縮んだままとなってしまうのでしょうか?


それは・・・つづくのだ!






群馬だけでなく、栃木、長野、新潟、埼玉の方もお待ちしています!
高崎・加藤先生のホームページ

吉祥寺に便利な方、お待ちしてます!
吉祥寺・大原先生のホームページ

関西方面、北陸方面、東海方面の方、お待ちしています!
名古屋・早川先生のホームページ



変形性股関節症を怖がらないでね


“筋肉の病気”の正体 1

2011-08-03 15:28:03 | 筋肉の話
最近、ブログを書けない時は書かないようにしているのですが、今回はその期間が長いですね。
なかなかパソコンに触れなかったのですが、少しずつ触れるようになってきています!


恒例によって、8月の大阪出張の最終日、8月30日の午後6時30分から食事会を開きたいと思います。
お問い合わせ・お申し込みはこちらまで!

先月仙台で、仙台でも食事会をしましょう!と言われました。
仙台でも次回は食事会をしますね!

来月は鹿児島に・・・飛びます!飛びます!



レントゲンに写らない筋肉にも病気があります。

このシリーズでは筋肉の病気について考えてみます。




最近、来られた患者さん。
股関節の症状で来られたのですが、手の指は動くのに肩が動かないという症状があり、肩周りの筋力が異常に弱かった。

神経の病気の場合は、まず手先や足先にしびれや麻痺が出ます。
一方、筋肉の病気は指先は正常なのに、肩から動かなくなるという特徴があります。
脚の場合は股関節周りが異常に弱くなります。

その患者さんには、神経内科の受診を勧め、筋肉の病気が考えることを説明しました。(現在入院治療中です。)
その時に「この筋肉の病気は、私がブログや本の中で行っている“筋肉の病気”とはまったく異なる病気です。」と説明を加えました。


筋肉の病気と言っても色々な病気があります。

上記の患者さんのような病気は非常に稀です。
このような病気は“難病”と呼ばれる場合が多く、病院の検査で異常が発見されます。

筋肉の病気を大まかに分類してみましょう。


1、病院の検査で異常が発見できる筋肉の病気→進行性筋ジストロフィー症、重症筋無力症、多発性筋炎等
  医療保険適応となる病気です。

2、慢性および急性の筋肉のケガ
  五十肩は慢性のケガと考えると分かりやすいです。
  一方、“肉離れ”のように筋線維の一部が切れてしまう場合は、急性のケガと考えます。
  保険適応となる筋肉の病気です。

3、病院の検査では全く異常が出ないため、“筋肉の病気”と認められていない筋肉の病気です。
  保険適応にならない筋肉の病気です。
  一般的に、筋筋膜症候群、筋筋膜疼痛症候群と呼ばれています。
  また、心身症という側面から考えているサーノ博士の緊張性筋炎症候群(Tension Myositis Syndrome:TMS)も同類だと私は考えています。


私が教科書やブログで使っている“筋肉の病気”というのは3番です。
日本では非常に軽視された病気です。

レントゲンや血液検査などでは全く異常が出ないので、痛みがあっても「大丈夫です。」と説明されることもあります。

痛いのだから、「大丈夫です」ではなく、痛みの原因をもっともっと追究してほしいです。


次回から、3番の筋肉の病気について考えてみます。






高崎方面の方、お待ちしています!
高崎・加藤先生のホームページ

吉祥寺に便利な方、お待ちしてます!
吉祥寺・大原先生のホームページ

関西方面、北陸方面、東海方面の方、お待ちしています!
名古屋・早川先生のホームページ



変形性股関節症を怖がらないでね