股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

5%に・・・

2007-06-26 01:16:45 | 心のこと
鹿児島での出来事。
ある患者さんの言葉。

『以前の私の頭の中は股関節のことが95%だったのが、今は5%になっている。そこが一番変わったところです。』

この方の痛みがほとんどなくなったというのが大きな原因でしょうが、股関節についての間違った考え方を捨てられたことも大きな原因だったかもしれません。

最近の患者さんでも感じたことがありました。
その方は私から見ると非常に機能も能力も高く、大きな問題はないと考えました。
しかし、本人は『体重をかけると骨がつぶれると考えていました。だからできるだけ右脚には体重をかけないようにしていました。また、長距離(5~7分くらい)歩くのも行っていませんでした。骨盤の上のほうを股関節と思っていました。私はかなり悪いほうだと思っていました。』
銀座駅から私の施術所までは7~10分でしょうか?
その距離をタクシーに乗って来られたようです。

病院でそのように説明されてきたので、そのような考え方になったのでしょう。

腸腰筋に問題がありましたので、腸腰筋を中心に施術すると・・・走れる方がですよ・・・。
股関節に炎症はないし、関節可動域も正常でした。

皆さんは個人差が大きいので一概には言えませんが、『骨中心』の考え方から『筋肉中心』の考え方に変わると、余計な不安がなくなり怖さも無くなっていく方が多いです。

「思っている以上に良い機能と能力がありますよ。自信を持って右脚に体重をかけてくださいね。」
『帰りは銀座駅まで歩いていいですか?』
「はいどうぞ、お気をつけて!」

頭の中に股関節のことが5%くらいになれると、心身ともに楽になれますね。


変形性股関節症を怖がらないでね









応援します 2

2007-06-21 11:43:32 | 私のこと
その患者さんは今年になって来られました。

旅館の女将さんです。
海のそばに建つ4階建ての旅館です。
この旅館はエレベーターが設置できない造りらしく、階段を上り下りしているのですが、それができなくなって施術に来られました。

現在、痛みは少なくなり仕事の範囲も広がりつつあります。

その旅館からは海が見えて綺麗だそうです。
海好きな私としては、1週間ぐらい海を見ながらどこにも出かけず本を読んだり、本を書いたりしたい気持ちでいっぱいです。
いつか絶対に実現します。


皆さん大変だと思うのですが、活動系の仕事をお持ちの方はさらに大変でしょうね。
頑張ってください。
応援します。



変形性股関節症を怖がらないでね



術後のリハビリ 3

2007-06-19 16:48:41 | 手術のこと

ある患者さんの言葉。
『みんな頑張るから、私もつい頑張ってしまいました。1人だけ頑張らないわけにはいかない雰囲気なんです。』

・・・らしいです。

何が?

手術後の病棟の雰囲気です。

この患者さんは、手術前から施術していました。
手術前には「手術後は頑張らないでくださいね。」と繰り返し言っていました。

手術後2週間目にお見舞いに行ったときの患者さんの言葉でした。
その時には、『次のリハビリのときまでに歩けるように頑張ったら左脚が痛くなってしまいました。』と言っていました。

このような経験話をしてくれた患者さんは結構います。

きっと病棟の雰囲気はこういうものなんでしょうね。
“頑張らない”って難しい状況なんでしょうね?

しかし、手術後は手術の傷の治癒を優先して、あまり頑張らないほうが自然だと思います。


変形性股関節症を怖がらないでね







術後のリハビリ 2

2007-06-16 04:47:20 | 手術のこと
ほとんどの手術は失敗しません。
しかし、いくらレントゲン上手術が成功していても、“手術後の順調な回復路線”から外れてしまう方はいます。

その病院に外来のリハビリがない場合、この患者さんはどうすればいいのでしょうか?
また、手術はしていないけれども、痛みや怖さや癖によって“正常の動作のパターン”から大きく外れてしまっている方(例えば、つま先から床について歩いてしまっている人・・・など)はどうすればいいのでしょうか?

問題点を的確に診れて、的確な指導ができる方が医療機関以外の社会の中にも必要だと感じています。
それも、患者さん一人ひとりの原因が違いますので、個別指導が必要なんです。

私がここで応援した先生は、個人の問題点が診れる方でしたので応援しました。

多くの聴衆者を前にして、舞台の上から『このように歩いてください。』と多くの人に指導することは意外と意味がないんです。
一人ひとり原因が違うし、原因が違えば指導プログラムが違うからです。

これから必要となってくるのは、医療機関以外で個人個人に指導のできる指導者です。
私もこのような指導者を育てたいと考えています。
もちろん私はできる限り多くの方の問題を解決したいと考えます。
『手術は成功しました。』と言われた方は、問題が筋肉にある可能性が高いからです。



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術後のリハビリ

2007-06-13 06:03:04 | 手術のこと
私は手術後の積極的トレーニング(一般的にはリハビリ)は、術後5~6週間から始めるものだと考えています。

その理由は、手術によって切られた人間の組織がしっかりくっつくまでに5~6週間かかると考えているからです。

手術は人工的なケガです。
手術後は手術によって切られた傷がしっかりくっつくことが優先されるべきではないでしょうか?
手術によって切られた傷がしっかりとくっつかないうちから、積極的に体重をかけることや積極的な筋力トレーニングを行うと、傷口はどうなるのでしょうか?

最近は傷口が小さな手術も行われていますが、深部の層まで傷口があり縫っていることにはかわりがありません。

また、最近は入院期間が短期化しています。
短期間のうちに歩く練習をして、退院する。
やや不安が残ります。

私はこれから手術を受ける患者さんには2つのことを助言しています。
1、手術後5週~6週間は頑張らないこと。
2、手術後は意外と脚が動かないもので大変なものです。そんなもんだと思っていてください。それが普通なんです。

と言うことです。
手術後すぐに動けると思っていると、現実とのギャップに落ち込む方がいますし、
手術後に頑張りすぎて、返って状態を悪化する方がいるからです。

稀にですが、人工関節の手術後に特に股関節に負担をかけたわけでもないのに脱臼を起こしてしまう方がいます。
こういう方は、手術後頑張りすぎたのかなと思うことがあります。
通常そんな原因では脱臼はしないからです。

いずれにしろ、入院の短期化によって、“術後の順調な回復路線”から外れてしまう患者さんが増えてくるのではないかと心配しています。
そのような患者さんは、どこの誰を頼ればいいのでしょうか?
病院での外来期間も制限された今、退院後の患者さんをしっかり診れるシステムが必要ではないかと感じています。

術後1年経過した状態で、“術後の順調な回復路線”から外れていたとしても十分元に戻れます・・・心配は要りません。
焦らなくても後から十分改善できるんですよ。



変形性股関節症を怖がらないでね






生きています。

2007-06-07 20:41:01 | 私のこと
ブログ上は、私が鹿児島に飛んだままどこかに行ってしまったようですね。
今週末の研修会の準備に追われています。
毎日押しています!

昨日2人の患者さんが同じことを言っってました。
『病院で始めて診断を受けた日から、坂道を転げ落ちるように脚が悪くなった。』
過去の自己反省を込めて考えさせられる一言でした。

私は元気に生きています。


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