股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

衝撃を吸収するもの

2007-10-27 22:25:49 | 股関節の基礎
『軟骨はクッションです。』・・・これはうそです。

軟骨の目的はクッションではないし、クッションの役目を果たすほどの強さはありません。
軟骨は他に重要な働きがあるのですが、それはまたあとで。

皆さんが足を床に着いたときに、床が皆さんの足を押します。
専門的には床反力といいます。
床からの衝撃が踵→足首→膝関節→股関節→脊椎→頭へと伝わります。

皆さんが考えなければならないのは、主に踵から股関節まででいかに衝撃を吸収するかということです。

人体で最も衝撃を吸収するもの・・・答えは明らか・・・筋肉(筋力)です。
足が床に着いた瞬間に股関節周りだけでなく、足全体の筋肉は一斉に収縮して衝撃を吸収します。
そして衝撃はほとんどなくなるから、弱い軟骨でも長持ちするのです。
筋肉の衝撃吸収力は凄いんです!

だったら・・・筋力を強くすればいい・・・だから病院の先生も『筋力を付けなさい』というんですね。
しかし・・・『足をかばいなさい』ともいう・・・足をかばうと筋力が低下する。

どうすりゃいいの?

一つ見落とされていることがありますよね。

筋肉に病気があること。
筋肉が病気になると、いくら筋力がある筋肉でも、筋力が出せなくなるのです。
皆さんも体調の悪いときは力が出ないものですよね?
筋肉の病気は痛みを出しますので、これには治療が必要です。
痛みが軽減して正常な筋肉に近づいたらトレーニングです。

“痛いからトレーニングをする”・・・この行為はどう考えてもおかしい。
プロのスポーツ選手でも、違和感があるくらいでも無理をしないものです。
痛みがあったら治療をし、トレーニングをやめます。
ダルビッシュ有もそう言ってました。

たしかに軽い痛みの場合はトレーニングにて改善する場合もあるのですが、痛みのあるときのトレーニングは危険性が大きいと考えたほうが良いと思います。

正常に近い筋肉の状態を保てると、かなり股関節にかかる衝撃は吸収できます。
手術をしていようがしていまいが、股関節を長持ちさせるにはほとんどはこれに尽きるのです。

もちろん、他にも衝撃を吸収する手段や機能はあります。
次回も衝撃吸収について考えてみましょう。

今日の札幌は非常に夕日が綺麗でした。
ダルビッシュ!



変形性股関節症を怖がらないでね





札幌で地下鉄を間違える

2007-10-26 00:07:22 | 私のこと
イ・ビョンホンです。
少しリフレッシュ休暇していました。

さっき札幌に着きました。
南北線に乗ろうとして東豊線に向かってしまう。
もしかして・・・前回(今年3月)も同じ事をしたなと思った。
学習効果なし。
前回は路上に雪があったな・・・ここで2回滑ったなと思いながらホテル着いた。
思ったより寒くなかった。

札幌駅で調査したら、地元人のマフラー率は10%程度だったので、マフラーを持っていたが、バッグにしまう。
道産子の意地・・・マフラーなんかしない!・・・でも、良く考えたら道産子じゃなかったけど。

しばらくは、母校北海道大学辺りをうろついているかもしれません。
良く考えたら母校じゃなかったけど。
4日間施術してから帰ります。
 
こちらでブログを更新することを誓います。

股関節にかかる衝撃の吸収について書いていきましょうか。
衝撃吸収が出来ていると、股関節は長持ちするということですから。
手術している人もしていない人も同じですよ。

それでは、皆さんお楽しみに。
・・・それからそれから重要なこと。
12月になったら予約を取り始めます。
ガツンと予約が取れるようにします!
道産子の意地です!



札幌で地下鉄を間違えないでね

変形性股関節症を怖がらないでね







経過を知る 2

2007-10-15 19:01:00 | 診療のこと
本題の前に2つのお知らせがあります。

①当サロンは、11月1日より705号室から505号室に移転します。
11月からは“505”と覚えてください。
よろしくお願い致します。

②11月に静岡と名古屋に行く予定ですが、なんと・・・ホテルの予約が取れません。
先日疲れ果てるほど探してみたのですが・・・。
施術場所が確保できません・・・困りました。
東海地方で大きな催し物でもあるのでしょうか?
もしかしたら残念しないといけないかもしれません。


大阪のMさん。
現在のレントゲン写真は正常な形ではありません。
脚長差もあります。
子供の頃からのものです。
現在テニスをやっています。

股関節専門医にかかると手術を勧められます。
股関節専門ではない整形外科医にかかると、絶対手術をしてはいけないと言われます。
私は、手術には絶対反対で、テニスは続けるように指導しています。
手術をすると股関節の形は正常に近づくでしょうが、身体能力は確実に低下します。
木を見て森を見ず。

経過を知る。
子供の頃からレントゲン像に変化がないと考えられる患者さんに手術は勧めるものではないと考えます。

変形性股関節症は進行性・・・でしょうか?


変形性股関節症を怖がらないでね


経過を知る

2007-10-12 21:04:13 | 診療のこと
皆さんが整形外科医になったつもりで考えてください。

ここにAさんとBさんの2枚のレントゲン写真があります。
2枚の写真には全く同じ程度の正常とは異なる股関節像が写っています。

その横に20年前のAさんとBさんのレントゲン写真があります。

Aさんの2枚(20年前のと現在)のレントゲン写真を比較すると全く変化がありません。
しかし、Bさんの2枚を比較すると大きく変化していました。

皆さんはAさんに手術を勧めますか?




経過を知る。
長期間のレントゲン写真があればすぐに知ることはできるかもしれませんが、現実にはなかなかそのようなレントゲンを持っている方はいません。

そこで重要なのが問診です。

赤ちゃんの頃に、股関節の異常を指摘されましたか?
小学校の時に体育をしましたか?
小学校の時に歩き方は正常でしたか?
小学校の時に脚の長さに差がありましたか?

Aさんに確認すると、『小学校の頃から脚の長さに差がありました。』

Aさんの股関節はすでに子供の頃に修復が完成しているのではないかと考えます。
Aさんの股関節は正常ではないかも知れませんが、正常ではない形のまま変化することなく一生過ごせる可能性が高いと考えるのが普通でしょう。

現在の写真だけで今後を予測することはできません。

確率は少ないと思いますが、実際に、Aさんのような方はいます。
次回、大阪のMさんの例を紹介しましょう。



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大転子ぐりぐり

2007-10-09 11:24:06 | 施術のこと
ももにある大腿骨、上端は股関節で下端は膝関節ですね。

この大腿骨には2人の天使が住んでいます。
小天使と大天使。
本当は小転子と大転子。

小転子には腸腰筋がくっつきますが、身体の中のほうにありますので皆さんは触ることができません。
一方の大転子は皆さんのももの上外側にあり、簡単に触ることができます。

この大転子には非常に多くの筋肉がくっついています。
その筋肉群は股関節を守っている重要な筋肉群です。

言い換えると、皆さんが生活する際に股関節にかかる負担を一生懸命吸収してくれている筋肉群なので、疲れて硬くなり、痛みを出しやすい筋肉群です。

『大転子が痛みます。』・・・と言う方は結構います。
大転子にくっつく筋肉の痛みは、その筋肉を包んでいる筋膜から大転子の骨膜に広がり、徐々に下の方に広がっていきます。

そこで、“大転子ぐりぐり”の登場です。

『はつらつ元気』P46の〔1 お尻の横〕の説明の中にも『大転子そのものが痛む場合はそこをこぶしでこするように』と書きました。

大転子やお尻の横側が痛いときは、大転子の骨膜を強めにぐりぐりしてあげると、結構痛みが取れることがあります。

簡単にできる方法ですので、大転子ぐりぐりってみてください。



グリとグラという絵本を思いだした。



変形性股関節症を怖がらないでね



元気、はちゅらちゅ?

2007-10-06 17:57:02 | 施術のこと
皆さんお元気ですか?
『はつらつ元気』が手に入りました。
先生、写真うつり悪いですね・・・よく言われますが・・・元が悪いだけです。

『患側体重負荷法』
図入りで説明したのは初めてではないでしょうか?
いつもブログには図表を入れていませんので、一目瞭然ではないでしょうか?

“患側:かんそく”と言う表現は正確ではない方も多いと思います。
ここでは、“どちらかというと悪いほうの脚”と言う意味で使っています。
もしも脚の太さに左右差がある場合は、“細いほうの脚”と言う意味にもなります。
片足が細い場合、いくら筋力トレーニングをしても、患側をかばう癖がある限り筋力はなかなかつきません。
『患側体重負荷法』が筋力トレーニングの基本だと言うことを覚えてくださいね。

皆さんの脚は変形性股関節症という病気で細くなったのではありません。
ほとんどは股関節痛のために脚をかばっていたから細くなっただけです。

痛みがほとんどなければ体重をかける癖をつけましょう。

体重をかけたら骨や軟骨が減る?

それは、筋肉の状態がかなり悪いときだけの話。
筋肉が骨や軟骨を守ってくれていますからね。
筋肉を信じて脚に体重をかけてください。
両脚で支えられるようになると歩くのが楽になりますよ。



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