股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

電子カルテ

2006-08-31 10:57:30 | 診療のこと
電子カルテが普及しましたね。
私はあまり詳しく分からないのですが、私が患者として病院で診察を受けるときなどにはよく目にしました。
電子カルテ化されると、レントゲン写真やカルテがすぐに机の上に現れるので便利なんでしょうね。
これは私の経験ですが、診察中に先生がパソコンのほうを向いているんですね。
常にマウスを動かして、画面に何かを入力している姿が印象深いですね。

もっと患者さんのほうを見てもらいたいなと思いながら、その姿を見ていたことがあります。
確かに様々な医療機器、IT関連の進歩があり便利になっています。
いわゆる、“医療の進歩”は目覚ましいものがあります。

しかし、その裏でどんどん失われていくのものがあるように思います。
それは、患者さんと先生が1対1で向き合って行う診察の内容です。

特に触診、聴診・・・と言った先生が直接患者さんに触れる診察が減っているように思います、いや確実に減っています。
先生が患者さんに触らなくなってきた歴史の中で、最初に現れた犯人は聴診器だといわれています。
聴診器が発明される前は、先生の耳を患者さんの身体に当てていたのでしょうか?
その後の歴史の中での大きな犯人がレントゲンではないでしょうか。
聴診器もレントゲンも素晴らしい機能があり、素晴らしい発明だと思います。
しかし、確実に患者さんに触らなくなった。

これでいいのでしょうか?

なぜ先生は患者さんに触れないのでしょうか?
触る方法を学んでいないわけではないと思うのですが?
診察とは、患者さんの訴えの原因を1つに絞り込む作業ですよね。

私は、患者さんに触れることなく患者さんの訴えを一つに絞り込むことは不可能だと思っています。
原因の絞込みが間違うと、治療法が間違う可能性があります。
原因はいくつもあって、その原因一つ一つに合った治療法があるのです。
治療法がいくら素晴らしく見えても、原因の解消にはなりません。

皆さんにとって非常に重要なことです。
人生を左右するくらい重要かもしれません。
人生を左右するかもしれない診察が、身体に触れることなく“予測”で行われてもいいのですか?

あまりにもひどい診察の場合は、相手がいくら有名な先生であろうが、皆で怒りましょう。
医療の質の向上のためにね。



変形性股関節症を怖がらないでね






凄くうれしかった!

2006-08-29 18:12:59 | 施術のこと
今日の患者さんの一言「手術したらこれくらい歩けるだろうな・・・と想像していたくらい歩けるようになりました。」

この患者さんに初めてお会いしたのが、今年の4月1日でした。
この頃は左脚に体重がほとんどかけられていなくて、右手に杖、左手に旅行バッグ(支えられる)を持って見えました。体の前傾が印象的でした。

左右の股関節の屈曲拘縮が強く、脚を伸ばして寝ることはできませんでした。
杖に頼りすぎているために、右手の痛みも訴えていました。

「先生、今日で19回通った。」そうです、5ヶ月の間に19回通っていただきました。
いまでは杖無しで数歩歩けるようになり、杖歩行での歩行スピードがかなり速くなりました。
レントゲンでは絶対できなさそうな左脚での片脚立ちも少しできるようになってきています。もちろん右手の痛みはありません。

両股関節の屈曲拘縮もほとんどなくなり、脚を伸ばして寝ることもできるようになりました。
左脚がかなり使えてきましたので、左脚はまだまだ筋力が強くなるでしょう。
もしかしたら杖もはずせるかもしれません。
しかも体重が減ってきているのです。
活動量が増えたこともあるのですが、股関節を中心とした循環の改善がみられている事も大きな要因だと考えています。(むくみが取れた)

「手術したらこれくらい歩けるだろうな・・・と想像していたくらい歩けるようになりました。」、手術をしようと考えていた頃に想像していたくらいまでなったのです。

実はこの患者さんは手術してないんです。

この言葉を聞いて凄くうれしかったこともあるのですが、この患者さんの過去の歴史を聞いて、つらい時期が長かったね・・・という思いでもすごくうれしかったのだ。


変形性股関節症を怖がらないでね






手術後への不満がもたらすもの

2006-08-28 15:46:36 | 手術のこと
先日の患者さんの一言。
『手術後の状態については皆さん凄く良いイメージを持っています、ところが思ったほどの変化がないときに皆さんトレーニングに走ってしまうみたいですね。不安や焦りが出るみたいですね。特に自骨の手術後の人にその傾向は強いようですね。』

なるほど・・・。
そういうことがあるのでしょうね。
私の患者さんの60%は手術の経験があります。
手術してもなお痛みや違和感を抱えているのですね・・・。

当初、私の患者さんは手術をしていない方々が大半でした、理由は「手術をしたくない」というシンプルなものでした。
しかし、じょじょに手術をされた方が増えてきましたね。

私は、これから手術を受けられる方には「手術後は思ったより動けないと思ってください。それが正常の経過なんですよ。」と説明します。
その様に理解していると、手術後の余計な不安や落ち込みが少なくてすむようです。

手術を考えている人も考えていない人も、押えておきたい重要なポイントかもしれませんね。
試験に出ますよ!・・・?



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トリガーポイント ①

2006-08-24 17:57:35 | 痛みのこと
お知らせ
 ○10月20日と21日、札幌市で施術を行います。
  お近くの方で希望される方はご連絡くださ~い。
  matsumoto@spacare.co.jpまで。

私が患者さんの筋肉を押していると「いた~い!」という場所があります。
少しとなりを押すと痛くないのに・・・。
この「いた~い!」場所をトリガーポイントといいます。
トリガーとは拳銃の「引き金」という意味ですので、「引き金点」と直訳できます。
日本語では、発痛点(はっつうてん)といいます。
正常な筋肉にはありませんので、正常な筋肉を強く押しても痛くありません。
病気の筋肉(筋・筋膜症候群)に現れる現象です。
発痛点は、東洋医学では「ツボ」と呼ばれる部分と一致すると思います。
私の療法は、東洋医学ではありません、したがってツボには詳しくないのだ。

トリガーポイントの特徴は、①圧痛 ②関連痛 ③筋硬結です。

簡単に言うと・・・・



トリガーポイントの特徴

①圧痛: 押されると痛いと言うこと。正常な筋肉は押されても痛くないのです。
②関連痛: 痛みが他の場所に広がると言うこと。例えばお尻を押した時などに『脚にひびきます』と患者さんは言います。正常な筋肉は“ひびく”ことは無いのです。例えば、小殿筋が病気になるとお尻の横が痛いのですが、その痛みはももから膝下の外側に広がるのです。
③筋硬結: “しこり”とか“こり”のことです。 筋肉を触るとコリコリした硬さを感じます。


このようなトリガーポイントを押してほぐしてあげると、痛みが和らぐのです。
では、トリガーポイントを押したら、なぜ痛みが和らぐのでしょうか・・・?

つづく


変形性股関節症を怖がらないでね





診察とは

2006-08-22 17:26:33 | 診療のこと
診察とは何だ!・・・青春とは何だ!みたいですね。

例えば私が腰が痛くて診察に行った時、腰の痛みの原因はいくつか考えられますね。
炎症なのか、筋肉痛なのか、神経性のものなのか、一応骨と軟骨も調べておくか・・・などいろいろな検査をして、いくつか考えられる腰痛の原因を一つに絞り込む作業をします。
この作業が診察ですよね。

皆さんの股関節痛の原因が“骨と軟骨の異常”しかないのであれば、レントゲンだけを見て診察をしてもらえばいいのです。
ところが股関節の炎症状態や筋肉の強い疲労からも明らかに痛みは出ます。
まして、骨にも軟骨にも神経がないのですか痛みは感じないはずなんですけどねぇ?

皆さんによく考えてもらいたいことは、診察が不十分だと治療法が間違う可能性が高いということです。
つまり、痛みの原因として考えられる原因の一つひとつに対する治療法が異なるのです。
骨や軟骨の異常が原因!と診察されたなら治療法は手術しかないでしょうね。
股関節の炎症が原因と診察されたなら、まずは安静にして必要であれば炎症を抑える薬を使用することが治療法となるでしょうね。1度だけでもステロイドを注射するのも治療法となるかもしれませんね。股関節の炎症とは、股関節が火事の状態ですから、冷やして安静にして刺激しないことが優先ですよね。
筋肉が原因と診察されたなら、筋肉をほぐすことが治療法になりますね、痛みの強い部分に痛み止めの注射をするのも一つかもしれません、筋肉をほぐすことも一つかもしれませんね。

他にもいろいろな原因があって、それぞれに違った治療法があるのです。
あくまでも手術は最終手段であるべきです。

私は、筋肉が全ての原因だとは考えていません。
炎症も変形状態も筋肉も神経もトータルに診察して、筋肉が一番原因として確率が高いと判断した時に筋肉の施術をしています。
中には、患者さんの訴えの原因が、神経の可能性が高いと考え、1度の筋肉に対する施術ではまったく変化がなかったので施術を一回でお断りしたケースもあります。
神経の場合、へたに『10回も施術すればよくなるかも知れません』とか言って時間をかけてしまうと症状が悪化し、取り返しのつかないことになることもありますので、詳しく説明をして専門病院の受診を勧めています。
皆さんが診察を受ける時は、先生が股関節痛の原因を絞り込む作業をしてくれているかをしっかり見極めてくださいね。
触診をしない先生は手抜き診察をしているとも考えられます。
そんな先生に、人生を左右するような大事な診察と治療を任せて良いものでしょうか?
それは皆さんの考え方しだいですが、基本的な考え方だけはしっかり持っていたほうがいいかもしれませんね。

しっかり診察をしてもらい、納得のいく説明をしていただけるといいですよね。

股関節痛の原因はいろいろあるんですよね。


※9月に予定していた授業の一部は代わりの先生が見つかったので、かなりの時間が自由になりました。
9月中はまだ中央区八丁堀です、ご希望の方は・・・今がチャンスです!


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ラテラルウェッジ

2006-08-21 14:42:53 | ちょっとしたこと
変形性股関節症患者さんを診てきて、最近感じることは、外側を痛がり内側の筋肉が痩せている方が多いということです。
これは、外側に重心がかかり内側の筋肉はあまり使われていませんよということではないでしょうか?
そう考えると重心を内側に持っていくことの重要性が浮かび上がります。
わかりやすく言うと、外側にある外転筋は使われる量が多く疲れている可能性があるので、外転筋を鍛えるよりも内転筋を鍛えるほうが重要ではないかということです。
皆さんがしきりに行う、横向いて寝て脚を上に挙げる運動は外転筋(中殿筋)のトレーニングです。
確かに中殿筋は股関節には必要な筋肉です。
中殿筋の働きは、脚に体重をかけたときに骨盤を水平に保ち体の横揺れを防ぐことです。
したがって、横揺れの激しくない人はある程度十分な中殿筋力はあります。
別の言い方をすると、横揺れの激しくない人は、中殿筋のトレーニングは必要ではないんじゃない?・・・ということです。
外側を痛がって、内転筋が痩せていれば内転筋の方が重要なんじゃない?・・です。

重心を内側に寄せる簡単な方法があります。
靴の中敷にラテラルウェッジを入れればいいのです。
それで歩くだけでいいのです。
以前から説明しています“O脚矯正用の中敷”のことです。
ラテラルとは外側の意味、ウェッジとは楔(くさび)という意味です。
靴の外側が高くなった中敷のことです。
この中敷を入れると重心が内側にかかり、内転筋が働きやすく、外側に負担がかかりにくいのです。

私はいつも履いている靴にラテラルウェッジを入れています。
O脚予防が目的なんですよ。
人間は年を増すにしたがいO脚になりやすい動物です。
皆さんも、O脚予防もかねていかがですか?
結構楽になる人がいるかも知れませんよ?



変形性股関節症を怖がらないでね



6.5cm

2006-08-18 16:58:43 | 施術のこと
先日のブログに、本日空いていますと載せました。
本日3人の方に来て頂きました。ありがとうございました。

最後に来られた方は、奈良市からおみえでした。
「痛みはあまりないのですが、最近脚が細くなっているのです。その原因がわからないのです。」とのことでした。

大腿周計を計測すると、右40.0cm、左46.5cmでした。6.5cm差がありました。
歩容をみると、しっかり右脚に体重がかかり、歩行速度も速かった・・・サンダルを履いていたのでそのように見えた。
裸足になってもらい、もう一度歩容を詳しく観察した・・・その瞬間に原因が判明した。
踵から地面についているように見えたのですが、実は爪先に体重がかかっていたのです。
この場合、ふくらはぎの筋肉を使うのでふくらはぎは太くなりますが、大腿の筋肉が細くなるのです。
その証拠を確認する為に、膝下の太さを計測したら、右33.5cm、左33.5cmでした。
まさに、つま先に体重がかかっていたのです。(軽いつま先立ちで歩いている感じ)

この患者さんは、私のブログの『ヒールコンタクトの重要性』を読んで、踵に体重をかけることを意識していたのにもかかわらず。
脚に体重をしっかりかけるというのは、難しいものなんですね。

左右の脚の長さに差がある場合、その人の立ち方を見るとどっちの脚に体重がかかっているかどうかはだいたいわかります。
脚の長さに差がある人の立ち方は2種類あります。



脚長差があるときの立ち方

①短い方に体重をかけているために、長い方の膝が曲がっている人。
②長い方の脚に体重をかけているために、短い方は爪先立ちになる。

理想は①番です。でもそうすると、歩く時も含め長い方の脚の膝に負担がかかり過ぎます(長い方の脚の膝は痛くなりやすい)ので、短いほうの靴に補高をしてあげると最高です。

そんなわけで、大腿が細くなった原因が明確となり、対策が明確になったので、患者さんにはスッキリしていただけました。もちろん筋肉もほぐれましたよ。
3ヵ月後に大腿周計を計測します。変化が楽しみです。

皆さんも、脚にしっかり体重がかかっているかどうか、もう一度チェックしてみてはいかがでしょうか?


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歩行スピード

2006-08-17 15:52:52 | 歩行のこと
7月に埼玉県春日部市で講演会をしたのですが、その時に患者さんから「先生の予約状況をブログに載せてよ。」と言われました。そうすると予約が取りやすいのでしょうね。
今後は、ブログで予約状況を見て、私の携帯メールと予約のやり取りをする形をメインにしたいと考えています。
ブログへの載せ方を研究中です・・・PC音痴。


床にテープを貼ります。
10m離れた場所に別のテープを貼ります。
10mがとれなければ、5mでもいいですよ。
次にストッブウォッチを持って、歩きやすいスピードで歩きます。
10mを歩く時間を計ってみてください。

こうして計った時間を10m歩行スピードと言います。(5mで計ったら2倍した時間)
私は比較的ゆっくり歩きますので10m歩行スピードは12秒です。
皆さんは何秒くらいかかりますか?

正常がどの範囲かという事はどうでもいいのですが、10mを40秒かかったとしますと横断歩道を渡るのに支障が出るかもしれませんね。
実際には生活上に支障が出なければ、正常範囲と考えていいのではないでしょうか。

ここで言いたい事は、歩行スピードと言うのは人間の機能の総合力だという事です。
関節の動き+筋力+バランス能力+痛みの状況+・・・・=10m歩行スピードと考えていいと思います。

『歩くのが早くなりましたね!』最高のほめ言葉かもしれません。
歩行スピードが速くなると、1歩1歩にかけるエネルギーが少なくなるので、長距離歩けるようになります。
しかし、歩くスピードが早ければ良いわけではありません。
原則的に安全であるという事を忘れてはいけません。
杖を使ってもいいです。
安全で自分が楽な歩行方法で10mを何秒で歩けますか?
新しい治療の前後で計っておくと治療効果の判定になるかもしれません。
新しいトレーニングの前後で計っておくとトレーニング効果の判定になるかもしれません。

皆さんは安全に歩けていますか?
皆さんは10mを何秒で歩いていますか?

私は治療の前後で患者さんの歩行状態を見ます。
もしかしたら、こっそりストップウォッチを持っているかもしれません。


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私の主治医

2006-08-16 10:56:59 | 診療のこと
私は7年前にひどい腰痛になったことがありました。
私の仕事にとって腰痛は致命傷です。
押せない時期もありました。
3年くらいいひどい痛みが続きました。
筋肉をほぐすと一時的には良いのですが、原因は筋肉ではなく明らかに腰椎の炎症でした。
咳をすると激痛、おじぎをして頭を下げると激痛でした。
体を曲げて患者さんのお尻を押したあと、まっすぐ体を起こすことが体の筋肉だけではできなくなり、うつ伏せになっている患者さんにばれないように腕の力で起き上がっていました。

「なぜ痛いんだろう・・・」とイライラした時期もありました。
皆さんの気持ちがよく分かります。
同居していた父の痴呆が顕著になってきて、精神的ストレスも抱えていた時期でした。

いろいろな整形外科病院に行きました。
ほとんどの先生は、椎間板がつぶれているのでヘルニアによる痛みでしょう・・・とのコメントでした。
レーザーによるヘルニアの手術を受けに行ったこともありました。
しかし、「この状態で手術をしても効果が期待できません。」と言われてしまいました。

現在はどうか? 別に手術をしたわけでもないのに、まったく痛みが無いんですね。
ほんの少し前までは、5人くらい押したあとに横腹に痛みが出る事はありましたが、今はまったく痛みません。

腰の痛い頃、何件も整形外科に行きました。
最初の6人の先生は、指一本触ってくれませんでした。
しかし、7人目の先生はすごい診察をしてくれました。
触りまくり、動かされまくりでした。
さらに凄いなと思ったのは、触りまくり動かされまくりの結果を見て、レントゲンの撮り方を指示してレントゲンを撮ったことでした。
特殊な撮り方でしたが、何とその結果原因がはっきりしたのです。
どうも私の腰の骨は軟骨がなくつぶれているというレベルではなく、上下の骨がくっついてしまっていたようです。
その為に体を動かした時に動きが大きくなり炎症が起きやすいということでした。
その結果が、はっきりレントゲンで確認できたのです。

素晴らしい診察でした。
治療としてロキソニンの処方だけでしたので・・・少しがっかりしましたが、原因が分かったことで、日常での注意点も理解できました。
何よりも、気持ちが楽になっていくのがはっきり分かりました。
それ以前はかなり多くの患者さんを診ていた時期がありましたが、それ以降はそんな無茶はしないようになりました。

こんな素晴らしい診察をしてくれる先生もいるんだなと感心しました。

皆さんも、気持ちが楽になるような診察をしてくれる先生が見つかるといいですね。主治医選びの一つの基準のように感じます。
ちなみのこの先生は70歳前後の先生でした。

変形性股関節症を怖がらないでね


NEWS! 8月18日に予定が入っていたのですが、キャンセルとなり1日中空いてしまいました。ご都合のつかれる方は施術にどうぞ。











私のこと 3

2006-08-14 12:24:21 | 私のこと
重大発表・・・かも

私は『天職』でも触れましたが、施術することが大好きなんです。
遠い地方に出かけても、ほとんど観光はしたくないんですね。
施術に来たんだから施術がしたいんですね。
友人の家とかに行っても、親戚の家に出かけても、つらい人がいると施術してしまうんですね・・・病気ですね。

今の会社で教育に携わり、患者さんは増やさないつもりでいました。
ですから、ブログの目的も考え方を知ってもらえるといいなと思い始めました。

しかし、皆さんの大きな反応を感じ、まだまだ多くの患者さんを診ないといけないと実感しました。
最近ストレスが溜まっています。
患者さんを診る機会が減り予約を取れないようになってきました。
今後益々この傾向は強まりそうです。かなり患者さんを診る時間が減りそうなんです・・・。

私の天職はやはり施術です。
教育も好きなのですが、患者さんの予約が取れないことを経験して、やはり施術ができなくなることにストレスを感じていることを強く実感しました。

9月末で今の会社を辞め、施術だけの新会社を立ち上げます。
このままでは私の心が崩壊しそうです。
私にはサラリーマンは向いていないんですね。
近くに施術場所を借りて、静かな環境で施術と研究だけに没頭したいのです。
それは、原宿でもやっていたことですが、違う形で取り組みます。
10月から東京銀座に移ることに決めました。

東京都中央区銀座といえば、日本で最も地価の高いところですが、患者さんが通うのには良いと思います。
銀座はとにかくいろいろな路線が走っており便利なんです。
エスカレーターやエレベーターも発達している方です。
皆さんには少し歩行訓練が必要かもしれませんが、どの駅からも1分~10分以内で歩けると思います。
500m以内に銀座線、日比谷線、都営浅草線、丸の内線、有楽町線、JR等の駅が10駅ほど使えます。
現在は時間があれば銀座を歩いて、患者さんがどうやれば通いやすいかを下調べしています。
駅の改札から地上に出るために階段しかなくても、改札からデパートに入ってデパートのエスカレーターを使って地上に出る方法も見つけました。
現在の場所と同じように、東京駅八重洲口からもタクシーならワンメーターで行ける距離です。
面白い場所になると思います。
行き帰りが楽しいですしね。
他に銀座だからこそできることも企んでいます。

そうなれば、自分の好きなように施術ができます。
好きな時に好きな場所に出張にもいけます。
もちろん自分の体調管理はしっかり行います。
でももともと私には変な病気があるのですね・・・“施術病”

10月から実行です。

皆さんには具体的なことが決まったら、早めにお知らせいたします。
皆さんどんどん来てくださいね!
お願いします。
ね。
皆さんだけが頼りです・・・な~んちゃって、ブログの最初の目的とはずいぶん変わってきてしまいましたね。
申し訳ございません。

勝手にやりましたが、ご期待ください。
ドンと来い!



変形性股関節症を怖がらないでね






手術ができない人 ① 

2006-08-12 22:41:55 | 手術のこと
私は鶏肉アレルギーです。
食わず嫌いのレベルをはるかに超えています。
一度、シンガポールで死にそうになりました。
回復に24時間かかりました。
買い物にいけなかった・・・思い出。

人工関節や自骨の固定用に金属が使われています。
ネックレスやイヤリングをしてかぶれる人はアレルギーがあるかもしれませんね。
金属と言っても色々ありますので、人工の手術前にはアレルギーテストを行います。

ある金属にはアレルギーがあっても別の金属なら大丈夫ということがあるのです。
私の患者さんの中には、ほとんどの金属にアレルギーを示し、手術を受けたくても受けられない方がいます。
また、アレルギーテストを行った記憶が無いのに、金属アレルギーのある方もいます。

ある人工関節の患者さんは、もしかしたら金属アレルギーによる症状が出ているのではないかと思う方もいます。
色々な原因不明の病気が次々に出ているのです。
膝関節や胃や腎臓や皮膚や手や足首やめまいやあご・・・に。
金属アレルギーとは関係あるとはいえませんが・・・あまりにも不思議な症状が出ています。
骨粗鬆も普通ではないですね。

金属を使った手術を受ける患者さんで、金属アレルギーのある方は、手術前に検査を依頼してくださいね。
もちろん、現在の金属にはアレルギーの出にくい金属が使われていることは事実ですので、心配するレベルではないとは思うのですが。
備えあれば憂いなしと言うことで。

変形性股関節症を怖がらないでね




ピッチ&ウェイト

2006-08-10 10:52:43 | 施術のこと
私は1分間に55回筋肉を押しています。
これを勝手に“ピッチ”と呼んでいます。
1分間に55回とは結構速いペースです。

私もいろんなサロンで施術を受けますが、みんなピッチが遅いんです。
ゆっくりの方が安らぐ感じがしますもんね。
以前にも書きましたが、私の施術はセラピーです。
いかに多くの回数押すかということに重点をおいています。
多く押した方が効果が高いからです。回数が多くてしかも深く入る方法で押しています。

最初はきつかったです。
指は腫れるし肩はこるし・・・しかし、人間のすごいところ・・・そう、慣れるんですねぇ。
今は10時間押しても痛みが出ないんですね、少し足腰が疲れますが。
ゆっくり押した方が、患者さんとしても呼吸が楽かもしれません。
その方が私も楽なんですが、効果が明らかに低いんです。
ですかはハイピッチでやることが多いですね。

では、押す時にどれくらいの強さで押しているのか?
これを勝手に“ウェイト”と呼んでいます。
皆さんも試して欲しいのですが、ヘルスメーターを準備して、そこに親指だけ、親指だけのせてヘルスメーターを押してみてください。
その時に何kgで押していますか?これがウェイトです。
このウェイトはその人の体重と関連します。
私の体重は70kgです。
私は手の力で押しているのではありません。
患者さんの体の上に親指を置いて、その親指に体重をかけているだけです。

私の場合この“ウェイト”は親指で35~40kgがMAXですね。
ですから体重の50%くらいは親指だけにかけているんですね。
患者さんのお尻は、股関節の施術には重要ポイントですが、お尻の筋肉は奥が深いので親指だけでは効果が低いので、肘を使います。
この時のウェイトは50kg前後ですね。
患者さんのお尻に肘を置いて、体重をかけるだけです。

皆さんも試していただければどのくらいで押されているかが分かるでしょうね。
ただし、患者さんにもいろいろな個人差があるので、ケースバイケースで強く押したり弱く押したりしています。

一つ言えることは、強く押せる人は弱くも押せますが、弱くしか押せない人は強く押せないのです。
多くの患者さんを診るのであれば、強と弱で押せないといけないのですね。

最近、筋を強く押せば押すほど、血管拡張物質であるCGRP(カルストニン遺伝子関連ペプチド)が筋肉内で放出され、血流が改善することがわかりました。

強く押すことは疲れますが、筋肉の病気を治すには一番効果的です。

脚裏を刺激して・・・背骨のズレを治して・・・仙腸関節のズレを治して・・・と筋肉を緩める方法はあるかもしれませんが、筋肉の病気の改善には筋肉の病気の部分を直接施術すればいいのではないでしょうか?
筋肉を緩めると骨も正常の位置に戻るし・・・何よりも手っ取り早いでしょ。


変形性股関節症を怖がらないでね





夕凪さんが来た

2006-08-09 12:31:00 | 施術のこと
このブログは携帯のiモードでも見れるんですね。
知らなかったぁ。

皆さんは夕凪(ゆうなぎ)さんを覚えていますか?
『渚の出産物語』の渚ちゃんのお母さんです。

先日3ヶ月ぶりに夕凪さんが来た。
ほとんど股関節痛はない。
今回は悪い方の脚が伸びにくいことがあるというので、腸腰筋を中心にほぐしました。
渚ちゃんは3歳5ヶ月になり、ご主人が私に見せる為に撮ってくれた写真を夕凪さんが見せてくれました。
お世辞抜きで可愛かった・・・うちの子にもこんな時期があったんだよな・・・。
心のきれいな素直な笑顔。可愛かった。

もしも、このブログをご覧の皆様の中に、これから出産を考えているが不安のある方がいらっしゃったら夕凪さんをご紹介しますよ。
私がいくら偉そうに講釈しても効果がないと思いますのでね。
夕凪さんに聞きたいことをメールしてみてはいかがでしょうか?

ご希望の方はmatsumoto@spacare.co.jp『夕凪さんを紹介してチョンマゲ』係 までメールください。
夕凪さんの許可は取っています。
なかなか忙しい方ですが、経験談を教えてくれることでしょう。
夕凪さんが忙しい時は、優しいご主人が代わって・・・それはないか!

一人で悩まないでくださいね。



変形性股関節症を怖がらないでね






人工関節に体重をかけること

2006-08-08 10:07:18 | 人工関節のこと
一般的に人工関節にすると、体重をかけることが怖くなる方がいますね。
“磨耗”とか“すりへり”という言葉を聞かされていたら、仕方ないですよね。

筋肉を正常化して、関節を絞める筋肉の働きを高めてあげれば人工関節には負担がかからないんですよ。
歩行中、手術側の踵が地面に着くと同時に股関節周辺の筋肉がいっせいに収縮し始めます。
手術側の脚に全体重がかかると、股関節周辺の筋肉は最大の筋力で股関節を締め付けて安定させます。(こうして股関節にかかる衝撃を吸収しているのだ!)
その結果、人工関節には負担がかからないのです。私の股関節も同様です。
股関節を締め付ける筋力というと、トレーニングをしなきゃと考えますが、筋肉の正常化がまず第1なんですね。
筋肉が正常でないのに、一生懸命トレーニングしても効果がないこともあるのです。

筋肉が正常化したら、人工関節側にどんどん体重をかけましょう。
すると筋力がさらに強くなることはもちろんですが、もっと大事なことがあるのです。

人工関節の大腿骨側は、大腿骨の穴に人工物が入っています。
脚に体重をかけると、新しい骨がしっかり出て大腿骨の穴に入っている人工物をしっかり締め付けて安定させてくれるのです。
この逆が“ゆるみ”です。
脚をかばいすぎると、骨が痩せて骨の穴は広がる傾向になります。
すると、中の人工物の締め付けが弱まり、骨の穴の中で動きやすくなるのです。
グラグラ感が出やくなるのです。

筋肉だけではなく、骨の為にも人工関節に体重をかけることは重要なんですね。
人工関節は、動くたびに磨り減るような製品であれば製品としての使用許可がでませんよ!
自分の人工関節、筋肉を信頼してくださいね。
あくまでも筋肉が正常化したという前提でのお話ですよ。


変形性股関節症を怖がらないでね




 


1.5cm

2006-08-07 19:45:43 | 施術のこと
今日の患者さん、4ヶ月前に比べて1.5cmももが太くなっていました。
良いほうの脚と比べて、以前は2cmの差があったが、0.5cmに縮まっていた。
うれしかった。

悪い方のトレーニングをしたわけではない。
むしろ初期にはトレーニングを中止させた。

彼女は復職に向けての回復が順調ではなかった。
焦っていたと思う。苦しかったと思う。
悪い方のももの筋肉に異常があったので、トレーニングというか脚に体重をかけることが十分できていなかった。
そのももの筋肉の異常を取った。
そして、その脚に体重がかけられるようになっていった。
松葉杖がT字杖に代えられた。
片脚立ちのトレーニングは少ししたみたいだった。

悪い方の脚に体重がかけられるようになってほぼ3ヶ月、彼女の脚は1.5cm太くなっていた。
この1.5cmは、悪い方の脚に体重をかけることの重要性、悪い方の脚を体重のかけられる脚にしてあげることの重要性を物語っていた。

実は、悪い方といってもRAO術後。
RAO手術から約1年、彼女は完全に軌道に乗った。
今後も多少の波はあるかも知れないが、あと5mmはもう焦る必要がない。
階段がしっかり昇れるようにさえなれば、全てが解決するでしょう。
あと少し。
あとは時間が解決してくれます。

すごくうれしかった。


変形性股関節症を怖がらないでね