股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

軟骨って擦り減らないんだって!

2012-08-30 01:17:26 | 軟骨の話
9月29日(土曜)午後1時からのオフ会と言いますか、茶話会に近い食事会へのキャンセルが4名出ています。
最終募集です。(現在36名です。)
私共スタッフ一同も色々な情報を集めていきますね。
参加ご希望の方は、こちらからどうぞ。

●9月は松本深圧院グループ九州祭り?です。
9月22日から名古屋の早川先生が福岡筑紫野原市に参ります。
9月21日から松本が鹿児島県霧島市に参ります。
施術ご希望の方は下記までお問い合わせください。
 福岡→松本深圧院 名古屋まで
 鹿児島→松本深圧院 ルサロン銀座まで

もうすぐ秋ですよ~!





軟骨の最も重要な役割は、股関節を動かす時のツルツル感(滑りの良さ)を出す事です。
しかし、このことは意外と本には書かれていません。

わかりやすく言うと、軟骨が擦り減らないように、また、股関節内に摩擦による熱(摩擦熱)が発生しないように摩擦(摩擦係数)を極力小さくすることが軟骨の役割です。

この役割は、人工股関節の場合も同様で人工軟骨の役割を考えるとわかりやすいと思います。
あくまでもクッションとしての役割はほとんどありません。
(クッションの役割は筋肉です。)


軟骨が擦り減らないように、軟骨と軟骨の擦れ合う面の摩擦係数は非常に小さく精巧に作られています。・・・神様ありがとう。
http://hone.ninpou.jp/seikei/oa1.htm




なのに、なのにですよ!
なななんと!
一般的には“軟骨が擦り減る”と、いかにも体重をかけると摩擦によって軟骨がすり減るかのように説明されています。
軟骨が擦り減らないように準備されている軟骨が擦り減るって説明されるんですよ!


この説明は間違いです。
それも、大間違いです。
“軟骨が擦り減る”って説明されたら、体重をかけるのが怖くなるじゃないですか!


軟骨が減る原因は“軟骨軟化症”です。
軟骨軟化症の発生原因を考えると、いわゆる“軟骨のすり減り”は防げるのです。





次回この図を簡単に説明して軟骨が減る原因を考えましょう。
原因がわかると予防ができますからね。


軟骨を減らさない協会
会長 松本正彦


・・・こんな協会無いですよ。
でも気持ちは強いです!




変形性股関節症を怖がらないでね




骨盤の傾きを正す! 2

2012-08-24 04:08:02 | 軟骨の話
8月21日は銀座でパレードがありましたね。
私は最前列で卓球の平野選手に笑顔で手を振っていた・・・とお思いですか?
私は4ヶ月前からこの日の事は予知していましたので、この日は休みを取っていました。
非常に珍しく平日に休んで埼玉にいました・・・残念というかなんというか・・・50万人!

(銀サロ近くのみずほ銀行から有楽町駅方面を見ている写真 : メイン通りではないのに‥)


この日、以前働いていた整骨院グループに顔を出していました。
最近、整骨院に関する法律を学び直したりして、“まったく新しい整骨院の形”を考えつつあります。







去年のことでした。
映画を見たあと映画館内を歩いていると、私の視野の左端に杖をついて歩いている方が写りました。
よく見たら、かつて私が働いていた整骨院グループで受付をしている律子さんでした。

「どうしたの?」・・・以前は杖をついて歩く方ではなかったです。
「先生を探していたんだよ。」・・・あれから股関節が悪くなり、私の本を読んで私に連絡を取りたいと思っていた時だったようです。


その頃の様子です。
右足に体重をかけると、右骨盤が拳上して強い痛みを訴えていました。
この頃の痛みの点数は78点(100点が最も痛い)で夜間痛を含め痛みがある時間帯が長かったです。

こんな感じでした。


右股関節の動きは、屈曲 100度、外転30度、外旋45度、内旋20度、開拝30度でした。
比較的動きは保たれていました。


右脚に体重をかけた時に骨盤が右に逃げて、骨盤が挙がる状態でした。


現在も、まだ骨盤は挙がりますが、下のように、軽く手を触っていると骨盤が真っ直ぐできるようになってきました。


以前は骨盤が右に逃げて、骨盤が上に挙がっていましたので、右脚にできる限り体重をかけた状態で骨盤を左に動かして、少し骨盤を下げるように指導して、中殿筋の収縮を確認しています。↓




あとは、繰り返しのトレーニングで骨盤を真っ直ぐにして片足立ちできる事を目指しています。





こう書くと、簡単なようですが、実は・・・ここまで来るのが大変でした。



以前は↑この姿勢を取ると激痛が走っていて、とてもこの姿勢を取れない時期が続きました。

ですから、まずは痛みを取り除き筋トレができる身体に戻すことが必要でした。


現在は最も痛い状態で痛みの点数は26点で、夜間痛は無くなり、痛みを感じる時間がかなり減ってきました。
だいぶ骨も落ち着いてきたようです。


現在の股関節の動きは、屈曲100度、外転70度、外旋70度、内旋40度、開拝60度です。



律子さんの好きな言葉は“あきらめない”で、努力する事が好きな方です。

ある時期、そんな性格のせいか“筋トレをすればするほど効果がある”“運動をしないとどんどん筋肉が弱くなっていく”と考えていた時期がありました。

痛みを我慢して2時間歩いたり、整骨院の仕事中にずっと脚上げをした時期があり痛みを増やしていたので、去年の冬には全く運動を禁止しました。
(それでもこっそり・・・??)


この頃から痛みは治まる方向に進みました。

その結果、チョットつかまっていれば痛み無く上の筋トレができるようになりました。




あと少しです。
痛いのに運動するという事を控え、痛みの無い範囲で中殿筋が鍛えられたら、骨盤を水平にして歩けるようになります。
細かい修正はその後ですね。



このブログを律子さんは読んでくれると思います。

律子さん、筋トレや運動はやれば良いというものではありません。
自分の身体を大事にしつつ、痛みの無い範囲で進めて下さい。
焦る気持ちはわかりますが、コツコツ行きましょ。



銀座のパレードの日には、律子さんの整骨院に冷たい飲み物を差し入れました。

そんな夏も、もうそろそろ閉店です。









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骨盤の拳上を正す!

2012-08-11 19:43:12 | 股関節の基礎
8月5日(日曜日)  

この日僕は埼玉県ふじみ野市にいました。
あまりにも空がきれいなので写真を撮ってみました。


あまりにも綺麗なので、じっと眺めてたら、雲もこっちを見ててビックリしました、まる。


皆さん、残暑お見舞い申し上げます。






片足に体重をかけた時に体重をかけた方の骨盤が拳上する理由はいくつかあると考えています。


この方の場合、右骨盤が右側に偏位して挙がっています。(赤い矢印)


一般的には、“骨盤を水平に保つことが出来ない”と考えるとわかりやすいと思います。


骨盤を水平に保つ筋肉はお尻の外側にある中殿筋だと言われています。
つまり、中殿筋の筋力で骨盤を水平に保っているのが、その筋力が十分に発揮できなくなると骨盤を水平に保つことが出来なくなり骨盤が傾いてしまうのです。


そのメカニズムを簡単に説明します。


筋肉の両端は骨にくっついています。
筋肉には始まり(起始:きし)と終わり(停止:ていし)があります。

下図のように、中殿筋の起始は骨盤(A)で、停止は大腿骨の大転子(B)です。



この時、脚を床から離して、(B)が(A)に近づく運動をしたとします。
そうすると、脚は外側に開きます。(外転運動)

次に、脚を床に着けて片足立ちをしている時の説明をします。
ここが重要です。
この時は足が床についていますので、脚は外側に開きません。
脚が床についている時に中殿筋は(A)が(B)に近づくように収縮します。


その結果、骨盤は大転子方向に引っ張られ、骨盤は水平になるのです。


一般的な中殿筋のトレーニングは、下図のように横に寝て行います。
この時は、骨盤が床に着いていて、脚は地面に着いていません。

この時のトレーニングでは、脚が上に挙がります。
脚を上に挙げる時には、中殿筋のBがAに近づきます。
この時、股関節も30度~40度くらい動きます。




小さな中殿筋で重い脚を持ち上げることは、股関節に問題を抱えている方々にとっては痛みが強くなる危険性があります。



できる限り股関節を動かさずに、立ったまま中殿筋を鍛える安全な筋トレ方法があります。





次回、この方の経過を例にして、骨盤を正す方法を考えてみます。







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なぜ“筋トレしなさい”だったのか? 2

2012-08-05 06:43:44 | 股関節の基礎
7月23日宝塚で患者さんたちとゴルフしてきました。

ピンクののんちゃんは人工股関節、黒のミサさんは子供の頃から数回手術を受けられてきました。
私はのんちゃんの骨にも、ミサさんの骨にも自信を持っていますので一緒にゴルフに行くのを楽しみにしていました。
手前の男性は以前から宝塚で整体を行っているヒロ先生です。去年、深圧研修を受けてからは深圧を行っています。
のんちゃんは、人工関節手術後足をかばう癖がついていて、手術側の脚がかなり細くなっていましたが、最近は随分としっかりしてきて、左右のバランスがよくなってきました。
ミサさんは、どこに行ってもゴルフは止めなさいと言われていましたが、私のところには“ゴルフを続けるために”3ヶ月に1度通われています。
黄色のおじさんが松ちゃんです。
芝が伸びていてかなり難しいコースでしたが、4人のスコアはほぼ一緒で皆かなり上手でした。
また、このコースを4人で再攻略する約束をしています。
ナイスショットです。
これまたナイスショットです。
またまたナイスショットです。
 お~~~い! おじさ~ん!

近々有名プロゴルファーの指導の下、ゴルフ教室を開催しましょうか?
参加してみたい方がいらっしゃいましたら実行しますよ!






前置きが長くなりました・・・。
さて本題です。
股関節痛がある時“体重をかけると軟骨がすり減る”と考えると次のような対策を考えてしまいます。

「痛い方の脚をかばいなさい。」

脚をかばうと、確実にかばった方の脚の筋力は低下します。

脚をかばうことにより必ず起こる筋力低下を、脚に負荷をかけない筋トレでカバーしなさい。

このような経過から“股関節痛=筋トレ”という考え方が定着してきたように思うのです。

足をかばわなければ、筋トレはそれほど必要ではなくなると思うのです。
しかし、股関節痛があると痛い方の足をかばうしかありません。

ですから、私達は皆さんの股関節痛を取り去ろうとしているのです。
そして痛みがある方の足に体重をかけるように指導して、筋力低下を防ぐと同時に筋力強化をはかっているのです。

股関節痛の原因を考えると、筋トレによって股関節痛が悪化する可能性があることは以前の記事で説明しましたね。






“足をかばいなさい”と言うと、いつも思い出す方がいます。
かつて担当させていただいた田村さんのことです。

今は、後輩が整骨院で施術してくれています。


田村さんは、股関節痛で初めて病院を受診した時、足をかばうように指導されました。

田村さんは、それから10年以上徹底して足をかばってきたとおっしゃっていました。
先生の言うことを信じ、徹底して足をかばっていたようです。
そうすれば、股関節の軟骨が長持ちすると信じてきたようなんです。



初めて私が田村さんにお会いした時の田村さんのイメージです。
今から12年前の話です。



この時、軟骨は無く骨と骨が当たる、いわゆる“末期”の状態でした。


「私は病院の先生に言われたとおりに徹底して足をかばってきました。でも、結果的にはこの状態です。」
涙を浮かべながら私に訴えてきた田村さんの言葉が今も忘れられません。



足をかばうことの問題点は、身体にアンバランスが生じてしまうことです。
このアンバランスが、筋力低下、骨密度低下、重心の位置の偏位、循環障害、身体の痛みを生み出すのです。


このアンバランスによる症状の悪化を、“進行性” ”しかたない” ”防ぎようがない“ という言葉で片づけられているのが現状だと考えています。

私は、この現状が悔しくて股関節専門になったように思います。


田村さんの鼻から垂直におろした垂線は、左脚に偏っていました。(下図の赤い線、通常は垂線は両脚の中心にくる)
骨盤は悪い足の方が挙上して傾いていました。
その結果、見た目の脚長差が大きくなり、右足はつま先で歩いていました。




田村さんは経過が長かったので既に骨は安定していましたので、股関節痛は容易に改善しました。

その後、重心を悪い方に寄せてアンバランスを解消する目的で患側荷重法(かんそくかじゅうほう)を指導しました。
(患側荷重法は安全な筋トレ方法でもあります。)

残念ですが、この10年は田村さんにお会いできてないので、その後の経過を報告することはできません。



足をかばうということは、わざわざ身体にアンバランスを生じさせてしまっていることは皆さんにもご理解していただけると思います。




次回は、骨盤が傾き挙上する例について考えてみます。





  <ここをクリックしてね!↑>
  患側荷重法 P168~







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