股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

骨折から考える

2009-09-28 03:50:03 | 股関節の基礎
●鹿児島霧島は涼しいけどセミが鳴いています。
鹿児島出張は10年目に入りました。
ブログを始める6年前からですね。何回玉子チャーハンを作ったことか。



骨折をした場合、骨がまがってくっつくことがあります。

その治癒過程を図で説明してみます。


骨折して、整復したが曲がってくっついてしまった。

実際はこんなことは少ないけどね。




骨が曲がったままでも、新しい骨が出てくる。(A)
このときは仮骨(かこつ)と言って未熟な骨なのですが、徐々にしっかりとした骨に成長する。
実は、それと同時に骨の破壊(B)も起きるのです。
Bの部分は徐々に削られていきます。

新しい骨を作る細胞を骨芽細胞(Osteoblast)と呼び、骨を壊す細胞を破骨細胞(Osteoclast)と呼びます。





そして1年後、レントゲンを見ると・・・。

ほらご覧の通り。



骨って賢いでしょ?

でしょ?
でしょ?



骨はね、重力のかかり具合などを計算して、必要な所に新しい骨を出し、不必要なところの骨は削るんです。

これは90歳の方にも起こる自然治癒力です。

人は生きている限り自然治癒力を持っています。



皆さんの修復(変形と呼ぶ人もいる)でも、基本的には必要な所に新しい骨を出し、不必要な所の骨は削られるんです。

そして、忘れてならないことは、脚に体重(重力)をかけた時に新しい骨が出ると言うことです。


これが、骨の医学的常識です。


皆さん、自分の骨を恨まないで、自分の骨を信じてあげてください。







変形性股関節症を怖がらないでね


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股関節安心安全トレーニングの開発じゃ!!

2009-09-26 00:01:09 | トレーニングのこと
●鹿児島では、施術の合間に鹿児島内の理学療法士海老原先生の深圧実技チェック&指導を行っています。
随分上達していす。
後日再び紹介致します。



以前から股関節に安心安全な筋力トレーニングを考えて記事にもしてきた。


もう、1年前になる。
ある患者さんがピラティスを始めてから歩行が調子良くなったと言う。
理論的にも納得いくのでその患者さんと一緒にレッスンを受けてみることにした。

その場で、予約をストップできる日を選び、そこには予約を入れないよいに予約表に斜線を引いた。




この患者さんとはもう8年の付き合いになる。

ある時期、調子がいいので、ある専門施設で筋力トレーニングを始めた。
スクワット、脚挙げ・・・私でもきつ過ぎるようなメニューをこなしていた。
それなりに筋力が付き、階段昇降も楽になった。

しかし、ある時かなりの痛みが出たので、そのトレーニングを止めた。

股関節を大きく動かし、身体の表面にある大きな筋肉を鍛えてきた結果だった。


その後、身体の深部の筋肉(特に胴体の内部)を鍛えられるピラティスに代えてトレーニングを再開していた。



私も身体に鞭打って、宮川先生とその患者さんと一緒に今年3月始めにピラティスのレッスンを受けた。
この事は3月11日の記事にも書いた。



工夫次第では『股関節患者さんの為の、史上最強の安心・安全筋力トレーニング法』になると確信した。


案をまとめて、ピラティスの先生と打ち合わせの段階になった。

その先生は元看護士さんで、私との会話の中では、筋肉に関するかなりの専門用語を英語で話していた。

ピラティスのレッスン内容もかなりレベルが高いように感じました。
何よりも先生の体型がレベルの高さをあらわしていました。


その為か、その先生は超忙しい方で、私と会うスケジュールがなかなか決まらなかった。

7月から調整を始めたが、8月も9月もうまく合わなかった。


先日、やっと会える日時が決まった。


10月2日の夜。

ここで一気に話をつめて、DVD化しようと思う。


やっと、やっと前に進みました。
1年かかったよ~。


今後は皆さんの専属ピラティス講師になって欲しいとお願いしています。

忙しい先生だから、どうなるかわかりませんが、10月2日には、もう一度お願いします。


今後の展開をお楽しみに!!




変形性股関節症を怖がらないでね


2つの修復パターン 2

2009-09-25 05:30:31 | 痛みのこと
●霧島市に来ています。
今日は鹿児島の理学療法士の見学・指導もあるんだ。
火曜の飛行機で生まれた星に帰りますね?




1つ目の修復でも不十分な場合は、2つ目の修復パターンが準備されています。


今度は骨盤の臼蓋(きゅうがい)側の修復です。
臼蓋の屋根の部分が伸びて、脱臼を防ごうとします。


(この図では、大腿骨頭の修復は無視しています。)

これが、正面からのレントゲンでは“棘(とげ)”のように見えるので、骨棘(こつきょく)と呼ばれています。

しかし、これは棘ではありません。


もっと立体的に考えないといけません。

この棘を下からレントゲンで見てみると、野球帽のツバのような形をしています。




この帽子のツバ(ひさしと言うか、日よけ部分と言うか)を真横から見ると棘のように見えるのですが、実際は丸みをおびたひさし状の形をしています。



『あっ!棘ができてるね。』とか『この棘が筋肉に刺さると痛いんです。』なんて、説明をされてもびっくりしないでほしいです。



原則的に、骨は体重をかけることで新しい骨細胞を作ろうとします。
原則的に、骨は必要なところにしか新しい骨細胞を作りません。
原則的に、骨は不必要な場所の骨細胞を無くそうとします。


これは、骨折の治癒過程を見ると明らかです。
(骨折の治癒過程については、後日説明します。)



これは“私の画期的な考え”なんかではなく、医学的な常識です。




これが骨の2つ目の修復です。




骨は頑張ってくれているんです。
骨を憎まないでいただきたいです。



もちろん、修復が必要となる前に、大腿骨頭の脱臼方向(外側に骨がずれる)方向への働きを内側に戻すことが理想です。


大腿骨を内側に引き戻すのが、主に内転筋群の働きになるのです。


ですから、この時期にまず必要なのは外転筋の筋力トレーニングではなく、内転筋群を正常に働くようにほぐすことなんです。




修復まさまさや~。   ?



変形性股関節症を怖がらないでね


2つの修復パターン

2009-09-23 09:46:26 | 股関節の基礎
●明日の夜鹿児島に向かいます。
空港でレンタカーを借りて、国分のスーパー「クッキー」に寄って、食料を仕入れてから患者さんの別荘に向かいます。
鹿児島は暑いように思いますが、霧島市の山の上なのできっと涼しいでしょう。
鹿児島のみなさんの他には、福岡から2人、熊本から4人、宮崎から2人おみえになる予定です。
九州の皆さん、宜しくお願い致します。
夕方から夜で宜しければ、あと1人入れそうです。



皆さんの骨は生きていて、一生懸命修復をはかろうとしています。
誰もが持っている自然治癒力のためです。


だから、修復性股関節症(変形性股関節症と呼ぶ人もいる)なんです。


皆さんは、骨がいかにも無秩序に壊れて行くようなイメージを持っているでしょう。


『いずれは骨がぼろぼろになって歩けなくなります。』って病院の先生が言うからね。


まるで、骨が生きていなくて、自然治癒力も無いというようなこのお言葉。
レントゲンをしっかり見ていただきたです。


レントゲンをよく見ていくと、骨の修復(変形と呼ぶ人もいる)は、大きく分けて2つのパターンしかない。


ほぼ決まったパターンで修復がなされていく。
パターンが決まっているということは、無秩序な破壊では無く、秩序のある修復だということです。


この修復によって、骨がもともとの形に戻るわけではありません。
修復によって、正常とは形は異なるが、皆さんが楽になるように形を修復するということです。

ですから、その結果左右の脚の長さの差が出来たり(脚長差)、関節の動きが悪くなったりという“犠牲”となる症状も出てしまうことはあります。


本当は、修復など起こらない関節の環境でいければいいのです。
しかし、病院では『また、痛くなったら来て下さい。』『手術をしたくなったら来て下さい。』と言われ、その場での有効な治療がなされず、放っておかれるのです。


痛いからどうにかして!って患者さんが言っているのにもかかわらず、放っておかれるのです。





修復の1つ目のパターンは、大腿骨頭の形を修復することです。

股関節は、大腿骨の大腿骨頭と骨盤側の臼蓋(きゅうがい)から出来ています。
これは臼蓋が浅い(臼蓋形成不全)股関節です。



臼蓋が浅い(屋根が浅いと言われることがありますね)と、力学的に大腿骨頭は脱臼する方向に動かされます。(点線でできた○は、亜脱臼によりできた隙間の広がりです。)



この時、筋肉の働きを正常に戻してあげれば、大腿骨を内側に引き戻せるので脱臼方向に働く力を緩める事が出来ます。
しかし、ほとんどの方の場合、この時期に筋肉の施術は行われません。


骨が脱臼方向に動こうとすると、骨はこう考えます。
『脱臼しては大変だ、形を修復しなければ。』

そしてこう対応(修復)するのです。



前の図で点線の○があった隙間を、大腿骨頭の形を変えることで埋めようとしています。

骨は頑張っているんです。


この時期には、筋肉が病気になり、大腿骨を内側に引き寄せる力が低下しています。
本当は、こうなる前に大腿骨を内側に引き寄せる筋肉の働きを戻したいんですが・・・。

『筋トレをしなさい。』、こう言われて、病気になった筋肉をさらに疲れさせてしまうのです。



骨としては、仕方ないので最後の手段である修復を試みるのです。


これが1つの修復パターンなんです。




骨を憎まないでいただきたいです。



変形性股関節症を怖がらないでね


秋のリンクおおまつり!

2009-09-22 08:03:50 | Weblog
●木曜まで銀座です。
木曜の夜から鹿児島に向かいます。
どうも、高千穂牧場のソフトクリームは食べられそうにありません。
いつか霧島に遊びだけの目的で行こう。


変形性股関節症患者さんは50万人とも100万人とも言われています。


このブログを読んでいただいている方々には、心底感謝しています。


しかし、このブログを読んでくださっている方はせいぜい1日1000人弱です。
凄い数字だとは思いますが、日本の患者さんの数とは比較にもなりません。



皆さんにお願があります。


もしも可能でしたら、皆さんのブログのブックマークに私のブログを登録していただけないでしょうか。

もしも可能でしたら、皆さんのホームページに私のブログをリンクしていただけないでしょうか。



ご希望の方には、オリジナル“バナー”をメールにて差し上げます。



もっともっと多くの方々の手助けをしたいと思うんです。
もちろん、対応できるように施術者も教育して増やしていきます。


来年2月には大阪での『独立開業支援セミナー&深圧実技研修』開催を検討中です。



まだまだ一人で悩んでいる方は多くいます。

少しでも手助けできれば。

そう思うんです。


宜しくお願い致します。





今年も、秋の“リンク大祭り”の季節がやってきましたね。




・・・そんな祭り、今までなかったけど。





変形性股関節症を怖がらないでね


『進行性』よ、さ~らばじゃ!

2009-09-21 13:41:30 | 股関節の基礎
さ~らばじゃ!シリーズの第3段じゃ!


私は、このブログではもう『進行』という言葉は使いません。

そう決めました。

今までも使いたくはなかったのですが、それでは初めて読む方に意味が通じないかなと思っていたんです。

もうそろそろ良いかな。



『進行』よ、さらばじゃ!



この病気は進行性と言われていますが、進行性ではありません。
誰も進行を止めようとしていないのです。
確かに、進行して見える時期はあります。
でもそれは進行ではまく『修復』です。
皆さんの骨は、自然治癒力によって非常に頑張ってくれているのです。
自分の骨を憎まないで、信じてあげてください。



既に進行(修復)は止まっている人は多いし、間もなく止まる人も多くいます。
実は、中には骨の形が改善する人もいるのです。

富士温泉病院の矢野先生もそのことを証明しています。
関節の隙間が広がった人もいます。


重要なことは、進行を止めようと努力することです。


『進行性ですから・・・』といって何も対策を行わない事が常識的でしょうか?



そんなわけで皆さんにもご理解いただきたいと思います。



今後『進行』は、以下のように表現します。

●『進行』⇒ 修復(進行と呼ぶ人もいる)
●『進行性』⇒修復性(進行性と呼ぶ人もいる)




今後『この病気はどんどん進行します。』は、『この病気はどんどん修復します。』となります。

いいでしょ?

人間は生きているんだもん。
人間には自然治癒力があるんだもん。
切り傷が治るように、髪が伸びるように。




どんどん修復が進んで安定してくれるんです。





『進行』よ、さ~らばじゃ!






変形性股関節症を怖がらないでね


『末期』よ、さ~らばじゃ!

2009-09-20 02:39:19 | 股関節の基礎
●名古屋にいます。
明日は埼玉で休みますよ~。


私は、このブログではもう『末期』という言葉は使いません。

そう決めました。

今までも使いたくはなかったのですが、それでは初めて読む方に意味が通じないかなと思っていたんです。

もうそろそろ良いかな。


『末期』よ、さらばじゃ!




この病気の状態を表す言葉には『前期』『初期』『進行期』『末期』と分類されていますね。
その『末期』の事です。


品の無い言葉じゃ!


修復が進むと『末期』ではなく『安定期』となるのです。
骨の形は正常でなくても、子供のころから骨が『安定期』の方は多いです。
私は、そういう目でレントゲンを見て、説明も行っています。


骨の修復(変形と呼ぶ人もいます)がもう何年も変わっていないという方がいます。
骨の形は正常でなくても痛みがないのです。
骨が一定で、炎症も無い、まさに『安定期』。




『末期』なんてどこかの偉い先生が勝手につけた名前にしかすぎません。
良い命名ではありませんね。


そんなわけで皆さんにもご理解いただきたいと思います。



今後『末期』は、以下のように表現します。


●『末期』⇒ 安定期(末期と呼ぶ人もいる)




『変形がどんどん進んで末期を迎えます。』は、『修復がどんどん進んで、安定期を迎えます。』となるのです。


いいでしょ?


どんどん修復が進んで安定してくれるんです。





『末期』よ、さらばじゃ!






変形性股関節症を怖がらないでね


『変形』よ、さ~らばじゃ!

2009-09-18 09:48:06 | 股関節の基礎
●昨夜は疲れていたのでしょう、11時間寝ました。
疲れている時って、悪いことしか考えないので、さらに心が疲れてしまいますね。
しっかり寝ることが大切ですね。

●皆さんのおかげで、このブログも130万ブログ(gooブログ)中、第550位までランキングが上がってきました。
ここまで4年近くかかりましたね。
ありがとうございます。
この順位が100位以内となった時、“新しい風”が吹いてくるように思います。
その風は、きっと皆さんの心身を楽にしてくれると信じています。

銀サロも10月1日が3周年記念日を迎えます。
はじめは、店を続けていけるか心配のオンパレードでした。
今後も、長く続けられるように頑張ります。
今後ともよろしくお願いいたします。



私は、このブログではもう『変形』という言葉は使いません。

そう決めました。

今までも使いたくはなかったのですが、それでは初めて読む方に意味が通じないかなと思っていたんです。

もうそろそろ良いかな。


『変形』よ、さらばじゃ!



私は骨の変形は『修復』だと考えており、そういう目でレントゲンを見て、そういう考えで皆さんへの説明も行っています。


ほとんどの変形は、一定の『2つ修復パターン』で説明できます。


『2つ修復パターン』については後日説明いたします。

一定の変形なんておかしいです。
一定なのは、人間がもともと持っている自然治癒パターンだからです!


そんなわけで皆さんにもご理解いただきたいと思います。


今後『変形』は、以下のように表現します。

●『変形』⇒ 修復(変形と呼ぶ人もいる)
●『変形性』⇒修復性(変形性と呼ぶ人もいる)
●『変形性股関節症』⇒修復性股関節症(変形性股関節症と呼ぶ人もいる)



こんご、『変形がどんどん進みます!』は、『修復がどんどん進みます』

いいでしょ?

どんどん修復が進んで安定してくれるんです。





『変形』よ、さらばじゃ!






変形性股関節症を怖がらないでね


内転筋の声

2009-09-17 01:40:02 | 施術のこと
正常な内転筋はしゃべらない。

しかし、病気の内転筋はしゃべる。


実は、その内転筋の声は患者さんの言葉として私の耳に聞こえてきます。


『足の親指まで響いた。』
『腰にピリピリと、来た~。』
『お尻の外側を押されている様に痛い。』
『ももの外からスネの外まで響きます。』
『ソケイ部が痛い。』

上記の患者さんの言葉は、全て病気の内転筋を押したときに感じる患者さんの言葉です。


この現象を関連痛と言います。


病気の筋肉にしかない現象です。



1988年にSimonsらが、関連痛とトリガーポイントについて研究をし、筋肉の関連痛パターンとトリガーポイントを表にしています。

トリガーポイント療法を行っている施術所の壁に、必ず貼っているあの表です。


しかし、どうも内転筋の関連痛はSimonsらの結果と全く異なる。
(Simonsらは、正常な筋肉に無理やり病的な状態を作り出しているだけだからね。
あの表も参考程度にした方が良いのかもしれないと思う。)



患者さんに同時通訳をしてもらいながら、内転筋の声を聞いていると、やっぱりいろんなところに関連痛を感じるようだ。


いいかえると、内転筋が病気になると股関節の外側やソケイ部やスネの外側や腰まで痛みが広がる可能性があるということです。 

重要なことは、内転筋を押した時の関連痛は、患者さんが痛みを訴えている場所と一致するということです。





しかし、内転筋は簡単にはしゃべらないよ。

テクニックが必要です。
そこも内転筋の施術が難しいところです。





変形性股関節症を怖がらないでね


難しい奴、内転筋ちゃん

2009-09-16 00:45:52 | 施術のこと
●今のインフルエンザウイルスはおかしいね。
暑い沖縄で活動できるとは・・・。
メキシコ生まれだけに、もしかしたら寒さに弱いウイルスではないか?
・・・そう願いたい。
銀サロでは5月末より手指消毒液を準備しております。
どんどん使って下さい!




そいつは静かだけど気難しい。

僕といっしょ。


泣いてん?欽ちゃん。

別名 内転筋ちゃん。



内転筋をほぐすことがなぜ難しいのか?


筋肉をほぐすときには、筋肉の力が抜けていることが望ましい。
筋肉は力が入ると硬くなり、力が抜けると柔らかくなる。
柔らかくなってこそ、筋肉の病気による筋肉の硬さがはっきり見えてくるのです。


自分で内転筋をほぐそうとすると、どうしても内転筋に力が入りやすい。
また、内転筋は大きいのでほぐすにはかなりの深い(強い)圧が必要になる。

この2点が自分でほぐすときの難しさです。

内転筋をほぐすには、横になって力を抜いた状態で行うのが理想で、さらに深い圧がかからないといけない。

これが、らっこちゃん2号開発のポイントです。


私は、皆さんの内転筋を10年以上ほぐしてきた。
それでも難しいと思っていた。

しかし、8月8日の開眼からはしっかりほぐせる自信がついた。


私がほぐそうとしても、内転筋は深い部分にあるのでポイントを探しにくい。
深い部分のポイントを探そうとすると、皆さんは痛みを強く感じる方が多いので力が入ってしまう。
また、皆さんが痛みを訴えるので、施術側が躊躇してしまう。


その辺をうまく施術するのが難しい。
悪い言葉で言うと、だましだましほぐすのが難しい。
あるときは心を鬼にすることも必要だ。


『すみません。』

内転筋をほぐした後、患者さんについつい言ってしまう。





問題のある内転筋を見事に押さえつけたとき、内転筋がしゃべりかけてくるんです。
この声は、皆さんにも聞こえます。
この声の存在が大きな意味を持っていると感じる。



『内転筋の声』については、もう少し研究してから近日中に報告します。

今から少し調べたいことがあるので、もしも早く答えが出せれば、早めに報告します。



そんなこんなで、内転筋の施術は自己管理も施術もなかなか難しいと感じています。


研究は続くのじゃ。




・・・泣いてないよ~ん!(欽ちゃん)





変形性股関節症を怖がらないでね


音の恐怖

2009-09-15 04:33:33 | 股関節の基礎
皆さんの股関節を動かしたときに音がします。
そういう方は非常に多いです。


施術を重ねるとだんだん音がしなくなる方が多いのも事実です。


股関節は大腿骨と骨盤の骨から構成されています。


皆さんのイメージでは、デコボコの大腿骨とデコボコの骨盤の骨がこすれ合って音がしているように感じているのでしょうね。


そう感じる前に考えてください。
レントゲンを見たとき、軟骨(すき間)はなかったですか?
レントゲンを見たとき、関節面がデコボコしていましたか?

そんな方はほとんどというか、まったくいません。


関節というのは、動くたびにすれ合っています。
何回も何回もすれ合うのですから、例え軟骨がなかったとしても関節面はツルツルになるんです。
それも骨が壊れないように守ってくれる為に硬くなって。(レントゲンではすごく白く写ります。)



スナッピングという現象があります。



股関節を曲げたり回旋させたときに音がする現象です。

この現象は次のように説明されています。

『大きな帯状の筋膜や腱が大転子の上を移動するときに、スナッピング(弾撥音)を感じます。股関節がその位置からずれてしまうような感覚があります。股関節が正常なスポーツ選手にも多く起こる現象です。』


わかりやすく言うと、スジがはじかれる音です。


ほとんどの音は、スナッピングです。



悪い想像をして怖さを持つことは自由ですが、心が疲れてしまいます。
出来れば、いちいち音を気にしない様になれればいいですね。



ちなみに、私の人差し指を動かせば24時間いつでも音がします。
素敵な音も奏でられます。
いつでもお聞かせしますよ。

1回10円!







変形性股関節症を怖がらないでね


“うつ”の改善

2009-09-14 01:25:14 | 心のこと
●近々、柔道整復師の大原敬之先生が吉祥寺に『LE SALON KICHIJOJI』を開院します。

11月かな・・・?と思っていたのですが、先ほどメールが届き、10月には開院するとの連絡がきました。
現在は吉祥寺近くのクリニックで働いています。
吉祥寺駅から徒歩3分(中央線・総武線・東京メトロ東西線・井の頭線)のビルに決まりそうです。
一度会うと、また会いたくなるような好青年です。
大原先生のブログが始まりました。⇒ここです!
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●福岡県博多で徐々に成長している理学療法士馬渡先生のブログです。⇒ここです!
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●名古屋で軌道に乗りつつある運動処方士早川先生のブログです。⇒ここです!
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その方は私が原宿で開業している頃から通ってくれています。

最初にお会いしたのは2005年2月でした。

30歳代から股関節周囲に痛みが出たのですが、レントゲン上は軽い臼蓋形成不全がある程度でした。

脚の痛みは簡単に解決しました。

問題は“うつ状態”でした。
本人も自覚していました。
本人から『歯を抜いてからうつになりました。』と言って頂きました。


歯を抜いてからの経過が悪く、ドライマウスに加え、いつ痛みが取れるんだろうという不安が引き金になったようです。


ですから、初回から噛む筋肉である咬筋(こうきん)の施術を並行して行いました。


仕事をしていたのですが、仕事が終わるとまっすぐ自宅に帰り、家からは一歩も出ない生活が続いていたようでした。


日常生活の話を聞くことに重点を置きながら、咬筋~背中を中心とした施術を続けました。



2006年の夏頃からはだいぶ外出ができるようになりました。


そして、2007年夏には完全復活!となりました。
逆に自宅にいない時間が増えすぎて・・・反動?


現在は、日常生活のバランスも良く、趣味のコーラスも再開し、肩こりをほぐしながら話をする為に数ヶ月に1回お見えになる程度です。



本人に、『うつが改善した最大のポイントはなんですか?』と聞いたことがありました。


『毎日仕事に行っていたのが良かったように思います。』
と言うのが本人の答えでした。


身体が重く、自宅からは出たくないけど、仕事を休むわけにはいかないので、休まず仕事に行っていたことが、最終的にはうつの改善に功を奏したのだと思います。


この方の症状は軽かったのかもしれません。

しかし、いやいやでもどうしても出かけなければならないことがあると、徐々にうつの症状も改善するのかもしれませんね。




1年前、札幌で精神科の女医先生とお会いしました。
その先生は、普段は東京にいるので、困っている患者さんがいましたら紹介して下さいと言われています。



うつで困っている方が増え、社会問題となって久しい。
ここ10年の社会の変化も大きな原因です。
うつになると、心身症(心の問題が体の症状としてでる状態)が起きやすくなります。

その症状は自律神経に関連する首から腰の背中に起きやすくなります。
そう、肩こり、腰痛、背筋痛、不眠・・・もしかして股関節痛も?
さらに、背中からは内臓にも影響していきます。





うつの症状は複雑なこともあるのですが、うつには心身症が余計に加わることがあるのです。
これは余計な症状なんです。

心身症の改善に深圧は効果的だと考えています。
心身症は、筋肉への影響が大きいからです。

うつだうつだと思っている症状の幾分かは心身症の可能性があります。



皆さんの中にも、何人かうつ状態の方はいらっしゃると思います。
今やうつは、非常に一般的であり、昔のような暗いイメージではなくなってきました。



もし、うつ状態でお悩みの方は『私、うつなんです。』と言っていただきたいです。


いろんな事を話しやすいように、当店(銀サロ)では部屋を分けているのです。


あくまでも股関節専門に施術はしますが、うつを改善するつもりで施術に当たらせていただきます。


どこまでご協力できるかわかりませんが、一緒に症状を改善したいです!






本心は、うつ専門の施術所も作りたいんです。
先の女医先生にも協力をお願いしてね。


もう少し深く勉強してみます。






変形性股関節症を怖がらないでね


気をつけていること

2009-09-12 12:24:04 | 私のこと
●沖縄の宮城さん、金城さん、福島先生、めんそ~れ!
またいつか沖縄に行きたいです!

10月1日に那覇市宇栄原1019-1 宇栄原センターハイツ2階に『セレブデンタルオフィス』<098-858-0339>がオープンします。

私の兄が院長していますので、皆さんよろしくお願い致します。





今の仕事は非常にきつい仕事です。

いつも体力の限界近くで“勝負”している感があります。
だから、身体のメンテナンスも“マイらっこちゃん”で必死にやっているし、風邪はひかないと決めています。

体調の自己管理には必死に気をつけています。


ひっしオヤジ。




『先生はタフですね。』と言われることがあります。

私もそう思います。
今は、めちゃくちゃなスケジュールで仕事をしています。

8月の大阪出張では、10時間~11時間休みなく、食事もとらずに施術をするという事を5日間続けていました。
深圧は重労働ですからね。

でもね、意外と疲れなく集中できました。


普段も、できるだけ多くの方を診たいので、食事をとりません。
食事をとらないで、空腹状態でいると集中力が高まるんです。
集中力を高めていると、食欲が出ないんですね。
一応、バナナやおにぎりは買っていても、食べない時の方が多いですね。


休みも入れず多くの方を診ることには、『金儲けに走っている・・・』と言う方もいますが、そんなこと気にしません。
そんなレベルのことではないんです。
皆さんが喜ぶ顔が見たいんです。

ここだけの話ですが、銀座で店を開く前の方が、今よりはるかに年収が多かったんですよ。
身体は楽だったしね。


先日、NHKの番組を見ていると血管外科医の大木隆生先生が出ていました。
大木先生の外来は、朝の4時までかかることがあると言っていました。

昼間から始まって、夜にかかり、日をまたいで、次の日の朝までかかるというのです!
その間、大木先生も食事をしないそうです。

『空腹状態で集中力を高めることを身につけました。』と大木先生は言っていた。

そして大木先生は「患者さんからの『ありがとうございました。』と言う言葉だけが、この仕事を続ける原動力です。」みたいなことを言っていました。

ここだけの話ですが、大木先生はアメリカで年収1億だったけど、おそらくはるかに少ない年収であっても日本に帰ってきて日本の患者さんの為に治療を始めたそうです。



『わかる、わかる、わかるよ~ん!』



引きこもり系の私は、夜中の2時頃、そんなテレビを見ながら欽ちゃんのようなしゃべり方で独り言を言っていました。
夜中の2時だったんだけど、この日も疲れきっていたので夜の10時~1時まではしっかり寝ていました。
そして、2時半からひと仕事して、朝の5時に再度寝ました。
このパターンが非常に多く、安定しています。

1日に届くメール数は結構多いのですが、日中はほとんどメールを見る時間もありません。
仕事が終わって、食事をガッツリとると、意識を失うように寝てしまう。



夜中には目がパッチリ。
このときに頑張らないと、メールの処理もできないし、研修会の準備もできないし、いつ出るかわからない本もまとめられないし、出張の調整はできないし、ブログ書けないし、会社の資料も作れません。
(今は宮川先生が、会社の管理をすべてやってくれているので、会社経営関係の仕事はほとんどなくなりました。)



夜中が私の“充実した時間”なのじゃ!
引きこもり系としての実力発揮時間帯なのです!




あと10年は、この生活を続けられるかなと考えていますが、その先を考えると多くの先生方を育てていかなければと感じています。

急いで質を下げることだけはしたくないので、ゆっくり進めたいけど、急がないと・・・?

施術の質は下げたくないですね。



ボチボチやります。
ポチポチ、ポチ、こっちだよ~。 <ワン、ワン・・・>



皆さんも、体調をベストに保てるように生活に気をつけて自己管理を必死にしていただきたいと思います。
そして、ボチボチ股関節を改善させようぜ!  <オー!!>



全力で支援します!
一緒に頑張りましょう!




ポチ、どこ行ったの? <・・・>





変形性股関節症を怖がらないでね


開眼! 2

2009-09-11 04:05:45 | 施術のこと
2009年8月8日に開眼した。


やはり内転筋が股関節施術の根源だったんだ!


以前から、このブログでも内転筋の重要性に触れてきた。
ここここここなどで。


6月の『深圧実技研修』では、内転筋の重要性を強調していた。
7月には、内転筋の重要性を伝えに名古屋の早川先生の施術所に足を運んでいた。
8月初めには吉祥寺開業を目指す大原先生に内転筋を徹底して押してもらった。

わかっていたんです。
わかってはいたんだけど、8月8日に開眼したんです!



軽く押して改善する方もいるが、内転筋を押すことは非常に難しい。

わかっていても難しい。


もちろん、全ての方に有効とはいかないが、内転筋だけで改善する方の確率は非常に高い。

全ての指導は、内転筋がほぐれてからこそ有効となるのだ。


内転筋は動作を安定させる。


内転筋が病気になり、痛みの根源となっていると、重心を内側に寄せて動作を安定させる力が低下する。
その分、外側に負担がかかる。


皆さんの中で、外側を痛がる方が多いのその為です。
皆さんが、股関節の外側に痛みを感じることが実に多いので、どうしても施術者は患者さんの股関節の外側に注目しがちである。


しかし、多くの方の股関節施術の根源は内転筋なのです!
内転筋のくっ付いている恥骨筋付近からソケイ部へ。
内転筋のくっ付いている恥骨筋付近から股関節外側へ。
内転筋のくっ付いている恥骨筋付近から大腿部へ。
内転筋のくっ付いている恥骨筋付近から膝へ。
内転筋のくっ付いている恥骨筋付近からスネへ。

5本の内転筋は、様々な方向に走っていることからも想像できる。


股関節周りのほとんどの部分に痛み(関連痛)が広がっているのです。
そのくせ、内転筋はまったく痛みを出さないことが多い。
まったくやな奴だ。


これは、内転筋をしっかり施術したものにしか実感できない現象です。



内転筋は子供の頃から硬くなっている方が多い。
この歴史を軽視してはいけない。
だから、内転筋は人工関節手術時にツッパリが強すぎて切られることがある(内転筋筋解離)。


こんな筋肉は他にはないのだ。






8月8日以前は、『内転筋が痛みの原因としてあやしいなぁ・・・』と思う方だけ内転筋を集中施術していたが、今は全ての方に行うようになった。




まだまだ進化するよう努力いたします。
宜しくお願いいたします。


ぺこり~。





変形性股関節症を怖がらないでね


開眼!

2009-09-09 02:39:58 | 施術のこと
2009年8月8日に開眼しました!


それまでも、目は開けていたつもりですが、ある患者さんの施術経験から、さらに心の目が大きくなりました。


浜崎あゆみのようなパッチリおめめ。


5年前よりも施術技術は進化しています。
1年前よりも施術技術は進化しています。
7月よりも施術技術は進化しています。
そして、さらに8月8日の開眼によって施術技術が進化しました。


やったぁ~、パチパチパチ。


今回の進化では、股関節施術の根源(原則)を確信してしまった様に思います。


今まで悩んでいたことや、限界を感じていたことが、全てつながって観えるようになったと感じています。


今までもうすうす、と言うよりあつあつ感じてはいたのですが、すべてがすっきりしました。



まさしく開眼。
さいきん老眼。
マコの開眼物語。




その患者さんは、スネの外側を異常に痛がっていた。
触っただけで強い痛みを感じるので、腓骨筋を押せなかった。


仕方がないので、ある筋肉だけを押しながら、いろんな話をしていた。

5分くらい押してただろうか。

その後、何気なくスネの外側を触ってみると、全く痛みが消えていたのです!

1番目に私が驚いた。
2番目に患者さんが驚いた。



スネの外側からはかなり離れていたところを、何気なく押していただけなのに・・・。



ビックらこいた。



この経験が開眼をもたらしました。



その筋肉が、股関節施術の根源です!
今までも、何回も書いてきた筋肉です!

教えたいけど、教えられない。
教えられないけど、教えたい。

企業秘密だから、教えられない。
企業秘密だけど、次回教えましょう!





変形性股関節症を怖がらないでね