腰痛ベスト3
①背中から腰の背骨の両側が痛む。
②腰の下の方で横腹に近いほうが痛む。
③お尻の少し上にある仙骨が痛む。
今回は②と③について説明しましょう。
腰の下の方で横腹に近いほうが痛む。
ここには腰方形筋(ようほうけいきん)という筋肉があります。
この筋肉の作用は、片側の骨盤を引き上げることです。
『骨盤がゆがんでますね』・・と言われたことのある方は、この筋肉が縮んでいる可能性がありますね。
この筋肉は左右にありますので、筋肉の病気になるとどちらかが縮むことがあるのです。
レントゲンをお持ちの方は、レントゲンを見ると大体わかると思います。
レントゲンを撮る時は、だいたい骨盤がまっすぐになる様に撮ります。
しかし、骨盤がゆがんでいる(筋肉に引っ張られて傾いている)と、レントゲン位で骨盤が傾いていることがあります。
脚長差があったり、左右の筋肉の使い方に差があるとそうなりやすいのです。
骨盤が傾いていると、上に挙がっている方の腰方形筋に痛みが出ることがあります。
ですから、腰の下のほうの横腹の方が痛く感じるのです。
この筋肉を緩めるのは、骨盤体操をすると良いでしょう。
頑固なこりの場合は、専門の先生にほぐしてもらってください。
「先生、腰方形筋を横からガッツリほぐしてやっておくんなせぇ。」
と言ってみてください。
お尻の少し上、仙骨の上が痛む。
一見仙骨という骨が痛いように見えるのですが、仙骨の上にも筋肉はあります。
また、股関節に関連する筋肉の一方の端が仙骨にくっついているという筋肉もあります。
仙骨の上としては、脊柱起立筋、多裂筋(たれつきん)があります。
この痛みは、①背中から腰の背骨の両側が痛む。と関連があります。
股関節の関連筋で仙骨にくっつく筋肉には、大殿筋、梨状筋(りじょうきん)があります。
この筋肉が病気になると、筋肉の痛みが広がって(筋肉の痛みは筋膜や骨膜を伝わって広がる)仙骨に痛みを感じることがあります。
ですから、このような時は専門の先生に「先生、仙骨の上の脊柱起立筋、多裂筋、ついでに大殿筋、その奥にある梨状筋をほぐほぐして!」と言ってください。
これで皆さんの腰痛はどっかに行ってしまいます。
膝痛、腰痛なんて怖くありません。
筋肉のお手入れ、お手入れです。
「股関節が悪化したから、痛みが広がったのかなぁ・・・」なんて、勝手に悪い想像を膨らまさないでくださいね。
腰痛や膝痛の原因の中に・・・④あなたの悪い癖・・・なんて書かれますよ。
膨らむのは財布と夢だけにしましょう。
変形性股関節症を怖がらないでね