股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

筋力と筋出力

2021-03-11 03:04:42 | 股関節の基礎

みなさん、何かと忙しい年度末ですが元気にお過ごしですか?

オンラインサロンの運営会社FANTSさんの方で、入会方法の改善があったようですのでお知らせします。

【オンラインサロン入会方法が広がりました!】

朗報です!

オンラインサロンFANTSの入会が、スマホだけで無くパソコンからも可能になりました。

私のiPadは古過ぎて対応外でしたが、比較的最近のバージョンであれば入会できるようになりました。

皆さん、こちらからトライしてみてください!

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オンラインサロンでお待ちしています!

 

 

🍓今日の記事は、皆さんどころか、医療従事者もなかなか理解していない重要な記事になります。

期末試験に出ますので、気合い入れて読んでください。

 

一般的に、ある筋肉の筋力は筋肉の断面積で決まります。

下の図の矢印の円の面積です。

やきいもじゃない!

 

諸説ありますが、1平方センチメートルあたり5kgの筋力が出ます。

仮に、ある筋肉の断面積が10平方センチメートルだとすると50kgの筋力が出る計算になります。

 

私達が皆さんのももの太さやふくらはぎの太さを計ることがあるのは、おおまかな筋力の左右差を知ろうとしていることになります。

脚の太さ=筋肉の太さ=筋力なのですが、実際に筋肉が発揮する筋出力と筋力が一致しないことがあるのです。

ここが難しいところです。

 

先ほどの、断面積が10平方センチメートルの筋肉が計算上50kgの筋力が出るであろうと予測できるのは、筋肉や関節や神経などが正常だと仮定した時の話です。

例えば、筋肉が正常なら50kgの筋力であっても、その筋肉が疲労していると40kgの筋出力になるかもしれないし、その筋肉が病気だと10kgの筋出力になるかもしれないのです。

 

何となく想像できます?

 

普段、50kgの握力があっても、疲れている時は40kgになったり、痛みがある時は10kgになることがあるのです。

 

それでは筋出力が低下する原因とは何なのでしょうか?

大きく分けると
①神経の病気
②筋肉の病気

に分けられると言われています。

 

神経の病気としては、神経麻痺や神経痛による筋出力低下です。

筋肉の病気としては、筋筋膜症候群、筋肉の難病(筋ジストロフィー症、筋委縮性側索硬化症=ALSなど)による筋出力低下です。

 

私は、他にも筋力はあっても筋出力が出ない原因を次のように考えています。

 

1、疼痛(炎症、筋筋膜症候群、外傷)

2、関節可動域制限

3、脚長差

4、神経障害  神経麻痺(中枢神経と末梢神経) 神経痛(中枢神経と末梢神経)

5、筋肉性の難病 

 

皆さんに関連するのは、主に1~3になると思います。

 

痛みがあると筋力があっても筋出力は低下します。

関節の動きが悪すぎると、筋力を十分発揮しようとしても筋出力は低下することがあります。

脚長差があると、筋肉の長さも変わるので、筋出力が十分に発揮できないことがあります。(子供の頃から脚長差がある方は、意外と筋出力は強いです。)

 

今回の記事では、筋出力という考え方があり、筋力=筋出力となるのは筋肉や神経に病気が無く、痛みが無く、関節の動きが良く、脚長差が無い状態の時だけということをご理解いただきたいと思います。

 

次回の記事では、筋出力と筋トレについて考えてみましょう。

 

 

 

 

🐸 変形性股関節症を怖がらないでね!🐸

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先天性股関節脱臼はその後が大事です。

2021-02-27 16:11:00 | 股関節の基礎

「先天性股関節脱臼」という言葉は最近使われなくなっているらしいです。

最近では『発育性股関節形成不全』とよばれるようです。

それは、股関節が緩い(脱臼しやすい)新生児のころに足を伸ばした状態でおむつを着用し、間違った肢位で股関節が固定されるなどの習慣によって脱臼が生じることが原因とされているからだそうです。

つまり、先天性ではなく後天性に生じると考えられているそうです。この見解については、すべての方には当てはまらないのではと私は考えています。

今回の記事は、先天性股関節脱臼のその後のお話です。

 

※※※YouTube版『股関節痛は怖くない!』チャンネル※※※

https://youtube.com/channel/UCSeyqf6AhTPBwR7eRo9Yzig

※チャンネル登録よろしくお願い致します。

 

🍓「赤ちゃんの頃先天性股関節脱臼で治療したけど治ったと聞いていました。」と言う患者さんは比較的多いです。

つまり、子供の頃に治ったと言われていたので、気にしていなかったけど、大人になって股関節に症状が出る方がいるということです。

先天性股関節脱臼は大人になってからの変形性股関節症の原因になるという考え方は、医学的には常識的な考え方だと思います。

 

確かに、赤ちゃんの時、先天性股関節脱臼は一旦治るのです。

しかし、その後の幼稚園時代、小中高校時代のケアがしっかりできない方が多いので、大人になってから症状が出るのです。

ということは、子供の頃のケアをしっかりと行えていれば、大人になってから変形性股関節症になることは避けられることでしょう。

ですので、赤ちゃんの頃に担当した先生は、赤ちゃんの将来のことについてしっかり厳しく説明する必要があるように感じます。

 

 

福島県在住、久美子さんのお子さんほのかちゃんの話です。

ほのかちゃんは、1ヶ月、2ヶ月健診では股関節に問題はなかったのですが、その後の健診で先天性股関節脱臼の診断を受けました。

その後、リーメンビューゲルという装具を3ヶ月装着していたそうです。

       リーメンビューゲル装具

 

ほのかちゃんが幼稚園に入ると新体操を始めたのですが、お母さんの久美子さんはほのかちゃんが一方向の横座りしかしないし、赤ちゃんの頃脱臼していた右股関節の可動域が狭いのが気になっていました。

 

その頃、私が赤ちゃんの深圧についてブログやSNSに書いていたのを久美子さんは見ていたので、気になって2016年6月、ほのかちゃんが5歳の頃に初めて銀座に来られました。

 

この時、右足は1cm短く、右股関節の可動域は開脚が少し硬い状態でした。

 

脚長差があることは、大腿骨頭が修復された結果なので、股関節の二本のラインは比較的キレイで、股関節はしっかり治っている証拠でした。

あぐら座が困難で、内また歩行になっていました。

 

実は、久美子さんも股関節症で、深圧を受けていたこともあり、私がほのかちゃんを深圧する様子をまねて自宅でも私の指導に沿った“なんちゃって深圧“(本人談)を行いました。

筋肉でいうとハムストリングスの硬さが一番目立っていました。

 

現在、小学4年生になり、良くなったところもありますが、まだ不安なポイントもあり、小学生のうちにすべて解決したいと考えています。

毎月深圧を受けに来ているわけでなく、2ヶ月に1回~3ヶ月に1回、今後は半年に1回~年に1回という間隔で十分ケアできると考えています。

 

久美子さんの話によれば、最近、脚の長さが揃ってきたようです。

骨盤や背骨の自然調整により、脚の長さが揃っている方も見受けられますので、その様な調整ができできてきたのだと思われます。

この調整は人体に悪影響は及ばないと考えています。

 

この様に、赤ちゃんの頃に骨は治っているのだから、骨の周りの軟部組織を子供の頃にほぼ正常な状態に戻しておけば、大人になってから変形性股関節症になることは防げると考えます。

 

富士温泉病院の矢野先生は、その著書の中で軟部組織の状態が悪いまま放置されることが変形性股関節症を招くと書かれています。

私も同じ考え方で『放置療法は問題だ』ということを赤本の中に書いたと思います。

 

皆さん自身、皆さんのお子様、皆さんの周りでこの話に当てはまりそうな方はいませんか?

 

すでに骨は治っていて毎月の通院は必要としないことが多いので、ぜひ、軟部組織のケアを検討して頂きたいと思います。

 

この想いは、私だけの想いではなく、ほのかちゃんのお母さん、久美子さんの強い想いでもあるのです。

 

🐸 変形性股関節症を怖がらないでね!🐸

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安心してください、骨の穴はつぶれません。

2021-02-25 11:16:17 | 股関節の基礎

久しぶりにyoutubeを一般公開してみました。

オンラインサロン内で1月の初めに公開した動画を撮り直して公開しています。

今回の動画は骨にあく穴の意味についてです。

❖YouTube版 股関節痛は怖くないチャンネル

 

 

🍓骨にあく穴、骨嚢胞(こつのうほう)と言いますが、この穴がつぶれると説明する先生が多いのでお気を付けください。

 

5年前高松でお会いした方は、骨盤側に大きな穴があき「この穴がつぶれるので、足をかばいなさい。」と言われびくびくしていました。

私は、絶対につぶれないと説明しました。

それからは、足にどんどん体重をかけて頂きました。

骨は体重をかけると新しい骨が出ますからね。

 

先日、大阪でその方にお会いしたら、「骨の穴が無くなっていて、病院の先生が不思議がっていました。」と言っていました。

 

骨にあく穴は骨がつぶれない為にできる正義の味方なんです!

 

この穴の縁は硬くなっていてつぶれませんよ。

 

ビックリですよね。

 

だから、この方の様に穴が埋まって無くならなくてもつぶれませんから大丈夫なんですよ。

それは1983年の研究結果からわかっています。

この頃勉強していた先生方は「この穴はつぶれません。」と説明しています。

 

「骨の穴はつぶれます。」と説明する先生は勉強不足です。

 

 

🐸 変形性股関節症を怖がらないでね!🐸

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筋肉の病気のお話 2

2021-02-12 14:30:40 | 股関節の基礎

コロナも3月には落ち着く頃な。

皆さんお元気ですか?

私は食事をする時間が遅くなるので、午後8時以降はコンビニ弁当しか選択肢が無くなっています。

早くコンビニ弁当から逃れたいです。

早く人間になりたい!

 

 

■オンラインサロンへのご入会待ってま~す■

   注)入会時のみスマホでお願いします。

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🍓前回の記事に書いた滋賀医科大学の先生が書かれた『臨床医のための痛みのメカニズム』の68ページから69ページにかけて股関節痛の一種『筋筋膜症候群』によって筋肉内のしこりにできるトリガーポイント(発痛点)に対する治療法が3つ書かれています。

 

1、トリガーポイントに局所麻酔薬を注射する

2、筋肉の牽引

3、トリガーポイントの指圧

 

『2、筋肉の牽引』というのは、一般的に行われている筋肉のストレッチのことです。(間接ストレッチ法)

 

『1、トリガーポイントに局所麻酔薬を注射する』は医師にしかできない治療法です。

現在ではトリガーポイント注射と呼ばれる治療法ですね。

 

従って、「変形性股関節症による股関節痛への治療法は手術しかない。」という説明は嘘です。

他に股関節の関節包内に対する注射法もありますね。

ヒアルロン酸とかステロイドの注射ですね。

35年ほど前、私が勤務していた整形外科病院の院長先生(整形外科医)は、トリガーポイント注射も関節内ステロイド注射も行っていました。

その院長先生は、患者さんに注射をするために、左手に持ったレントゲン写真を見ながら問診と右手での触診を繰り返し注射を行うポイントを決めていました。

評判が良く無茶苦茶混んでいる病院でしたので、非常に素早い診察時間で多くの患者さんに対応していました。

この先生は、椅子に座っていることがほとんど無く、いつも動いていた印象があります。

既に、40年前にはそのような整形外科医がいたのです。

 

話は戻りますが、この本は私が埼玉医科大学病院に勤務していた1994年頃に、あるリハビリテーション科の医師から頂いた本でした。

その先生は、スペイン語とポルトガル語をが好きな先生だったので、スタッフからは『アミーゴ』と呼ばれていました。

そのアミーゴ先生がブラジルへ留学することになって、その時に頂いた本でした。

ここではアミーゴの話は詳しく説明しませんが、既に30年ほど前にこのような本があって、実際にリハビリテーション科の医師が読んでいたのですよ。

そして、その頃には筋肉の病気について書かれていた本が既に存在していたのですね。

 

 

私達が行っている深圧は3、に含まれます。(直接ストレッチ法)

私は医師ではないので、2、と3、を行っているのです。

現在では『筋膜リリース』と呼ばれる方法も3、に含まれるでしょう。

 

医師は法律上どのような治療法を行ってもいいんですよ。

オールマイティーなんですね。

従って、医師は法律上では1、だけでなく2、3、も行う事はできるし、鍼灸だってできるのです。

 

 

 

 

この図のように、筋肉の一部にしこり(筋硬結:きんこうけつ)ができると筋肉は硬くなって筋肉の両端の距離が縮みます。
股関節周囲の22本の筋肉の両端は股関節をまたいでくっついていますので、その筋肉が縮むということは22本の筋肉が大腿骨を強烈に骨盤に向かって引き上げることになり、結果的として股関節の隙間を狭くしようとする作用が働きます。

 

この股関節の隙間を狭くしようとする作用は、股関節の軟骨に強い圧迫を加えるので、軟骨細胞が減ってしまう軟骨軟化症の原因となることが考えられます。
このように、股関節痛改善の為だけでなく股関節の軟骨の保護のためにも縮んでしまった筋肉はストレッチにて伸ばさなければならないのです。

筋肉が病気になって縮むことで股関節痛が出るのですから、股関節痛を改善するには筋肉をストレッチして伸ばして緩めればいいのです。

一方、筋トレとは筋肉を縮める動作の繰り返しによって筋力をつけようとする運動になります。
筋肉が筋筋膜症候群によって縮むことで股関節痛が出ている筋肉に対して、さらに筋肉を縮ませようとする筋トレを行う事は股関節痛を悪化させ、軟骨の細胞を減少させてしまう可能性が高まるのです。

 

筋トレを一生懸命行った結果、股関節痛は徐々に強くなり、筋肉が縮んで関節の動きが悪くなり軟骨の隙間は徐々に狭くなり、痛みの為に筋力も出にくくなり、変形性股関節症はまるで進行性の病気の様な経過をたどってしまうのです。

その結果が『変形性股関節症は進行性の病気です。』という誤った説明につながっているのです。

 

 

確かに20年ほど前までは筋トレが盛んに指導されていましたよ。

この『20年ほど前まで』というのは私が持っているイメージですが、現在でも『筋トレが一番重要』と考えている医療従事者は多いし、そう信じている患者さんも多いですね。

でも、筋トレやらないとどうしても不安だという方もいるでしょう。

そういう方は、筋トレが自分の身体を調子よくしてくれるかどうかを考えてみて下さい。

何となく良い感じがあれば、筋トレの前に準備運動としてしっかり筋肉をほぐしてから筋トレしてみて下さい。

 

ひとり一人、身体も経過も違いますので、筋トレが全ての方に悪いわけでは無いのです。

是非、自分の身体と相談しながら判断してほしいと思います。

 

 

 

 

変形性股関節症を怖がらないでね

 

 

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筋肉の病気の話

2021-01-23 14:31:24 | 股関節の基礎

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そんなオンラインサロンへのご入会をお待ちしています。

 

 

 

 

🍓筋肉の病気の呼び名はいっぱいあるけど、私はある本で勉強したのでその本に使われていた『筋筋膜症候群』という言葉を使います。

この言葉は1990年に書かれた『臨床医のための痛みのメカニズム』という本の中で使われている言葉です。

この本は、今から30年前に滋賀医科大学の医師が、医療の最先端で働く医師に向けて書いた本です。

 

でもね、30年前にこのような本が出ているんだけど、現在の医療現場の医師で筋筋膜症候群について理解している先生はほとんどいません。

残念です。

 

なぜかというと、そういう教育がなされていないからなんでしょうね。

筋筋膜症候群という病気は、病気だけど病気と認められてはいません。

健康保険適応の疾患ではないということですね。

 

この病気はレントゲン写真に写らないし、血液検査上も異常が出ないからなんですね。

 

最近、ある会社の社長さんがお見えになりました。

1年前から両股関節が痛くて、2つの大学病院を受診したけど「どこも異常がありません。」と言われて痛みを我慢するしかなかったようです。

よく聞いてみると、過去に別の病気の治療で股関節に放射線治療が行われていましたが、放射線により軟部組織が傷んだとしか考えられない状態でした。

触診や簡単な神経の検査をすると、筋肉の異常な硬さだけでなく、2本の神経にも異常がありました。

この異常は、医学の勉強をしている方なら誰でもわかりそうな異常でした。

 

この方の場合、深圧で股関節痛は全く無くなるのですが、筋肉のダメージが強そうで、まだ改善と悪化を繰り返しています。

しかし、股関節痛については絶対よくなる症状だと考えています。

この方のような症状も筋筋膜症候群に含まれるでしょう。

極端な例では、肩こりや腰痛も筋筋膜症候群の一種と言えます。

 

筋肉の断面図を見ると、筋肉は筋線維の束の集まりで、その中の一本の筋線維を細かく見ると筋原線維の集まりになります。

 筋肉の断面図  半分に切られたい芋じゃない!

この断面は筋線維の束でできています。

 筋線維の束

 

この筋線維をさらに細かく見ると、筋原線維があつまって構成されています。

 筋線維の中の筋原線維

 

この筋原線維をさらに顕微鏡で見ると、筋肉のおおもとはミオシンとアクチンというフィラメントと呼ばれるたんぱく質でできています。

 

  上図:弛緩  下図:収縮

 

上の図は筋肉が緩んでいる状態(弛緩:しかん)で下の図は筋肉が収縮して縮んでいる時のミオシンとアクチンの状態です。

 

力を入れて筋肉を収縮させた状態が下の図で、力を抜いて筋肉が弛緩させた状態が上の図になります。

 

ところがところが、股関節に炎症があったり、股関節を捻挫したり、股関節を傷めたりすると股関節周りに筋肉は硬くなって縮んでしまいます。

 

この状態では、筋肉を収縮した時だけでなく、力を抜いて筋肉を弛緩させても筋肉は縮んだまま硬くなり、その部位の血流が非常に悪くなるのです。

 

この縮んで硬くなった部位は『しこり』と呼ばれ、専門的には『筋硬結:きんこうけつ』と呼ばれます。

筋肉にしこりができると、そこに疲労物質や発痛物質が溜まり、“重い感じ”が出てその後うずくような痛みが出ます。

 

このうずくような痛みが股関節周りの筋肉に起こることも股関節痛の一種になるわけです

でもね、レントゲン写真には写らないんだよね。

本来なら、そこで股関節を動かして筋肉のつっぱり具合を診たり、触診が必要になってくるのです。

 

以上のように、筋肉が病気になると力を抜いていても筋肉の一部が硬く縮むので、その縮んだ部位を直接ストレッチするのが深圧なんです。

 

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実は骨の変形も治るのです。 3

2021-01-09 11:05:06 | 股関節の基礎

コロナウイルスの第3波は結構強いですね。

お互いに、今まで以上に気をつけましょうね!

 

 

🍓今回の記事では、変形が治る時に起こる骨硬化像、リモデリングについて簡単に説明します。

 

骨硬化像(こつこうかぞう)
レントゲン写真をよく見ると、骨と骨が接する部分が濃い白色の骨に写っていることがよく見られます。
このレントゲン像は、骨硬化像と呼ばれています。

レントゲン写真で白く映るのは骨密度が高いことを意味します。本来、レントゲン像で問題になるのは骨萎縮(こついしゅく)とよばれ骨が黒く映る場合ですが、この骨硬化像は非常に白く写るにもかかわらず変形という悪者扱いされたイメージで説明されることが多いと思います。

骨と骨が接する股関節関節面がなぜ白く硬くなるのかを考えることが重要でしょう。
骨と骨が当たって骨が潰れるのではないかと思われるくらい骨が黒く映ってしまうと、私でも患者に対して脚をかばうように指導するかもしれません。
ところが、骨硬化像があると、骨密度が高く骨がしっかりしているので安心して「悪い方の脚に体重をかけて下さい。」と指導することができます。

実は、ほとんどの患者さんのレントゲン写真で骨硬化像は確認できます。
骨硬化像も、前景の記事で紹介した研究でも報告されていたように、骨を守るための修復作用としての自然治癒力による治癒行為だと考えるのが常識的です。

 

リモデリング
もともとリモデリングとは様々な分野で用いられている言葉です。人体の細胞の入れ替わりや新陳代謝という言葉を想像するとリモデリングのイメージが理解しやすいかもしれません。

 

骨に関しては骨粗鬆症の分野で頻繁に使われるこの言葉だと思われますが、実は変形性股関節症による変形が治ることを象徴するような言葉でしょう。
骨のリモデリングとは、骨の再構築という意味になります。

 

骨は骨を作る骨芽細胞(こつがさいぼう)による骨形成(こつけいせい)と、骨を壊す破骨細胞(はこつさいぼう)による骨吸収(こつきゅうしゅう)を繰り返して常に骨を再構築(骨リモデリング)しています。
このリモデリングは常に行われているということが非常に重要です。

 

変形性股関節症による変形は、いかにも無秩序に何のルールも存在しないように破壊されていくように説明され過ぎだと感じています。

変形性股関節症の診断名を受けても、人は生きているわけですので当然リモデリング機能は体内で行われています。

まずは、この事実をよく理解してほしいと思います。

 

変形性股関節症の場合は、通常のリモデリング機能に加えて、さらにもう一つの強力なリモデリング機能を持っていると私は考えています。

それは、股関節に炎症が起こった時に関節内に分泌される炎症メディエーターと呼ばれる各種の物質による強烈なリモデリング機能です。

 

もう一つ重要なことは、この骨に起こるリモデリングは、重力の影響を受けるということです。

わかりやすく説明すると、脚に体重をかけることで骨のモデリング機能は維持向上されるということです。

 

宇宙飛行士が、重力の少ない環境で長期間過ごしていると、骨形成より骨破壊の方が上回って骨粗鬆状態になることでも理解しやすいと思います。

 

変形性股関節症による変形が治るのは元の形に戻るのではなく、一度変形を起こした骨をリモデリングして元の形とは異なった形で治るのです。

この治った骨の形は変形と呼ばれますが非常に綺麗です。
それは、全体の形というより、関節面の形が非常に綺麗に丸みを帯びることが多いです。

 

この、元の形とは異なった綺麗な形のレントゲン写真を見た時、単なる変形と考える先生は多いと思います。
このリモデリングに基づくレントゲンの見方が一般的になった時、変形性股関節症患者に対する診察法は大きく変わると思います。

皆さんの骨は一生懸命治ろうと頑張っているのです。

 

 

変形性股関節症を怖がらないでね

 

 

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令和3年もよろしくお願い致します。

2021-01-05 10:22:33 | 股関節の基礎

みなさん、今年もよろしくお願します!

今年も元気に生き延びるぞ!

正月は、埼玉県の西の方でゆっくり休みました。



オンラインサロン(みんサロ)が始まり、私は『総院長』という名前で毎日記事や動画を投稿していました。

私のyoutubeも無事に公開分の3回を公開して、4回目以降は回限定で8日から限定公開予定です。

松本公開youtube 1回目

松本公開youtube 2回目

松本公開youtube 3回目

みんサロ内は一般には公開されないようになっていますが、会員の自己紹介記事が出始めています。

みんサロは、患者会のネット版であり、銀サロのファンクラブのような感じです。

ただ記事や動画を見る方も多いです。

慣れてくれば、自己紹介や会員同士のやり取りも増えてくるでしょう。

そこからどのような方向に変化していくのかが楽しみです。

仲介業者の手数料や消費税込みの月額1650円の有料ですが、みんサロは会員が育てていくサロンですので、皆様の参加をお待ちしています。

みんサロへの入会をご検討頂ける方は、下の【お知らせ】をお読みください。

■ご入会を検討頂ける方は、まずは下の【お知らせ】をお読みください。
https://www.shin-atsu.com/news/5975/

お申込み先
https://www.shin-atsu-salon.fants.jp/

 

 

2020年は大変な年でしたが、もう過去の事。

2021年をどんな年にしましょうか?

みなさんはどうされますか?

 

私は、毎日深圧の技術を向上させながら、ひとりでも多くの方の改善を行う事は例年通りです。

今年は、新しい本を出版して、日本全国の患者会に参加したいと思っています。

出張時に、時間を作り、1~2日多くその土地に滞在したいと考えています。

また、出張の帰りには京都や奈良や各地方の観光地を回ろうとも思っています。

 

みなさん、私をどこかで見かけたら、石を投げないで声をかけて下さいね。

 

この1年、みなさんが元気に過ごせることを願っています。

私も、元気に過ごします。

 

2021、1、5 仕事始め  総院長 松本正彦

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実は骨の変形も治るのです。 2

2020-12-24 10:51:05 | 股関節の基礎

今年はコロナウイルスで始まり、コロナウイルスで終わる一年でしたね。

みなさん!元気に年末年始を過ごしましょうね!

現在、様々な業界の方の話を聞くと、『これからの一年を経営的にどう生き残るか』という話を聞きます。

そう考えると、2020年だけでなく2021年も人類の歴史に刻まれる一年になるかもしれませんね。

私達も生き残れるように深圧の技術を上げていますし、深圧以外での経営の安定化の為にオンラインサロン『みんなの股関節サロン』(みんサロ)を本日から開設しました。

実は、本日一般公開予定だった私のYouTube動画もチェックが必要でしたので12月23日に公開しました。

 

みなさん、見てね!

総院長によるYouTube版『股関節痛は怖くない!』

 

 

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🍓今回の記事では、変形が治る時に起こる骨嚢胞骨棘ついて簡単に説明します。

骨嚢胞(こつのうほう)
骨の変形によって骨の中にできる穴のことですが、体重をかけても潰れない穴です。
この穴について病院では

「骨に穴があいているのですでに末期ですね。」
「この穴がつぶれたら大変です。」
「この穴がつぶれないように足をかばってください。」

と説明されることが多いです。
そのように説明された患者はどうなると思いますか?

いつ骨嚢胞が潰れるのか心配で脚に体重をかけられなくなるので、骨も筋肉も痩せ細り、常に恐怖心にさいなまれています。これが筋力低下や骨密度の低下を招く一因なのです。

繰り返しますが、骨の変形は治りますので、骨の中にできる骨嚢胞も治るためにできるのです。
1983年、京都大学医学部整形外科教室の上尾豊二先生らは、骨の中にできる穴が単に否定的な存在なのか、それとも身体を守るための防御作用としてできるのかを調べています。
この研究の結果、骨の中に穴ができることは結果として骨の力学的強度を増し、生体力学的に変形を強化する作用があることが示されたと報告しています。(臨床整形外科 18巻13号 1983)

股関節の骨に加わる衝撃力を穴の周りに集中させることにより、骨の他の部位が傷まないように身体を守るための防御作用として骨が修復されて骨の穴はできるのです。
驚くことに、今から37年も前に発表されている研究結果です。
私も今まで骨嚢胞が潰れたレントゲン画像は一例も見たことがありません。
さらに驚くのは、骨にできた穴が、数年後のレントゲン写真では完全になくなり骨細胞で埋まっていることもあります。
骨にできた穴は100%潰れませんとは言えませんが、非常に低い確率で起こることを、あたかも高確率で起こるかのように説明することは大きな間違いです。
私は、病院の診療時に骨嚢胞に関する説明をする時に改善するべき点だと考えます。

 

骨棘(こつきょく)
骨の変形によって骨にできるトゲ(棘)は皆さんに危害を加えないどころか、この変形も治るための修復なのです。

変形性股関節症といっても個人差が大きく、骨に棘ができやすい方(増殖型変形性股関節症)やできにくい方(萎縮型変形性股関節症)がいます。しかし、ほとんどの患者にこの骨棘はできます。

変形性股関節症の原因となる病気はいくつかありますが、その中でも有名なのが臼蓋形成不全症(きゅうがいけいせいふぜんしょう)という病気があります。
股関節の屋根にあたる骨盤側の寛骨臼蓋が成長不全のため『屋根が浅い』状態の病気です。
臼蓋形成不全は、大人になって急激に起こるものではなく、子供の頃からずっとある病気です。
屋根が浅いので股関節としては不安定になります。

その不安定さを筋力でカバーするので、子供の頃は大きな支障なく大人に成長する方は多いです。
このような方が、何らかの原因で、例えば軟骨の破片が関節包を刺激して、股関節関節包に炎症が始まると股関節痛を感じますのでその時に初めて臼蓋形成不全症の診断を受ける場合が多いです。

この屋根の浅い臼蓋形成不全症の方で、まるで屋根のひさしのように骨の棘、骨棘(こつきょく)ができることが多いです。
レントゲン写真では、正面画像で棘のように見えるので、「この棘が当たって痛みが出ているのです。」と、これまた当然のように説明する先生がいます。
骨は立体の構造ですので、立体的に見るために多方向でレントゲン写真を撮るのが原則で、骨を立体的に見れば、これが棘ではないことはすぐにわかることです。

この骨棘ができることで手術を回避できる方は多いです。
かつて、私が患者さんと共に山梨県の富士温泉病院矢野英雄先生の診察室を訪れた時、その患者の骨棘のレントゲン写真を下側から特殊な方法で撮り、「しっかり屋根ができていますね。もう手術は必要ではありません。」と説明されたことを覚えています。
この骨棘は、帽子のつばだと考えるとわかりやすいでしょう。
横から見ると尖った棘の様に見えるのですが、下から見るとしっかりと広い面積の帽子のつばが確認できることでしょう。

 

 

股関節では、この帽子の中に大腿骨頭が入っていることになります。
もっとわかりやすく説明すると、この帽子のつばが元々なかった患者(臼蓋形成不全)にしっかりとしたつば(骨棘=屋根)ができることによって股関節が非常に安定し、骨や軟骨や筋肉への負担が減り股関節痛が出なくなり変形性股関節症が治っていくということです。

1991年東京医科大学整形外科の伊藤康二先生らは骨棘形成についての研究を行っています。
その結果、骨棘がどのようにしてできるのかということには諸説あるが、関節は荷重、関節運動などの力学的要因を受けて構築学的に安定した方向へ成長、変形していく修復機転が働いていくものと思われると報告しています。(東医大誌49、1991)

つまり、屋根が浅くて構築学的には不安定となっている股関節に骨棘ができることは、股関節を安定させる為の修復作用であるということでした。
骨棘ができることは良いことだけではなく、骨棘ができることによって関節可動域が狭くなることはあります。
しかし、ほとんど神経の無い骨棘ができて、ほとんど神経の無い骨に当たっても強い股関節痛は起きませんし、先にも書いたように骨棘は骨の棘(とげ)とは書きますが、実際には棘ではないので、筋肉に刺さって痛いということはあり得ないのです。

したがって、「この棘が当たっていた痛みが出ているのです。」という説明は大きく間違った説明であるということになります。
皆さんは、このような間違った説明に心を乱されないようにしてください。

 

私の患者さんで、病院の診察時にレントゲン写真に写った骨棘を指しながら「この棘が当たって痛みが出ているのです。」と先生から説明された方がいました。
その方は、骨棘の本当の姿を理解していますので、「あ、そうですか。」と先生に答えながらも、心の中では『よしよし、しっかり屋根が育っているぞ。』とにやけたとおっしゃっていました。

 

このブログの内容の様な考え方が理解できているとこの方の様に心が救われるのです。
骨にできるトゲと言われている骨棘は、股関節をより安定させるためにできる修復作用ですので、骨棘ができることによって股関節痛は必ず和らいでいくのです。
私は、病院の診療時に骨棘に関する説明をする時も改善するべき点だと考えます。

皆さんの骨は一生懸命治ろうと頑張っているのです。

 

次回は、骨硬化像(こつこうかぞう)リモデリングについて説明します。

 

 

 

 

変形性股関節症を怖がらないでね

 

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オンラインサロンの会員登録が始まりました。

2020-12-18 00:22:35 | 股関節の基礎

オンラインサロン業者さん『FANTS』さんが頑張ってくれて、急遽オンラインサロン『みんなの股関節サロン』の会員登録が始まりましたのでお知らせ致します。

会員登録のみの開始です。

サロンの運用開始は12月24日の午前10時~になります。

私の長い間の夢でした。

みんなで集まれるサロン。

皆さんご検討よろしくお願い致します。

 

ご入会を検討頂ける方は、まずは下の【お知らせ】をお読みください。
https://www.shin-atsu.com/news/5975/

 ※会員登録はスマホでのみ可能です。

お申込み先
https://www.shin-atsu-salon.fants.jp/

 

以下、オンラインサロン内のコンテンツのひとつ、『総院長の日記』の第1回目の記事を、ここに書きたいと思います。

 

 

🍓皆さん、おはようございます、こんにちは、そしてこんばんは。

総院長の松本です。
 
このオンラインサロンの中では『総院長』というニックネームにしました。
そのまんまですけどね。
 
この日記では松本深圧院での出来事を書いてみたいと思っています。
どのような形になるのか、いまいち私にもわかっていません。
今後、皆さんの意見も参考にしてどんどん形を変えていきたいと考えています。
 
このオンラインサロンは、コロナ禍で松本深圧院の継続が危ぶまれているので始めた、みたいな雰囲気で始まりましたが、もともと、このようなサロンをつくることが私の夢でした。
 
その夢をコロナウイルスが後押ししてくれたような形になりましたね。
 
かつて、『銀サロ倶楽部』というブログを立ち上げていろいろと活動していた時もありましたね。
結果的には独りよがり的で、うまく継続できませんでした。
 
時代が変わり、オンラインサロンという形のサロンが流行し始めました。
その流行がコロナ禍でさらに加速したようです。
 
このオンラインサロン『みんなの股関節サロン』は、私達スタッフも様々なコンテンツを提供しますが、皆さんにもどんどん参加してほしいと思います。
 
いま、仙台では患者さんたちが定期的に食事会をしたり、小旅行を楽しんでいます。
私もタイミングが合えば参加してきました。
 
このような形が、直接会わない形でこのオンラインサロンでできてもいいなと思っています。
 
勿論、コロナ禍が落ち着いてきたら直接会うのも楽しいでしょう。
 
皆さんが参加するとこによって、想像もつかなかったことが始まるようにも感じています。
 
ぜひ、皆さんがこのオンラインサロンをリードして様々な形をつくってほしいと願っています。
 
『みんなの股関節サロン』では、スタッフや皆さんの発信が全て『タイムライン』に流れてきます。
スマホの画面の一番下に出てきます。
 
『タイムライン』ボタンを押すと見ることができます。
まずは、そこを見てほしいと思います。
見るだけでも良いのですが、そこにコメントでもしてみて下さい。
 
間違いなんて無いので、練習としてコメントや自己紹介などをどんどん書いてほしいと思います。
的はずれでも大丈夫です。
最初のうちはとにかく練習です。
私達もまだ不慣れなので、しばらくは練習となることをお許し下さい。
 
そして、次に『コンテンツ』ボタンを押してみて下さい。
 
私達スタッフの様々なコンテンツを見ることができます。
 
そこには私のYoutube動画があり、ブログがありますので、いろいろと自分に合うコンテンツをお楽しみ下さい。
 
そして、感じたことや、意見をコメントしてみてください。
 
そのコメントには他の会員さんからも更なるコメントがあるかもしれませんね。
 
自分が会員の皆さんに聞いてみたいことなどはコンテンツ内の『みんなの部屋』に書き込んでみて下さい。
その内容はタイムラインにも流れます。
 
そして、そこには他の会員さんからもコメントが多く寄せられることでしょう。
 
ただ、私が一番嫌なのは、このオンラインサロンが荒れることです。
人は一人ひとり異なった考え方を持っていますので、まずはその考え方を受け入れて、その方が気持ち良くなるような反応をしていただきたいと思っています。
 
何でもかんでも、自分の考えを押し付けて、他のかたの考え方を否定するかたは、このサロンから退会してもらいます。
 
皆さん、是非、一人ひとりが様々な考え方があることを承知して、大人の対応をよろしくお願いします。
 
それが、このサロンを長続きさせる唯一の方法だと感じています。
 
 次回から、総院長の日記として、私がどのような経緯で股関節専門になったのかを書いてみようと思います。
 
この話は、私が埼玉県の高校生時代、今から40年以上前の昭和50年から始まります。
今振り返ってみると『股関節専門になりなさい。』と何かの力に何回も何回も導かれ
てきた様に感じます。
 
途中で、股関節専門になることを拒んだこともありました。
しかし、最終的には多くの患者さんに背中を押され股関節専門となったのです。
 
お楽しみに
 
2020.12月 松本正彦
 
 
 
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実は骨の変形も治るのです。

2020-11-26 13:51:14 | 股関節の基礎

松本深圧院のオンラインサロンを準備中です。

ここでは会員同士の交流や情報交換を主な目的としていますが、付録として私のYoutubeも準備しています。

まだ一般公開できないのですが、5本の動画を撮り終えました。

なかなか喋るのは難しいですが、ちょっと面白くなってきました。

 

 

🍓股関節専門医のバイブル『変形性股関節症 診療ガイドライン』によると、わが国では臼蓋形成不全を基盤とする二次性の変形性股関節症が80%以上を占めるため、股関節症の自然経過を知ることは適切な治療法を選択するうえで重要である。

しかし自然経過を対照群と比較する研究はなく、すべての研究が分析的横断研究で、我が国からの報告であった。と
書かれています。

 

つまり、変形性股関節症に対して適切な治療法を選ぶには変形性股関節症の自然経過を知ることが重要であるにもかかわらず、自然経過に関する研究がほとんど行われていないのが現状の様なんです。

 

十分な研究もおこなわれないまま、「この病気は進行性の病気だから・・・」とか「どんどん悪化する病気だから・・・」と説明することは、「治療法は手術しかありません。」と説明するための前振りととらえられても仕方がないかもしれません。

変形性股関節症の自然経過をしっかり研究できていないので、選択肢が手術しかないと考えることもできるのです。

 

1980年~2000年頃の股関節専門医の先生方の中には、変形性股関節症の自然経過を明らかにしようとした先生方もいましたので、その一部を紹介してみます。

 

私が10年間勤務していた埼玉医科大学病院の海老原克彦先生らは1989年に進行期及び末期変形性股関節症患者の自然経過について報告しています。(現在西東京総合病院で活躍されている種子田先生の名前もありました。懐かしい。)

この研究では、進行期・末期股関節症の自然経過では約1割の症例に疼痛の自然緩解がみられ、初診後1年間の経過観察が勧められた。関節面の適合性の改善、roof osteophyte(臼蓋にできる骨棘)やcapital drop(大腿骨にできる骨棘)の形成、骨硬化像の増強などの骨形成変化、リモデリングは疼痛の改善に関連していた、と報告しています。

この内容をわかりやすく説明すると、変形性股関節症でも重度な進行期や末期の患者の場合、骨にできる骨棘、レントゲンでは非常に白く映り骨密度の高い骨硬化像、骨が新しく作られ形が整うリモデリング(骨の再構築)という骨の変化によって股関節痛は改善するということです。

 

また、1996年、岡山大学整形外科の赤沢啓史先生らも進行期・末期の10年以上の自然経過について報告しています。
この研究では、10年以上の経過観察が可能であった進行期・末期股関節症患者で十分な骨棘形成や、大腿骨が短縮し寛骨臼下縁小転子で支持された片側の進行期・末期症例ではTHA(人工股関節手術)を待機できる可能性があった、と報告しています。

 

この内容をわかりやすく説明すると、変形性股関節症でも重度な進行期や末期の患者の場合、骨棘や骨の変形による支持力が向上すれば人工股関節手術を行わなくても良い可能性があるということです。

 

これらの結果からは、骨棘、骨硬化像、リモデリングという骨の変化は、一般的に『変形』と呼ばれ悪者扱いされ説明されていますが、その真の姿は股関節痛を改善させ変形が治るために骨を変化させるという自然治癒力が働いていると考えられます。

やはり、変形とは治るための修復であると考えるべきですね。

 

次の記事では、このような様々な骨の変化一つひとつが自然治癒力による修復であることについて説明します。

 

 

 

変形性股関節症を怖がらないでね

 

 

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股関節痛、治ります!

2020-11-17 10:25:10 | 股関節の基礎

最近、youtube版『股関節痛は怖くない!』を撮影しています。

なかなかうまく喋れませんが、公開したらお知らせしますね。

15分ほど我慢したら全編見れると思いますので、その時はよろしくお願いします。

 

 

🍓最近、ある患者さんの股関節痛が無くなりました。

経過は次のようでした。

 

ロングテールとでも申しましょうか、最後がなかなかしぶとかったですね。

2006年に始まった股関節痛は3年間進行性の様に悪化していました。

この3年間だけ見ると股関節痛は進行性ですね。

 

この方とお会いしたのは2010年でした。

この頃には、少し股関節痛は改善していましたが、まだまだ股関節痛が強い状態でした。

 

いつもの様に、筋トレは中止させ、歩きやすいように歩くように指導しました。

 

2013年にはかなり股関節痛も改善しました。

股関節痛の改善と共に歩き方もほぼ正常になっていきました。

股関節痛があると、その痛みを避けようとして歩き方が悪くなりますが、それでよいと思います。

避ける痛みが無くなれば、多くの方の歩行は綺麗になっていくものです。

 

患者さんから「私の歩き方が悪いからなかなか痛みが治まらないと思うのです。」という言葉をよく聞きますが、私はそんなことないですと答えるようにしています。

ですから、歩容を良くするためにも、とにかく患者さんの股関節痛を改善させようと努力しています。

 

この患者さんは、走れるようになり、歩容もきれいになりました。

股関節痛は治り、変形も『末期』で治ったのですね。

 

 

もちろん個人差は大きいのですが、股関節は治ると信じてほしいです。

皆さんの誰にも備えられている『治る力』を信じてほしいと思うのです。

 

 

変形性股関節症を怖がらないでね


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股関節炎、治ります!

2020-10-30 10:24:11 | 股関節の基礎

今年は時間がたつのが早かった。

あと2ヶ月、インフルにもコロナにも感染しないよう頑張りましょ!

 

🍓皆さんには覚えておいてほしいことがあります。

医療従事者の多くは次のように考えている方が多いです。

 

慢性関節リウマチは炎症性ですが、変形性関節症は非炎症性だと。

 

いわゆるリウマチは全身に炎症が起こる病気ですので血液検査でも触診でも簡単に炎症を見つけることができます。

ところが、変形性関節症では関節という局所に炎症が起こるので、検査では炎症が見つかりにくく炎症性の病気ではないと考えられるのです。

 

膝関節に炎症が起こると、その炎症を冷やすために関節に水が溜まりますが、変形性股関節症でもMRIの結果水が溜まっている方はいます。

股関節に熱感を感じる方もいます。

 

炎症の症状は発赤・腫脹・発熱・疼痛・機能障害ですが、股関節は深部にあるため発赤・腫脹・発熱(熱感)が見つけにくい関節であることも変形性股関節症が炎症性の疾患だと理解されにくい理由でしょう。

 

2017年に信州大学医学部麻酔蘇生学教室の石田高志先生らが書かれた『関節炎による痛みのメカニズムと薬物療法の最新の進歩』(日本ペインクリニック学会誌 Vol.25 NO,2 2018)という論文には関節炎のメカニズムが書かれています。
その論文の中には次のような内容が書かれています。

 

変形性関節症をはじめとする関節炎の患者数は国内で1000万人と、慢性疼痛患者の20%を占め、痛みの有訴者率も高い。』

 

ね、研究論文では当たり前のよう変形性関節症が関節炎だと書かれているでしょ!

 

また、この論文には次の様にも書かれています。

 

関節炎では、滑膜線維芽細胞や軟骨細胞からのIL-1やTNF-αをはじめとする各種炎症性サイトカインの放出が起こり、軟骨の変性や骨増殖が起こる。炎症は関節内のみにとどまらず、関節周囲組織にも広範囲に波及する。』

 

私も同様に考えていますが、この短い文章には非常に重要なことが書かれています。
この文章を変形性股関節症に合わせてわかりやすく説明すると、次のようになります。

 

変形性股関節症などの関節炎では、炎症が起きた時に関節包の内側のある滑膜線維芽細胞や軟骨細胞から各種の炎症性サイトカインと呼ばれる炎症が起こった時に分泌される炎症性物質が出ることによって、軟骨の変性や骨の増殖、つまり変形が起こります。
その炎症は股関節内のみにとどまらず、関節周囲の靭帯や筋肉といった周囲組織にも広がります。

 

という意味になります。
この内容は、変形が治ることにも非常に関連しています。

 

私は、痛みと聞くとまずは 痛み=炎症 とすぐに結び付けて考えます。
皆さんもそうではないでしょうか?

 

例えば、私達が足首を捻挫した時の状態は想像しやすいでしょう。
捻挫に伴って足首が赤く腫れて熱を持ち激痛が襲い歩けなくなります。
この症状を炎症と呼びます。
この炎症は、1ヶ月もすればかなり改善し、やがて治ります。
炎症は人が受けたダメージを治すために現れる自己治癒力なので、時間と共に治ります。

 

従って、変形性股関節症は治る病気なのです。

・・・こんな感じでね。

 

この図の前半だけ見て下さい。

進行性の病気に見えるでしょ?

でも、でも、でも~ね、この図には後半があるのです!  後半があ・る・の・で・す!

 

変形性股関節症を怖がらないでね



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お知らせです。

2020-10-15 22:30:27 | 股関節の基礎

🍓コロナ禍により本年2月から社会は大きく変わってきました。

比較的感染者が少なくなった8月~10月の様子を見てきました。

そして、感じたのは、やはり社会は大きく変ったということです。

従って、私達も変わろうと計画しています。

 

 

東京にいて、いろんな場所に出張して地元の方々と話をしていると、東京に来ることもそうですが、東京から来る人に会うことに抵抗がある方も多いです。

お陰様で、来月の仙台の予約はいっぱいになりました。(残り1枠)

不思議なことに、仙台と札幌は以前と変わらないような雰囲気を感じます。

 

新しい計画は、松本深圧院を継続させるために始めます。

今年のうちに始めたいと思うのですが、松本深圧院でオンラインサロンを始めようと考えています。

 

有料の会員を募り、会員限定の情報を提供していこうと思います。

実行時には大々的にコマーシャルしますので、ご支援ご協力をお願い致します。

 

このオンラインサロンでは、会員同士と私達スタッフとの交流を主とします。

イメージはZOOMを使ったオンライン会議のイメージではありません。

大きなLINEグループを作り、グループ内で情報交換や同じ趣味の会員同士のグループができたり、同じ地区の会員同士のグループができたりするでしょう。

そのようなイメージです。

 

私を中心にスタッフから多くの新しい情報も発信します。

その中で、私もオンラインサロン限定のyoutubeを始めますし、オンラインサロン限定の新しいブログや日記も始めたいと考えています。

皆さんの中にも、いろいろと知りたいことや聞きたいことがあると思いますので、その要望を頂きたいと思います。

 

新しく書いている本の内容も、いきなり出版するのではなく、このオンラインサロンの中に書いて、皆さんの意見をお聞きしたうえで出版に向かえたら良いなと考えています。

 

 

皆さんの中には『銀サロ倶楽部』というブログのことを覚えて下さっている方もいると思います。

かつて、同じ想いで『銀サロ倶楽部』としていくつか活動をしました。

松本深圧院の銀座店の名前に、かつてから使用している『ル・サロン銀座』という名前を抜かなかったのも、スタッフと皆さんでサロンを作っていきたかったからです。

 

そういうかつてからの想いを、現在のネット社会に再現するのが松本深圧院のオンラインサロンのイメージです。

 

患者さん同士で、様々な部活動ができればいいなと思います。

 

それは、茶道であったりバレエであったりゴルフであったり、しゃべり場だったりするかもしれません。

遠く離れた会員同士が、直接会わなくても、直接会っても話し合える場を作りたいと考えています。

 

結構面白いサロンになるのではないかと想像します。

このサロンは、今後どんどん形が変わっていくと思います。

その形を変える原動力は会員として参加くださる皆さんの想いです。

 

仲間を作りたい人も、仲間を作りたくない人も、どんどん意見を言いたい人も、ただ記事を読んだり動画を見たいだけの人も満足するネット上を中心としたサロンにしたいと思うのです。

 

有料になりますが、一般的な有料オンラインサロンの月会費3000~10000円のような高額にはしません。

ぜひ、楽しみにしていてください。

 

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股関節痛の治し方!

2020-10-08 02:47:42 | 股関節の基礎

台風の季節になりました。

今年はまだ台風の上陸は無いようですが、14号はどのように動くのでしょうか?

関東は土曜、日曜に荒れそうですが、素早く過ぎ去るようです。

皆さん、お気を付けください。

 

🍓皆さんが変形性股関節症を治そうと考える時には、まず次の2点をしっかりと確認してみてください。

 

1、変形性股関節症のタイプ分類(前記事)で自分がどのタイプに当てはまるかを確認してみて下さい。
2、自分の変形性股関節症の歴史(長期経過)を確認し、できたら股関節痛の経過をグラフ化してみてみてください。

  ※縦軸に痛みの程度、横軸に一年毎の経過年    ☚こんな感じで書ければ。

 

 

 

次に、身体への負担、リスクを考えて次のような手順で進めると良いと思います。

変形性股関節症の治し方の手順

A、痛む周辺の筋肉をほぐしてみる

B、筋肉をほぐすことで少しでも良い感じを感じたら、しばらく続けてみる。

 

C、筋肉だけでは効果を感じられない場合は、炎症を考慮して炎症を抑えるサプリメントを試みてみる。 (アガロオリゴ糖など)

D、抗炎症サプリメントで効果を感じたらしばらく続けてみる。

 

E、筋肉をほぐしても抗炎症サプリメントでも効果が無い時は、病院にて股関節の炎症に対するステロイド注射や筋肉に対するトリガーポイント注射を試みる。

この治療法は、担当の先生によって考え方が異なると思うのですが、一般的には整形外科よりもペインクリニック科(麻酔科)の方が良いと思います。

 

F、それでも効果が無い時は、自然治癒力に期待して筋肉をほぐしながら経過を見る。

G、精神的肉体的限界を感じ、手術をしたくなれば、手術をしてほしい先生を求めていくつかの病院の診察を受けてみる。

H、手術後に股関節痛が出た場合は、まずは筋肉をほぐしてみて、効果を感じなければトリガーポイント注射を行える先生にかかってみる。

タイプ分類のタイプ1の方で炎症の山を越え切れていない方は関節包の炎症との戦いとなる可能性が高く、タイプ2の方は筋筋膜症候群との戦いとなる可能性が高くなりますね。

 

病院を初めて受診した時、「治療法は手術しかない。」と説明され、そのまま手術を受けたいと考える方もいらっしゃいます。仕事や家庭環境の為そのような選択をせざるを得ない患者さんもいるでしょう。

変形性股関節症の治療法には正解がいくつもありますので、皆さん一人ひとりの生き方に合った方法を選択すればよいと思います。

 

 

私達は、皆さんの希望に沿って深圧や指導を行っています。


変形性股関節症を怖がらないでね




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変形性股関節症のタイプ分類(松本のタイプ分類)

2020-09-30 18:23:52 | 股関節の基礎

コロナ禍はやや収束の気配ですが、なかなか患者さんは戻ってきませんね。

 

 

🍓皆さんの股関節には歴史(長期経過)があります。

診療時にはその歴史の長さというものをしっかりと考慮しなければならないのですが、病院では現在のレントゲンだけで診療がなされることが多い印象があります。

 

そこで、『松本のタイプ分類』を世に広めたいと思っています。

今書いている本にもしっかり書きました。

 

松本のタイプ分類 このような分類を提唱する人がいないんだよね~

 

タイプ1 
子供の頃は股関節に異常感は全く無く、大人になって初めて股関節の症状が出てきた方々。

閉経時期前後から自然と股関節に痛みを感じ始めた方々がこのタイプ1になります。
子供の頃は活発に動けたのになぜ股関節の病気になったのか想像もつかず、過去に股関節に悪いことをしたのでは
ないかと自分を責めたり、「なんで私だけ」と悔しい想いで過ごされたりする時期があります。
歩いている時、急に痛みが出たり、急に足が前に出なくなったりすることから症状が出始まる方が多いです。

 

このタイプの方々は大人になってから炎症の山を迎えることが多いです。

従って、股関節痛の原因としては股関節関節包内の炎症が主体となる方々です。

 

 

 

タイプ2 
子供の頃先天性股関節脱臼があったとか、子供の頃から股関節の異常感があった方々はこのタイプ2になります。
子供の頃体育で開脚前転ができなかったり開脚不足で跳び箱が飛べなかったりとか、子供の頃に歩き方がおかしいなどと指摘された経験を持つ方が多いです。
また、子供の頃からあぐらがかけなかったり遠足の夜股関節が痛かったり(長距離歩いた後の痛み)、スポーツの後股関節が痛かった等の経験をお持ちの方も多いです。

 

大人になって時々股関節周辺に痛みはあったが、次の朝起きると股関節痛が無くなっていたのに、最近は常時痛くなってきたとおっしゃる方も多いです。
股関節内の炎症や、骨の修復はすでに子供の頃に落ち着いており、骨は変形を伴って治っている方が多いです。
従って股関節痛の原因は筋肉の病気である筋・筋膜症候群が主体となっている可能性の高い方々が多くなります。

主に、軟骨が狭小化し大腿骨頭が扁平化して変形が治っている方が多いのですが、大人になって筋肉性の股関節
痛を感じ、初めて病院を受診した時に担当の先生は『変形している』とみなし、今後も変形は進むと説明され手術の話をされることが多いです。

このタイプ2の方々は、股関節痛が比較的急激に改善する方が多いのですが、これは子供の頃から頑張ってきたことに対する神様からのご褒美だと感じています。

最近では、タイプ1の方々の中でも経過が長くて(初めての股関節痛から10年以上経過した方)炎症の山を越え骨が治っていると判断できる方はタイプ2に分類するように考えています。

 

 

皆さんはどちらの分類に入りましたか?
タイプ1の方々とタイプ2の方々とでは、歴史が全く異なりますので、当然レントゲン写真の見方も全く異なり、今後の予後予測も全く別の病気の様に異なります。

 

期経過が異なることは、問診で詳しく聞くとわかることです。
私は、初めての患者さんとお会いした時にまず問診にて確認する最重要ポイントです。
問診で患者さんの歴史がわかったら、その歴史を考慮しながらレントゲン写真を見て、予後予測を行うのです。

 

皆さんの歴史によって、診察も治療も変わる可能性がある事は非常に重要なことですので、絶対に覚えておいていただきたいと思います。

 

絶対だよ。

 


変形性股関節症を怖がらないでね




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