股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

筋力低下と筋肉の病気

2007-01-31 23:48:07 | トレーニングのこと
これから説明することは、皆さんになかなか理解していただきにくい項目のひとつです。
トレーニングと関係しますので、しっかり読んでいただきたいです。

筋力は筋肉の太さ(正確には筋肉の断面積)と比例します。
ですから私は皆さんの脚の太さを計っているのです。
太さが10の筋肉が8まで細くなると、筋力も10から8まで低下します。
脚をかばったことによる筋力低下だけであれば、筋力トレーニングは有効です。
しかし、これは正常な筋肉の話です。

皆さんの筋肉は、脚をかばうことによって筋肉が細くなった筋力低下に加えて、筋肉の病気による筋力低下が重なっていることがあるのです。
原因は疲労の蓄積、炎症の後遺症、手術の後遺症、ケガの後遺症などです。

わかりやすく説明すると、もともと10の筋力だった脚を、何らかの理由でかばい始めると、筋力は8まで低下します。
筋力8になった筋肉が病気になり、痛みが出てくると、その筋力は4とか5まで低下するのです。
どんどん脚が細くなる筋力低下が進行しているのではありません。
筋肉は細くならないのに筋力が出ない筋力低下もあるのです。
これが筋肉の病気による筋力低下です。
特徴は痛みを伴うことです。
このような状態では筋力トレーニングは危険性が増してきます。

私は筋肉の病気を治す仕事をしています。
筋肉の病気により筋力が4~5に低下した筋肉は、病気が治ると筋力はすぐに8までは改善します。
筋肉の病気が改善してくると、あとは8の筋力を10まで上げるためのトレーニングを指導します。
(痛みが取れると、自然と痛かった脚に体重がかけられて、放っといても筋力はつくものですが・・・)

今まで8だった筋力の脚に、ドンドン体重をかけさせますので、最初のうちは脚の疲労による筋肉痛は出るものです。
この疲労を定期的な施術で取りながら、筋力がつくのを待つのです。
細かった脚に筋力がつくと、筋肉の抵抗力が上がって痛みが出にくくなるのです。

皆さんには2つの筋力低下があること。
施術によって痛みが取れても、その後の生活というトレー二ングをしていると、筋力がつくまでは疲労による筋肉の痛みが出ることがあること。

全ての方がこのような改善のルートをたどるとは限りませんが、私は皆さん全員がそうなるように目指しています。

焦らず頑張りましょう!


変形性股関節症を怖がらないでね







行ってきマッスル。

2007-01-25 12:47:29 | 私のこと
今夜6:55分のANA で鹿児島施術に行ってきマッスル。
帰りは30日です。
霧島市の別荘に閉じこもって、ほとんど出かけませんが、歩いて2分の霧島ロイヤルホテルの売店に行くんだ~。

この間はPC は使えませんのでよろしくお願い致します。
HPからの問い合わせは、携帯に届きます。
コメントも読むことができますので、どんどん入れて下さいね。
時間があれば私からもコメントしマッスル。

公共の施設に和式トイレが無くなる様な、人に優しい日本になるといいですね。
美しい国よりも、優しい国の方が良いのにね。
安倍ちゃんに話しておきますね。


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和式生活って。

2007-01-23 20:54:32 | 楽な生活
日本古来のライフスタイルである和式生活。
正確には“東洋式”と言ってもいいかも知れませんね。

和式生活は洋式生活よりも股関節の動きを多く必要とします。
もちろん膝関節も同様ですね。

例えば正座。
膝関節は全可動域動かないとできないし、股関節も90度ちかく曲がらないとできません。
股関節の曲がりは60度であってもどうにか正座はできますが、その分股関節と腰に負担がかかりますね。
しかし、正座を行ううえでもっと大きな問題点があります。
ある姿勢から正座に移るときに股関節の90度以上の曲がりが必要なんです。
ある研究では115度必要との記載もあります。
あまり知られていませんが、これが股関節患者さんにとっての和式生活上で最も大きな問題点なのかもしれません。
もうひとつの問題点は、床から立ち上がったり床に降りるときにかなりの筋力と股関節の可動域を必要とすることです。
ですから転倒の可能性も高くなります。

個人差はありますが、手術をしているしていないにかかわらず和式生活を止めなさいとは言いませんが、股関節にとっては負担が多いライフスタイルであることは事実です。

一方、様式生活は過度な関節の動きや筋力を多く必要としません。
以前も書きましたが、同じ洋式生活でも椅子やソファーの高さをできる限り高くしたほうが股関節は楽に生活できます。

どうしても和式生活を避けられないことはあるでしょう。
しかし、基本的には洋式生活のほうが楽ではないでしょうか?

楽な生活をしたら筋肉がやせてしまう・・?
欧米人は筋肉が痩せているのでしょうか?
生活スタイルのの欧米化、少し考える価値はありそうです。

ちなみに私は幼少の頃からじいやの言いつけで洋式生活を送らされてきました。
ですから私のスタイルも顔つきも欧米化してしまいました。
脚が長すぎるのも困ったものです。

生活の欧米化・・・欧米か!


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『安静にして筋力トレーニングをしなさい。』

2007-01-20 10:53:48 | トレーニングのこと
『安静にして筋力トレーニングをしなさい。』
病院でよく言われる言葉ですね。
皆さんからの相談の中にも良く見られる言葉です。

私の感覚では、安静にする時(脚をかばう)と言うのは“炎症”がある時と筋肉の病気が強いときのみ。
炎症は股関節の触診でほとんどわかります。
筋肉の病気は筋肉の触診でわかります。

炎症や筋肉の病気ではトレーニングを中止させるのが常識です。

『安静にして筋力トレーニングをしなさい。』・・・なぞの言葉。

炎症と筋肉の病気の時には筋肉は痛みを出します。
これは“警告”です。
『少し筋肉を休ませてちょうだい!』という警告です。

痛みが強い時にはトレーニングをしてはいけないんですね。
筋肉からの警告を受け入れられる余裕がほしいと思います。
『何かしなければ・・・』と焦らないでね・・・ウフッ


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人工関節術後遺症

2007-01-18 00:08:59 | 人工関節のこと
確率的には少ないのかもしれませんが、最近人工関節置換術後の方からの相談が増えています。

人工関節の手術をしたのですが・・・
『手術前のような締めつけられる痛みとしびれや熱感がある。』
『術後も長時間座ると張りというかつっぱりがある』
『プール後に強い痛みがある。』
『長く歩いたり立っていた後が痛む。』
『日常生活はなんとか不自由無く行えるが、日々悪化している感じがある』
『手術時に骨折が起こり経過が良くない。』
『術後の経過が悪くどのように対処していいか悩んでいる』

ほとんどの場合骨に関する手術は成功しているでしょう。
まずは安心してください。
そして焦らないで普通の生活を心がけてください。
手術後は、普通の生活で関節の動きやトレーニングはできます。
難しいとは思いますが、「何かをしなければ・・・」と焦らないで、自分の自然治癒力を信じてください。

皆さんの悩みの原因はほとんどが筋肉の問題です。
手術前の痛みのあった時期の筋肉のダメージ、手術による筋肉のダメージの後遺症です。
ほとんどの方の症状は解決します。

『手術は成功しています』と言われたら、とにかく後はどうにかなります。
あとはどうにかします。


大切なのはできるだけ普通に生活することだけを考えることです。



変形性股関節症を怖がらないでね
独りで悩まないでね






お知らせ

2007-01-17 03:03:25 | Weblog
最近予約が殺到しており、ホームページからの予約が取れない状態になっています。
あらためて悩んでいる方の多さを実感するとともに、予約を希望する方々にはご迷惑をおかけしています。

予約を受け付けることは簡単なのですが、現在施術を継続している方々、新しく予約をされた方々の次回の予約が取れないという問題が発生しています。
新しく予約を受けて施術して、『次回は・・・3ヶ月先になります。』では、施術の質が下がる可能性があります。

その点をご了承ください。

今月中には4月からの予約が受け付けられる形にします。
よろしくお願い致します。



出張治療に関しまして

1月26日~30日 鹿児島県霧島市  まだ少し空きがございます。
2月17日~18日 静岡県静岡市   18日の午前9:00~のみ空きがあります。
2月19日~20日 愛知県名古屋市  予約はいっぱいになりました。
3月16日~19日 北海道札幌市   2月1日からホームぺージ上での予約を開始予定です。
4月14日~17日 大阪府大阪市  2月1日からホームぺージ上での予約を開始予定です。

※出張による施術は基本的に90分となります。
 出張費として1回の施術につき3000円が加算されます。

できる限り多くの方の悩みを解決すべく、現在一緒に取り組んでいただける整形外科医と理学療法士を探しています。
2月中には患者さんに評判のいい整形外科医と理学療法士の先生方に会う予定にしています。
皆さんもお近くにそのような先生方がいらしたら、ぜひ一声かけてこのブログを見ていただきたいと思います。
詳しくはここあそこを見てください。

全国に拠点を作るつもりです!
絶対に作りますよ!


いろいろご迷惑をおかけしていますが・・・可愛がってね・・エヘッ
 


インナーマッスル

2007-01-16 10:07:52 | 施術のこと
インナーマッスル、反対の言葉はアウターマッスルでしょうか。
INとOUTという反対の言葉ですね。

つまりインナーマッスルとは“身体の内側にある筋肉”という意味ですね。
もっとわかりやすい言葉で言うと、身体の深部にある筋肉ということです。

私は、身体の深部(つまり関節の近く)で痛みを出している筋肉を施術しています。

ですから私の施術法は、インナーマッスル・セラピーと呼べます。
似たような言葉に、ディープ・ティシュ・セラピーという言葉があります。
深部の組織に対する治療法という意味です。
ですから私の施術法は、ディープ・ティシュ・セラピーとも呼べます。

私のおじは、世界各地でディープ・ティシュ・セラピーを受けた経験があります。
しかし、「どれもディープじゃ無かったよMARK。」と言っています。
私のおじも私と同じ施術ができます。
ですからよくわかるのだと思います。
原宿で施術をしていた頃には、おじも一緒に仕事をしていましたので、ご存知の方もいると思います。
海外、特に香港、アメリカ。、ヨーロッパでの生活が長かったので、私と違って視野が広い人です。

話は変わりますが、このおじは非常に不思議な能力があり、今ではそちらの方が忙しく全国を飛び回っています。
近いうちにこのおじのことも書いてみようと思います。
名前はJAMES松本です。
本も3冊ほど出版しています。
原宿時代は二人とも松本なので、区別するために私をMARK先生と呼ぶ方も多かったのです。(実は23年前からMARKと呼ばれていたんですが。)

話を戻しましょう。
理学療法士の世界では、筋・筋膜伸張法という手技があります。
ですから私の施術法は、筋・筋膜伸張法とも呼べます。

しかし、どれも違うのです。
これは他の施術を受けた経験のある患者さんにはよくわかることでしょう。

私には独自の理論があり、独自の施術方法があります。
この理論と方法に新しく名前を付けようとしています。
実はもう決まっているのですが・・・そのうち発表しますね。

インナーマッスルもアウターマッスルもそれぞれの特徴があり役割が異なるんですよ。
関節の動きが悪くなるのは、ほとんどがこのインナーマッスルが硬くなるからなんですよ。
このような特徴についても別の機会に説明しますね。


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疲労の蓄積 2

2007-01-13 00:54:23 | 痛みのこと
寛骨臼蓋形成不全症(いわゆる“屋根が浅い”)があると、股関節を安定させるために筋肉が多く働かなくてはなりません。
したがって、股関節の形状が正常な方と比べて筋肉内の疲労の蓄積が起こりやすく痛みが出やすい。
これは事実でしょう。

では、その根本的治療法は手術しかない・・・と考えるのはどうかと思う。

寛骨臼蓋不全症は子供のときからずっとある症状です。
それがどうして40歳前後に痛みとなって現れるのか。
単なる加齢だけが原因でしょうか?
ホルモンの変化が原因でしょうか?
出産と子育てが原因でしょうか?

確かにそれらの要素もあるかもしれません。
しかし、もっと大きな要素は長年の疲労の蓄積が原因ではないでしょうか?

股関節痛の原因が子供のときからの20年~30年間の疲労の蓄積が原因であると仮定した場合、その疲労を一度完全に取ってあげるとその後20年間は痛みが出ない可能性もあるということが考えられます。

この考え方は重要だと考えます。
皆さんの筋肉を押していて感じることは、筋肉のこりに“歴史”を感じることです。
『このこりは最近のこりではなく、長年かかってできたこりだな・・。』と感じることが多いのです。

現に一度痛みを取ってしまうと、ほとんど痛みが出なくなる方がいます。
もちろん初期であればあるほどその確率は高いように思われます。

このことは人工関節の手術を受けている方にも当てはまります。
人工関節の手術を受ける前の筋肉はかなり硬いことが多いです。
その硬い筋肉は、手術で更なるダメージを受けることは事実です。
もちろん、人工関節手術によって関節の形が正常のようになり、痛みが少なくなることによって筋肉が緩むことはあるでしょう。
しかし、手術を受ける前の長期間の痛みの影響で筋肉がかなり硬くなっている場合は、手術後にもその筋肉の硬さは残ります。
この筋肉の硬さが人工関節手術後の経過の悪い方の主な原因です。
手術によって痛みはなくなる方は多いですが、筋肉の硬さ(疲労の蓄積)が残こっている方が多いのです。
この筋肉の硬さに、手術が急に増える活動量による疲労が上乗せされることによって、人工関節が長持ちしないという現象が起こるのです。

皆さんの人工関節自体は製品の品質的にはそれほど変わらないにもかかわらず、2~3年しか持たない方もいれば20年以上持つ方もいます。
この個人差の原因が何であるのかを考えたときに、筋肉の疲労度が大きな原因ではないかと考えます。
もちろん体質の違い(特に筋肉の質の違い)も考えられます。

股関節を守っているのが筋肉であるという事実を考えると、理解できると思います。
人工関節の手術を受けたが痛くて・・・再手術かなぁ・・・?
そのような不安を感じたら、まず筋肉をほぐしてみましょう。
実は単なる筋肉の痛みであるとも考えられるんですよ。

疲労の蓄積、早め早めの対処が必要だと感じます。


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そいつは挨拶をしてからやって来るのではないか?

2007-01-11 02:47:29 | 痛みのこと
突然来るように思われる“激痛”。
実は経過をさかのぼってよ~く考えてみると、何か“お知らせ”のような症状があったのではないでしょうか?

最近足が冷たい。
最近足がむくむ。
最近こむら返りが多い。
最近脚が“重い”
最近動作と動作の変わり目がスムースではない。
最近痛みが出たり無くなったりを繰り返していた。

このような症状は、『申し訳ございませんが、今すぐ脚の疲労を取ってください。そうしないと私はあなたの元に現れなくてはならなくなりますので。ひとつよろしく。』という筋肉の挨拶だったかもしれません。

身体の変化によく耳を傾けてください。
人間は常時変化している生き物です。
筋肉も常時変化している生き物なんです。


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そいつは突然やってきた!

2007-01-10 09:53:11 | 痛みのこと
そいつは突然やって来ることがあるんです。

『そろそろ伺いますので、よろしくお願い致します。』なんて謙虚にやって来てもらえたらありがたいんですけどねぇ。

そいつとは・・・答えは次回・・・な~んて、うそ。
そいつとは“激痛”のことです。

『ある時急に痛くなったんですよね。』という方は多いですね。
いかにもその時に骨がつぶれたように感じるかもしれませんね。
骨がつぶれたのであれば、脚が短くなりますよ~。
骨は急にはつぶれませんよ~(徐々に時間をかけて変形しながら、結果的につぶれているように見えることはありますよ・・・痛みは伴いませんよ。)。

急に出る痛みというのは、筋肉の痛みの特徴なんですよ。
筋肉内の乳酸が、徐々に・・・徐々に・・蓄積されて、いよいよ限界になる時があります。
そのとき筋肉内は著しい酸素不足なんです。
それはかなりの時間をかけて起こるのですが、限界に達したときに筋肉は挨拶なしに急激に激痛を起こすのです。
以前説明しましたが、限界の時に筋肉はつるんですね。
このときに激痛が起きるのです。

『あっ、骨がつぶれた!』なんてびくびくしないでくださいね。

可能な範囲でよく温めて、ゆっくり、ゆっくりストレッチをして、自分でも痛む周辺を押したり叩いたりしてみてください。冷静に!
かなり良くなりますよ。

この痛みは、ぎっくり腰に似ていますっていうか、場所は違うけど同じ現象なんですよ。

『股関節に起こった、ぎっくり腰や~』と、あのグルメレポーターなら言うでしょう。・・・きっと。


激痛のときは、びくつかないで冷静に。
きっと解決策はあります。
どうして、何をやっても、どう~してもだめなら、私が解決します!




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痛みの広がり

2007-01-08 10:43:24 | 痛みのこと
今回は痛みなどの症状の広がりについてです。

筋・筋膜症候群という筋肉の病気になって、適切な治療を行わないと症状が広がるんですね。
どのように広がるかというと、上下に広がって行くんですね。
股関節周囲の筋肉が病気になると徐々に上下の腰や膝に広がるんですね。

これは筋肉を包んでいる膜(筋膜)を伝わって広がるようなんです。
神経や血管によって広がるのではないんです。

この筋膜を伝わって広がる経路が、東洋医学で言う“経絡:けいらく”に似ているんですね。

東洋医学、西洋医学といいますが、人間の身体はひとつですので、全てのことは共通しているんです。

どうでしょうか?皆さん腰や膝が痛みませんか?
さらに広がっている人は足首の周辺も痛みますよ。

整形外科では、『股関節の骨の変形による放散痛ですね。』と、一見まとものような説明をされるかもしれません。
でもそれじゃ解決策は骨をいじる手術しかないですもんねぇ。

それはうそです!とは言いませんが、患者さんの股関節を触り炎症の有無を確認した上で言っていますか?
患者さんの筋肉を触診した上で言っていますか?
その根拠は何ですか?・・・ということです。
患者さんは一人ひとり個人差があります。
想像で診断をくださないでほしいものです。

股関節に炎症がない限り、症状の広がり、それはおおもとの筋肉をほぐせば解決します。
股関節の適切な位置を触り、激痛や熱感が無ければ安心してください。
実は、ほとんどの場合激痛や熱感は無いんですよ。
『股関節の骨の変形が悪化してきたかな・・・』な~んて余計な心配をしないでくださいね。


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疲労の蓄積

2007-01-06 08:17:53 | 痛みのこと
皆様、本年もよろしくお願い致します!!!

今年一番は“疲労の蓄積”についてです。
生活や運動を行うと、筋肉は収縮します。
収縮回数が増えれば増えるほど疲労は蓄積します(乳酸の蓄積)
こうなると筋力はあっても筋力が出ない状態になります。
この筋力低下はトレーニングを行うと逆効果になる筋力低下なんですよ。
筋肉が疲れているんですもん。当然ですね。

筋肉が正常であれば、筋肉内に溜まった乳酸は風呂に入り睡眠を取っている間に流されて無くなりますね(疲労の回復)
しかし、筋肉の疲労が強いときは少し乳酸が残ってしまい、そこに新しい乳酸が溜まっていきます。このような時は“身体が重い”感じが出ます。
このような状態は、まだ筋肉は正常の範囲で少し運動量を減らしているうちに乳酸は無くなって行きます。
しかし、乳酸の量がある量以上に増えてしまったとき、筋肉は病気になります。
そうです、筋・筋膜症候群ですね、他にも呼び方はいろいろありますが、私はこのように呼んでいます。

こうなると乳酸は蓄積する一方。
身体を休めたり温泉に入っても疲労が取れなくなるんですね。
そのうちに筋肉内に溜まった古い乳酸は、セロトニンという痛みの物質に変化してしまうんですね。
筋肉の病気の特徴は痛みを出すということのほかに、気力が衰えますしうつ状態になることもあるのです。
馬鹿にできませんよ。
精神科の分野でも“累積疲労”と呼んで、問題視している先生もいらっしゃいます。

皆さんの股関節の原因の多くも、この筋・筋膜症候群だと考えています。
レントゲンや血液検査でも異常が出ない厄介な病気なんですよ。
日本ではほとんど知られていません。

筋疲労の強い状態ですね。
この筋肉を治療しないと、次に“症状の広がり”という現象が現れてくるんです。
この現象については次回説明します。

筋肉の病気についてはしつこく説明してきましたが、年頭にあたりまたまたしつこく書いてみました。

皆様、本年も可愛いがってね・・・エヘッ


変形性股関節症を怖がらないでね


・・・エヘッ