股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

忘れ去られた触診

2008-10-31 12:06:23 | 診療のこと
いつの頃からだろうか?
患者さんの体に触れて行う診察法の基本・・・触診が行われなくなったのは。

まず最初に患者さんに触らなくなったのは、聴診器の発明からだと言われています。

・・・なるほど。

次に、さらに患者さんに触らなくなったのは、レントゲンの普及かもしれない。
その後、CT、MRI・・・医学が発展するのはいいことですが、基本は基本。

触診を忘れないでほしいと思います。
触診は多くの情報を与えてくれます。

聴診器やレントゲンを使うことは、素晴らしい診察法ですがあくまでも診断のための1つの情報に過ぎません。

もちろん、触診も情報の1つにすぎません。

レントゲンやMRIではわからない異常を触診で見つけることは重要です。

1つ1つの情報が集合して、患者さんの本当の姿が見えてくるのだと思います。
本当の姿を見つけて、原因を絞り込む作業を診察と言います。


私が8年間御世話になった整形外科病院の院長先生は、触診の名人だったと思います。

レントゲンを左手に持ち、右手で患者さんの患部周辺を押しては触診していました。
そして、的確に原因を探し出し、その場で的確に治療をしていました。

私が在職中に、2度の重症ぎっくり腰になった時も、的確な触診で原因を絞り込み、1回の治療で完全に素晴らしい改善をもたらしてくれました。
次の日からまったく普通に仕事ができました。

レントゲンだけ見て『骨が神経を圧迫しているのが痛みの原因でしょうね、お大事に。』
とか『ヘルニアが神経を圧迫しているようですね、お大事に。』
・・・という想像による診察は行っていませんでした。

骨が神経を圧迫しているのであれば、神経症状を触診で確かめるでしょう。
痛い場所を触診で細かく確認するでしょう。

ヘルニアは、レントゲンには写りませんが、私の腰痛がひどいときに6人の先生から「腰痛はヘルニアが原因です。」との説明を受けたことがあります。
私には今でもヘルニアがあるのは事実ですが、今は全く痛みがありません。
以前も書きましたが、私の腰椎は5番目と仙骨の間の軟骨は全くありません。
子供の頃から徐々に悪くなったのではないかと7人目の先生に言われました。


私が以前世話になった院長先生なら、1回の診察と治療で痛みが取れたはずです。
しかし、院長先生はすでに現役を退いていましたので、結局痛みがとれるまでに7人の先生にかかりましたが、治療は薬だけで5年間もかかってしまいました。

私は、的確な触診が行える先生を尊敬します。
しかし、私自身の経験からも、まったく触診を行わないで診断を下す先生が増えています。


診察の基本の一つである触診。


忘れちゃ、いや~ん




変形性股関節症を怖がらないでね





●11月21日から23日に名古屋に行きます。
場所はクリエイトボディ名古屋です。
素晴らしいホームページができていますよ~。

http://createbody.co.jp/

100万人!

2008-10-30 11:12:12 | 股関節の基礎
最近アメリカの方と佐藤がメールでやり取りしています。
アメリカには同じような症状の方が少なく、どうしてでしょう・・・という内容のメールが届いていました。

現在、日本では変形性股関節症患者さんの数は100万人と言われています。
いや、400万人くらいいるのではないかという説もあります。

日本人は変形性股関節症になりやすい民族なんでしょうね。

どうもモンゴロイドと言われる人種に多いようです。
そう。赤ちゃんの時にお尻が青くなる蒙古斑(もうこはん)が出る民族。
言い換えれば黄色人種に多いようです。


日本には100万人いるんです。


皆さんにひとり一人が、「私だけが・・・なぜ?」と思わないで頂きたいとおもます。
先に変形性股関節症の診断を受けている、同じ症状を持つ先輩方がたくさんいます。
その方々は、多くの情報と工夫を持っているはずです。

今はネットも発達しています。
プールに行けば同病の方々も多いかも知れません。
様々な患者さんの会もできています。

機会には恵まれています。


いろんな人のいろんな情報によって、心身が楽になっている方は多いです。

良い仲間ができるといいですね。



私には仕事仲間は増えつつありますが、プライベートでは友達が少ないんです。
非常に人見知りなんです。

でも、あまり機会を求めたくないんです。
機会を求めること自体がストレスになるからです。

さみしい性格だとは思っています。

ですから、機会を求めたくない方もいるということはわかります。

そのような方は、ネット上でメールのやり取りだけでもいいのではないでしょうか?


私どのへもいろいろとお問い合わせください。


アメリカのKeikoさんもどんどんメールください!


Come on!です。



変形性股関節症を怖がらないでね









そういうことです!

2008-10-27 18:46:53 | 痛みのこと
1、ハサミを持った何者かが、私の皮膚をつまんで今まさに切ろうとしているんです!

2、ハサミを持った何者かが、私の髪をつかんで今まさに切ろうとしているんです!


1、は痛そうでしょ?
2、はありがたそうでしょ? 床屋さん?

皮膚には神経があって、髪には神経がないって知っているから。



骨と軟骨には神経がないということを知っていると、どうなるんでしょうか?


・・・そういうことです!




変形性股関節症を怖がらないでね



札幌の山には雪が降りました。





脚が伸びるの?

2008-10-23 22:02:25 | 施術のこと
施術の後に、「脚が伸びた!」という方々がいます。
施術に前には「今日は脚が短いです。」と言うのです。

片方の脚が短い場合にそのように言う方々が結構いるのです。


実際に骨が伸びるわけではないのですが、そう感じるのです。
筋肉の働きが向上して、股関節を強く締め付けてくれると骨が伸びたように感じるのです。

実際に脚の長さを計った時の脚長差を“他覚的脚長差”といい、自分で感じる脚長差を“自覚的脚長差”と言います・・・と考えています。

こんなことは教科書にもどこのも書いていません。


銀サロだけの常識です。


自分で感じる脚長差って、重要だと思うんです。
実際には脚長差があっても、脚長差を感じなければ補高は必要無いかもしれませんね。
補高は、とりあえず試してみて、いい感じなら続けて、違和感があれば無理に行わなくてもいいかもしれません。



私は鼻の下が伸びていないと思っているのに、伸びていることがあるんです。
それと一緒かな?



いろんな現象があるものです。





変形性股関節症を怖がらないでね





サッポロ

2008-10-22 04:13:22 | 施術のこと
10月24日の夜、札幌に行きまっぽろ。



はじめて札幌に行ったのは、今から2年3か月前だった。
まだ銀座では施術を始めてはいなかった。

なんと、その時の患者さんは一人だった。
りんごさんだけだった。
りんごさんがいなかったら札幌にはいかなかっただろう。
ありがとう。

そんなこともあったなぁ・・・。

札幌の街は初めてだった。
とにかく行って、札幌の様子を見てこようと思った。
JRタワーに上って札幌の街を見る時間があった。
透明な窓で、外の景色がまる見えのトイレに入りながら札幌の街を見た。
運が良ければ、今後患者さんは増えるだろうな・・・と思いながら。


そんな感じの初回だった。
今では、全く街の探索をする時間は無くなった。
感謝です。


実は4年前に札幌の患者さんが一人いました。
独身の女性の方だった。
まだ原宿で施術をしていたころの話です。


彼女は3日間施術を受けに来て、帰った。
ステロイドによる両側の骨頭壊死だった。
股関節の炎症が強く、内転筋の緊張がかなり強く、脚を外に全く開けない状態だった。
かなり痛がっていた。

施術にて60cmくらいは股関節が開くようになったが、痛みはあまり変わらなかった。

それから、何回も電話で話をした。
精神的にかなり追いつめられている感じだった。
電話の向こうには、好きな人に声をかけられても自分から身を引いてしまう彼女がいた。
人生全てに消極的だった。

まだ30代前半、本来ならこれから楽しい人生が待っているはずなのに。


私は手術を勧めた。

彼女は最初拒否したが、しばらくして電話があった時に「手術をする」と言う返事だった。

内科の病気もあったので、同じ病院での手術を検討して、3年前に両側の人工手術を受けた。

その後、「先生、階段が登れるんだよ。」「先生、結婚が決まったんだよ。」・・・何度か電話があった。
声がすごく明るかった。
もう電話の向こうで泣くことはなかった。

彼女が、札幌への出張を希望していたことも札幌に行く動機となった。

結局、初めての出張時は、彼女に急な旅行の予定が入り、会うことができなかった。

その後も何度か連絡を取れたが、うまく予定が合わず一度もお会いしていない。


彼女とはかなりコミュニケーションをとったと思うが、よく考えてみると、あの原宿以来会っていない。
つまり、まだ一度しか会ってなかったんです。
不思議なもんです。


彼女には、札幌に行くように背中を押してくれてありがとうと言いたい。



札幌はもう寒いですか?






変形性股関節症を怖がらないでね






骨に神経無し!

2008-10-21 01:54:00 | 痛みのこと
骨に神経無し。

骨と骨が当たっても痛くないのはこのためです。

「骨と骨が当たるから痛いんです。人工関節にすると痛みは取れますよ。」
と言いながら骨を切り、骨盤側の骨に穴をあけ、骨盤にスクリュー(ねじ釘)を刺して人工関節の手術は終わる。

えっ!

骨に神経があったら、骨を切ったり穴を開けたり釘をさしたら激痛でしょう?


神経は必ず脊髄を通り脳につながっています。
つまり、脳から出た神経は脊髄となり、脊髄から枝分かれして痛みを感知する場所までのびていきます。

骨の中に神経があると仮定すると、脊髄からわかれた神経は骨の中に入っていかなければなりません。
骨の中にはどこから神経が入っているの?
解剖学で骨に神経が入る穴があるなんて習った覚えはありません。

骨の表面には小さな穴は空いています。
この穴は“栄養孔:えいようこう”といって、心臓につながる血管が出入りしています。
骨の栄養を養うために。

“栄養孔”・・・習った、習った。


頭の骨には、脳から顔に向けて神経が通る穴はある。
顔面神経や視神経が通る穴です。


大腿骨に、神経の通る穴が空いているでしょうか?


空いていません。

ちなみに、軟骨には神経も血管もないんですよ。





変形性股関節症を怖がらないでね






怖さは病院でつくられる

2008-10-20 10:13:14 | 心のこと
私がこのブログを始めようとしたきっかけは、皆さんが変形性股関節症に対して過剰な“怖さ”を持っていると感じていたからでした。

“怖さ”は、やがて不安やうつ状態へと広がり、心のダメージから痛みが出ているのではないかと感じる方々が多かったのです。

いわゆる心身症ですね。

心身症とは、心のダメージが身体の症状としてでる状態です。

変形性股関節症などの変形性関節症自体も心身症の一つとして考えられています。


変形性股関節症に対する“怖さ”は、まずは病院でつくられています。
そして、さらに間違った“変形性股関節症の常識”が“怖さ”を増幅していると私は考えています。


このブログを読んでいても、病院に行くと落ち込む方はいますね。
また、本や雑誌を読んで落ち込む方はいますね。


少しでも“怖さ”が取れるといいですね。




変形性股関節症を怖がらないでね












診察の真実

2008-10-16 13:52:05 | 診療のこと
診察の“まみ”ちゃんのことではありません。
しんじつ・・・大げさな言葉ですが、診察について知っていただきたいと思います。

皆さんの“怖さ”のほとんどは、不思議なことに病院の診察室で生まれているからなんです。


診察とは、患者さんの症状の原因を1つに絞り込む作業です。


“股関節痛”を起こす原因はいくつか考えられます。
そのいくつかの原因を、検査や測定を駆使して1つに絞り込んでいくのです。

たとえば、考えられる原因が3つあったとしたら、ある検査にて原因の1つを否定して、次の検査でもう1つの原因が否定できれば、残った原因が股関節痛の原因となるわけです。


股関節の診察で最も基本となるのは、股関節の触診です。
専門的にはスカルパ三角の圧痛を確認することでしょう。
これは、触診でないと確認できません。
もちろんレントゲンには写りません。

股関節の診察の基本中の基本なんです。


筋肉も痛みを出しますので、筋肉の触診も基本です。



私は手術に反対しているわけではないのですが、このような基本的な診察が行われないまま「手術しかない」と言われる場合が多いので、納得がいかない時は反対することもあります。



股関節痛の原因はいくつかあるのですが、その原因1つ1つで治療法が異なるのです。

ですから、もしも診察の結果から導き出された原因が間違っていたら、間違った治療が行われることになるのです。


納得がいかない・・・という意味がわかっていただけると思います。



診察の真実を患者さんが理解していると、先生の診察も変わってくるかも知れません。

先生方も、たいへん時間のない状態で仕事をしています。
レントゲンだけで診察を済ませたい気持ちもわからないではないのですが、触診や痛みの具体的な場所を知るのにはそれほど時間を要しませんので、ぜひ患者さんの股関節周りを触診していただきたいと思います。




・・・ね。




変形性股関節症を怖がらないでね









カンサツ

2008-10-15 03:23:49 | 痛みのこと
アメリカのカンサツ州・・・ないない。
元気ですかぁ!!



身体の観察。


皆さんが自分の身体を観察することは非常に重要です。

自分の身体の特徴を知って、股関節痛を自分の力でコントロールする術を身につけると、怖さはかなり減るでしょう。
私共のDVDには、自己管理術をまとめています。
繰り返し見て勉強していただきたいと思います。



ひとつのヒントです。


まず、初めに痛くなる場所はどこですか?


痛み無く歩いていて、10分くらいすると徐々に痛くなる場合、最初に痛くなる場所が限定している場合が多いです。

この場所の奥の筋肉あたりが痛みの犯人である可能性は高いと思います。
最初に痛くなるのは“股関節です”では無く、もっと具体的に。
たとえばももの前側の上から20cmくらいのところ、とか、お尻の横の大転子の上とか・・・です。



皆さん、初めに痛くなる場所は何処ですか?

そこをガツンしてみてください!


元気ですかぁ!!




変形性股関節症を怖がらないでね






不動と生活

2008-10-11 08:00:16 | 筋肉の話
皆さんが大きく勘違いしていることがあります。

「1日運動しないと数%の筋力が低下する。」

本当であり、うそです。


地球には目に見えないけど“重力”があります。
この重力に逆らうと筋肉は強く収縮します。
筋肉が強く収縮すれば筋力は低下しません。

ここで、重力に逆らう姿勢のことを“抗重力姿勢”と呼ぶことにしましょう。

抗重力姿勢とは、座ること、立つこと、歩くこと。
台所で料理をしながら立っていること、トイレまで歩くこと、座ってワイドショーを見ること・・・などです。
つまり、動く量は少なくても生活をしていれば筋肉は強く収縮し、筋力はほとんど低下しません。
生活は運動なんです。


問題なのは重力に逆らわないこと。
それは不動です。
つまり、寝たきりです。


寝たきりの場合は筋力が急速に低下します。


つまり、「1日運動しないと数%の筋力が低下する。」ではなく「一日中寝たきりだと数%の筋力が低下する」なんです。


“運動しなくてはいけない!”と強く思わないほうが、心が楽だと思うんです。





変形性股関節症を怖がらないでね




●世間では3連休ですね。
私も日曜と月曜は休みます。
私の第3ブログです。

http://blog.goo.ne.jp/mark1110/

お時間のある方は暇つぶしにどうぞ。
いっときますが、おもしろくありません!






まな板から降りてみませんか?

2008-10-10 00:00:24 | 心のこと
まな板の鯉:「自分ではどうしようもできない状態のこと」

変形性股関節症の進行を止めようとしてくれる人がいない。
今ある痛みを、今ここで取ろうとしてくれる人がいない。
手術をしたけど、今の状態を長持ちさせようとしてくれる人がいない。


すべては“運”まかせ的な“放っときっぱなし療法”。


極端な言い方ではあるが、股関節に関してはそのような傾向が強い。



その裏には「どうせ進行性だから・・・」とか「手術をしたら外科医としての仕事は終わった・・・」というような考え方があるように思える。



皆さんの力で、意識的に“改善”や“維持”はできる。


“まな板の鯉”のような状態で、あとは“運”任せではなく。

まな板から積極的に降りてみませんか?


皆さんがまな板から降りる手伝いのできる先生方を増やしたいです!





変形性股関節症を怖がらないでね




●理学療法士のための「深圧実技研修と独立開業支援セミナー」の詳細をホームページにUPしています。
受付は10月15日で終了させて頂きます。







そうそう

2008-10-08 23:27:59 | 私のこと
三国志の主人公の一人、曹操(そうそう)。
曹操については、映画「レッドクリフ」をご覧下さい。
面白そうだからね。


そうそう・・・銀サロは10月1日で丸2年になったんだ。
私は、2006年の1月からこのブログを始めたけど、その頃は他の仕事をしていて、股関節の施術は副業だった。
2002年に本格的に独立したが、股関節専門でサロンを行うのは非常に難しかった。

整骨院の頃から育てていた弟子の2人が、患者さんに受け入れられなくて、結局は辞めさせざるをえなかった。
辛かったけど、当時はそれしか選択肢がなかった。
当時、私の予約はいっぱいだったが、2人は患者さんに拒否され自信をなくして不安を抱えながらの施術になるから・・・悪循環だった。
もちろん私がスタッフの教育や、サロンのシステム作りに失敗したのが原因だった。


2006年頃は、別の仕事をしながら、30人ほどの患者さんだけを診ていた。
もう股関節の施術を主としては行わず、この30人だけを一生診ていこうと決めていたんです。

しかし、仕事の合間に何げなく始めたこのブログは、再び股関節の施術をやろうという勇気を与えてくれた。
正確には、ブログを始めた頃にいろいろとコメントをして下さった皆さんが、私に勇気を与えてくれたんです。

“感謝”、ただただ感謝です。
涙そうそう。
皆さん、本当にありがとうございました。


その頃の仕事を別の人に継いで、さぁ、新しくサロンを始めようとしたときに、“銀座だ”という言葉が頭の中で偶然にひらめいた。

当時、銀座なんか家賃が高くてリスクが高いので、全く候補になかったのに。
すでに他の家賃の安い場所に決めていたのに。
不思議だね。

なぜ銀座にしたか・・・それは楽しいだろうと思ったから、ただそれだけの理由だった。

患者さんが施術に来るだけでは楽しくないだろう。
でも、銀座に行くとなれば楽しいのではないかと思ったんです。
施術の前、施術の後に銀ブラしたり、娘さんやご主人や、家族と待ち合わせて食事を楽しむ方は多い。
また、銀座は交通が便利なのです。
JR山手線、東京メトロ銀座線、有楽町線、日比谷線、丸ノ内線、都営浅草線など歩いてこれる範囲に10駅近くの駅があるのです。
その上、東京駅は近いし、羽田空港からも1本の電車で来れるのです。


銀座にして良かった・・・かなぁ?・・・良かったと思う。


銀座に店を決めてから、スワニー東京営業所に行った。
施術だけで食っていけないかもしれないから、他の収入の確保をしたかったからです。

“動く手すり”と言われるスワニー社のバッグの存在は、当時の患者さん達が教えてくれた。
ホームページを見て浅草橋にある東京営業所に向かった。

イワキさんという方が対応してくれて、どこの馬の骨とも分からない私に代理店契約を許可してくれた。
その時も、このブログの存在が私に“信用”を与えてくれました。

その後、スワニー社も私のおかげで・・・ではなく、会社の努力の甲斐あって通販やショップチャンネルにまで出るようになった。

ある朝、何気なくテレビを見ていると・・見覚えのある顔がテレビに出ていた。
あのイワキさんだった。
スワニー社の社長も出ていた。
ショップチャンネルだった。

そんなわけで、はじめたスワニーバッグの販売だったが、おかげさまで施術が忙しくなり過ぎて、ホームページに載せるだけになってしまった。

銀サロはカバン屋ではないが、今月はすでに3つ売れた。
銀座の町でもスワニー社の“動く手すり”を多く見かけるようになった。
私も、今では出張や旅行にスワニー社製“スポルト”を使っている。


昨日、ホームページのスワニーバッグのフォームを一新しました。
皆さんの生活の一助となれば幸いです。


3年目にあたり、感謝をこめてスワニーバッグのコマーシャルをしたかった。


皆さん、今後もかわいがってね・・・エヘェ。
そそうのないように頑張ります。

宜しくお願い致します。






変形性股関節症を怖がらないでね






原因と結果

2008-10-07 01:27:59 | 股関節の基礎
「原因と結果」そんな本を宮川先生が最近読んでいました。

今日の記事はその本のことではありません。


皆さんが診断を受けている「変形性股関節症」。
銀サロに来られる方のほとんどは変形性股関節症の診断を受けていると思います。


しかし、「変形性股関節症」という診断は“結果”なんですね。

変形性股関節症となる根本的な“原因”は結構多いのです。

これも施術効果の個人差の一因です。


変形性股股関節症患者さんの“原因”に関する、あるアンケート結果によると・・・。

●先天性股関節脱臼 50% (臼蓋形成不全を併発している方も多いと思いますが)
●臼蓋形成不全   30%
●けが        2%
●大腿骨頭壊死    2%
●ペルテス病     1%未満
●感染症       1%未満
●その他と原因不明 15%

となっています。

その他と原因不明の15%という数字も気になりますね。

慢性関節リュウマチも広い意味で変形性股関節症を起こす可能性がありますし、リュウマチと言っても血液検査では発見しにくいタイプもあるようなんです。


“変形性股関節症は進行する”
“変形性股関節症には筋力トレーニング”


原因が異なることが多いので、同じ“変形性股関節症”の診断であっても対応方法(治療や指導)や施術効果がひとり一人異なると思います。


“原因”とその特徴を考えながら施術を行っていきます。



変形性股関節症を怖がらないでね







おしりかんせつ

2008-10-05 02:19:34 | 股関節の基礎
「股関節」は英語でHIP JOINT。

直訳すると“お尻関節”。

お尻の筋肉が股関節を守るのです。
お尻の筋肉が股関節にかかる衝撃を吸収しているのです。

股関節の骨が正常でない場合、お尻の筋肉はより一層頑張ってくれています。
ですから“お尻痛”が出やすいんです。

お尻にある筋肉は、表面の皮膚と脂肪の下にある大きな大殿筋、中くらいの大きさの中殿筋。
大殿筋と中殿筋のさらに深部には小さな筋肉がいっぱい。

小殿筋(しょうでんきん)
梨状筋(りじょうきん)
上双子筋(じょうそうしきん)
下双子筋(かそうしきん)
内閉鎖筋(ないへいさきん)
外閉鎖筋(がいへいさきん)
大腿方形筋(だいたいほうけいきん)

これらの筋肉は、股関節の骨に近い深さにあります。
股関節が脱臼しないように日夜働き、股関節への衝撃を日夜吸収してくれています。
これらの筋肉が疲労困憊すると、痛みが出やすく、骨への衝撃吸収力が低下するのです。


そんなわけで、結構痛みが出やすい筋肉なんです。

そう、お尻の奥がうずくんです。


お尻の奥深くに眠る働き者の7つの筋肉。
この深くにある筋肉のコリを取ってしまえばいいわけです。
深くにある筋肉をほぐすには、表面をこすってもダメ・ダメ。
深くまで届く圧力が必要なんです。


これが“深圧”なんです。
そして深圧の自己管理型が“らっこちゃん”なんです。

深圧を行うのは結構体力が必要です。
慣れますけど、仕事が続くと肩がコリますね。

今度、私たちがベッドに寝て、皆さんがほぐすという日を作りたいと思って・・・いません。




変形性股関節症を怖がらないでね






人工関節を長持ちさせる方法

2008-10-02 07:19:51 | 人工関節のこと
●今日発売の「はつらつ元気」に銀ザロの事が載っていると思います。
見かけたら買ってね・・・エヘェ!
●10月の25日~28日まで札幌に行きます。
現在、予約を調整中ですが、2~3人くらい空きが出そうです。
札幌での施術をご希望の方はホームページよりお問い合わせください。


人工関節は生きていません。
しかし、股関節の動きを滑らかにしてくれて、股関節の摩擦による炎症を起こさなくしてくれます。
股関節の形状も正常に近くなるので、筋肉への負担も減ります。

その結果、手術をすることによって痛みがなくなる方が多いし、人工関節の手術をしたことに満足されている方も多いのです。
(あるアンケート結果では「痛みが無くなった」と答えた方は81%でした。)

私は人工関節の手術を受けたい方がいると、患者さん自身が人工関節について十分理解しているようなら、全く反対しません。
反対するどころか、背中を押してあげることもあります。

最近では、長持ちする人工関節も開発され、手術自体も筋肉などを多く傷つけない方法が開発されて、今後はますます人工関節の手術を受ける方が増えてくるでしょう。
さらに、今後は若い年齢でも人工関節の手術を受けるような時代が来るでしょう。


人工関節は2つの部分からできています。
骨盤側の臼蓋と大腿骨側の大腿骨頭です。

この2つの部分が固定されているのは、皆さんの生きた骨です。
人工関節は生きていませんが、固定されている骨は生きています。

固定されている骨を元気に保たないといけません。
骨を元気にする唯一の方法、それは骨に体重をかけることです。

カルシウムをいくら取ろうが、栄養をいくら取ろうが、脚に体重をかけないと骨は弱くなります。
人間の原則なんですね。

人工関節手術後に、うまく歩けていない方のほとんどは、手術側に体重をかけられていないことが原因です。
その原因は、怖いからか、痛いからか、手術前の脚をかばう癖が残っているからでしょう。


筋肉をほぐしからの正しい患側荷重法にてほとんどは解決します。


人工関節の方も、骨や筋肉を弱くしないように、しっかりと体重をかけることが重要なんです。
筋肉が正常に働いて、衝撃吸収力が大きく働けば体重をかけても人工の軟骨はほとんど擦り減りません。

人工股関節も自分の努力で長持ちさせることができます。
長持ちさせましょう!



変形性股関節症を怖がらないでね




●理学療法士のための「深圧実技研修と独立開業支援セミナー」の詳細をホームページにUPしていますが、参加対象枠を広げて再募集を行っています!!