股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

骨髄ドレナージ法 3

2009-04-30 16:47:21 | 手術のこと
昨夜何気なくテレビを見ていたら、カーペンターズが出ていた。
20歳代のカレンがスクリーンの中で歌っていた。
“Cross to you”
そのスクリーンの前にピアノがあり、おじさんになったリチャードがピアノを弾きながらスクリーンの中のカレンとハモっていた。
カーペンターズ世代の僕は、ちょっぴり泣いちゃった・・・エヘッ!


●骨髄ドレナージ法●
『関節の骨や軟骨の表面にひび割れのような傷ができると、そのひび割れから骨の中の骨髄内に関節液が入り込んで、骨髄の中の内圧が上がるため神経のある骨膜を刺激するので激しい痛みが出るのです。』という考え方に基づいて、「骨髄ドレナージ法」という局所麻酔による手術にて、骨に穴をあけて、中の骨髄と関節液を抜いて、内圧を下げることによって、骨膜に感じていた痛み(=股関節痛)を取りさり、完治させるという方法。


筋肉の重要な役割は、股関節にかかる衝撃を吸収することでしたね。

筋肉が病気になってしま、衝撃を吸収できない状態が続くと骨にひび割れが起きることがあります。
このブログでは、“慢性骨折”という言葉で説明してきました。

骨の表面にひび割れが起きると、そこから関節液が骨の中にはいるというのです。
すると、骨髄内の圧力が上がります。

雑誌「わかさ」5月号によると、骨の中にある骨髄の内圧が上がると、骨の外にある骨膜に痛みを感じるというのです。

この骨膜の痛みが“股関節痛”だということです。


Remember!

骨膜のことを思い出して下さい。
下の図の斜線部分が骨膜です。
骨の外側を覆っている膜です。
骨の関節部は“骨膜が進化した”と言われている関節包です。
骨膜や関節胞には神経がありますので痛みは感じます。





でもどうして、骨の中の圧が上がると、骨の外の骨膜が痛むのか?

実は骨の中と外を結ぶ穴があいていて(その穴の中には血管が通っているのですが)、骨の中の圧が高まると骨髄が骨の外に出ることは考えられます。
そして、骨膜が圧迫されて痛みが出るということなんでしょう。


その問題を解決するのが、骨髄ドレナージ法だということでした。


次回は、骨髄ドレナージ法の手術法について、考えてみたいと思います。
ちょっと難しいですが、できる限り簡単にまとめてみます。




変形性股関節症を怖がらないでね






若い人はごぞんじではないと思うのですが、カレン・カーペンターは32歳で他界したんだよね。
だから泣いちゃったんだも~んだ。












お知らせです。

2009-04-28 02:05:24 | Weblog
世間では16連休もあるようで・・・。
銀サロ(本店)は4月29日、5月3日~5日まで休ませていただきます。


●今日は大阪の最終日です。
いろんなことがありました。
新しい出会いがありました。
みなさんありがとうございました。
今夜の新幹線で駅弁食べながら帰りマッスル。

●7月の福岡は皆さん受付けました。
(福岡、熊本、大分、宮崎、鹿児島から予約を頂いています。)
お陰様でいっぱいになりました。
(あと一人は入れるかもしれませんが・・・?)
重複が多いのでもう少し調整します。
あとしばらくお待ちください。

●5月の鹿児島はまだ皆さんの返事が届いていないため、調整まで至っていません。
メールをいただいた皆さんは受付しています。
(鹿児島、宮崎、福岡、熊本からの予約を頂きました。)
あとしばらくお待ちください。

●8月の大阪は・・・まだ4月が終わってないね。
そのうち連絡します。


●5月6日の夜、某先生にお会いします。
お見合いみたいなもんです。
銀サロの新しいスタッフが現れたのか・・・???


大阪に来る前に、宮川先生に肩を施術してもらいました。
大阪では絶好調でした。

30日から銀座で、優しくガツンします。

銀サロを宜しくお願い致します。


可愛がってね・・・エヘッ。







骨髄ドレナージ法 2

2009-04-24 00:58:30 | 手術のこと
●骨髄ドレナージ法●
『関節の骨や軟骨の表面にひび割れのような傷ができると、そのひび割れから骨の中の骨髄内に関節液が入り込んで、骨髄の中の内圧が上がるため神経のある骨膜を刺激するので激しい痛みが出るのです。』という考え方に基づいて、「骨髄ドレナージ法」という局所麻酔による手術にて、骨に穴をあけて、中の骨髄と関節液を抜いて、内圧を下げることによって、骨膜に感じていた痛み(=股関節痛)を取りさり、完治させるという方法。



骨髄ドレナージ法の説明にはいる前に、おそらくこの方法は誰にでも適応される方法ではないだろうということはを前置きしておきます。

骨にひび割れ(慢性骨折)が起きる可能性のある、いわゆる“末期”の方が適応となる場合が多いと考えます。
さらに付け加えれば、筋肉の施術にても、痛みのコントロールしづらい方が適応になると考えます。



そもそも、骨髄ってなんでしょう。

脊髄(せきずい)は、背骨に守られて背中に存在する神経です。
しかし、骨髄(こつずい)は神経ではありません。
わかりやすく言うと“血液”です。

では骨髄はどこにあって、どんな働きがあるのでしょうか?
そのヒントは次の写真に隠されて・・・




・・・この写真には隠されていなかった。

実は、次の写真に隠されている!



この写真は、大腿骨を切断して下から見た写真です。
大腿骨は、ホースのような構造で、その中に赤いものが見えます。
この赤い部分が骨髄です。
骨髄の間には、れんこんのように白い薄い骨が見えます。
この骨は海綿骨(かいめんこつ)と言って、骨を丈夫にする働きがあります。

つまり、大腿骨の外観はホース状で、中身はれんこん状の薄い骨の部屋があり、その隙間に骨髄が埋まっている感じです。

骨の中には骨髄があるんです。
そういえば、“骨髄移植”という言葉がありますが、骨髄移植は骨髄提供者の骨盤に針を刺し骨髄を抜き取るんですね。


骨の中にある骨髄の役割は、造血機能がある骨髄幹細胞により、赤血球、白血球、血小板などの新しい血液成分をつくっているのです。



こんなところで新しい血液成分が造られていたんですね。



では、“骨髄ドレナージ法”のドレナージってなんでしょう

ドレナージ(=ドレナージュ)とは過剰な体液を排出させる事を言います。
つまり、骨髄ドレナージとは、骨髄を骨の外に取りだすということです。


どうして骨髄を骨の外に取り出さないといけないのか?

どうして銀座松屋に中野美奈子がいたのか?


・・・つづく。




変形性股関節症を怖がらないでね






骨髄ドレナージ法

2009-04-22 22:27:18 | 手術のこと
雑誌「わかさ」5月号で、骨髄ドレナージ法という変形性股関節症に対する新しい治療法を知りました。

「わかさ」5月号には、『痛みの主たる原因は、関節の表面ではなく、骨の中(骨髄:こつずい)に起こる異変にある。』と書かれていた。

さらに、『関節の骨や軟骨の表面にひび割れのような傷ができると、そのひび割れから骨の中の骨髄内に関節液が入り込んで、骨髄の中の内圧が上がるため神経のある骨膜を刺激するので激しい痛みが出るのです。』ということが書かれていました。

この痛みに対して「骨髄ドレナージ法」という局所麻酔による手術(日帰りも可能と書かれていた)にて、骨に穴をあけて、中の骨髄と関節液を抜いて、内圧を下げることによって、骨膜に感じていた痛み(=股関節痛)を取りさり、完治させるということだった。


私もこのブログでは股関節痛の原因は、関節の表面の痛みが主たる原因ではないと言ってきました。
私は、関節の袋の中の炎症と筋肉の病気が股関節痛の原因と考え、主たる原因は筋肉の病気であると書いてきました。


骨髄内の内圧が上がることが股関節痛の主たる原因であるということは、股関節痛の原因についてのまったく新しい説が出たことになりますね。


私は、このような新説が出てくることはうれしいことだと思います。
ただ、健康雑誌系にはいろんなことが書かれているので、すぐに飛びつくのではなく、ある程度の勉強をしてからの方が良いと思います。


銀サロの目的は、変形性股関節症患者さんが、将来に対する強い不安を抱えたり、希望をなくしたりしている現状を改善することです。
また、患者さんの痛みを取ろうと努力することなく、手術法だけに偏っている現状が変わってほしいということです。


私は、10年以上股関節痛に悩む患者さんの筋肉の状態を診てきて、股関節周りの筋肉の病気の存在を確信していますし、その病気を治すことで、股関節痛が改善する患者さんを多く診てきたので、筋肉の病気が股関節痛の原因となっていることは確信しています。


そして、筋肉の病気の他に、骨髄内の内圧の亢進が股関節痛の原因だとすれば、こんなうれしいことはないと思います。
皆さんの選択肢が増えるということです。



「骨髄ドレナージ法」の説明はしましたが、この内容では皆さんにはわかりにくいと思います。

骨髄って何?
ドレナージって何?
骨髄内の内圧が上がるって何?
その内圧が骨膜を刺激するって何?
「骨髄ドレナージ法」の手術を受けると何で痛みがとれるの?


などなど、次回からもっともっと分かりやすく説明してみます。

そして、「骨髄ドレナージ法」に対する私の考えをまとめていきたいと思います。

私が健康雑誌に載っていたある記事を取り上げることはめったにないかもしれません。
それだけ、この方法の考え方に理解できる部分があるし、皆さんの為にも期待しているからです。

おそらく、今後この方法に対しては、専門家からの反対意見も出てくるでしょう。

私は、一般的な常識を基準として考えてみたいと思っています。




暖かい日が増えてきましたね。
なんとなくうれしいです。



変形性股関節症を怖がらないでね




























ここここここ

「これぞ、診察!」・・・って言われてもねぇ。

2009-04-19 04:44:13 | 診療のこと
「これぞ、診察!・・・って言われてもねぇ・・・。」

前回の記事を整形外科の先生が読んだら、そう言うように思います。


私は整形外科医ではないので先生方の気持ちはわかりません。
想像するに、先生方も時間をかけて診察して、しっかり説明する時間が欲しいのではないでしょうか?

6時間で60人の診察。
単純計算で1時間で10人の診察。
途中、トイレに行ったり、マックのフィレオフィッシュをほおばったりする時間も必要だから・・・一人あたりの診察時間は4~5分なのかなぁ・・・?

先生方は多くの患者さんを時間内に診ないといけないから、きっとイライラしながら診察しているのだと思います。

患者さんの評判と、実際にお会いした時の先生の印象が違う事はあります。
また、忙しい病院で仕事をしていた先生が、時間を多く取れる病院に移ると「先生最近やさしいんだって。」なんて話を聞くこともありますね。

ドクターの仕事も大変な仕事だと思う。

日によっては、午前中診察を行って、午後は手術・・・なんて日もあるのでしょうね。


健康保険制度のもとでは、患者数を多く診察しないと経営になりませんからね。


私は、患者さんとの対応に余裕がないことにストレスを感じるので、じっくり時間をかける体制を選びました。


病院でも、「6時間で10人まで患者数を制限しよう!」なんて事が出来るといいですけどね。
そうなれば、触診だってしっかりやるさ、インフォームドコンセントなんてしつこいくらい行うさ、趣味の話だってするさ、歌の一曲くらい歌うさ・・・なんて先生が多くなるでしょうね。


でも、実際には難しいでしょうね。


ということは、患者さん側も対策を考えなければなりません。


ある患者さんは、前もって質問事項を担当の先生宛てに手紙という形で送っていた方がいました。
後日、診察日当日、診察室に入ると、担当の先生がその手紙を手に持って質問に答えてくれるのです。
担当制でない病院では、これは無理ですね。

最低限出来ることは、質問事項を紙にまとめておいて、納得がいくまで質問したいものです。

でもねぇ、ついつい時間を気にして診察を早めに終わらせてしまうんですよね。
私もそういうことがありました。


あれもこれもそれもすももももももも・・・聞いておけばよかった!って後悔するんですよね。

自分の大事な体の事、さらに会計でしっかりお金を払って帰るのですから後悔はしたくないですね。


“簡潔にしつこく”


患者さんが「これぞ、診察!・・・という診察にできた!」という診察にして欲しいと思います。



3分の勝負だ!

ウルトラマンや!




変形性股関節症を怖がらないでね






これぞ、診察!

2009-04-18 00:12:09 | 診療のこと
私の腰痛がひどかった時の経験談です。

ひどい腰痛は2001年夏~5年間続きました。
最終的に腰痛が全くなくなるまで約10年かかりました。
間に約1ヶ月間施術を休みました。
その後は、痛いなりに施術を続けました。

この10年間に7人の整形外科の先生に腰を診ていただきました。

そのうちの5人の先生は、レントゲンだけで触診はありませんでした。
診断名は全て「椎間板ヘルニア」でした。

腰痛は仕事に支障があり、診断名が「椎間板ヘルニア」だったので、レーザーによる椎間板ヘルニア手術の可能性を聞きたかったので、6人目の先生を受診しました。

その結果は、「骨の変形が強すぎて、軟骨が無い状態なので手術をしても効果はないでしょう。」との事でしたのでレーザー手術は受けませんでした。

そして7人目の先生を探しました。
ある患者さんの紹介で、膝専門の先生ということでしたが、期待できそうなのでその患者さんと一緒に受診しました。

結果から言うと、その先生の診察は「これぞ、診察!」という、素晴らしい診察でした。


診察室に呼ばれると、問診がしっかり行われました。
その後ベッドに寝かされ、腰のあちこちを触診されました。
次に立ちあがって、身体を全屈したり後屈したりの診察が続きました。

そしてその結果を見てから、レントゲンの処方が出されました。

レントゲン写真は、一般的な腰のレントゲンの他に、腰を前に曲げた状態でのレントゲンと腰をそらした状態でのレントゲンが追加されました。

そして再び診察室へ。


私はそのレントゲンを見てびっくりしました。
腰を曲げたレントゲンと腰をそらしたレントゲンで、腰の下にある仙骨とその上の第5腰椎がくっついていることが判明しました。

「その為に、その上の腰椎の動きが大きくなり過ぎて炎症が起きて痛みが出ているのです。」
これが、その先生の意見でした。

納得できました。
感動しました。

私の腰は第5腰椎がつぶれて、仙骨にくっついているのです。
「先天的なものかもしれませんね。」

その先生のコメントでした。

確かに子供の頃から、腰や足に痛みが走り、小学校の頃は夜中にふくらはぎが痛くて泣いた覚えがあります。


その先生の口からは、椎間板ヘルニアの言葉は一言も出ませんでした。


椎間板ヘルニアがあることは事実なんです。
しかし、ヘルニアによる神経症状が無いことや、炎症が起きていることは自分でもはっきりわかっていました。


この先生すごいと思いました。


その先生は、当時現役を引退され、別の場所で開業されている先生でした。


私は、炎症の治療としてステロイド注射を望みましたが、その先生は筋肉へのトリガーポイント注射とロキソニン(痛み止め薬)の処方だけだったので、やや残念でした。

しかし、原因がはっきりして気持ちがすっきりしたことと、生活上どのようなことに注意をすれば良いのかということがはっきりして、精神的に楽になったのを覚えています。

以前も書きましたが、診察というのは患者さんを総合的に診て、症状の原因として考えられるいくつかの原因を1つに絞り込む作業です。

治療というのは、その絞り込まれた1つの原因に対処することです。

いくつか考えられる原因、その原因の一つひとつに対する治療法は異なります。


股関節痛の原因はいくつも考えられます。
その原因を徹底的に絞り込む診察をしてくれる先生が増えてくれることを願っています。

私は、そのような先生を探し求めています。
どこかにいるんです。




絶対に。





変形性股関節症を怖がらないでね







脚が上がらない! 3

2009-04-16 02:05:18 | トレーニングのこと
●先日発売された『わかさ』に股関節痛の解決法として“骨髄ドレナージ法”のことが書かれていました。
極小さな手術で痛みが取れるというのですが・・・。
現段階では肯定も否定もできませんが、私なりに考えてみて記事にしたいと思います。
まったく新しい考え方で、理論的には理解できる面もあるので興味はありますね。

●7月の博多出張の場所が決まりました。(7月10、11、12日)
博多駅前です。
お問い合わせいただいた方には、施術に関する詳細をお知らせいたしますので、その内容を確認してからご判断ください。
お問い合わせはこちらからどうぞ。

6月の深圧研修会の申し込みは今月いっぱいで締め切らせていただきます。
お申し込み頂いた方々には、5月前半に関連資料をお送りいたします。
宜しくお願い致します。



「脚が上がらない!」

自分の力で脚を上げたり脚を振り出す筋肉は腸腰筋ですが、その動きを邪魔する筋肉があり、その筋肉は内転筋でした。

他の人に股関節を曲げられた時、股関節の曲がりを邪魔する筋肉もあります。

その筋肉は、上前腸骨棘の下にあります。

筋肉名で言うと、大腿筋膜張筋、縫工筋、大腿直筋です。

皆さんは、筋肉名というより場所で覚えるといいと思います。

場所は、銀座の松屋から伊東屋の方に向い、メルサを右折して・・・。
当店の場所じゃなかったか!

他動運動時に股関節の曲がりを邪魔する筋肉群がある場所は、上前腸骨棘という骨の下になります。

上前腸骨棘は、一般的に腰骨(こしぼね)と呼ばれているでしょうか。

ですから、腰骨の下をガッツン、ガッツンほぐすと曲がりやすくなる人がいると思います。

この図の青い部分のように、上前腸骨棘の下をぐるりとほぐすと良いと思います。
手のひらででも、すりこぎ棒ででも、らっこちゃんを逆さまにして押しつけてもいいでしょう。


皆さんの脚を少しでも上がりやすくしたいです!



変形性股関節症を怖がらないでね








脚が上がらない! 2

2009-04-16 01:59:59 | 筋肉の話
●鹿児島に5月29日から6月2日まで行きます。
いつもの場所が借りられることになりました。
ご心配をおかけしました。
九州の皆さんには近々メールを差し上げます。
少々お待ち下さい。

●銀サロは銀座に二ヶ所あります。
松本と宮川のいる銀サロ(銀座1丁目)と佐藤のいる銀サロ・プラス(銀座7丁目)です。
銀サロのホームページは皆さんご存じだと思います。
この度、佐藤先生の銀サロ・プラスのホームページができました。
今後、佐藤先生への予約は、こちらのホームページからとなりますので、宜しくお願い致します。
佐藤先生のブログも新しくなっています。

なお、銀サロのホームページからも佐藤先生のお店のホームページに飛ぶことができます。



前回の続きです。

ももを上げる動きを邪魔する筋肉は、ドラえもんでしたよね。

・・・じゃないって。

ももを上げる筋肉は主に腸腰筋なんだけど、腸腰筋が正常に働く状態であっても、ももの内側にある内転筋が邪魔することが多いんです。
内転筋は静かに悪さをしますからね。
前回の患者さんでも、内転筋を押しました。

内股の筋肉は自分ではほぐしにくいです。
たとえば、横向きに寝て股の付け根あたりにビール瓶を挟んでみてはいかがでしょうか?
力を抜いて行うことが原則。
適度な物を探して挟んでみて下さい。
挟んだものが両側の内転筋を圧迫してほぐしてくれると思います。

内転筋をほぐすと、ももの上りというか脚の振り出しが楽になると思います。



基本的にももの上りが悪い場合、股関節の曲がり(屈曲)が悪いことがあります。
これは、ほとんどの方の場合骨と骨が当たって曲がらないのではありません。

関節が固くなる原因は、靭帯の硬化と筋肉の短縮と考えるのが一般的なんです。


「この病気だとこんなもんだと思っていました。」
「骨と骨が当たっているので仕方ないと思っていました。」

と、お考えの方が多いと思います。

実際、股関節を曲げられるまで曲げてからレントゲンを撮ってみるとはっきりとわかることなのですが、このようなレントゲンの撮り方をする先生はほとんどいないので、想像で説明されることもあると思います。


「手術で骨盤を前に動かしたから、骨と骨が当たって動かないんですよ。」
・・・本当ですか?

他動的(他の方に動かされたとき)にももの上り(曲がり)が悪い時には、ある筋肉をほぐすと曲がりが軟らかくなることがあります。

教科書的には、曲がりを邪魔するのは、腸腰筋の反対の働きをする大殿筋ではないかと考えるのですが、実は全く違うんです。



その筋肉の名前は・・・「僕、ドラえもん。」



つづく。





変形性股関節症を怖がらないでね





脚が上がらない! 1

2009-04-09 16:15:37 | 筋肉の話
少し脳が回復してきました。


“脚が上がらない!”・・・自動運動(自分で動かす動き)の場合の話です。

「ももが上がりにくい。」
「脚が振り出しにくい。」
あおむけで「脚の屈伸をしづらい。」

このような症状を訴える方は結構多いです。
もちろん、関節の動きは比較的良いという前提です。


このような訴えを聞くと、一般常識的にはこう考えます。


●腸腰筋の働きが弱い→腸腰筋の筋力低下→腸腰筋の筋力強化


理学療法士であっても、ほとんどの理学療法士はこのように考えるでしょう。
教科書的には間違っていません。



ところがどっこい、すってんころりん・・・なんですね。


ここが股関節の難しいところかもしれません。
股関節周りは筋肉が多いですからね。


先日、次のようなケースがありました。

その方の最初の訴えは「あおむけで股関節の屈伸がしづらい。」でした。
そうなると、歩く時も脚を振り出しづらくなりますね。
階段も昇りにくくなるでしょう。


この方は先日までリハビリ目的で某病院に数ヵ月入院していました。
その病院では理学療法士が筋肉をほぐす施術もしていました。


まず、あおむけで脚の屈伸状況を見てみました。
屈伸できるのですが、非常にゆっくりで屈伸しづらそうでした。


私は、腸腰筋ではない筋肉だけを5分間ほぐしてみました。
すると、屈伸が早くスムースにできました。

「その筋肉は今まで触ってもらったことが無かった。」
と、その患者さんは言いました。


非常に重要な事を書きます。


股関節を曲げる筋肉がいくら正常に働いていたとしても、曲げることを邪魔する筋肉がある。

股関節を曲げにくい方のほとんどに見られる現象です。


まず、股関節を曲げる事を邪魔する筋肉を正常にさせること、筋トレはその後の腸腰筋の働きを確認してから考えることです。

こんなことは教科書には書いていないでしょうね。

効果が出ない時に試行錯誤していると、やっとわかってくる現象です。


股関節を曲げることを邪魔する筋肉、その名は・・・。

君の名は・・・・?・・・「僕、ドラえもん。」


その名は・・・・?

つづく。






変形性股関節症を怖がらないでね






お知らせ

2009-04-07 16:54:31 | Weblog
脳が疲れているのか、なかなかブログを更新できない日が続いています。
復活するまで少々お待ち下さい。


●お陰様で、大阪の予約は確定しました。

●5月29日から6月2日まで鹿児島に行こうとして、飛行機の予約は済ましていたのですが、本日鹿児島から連絡あり、いつもの場所が借りられなくなりました。
今は、どうしようか悩んでいます。
場所を探して行こうと思っているのですが、条件的に難しそうです。
少し検討してみますが、今回は行けなくなるかもしれません。