股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

らっこさん

2011-11-26 09:15:52 | 楽な生活
SさんやBさんシリーズの流れでタイトルは“らっこさん”にしてみましたが、正式にはらっこちゃんですね。
今日の記事は“らっこちゃん達”の話です。



皆さんが自宅で股関節周りの筋肉をほぐせる道具を作りたい!・・・そんな発想から生まれた“らっこちゃん=楽股ちゃん”。

これが初代の1号

直径約10cm、高さ5.5cm、私の右ひじをモデルとしています。
お尻ぐりぐりに適しています。

最近はなかなか原材料が手に入らず苦労しています。ポリプロピレン製です。



最近は3号までできています。
1号はネット販売されていますが、2号と3号は置いてきぼり…。

最前列の1号。
中段の左に2号、右に3号、後ろにあるのはストレッチポールや押し棒にもなるらっこちゃん4号候補。


2号は直径14cm、高さ8cm。
ももの裏や下腹部、そけい部外側に適しています。


3号は直径14cm、高さ9cm、少し先端がとがっています。
ももの裏のハムストリングスに特化した3号。
膝の痛みにも効果を発揮しています。
2号をお持ちで、2号の高さにいまいちご不満な方に最適です。





1号から3号までを並べてみると高さの違いが分かります。



2号と3号、最近は和歌山産紀州ヒノキ製となって良い香りを放っています。


この度、らっこちゃん2号と3号を各15個(15匹のらっこちゃん達)販売いたします。
ネット販売は行わず、このブログ読者限定です。


価格は5000円ですが、消費税込、送料無料です。

ご希望の方は、こちらからお問い合わせください。
なくなり次第販売を終了させていただきます。


よろしければお買い求め下さい。
自宅でのセルフケアにいかがでしょうか?


らっこちゃん4号候補は、背中の下に敷いてストレッチポールにしながら背筋ゴリゴリに適していますが、押し棒として股関節まわりに威力を発揮します。
両端は丸くなっていて、片方はややとがっています。
長さは35cmです。


将来、らっこちゃん4号へと成長するかもしれません。

ちなみに、私は左首から肩甲骨内側が痛くなるので、毎晩毎晩らっこちゃん3号をベッドの上に置き、そこに肩甲骨内側をあてがいごりごりと自己ケアしています。
そうすると、次の日の深圧が楽にできるのです。


そんならっこちゃん達の紹介でした。




最後に、現在長さ70cmの靴ベラの作成も依頼しています。
しゃがまずに靴が履きやすいように工夫してもらいます。
現在和歌山の大工さんが桜の木を使って試作中です。
銀サロに置いてある靴べらは斧折樺(おのおれかんば)でできており一万円以上しましたが、いま作製中の靴べらはかなり安めにしたいと考えています。


お楽しみに!




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Bさん

2011-11-23 07:41:44 | 痛みのこと
雪の札幌から帰り、今日から銀座でガツンします。
札幌にも深圧院を作りたい気持ちが強くなりました。
その前段階として、札幌と仙台の出張回数を増やそうとしています。
社内での検討が必要ですので、後日報告いたします。






Bさんは82歳です。
Bさんとは11年前に知り合いました。
一生手術はしない考えの方です。


Bさんの口癖です「痛み場所は股関節じゃないからね。」


毎月静岡市から新幹線に乗っておひとりでお見えになります。


右股関節周辺に痛みはありますが、スワニーバッグを使って毎月2回銀座まで来ています。



そのBさんが、右お尻から腰にかけて強い痛みを訴えた時期がありました。
その時は、施術後に症状は改善するものの、効果の持続がみられませんでした。


私は腰からくる坐骨神経痛の可能性もあると考えていました。
しかし、はっきりとした神経症状はありませんでした。


Bさんは整形外科を受診しましたが、股関節からの痛みだろうと説明されました。
確かに、変形性股関節症の症状と一緒でした。


そこで、Bさんは別の整形外科で腰への神経ブロック注射を受けました。


私も腰が痛いときに、神経ブロック注射を受けたことはありますが、“神経ブロック注射で痛みが取れる”と言う印象は全くありませんでした。


ところが、この注射が見事に効果を示し、かなり痛みが無くなりました。
最近では、銀座に来られる前に「スカイツリーを見てきた。」「築地で寿司を食べてきた。」と余裕です。






その確率は非常に少ないとは思うのですが、変形性股関節症の方の中には腰椎椎間板ヘルニア等の原因による坐骨神経痛を併発している方がいます。

椎間板ヘルニアの手術を受けたら、痛みがほとんど無くなった方もいました。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症による神経の圧迫はMRI検査でわかります。



私には大きな椎間板ヘルニアがあります。
MRIでは、神経を圧迫しているように見えます。

子供のころから神経痛で泣いたり、大人になってからぎっくり腰を起こしやすかったり・・・。
しかし、今の私には何も症状はありません。
画像と症状は一致しないこともあるのですが・・・。



筋肉性の股関節痛と神経性の股関節痛は症状が似ているのですが、筋肉の施術によって痛みが改善しない場合は、坐骨神経痛の可能性も考えることもあるのです。








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Aさん

2011-11-18 00:35:34 | 人工関節のこと
札幌です。
5年前の冬は道路横断時に2回転びそうになりました。
今は転ぶことなく凍った道路を見事に歩けるようになりました。
私も大人になりました・・・エヘッ。

皆さんも転倒には気をつけて下さいね!





Aさんは65歳です。

2007年に左人工関節の手術を受けられました。
手術前から股関節周りを中心に筋肉をほぐしていたのもあり、術後の経過は順調でした。

非常に慎重な方で、転倒には気をつけていました。

ところが、2011年2月、40cm高の縁側で洗濯物を干していて左足を踏み外し、左側に落下転倒しました。
地面には左側から転倒して大転子を強打されました。


大転子とは、ももの外側上方にある出っ張った骨です。
そこには筋肉がいっぱいくっつくために、しっかりとした骨となっています。

下図の赤丸部が大転子です。



転倒時は、下図の矢印方向からの強い力が加わったものと思われます。





本人は、確実に人工股関節が損傷されたと思ったようでした。




結果的には、左人工股関節の損傷はなく、大転子部の骨折が判明しました。
特に手術の必要はなく、3ヶ月後に無事退院されました。

現在は、痛み無く転倒時前より綺麗に歩けるようになっています。



大転子は石のようなイメージがあります。
その骨が折れる(私のイメージは“割れる”です)くらいの強い外力が加わったにもかかわらず、人工股関節は全く損傷がありませんでした。



人工股関節手術後に、転倒する方を多く見てきました。
以前書きました“関節覚”の影響もあるのかもしれません。(私はその影響はほとんどないと思っています。)

しかし、転倒によって人工股関節が損傷された方を見たことはありません。




人工股関節は、皆さんが思っている以上に強固だと思うのです。

自信を持っていただきたいと思うのです。




札幌は寒いなぁと思うのです。





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Kさん

2011-11-15 10:27:44 | 自骨手術のこと
●17日から札幌へ行きます。
雪が降っていますが、うまく滑りながら行ってきます。
北海道の方々、宜しくお願い致します!



Kさん35歳です。

16年前に臼蓋回転骨切り術(RAO:Rotational acetabular osteotomy)を受けられました。

RAO入院中の事をブログに書き始めました。

リハビリ学生の股関節(RAO)手術日記

興味のある方は、読んでみて下さい。



彼女は理学療法士です。
足底板療法をマスターしていますので、今後銀サロで皆さんに足底板療法を提供できないか検討中しています。







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Mさん

2011-11-11 02:22:52 | 人工関節のこと
●私どもの会社では、大阪のスタッフ(正社員)を募集しています
今月13日から一部面接を開始しますが、並行してしばらく募集を続けています。
奮ってご応募ください!






私は、食事をゆっくり食べるために、夕食のときは新聞を読みながら食事するようにしています。
昨夜は誕生日でしたが、向かいの久留米ラーメンで夕刊フジを読みながらラーメンキャベツ増しを食べました。
育ちが良すぎる私には抵抗感はあるのですが、食事をゆっくりとることを優先させています。


今年8月18日も同じように夕刊フジを読んでいました。
そこには、Mさん、前川清さんの記事が出ていました。







前川さんは3年前の夏に人工股関節手術を受けられました。

記事にはこう書かれていました。


『小学校低学年の頃ですね。3年生の時、変形性股関節症になって1年間も入院しました。
それまで駆けっこがメチャクチャ速くて、2年生の時に6年生に負けなかったほど。
痛みは(2008年に)人工股関節を埋め込むまで続きました。
今は痛みはないのですが、手術で右足が2cm伸びたので平衡感覚がおかしい。
ゴルフは全く当たらない、水泳はバランスが崩れて息継ぎができない。
暗い道はフラついてまともに歩けない・・・。
体内の器具を守るため正座はダメ、和式トイレもダメ。不自由ですよ。
でも四分六で手術した方が「良かった」と思わないことにはねぇ。
だから手術してから、なおさら思うようになりました。
あの時に戻って、思いっきり駆け回ってみたいな、と。』(夕刊フジ 2011.8.18)

前川さんは、男の子に起きやすいペルテス病だったのでしょうか?


あまり聞かない話ですが、“平衡感覚がおかしい”と言う感覚はなんとなくわかるように思います。
前川さんの場合、脚長差が出てから手術までに期間が長かったようですからね。
今後徐々に平衡感覚は修正されてくるものと思われます。
意識的に修正する方法を指導されれば、その時間は短縮できると思います。


しかし、気になるのは、“暗い道はフラついてまともに歩けない・・・”ですね。


この文を読むと、「関節覚に問題があるのか?」と感じてしまいます。




人の関節、具体的には関節包と靭帯には感覚があります。(軟骨や骨には感覚はありません。)
関節が動いているという感覚です。
この感覚を“関節覚:かんせつかく”といいます。

それは目を閉じていても関節がどのくらい動いているのかが分かる感覚です。
ですから、この関節覚が正常に働いているのなら、暗い道でもフラつかないはずなのです。

暗い道では、視覚からの情報が少なくなるので、関節覚が頼りになるのですが、どうも前川さんの場合、関節覚が低下しているように感じました。



もう、8年前の話です。

玉川病院で両側同時人工股関節手術を受けられた2人のお見舞いに行ったときに、患者さんにご協力いただき、人工股関節手術直後の関節覚を調べたことがあります。

2人の両足ともに、関節覚は正常でした。



人の股関節の関節包には“ルフィニ小体”、靭帯には“ゴルジ腱器官”というセンサーがあり、股関節の動きを逐一感知しているのです。



人工股関節の手術を受けることにより、関節包はなくなるかもしれません。
しかし、その場合でも靭帯のセンサーが残り、暗闇でもふらつきにくくしてくれるのです。


ただ、関節包のサンサーがない分、若干のふらつき感はあるのかもしれません。



人工関節手術を受けられている皆さんは暗闇でふらつきやすいですか?

ぜひ、教えてください。



前川さんなら、子供の頃と同じとはいかないかもしれませんが、筋肉を正常化させてから筋力強化ができれば走れるようになれますよね。

「100%手術して良かった。」と言える日が来てほしいですね。





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Sさん

2011-11-08 01:24:07 | 経過報告(レントゲン)
●関西方面の方々へ
来たる11月24日の午後6時30分から新大阪・ホテルラフォーレ新大阪1階・レストラン「ラ・ガール」にて“田山先生を囲んで”食事会を行います。
私や早川先生は、関西の方に少しは顔が知られていますが、田山先生は全く知られていませんので、田山先生がどんな先生かを知る絶好のチャンスです。(残念ですが、私や早川先生は出席できません。)
参加ご希望の方は、こちらからお問い合わせください。参加費はなく、個人の飲食代のみとなります。(目安 4000円前後)
よろしくお願い致します。



●11月に入って、頭の中空っぽにしながら山奥にこもってました。 生き方が変わるかもしれません。
  
40年ぶりにこんなこともしてました。







Sさんは65歳の女性です。
一生手術はしない考えの方です。

症状は左足だけに14年前から出たようです。
3年半前に初めてお会いしました。

レントゲン上は、修復期(いわゆる進行期)でした。
そけい部から膝にかけての痛みが強い状態でした。

最近は月に一度施術に来られています。


●股関節の動き(可動域)の経過

2008年 3月 左股関節 屈曲100° 外転30°  外旋10° 内旋20° 開拝50°
2011年10月 左股関節 屈曲 90° 外転25°  外旋25° 内旋25° 開拝30°
 
●大腿周径の経過
2008年 3月 左 41.5cm  右46cm(差4.5cm)
2011年10月 左 43.0cm  右46cm(差3.0cm)




修復期(いわゆる進行期)の時は、股関節に炎症が起きやすく、なかなか痛みをコントロールしにくい状況です。
炎症により、股関節周囲の筋肉が硬くなりやすいので、股関節の可動域が極端に悪くなりやすいのがこの修復期です。


この時期に、関節可動域を維持させることは、筋力を維持させる事よりも重要だと考えています。


股関節の関節可動域が狭くなると、歩行をはじめとする生活に大きな支障が出やすくなるからです。



痛みはなかなかコントロールしづらく、施術後は痛みはなくなるのですが、その状態が長続きしませんでした。

しかし、平行線をたどっていた痛みの状況に変化が出てきました。

2011年9月の話です。
痛みがかなりコントロールできて、明らかに施術の効果が長続きするようになってきました。



これは2009年5月のレントゲンです。
この頃には安定期(いわゆる末期)に入っていました。
しかし、大腿骨頭はほぼ丸い状態を保っていました。



次は2011年10月のレントゲンです。

大腿骨頭がやや扁平になった状態での安定期(末期)です。



上の2枚のレントゲンを比べると、明らかに下の方が骨の形としては悪いのですが、関節可動域はほぼ保たれ、大腿周径差は縮まり、痛みは明らかに改善してきています。

痛みの程度が山を越えて改善傾向を示してくると、痛みはどんどん少なくなってくるものです。


今後は下の写真のようなレントゲンに修復されていってくれれば最高なのですが、このところレントゲンには変化がありません。
レントゲンに変化がないということは素晴らしいことで、もうこの形で落ち着くのかもしれません。





レントゲンに変化がないのに、痛みが減ってきていると言う事は、“骨の形は正常ではないけど、股関節は安定してきた”と言う事だと考えられます。


この状態のときは、股関節内の炎症がほぼ無くなってきたと考えられます。

これが、安定期です。
しかし、一般的には“末期の末期”とか言われますね。

安定期になると、痛みが減り無理がききやすくなりますので、生活上で動く量が増えます。
この頃からは、筋トレも行いやすくなります。




これから、どんどん良くなっていく傾向はあるのですが、1点気になっていることがあります。


それは、“ホット・フラッシュ”です。
自律神経障害があるのでしょうか?

ホット・フラッシュが強い方は痛みも強い印象があります。


Sさんは以前からホットフラッシュが強かったのですが、痛みが少なくなってきたころからホットフラッシュも弱まっているとのことです。

股関節が痛いからホットフラッシュが出やすいのか?
それとも、ホットフラッシュが出るから股関節が痛くなるのかは不明です。


骨の経過からすると、骨の変化が修まる→股関節痛が軽減する→交感神経の興奮が収まる→ホットフラッシュが修まる、と考えられなくもありません。



今後も、股関節の痛みの程度とホットフラッシュの経過を追ってみます。









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