少し脳が回復してきました。
“脚が上がらない!”・・・自動運動(自分で動かす動き)の場合の話です。
「ももが上がりにくい。」
「脚が振り出しにくい。」
あおむけで「脚の屈伸をしづらい。」
このような症状を訴える方は結構多いです。
もちろん、関節の動きは比較的良いという前提です。
このような訴えを聞くと、一般常識的にはこう考えます。
●腸腰筋の働きが弱い→腸腰筋の筋力低下→腸腰筋の筋力強化
理学療法士であっても、ほとんどの理学療法士はこのように考えるでしょう。
教科書的には間違っていません。
ところがどっこい、すってんころりん・・・なんですね。
ここが股関節の難しいところかもしれません。
股関節周りは筋肉が多いですからね。
先日、次のようなケースがありました。
その方の最初の訴えは「あおむけで股関節の屈伸がしづらい。」でした。
そうなると、歩く時も脚を振り出しづらくなりますね。
階段も昇りにくくなるでしょう。
この方は先日までリハビリ目的で某病院に数ヵ月入院していました。
その病院では理学療法士が筋肉をほぐす施術もしていました。
まず、あおむけで脚の屈伸状況を見てみました。
屈伸できるのですが、非常にゆっくりで屈伸しづらそうでした。
私は、腸腰筋ではない筋肉だけを5分間ほぐしてみました。
すると、屈伸が早くスムースにできました。
「その筋肉は今まで触ってもらったことが無かった。」
と、その患者さんは言いました。
非常に重要な事を書きます。
股関節を曲げる筋肉がいくら正常に働いていたとしても、曲げることを邪魔する筋肉がある。
股関節を曲げにくい方のほとんどに見られる現象です。
まず、股関節を曲げる事を邪魔する筋肉を正常にさせること、筋トレはその後の腸腰筋の働きを確認してから考えることです。
こんなことは教科書には書いていないでしょうね。
効果が出ない時に試行錯誤していると、やっとわかってくる現象です。
股関節を曲げることを邪魔する筋肉、その名は・・・。
君の名は・・・・?・・・「僕、ドラえもん。」
その名は・・・・?
つづく。
変形性股関節症を怖がらないでね
“脚が上がらない!”・・・自動運動(自分で動かす動き)の場合の話です。
「ももが上がりにくい。」
「脚が振り出しにくい。」
あおむけで「脚の屈伸をしづらい。」
このような症状を訴える方は結構多いです。
もちろん、関節の動きは比較的良いという前提です。
このような訴えを聞くと、一般常識的にはこう考えます。
●腸腰筋の働きが弱い→腸腰筋の筋力低下→腸腰筋の筋力強化
理学療法士であっても、ほとんどの理学療法士はこのように考えるでしょう。
教科書的には間違っていません。
ところがどっこい、すってんころりん・・・なんですね。
ここが股関節の難しいところかもしれません。
股関節周りは筋肉が多いですからね。
先日、次のようなケースがありました。
その方の最初の訴えは「あおむけで股関節の屈伸がしづらい。」でした。
そうなると、歩く時も脚を振り出しづらくなりますね。
階段も昇りにくくなるでしょう。
この方は先日までリハビリ目的で某病院に数ヵ月入院していました。
その病院では理学療法士が筋肉をほぐす施術もしていました。
まず、あおむけで脚の屈伸状況を見てみました。
屈伸できるのですが、非常にゆっくりで屈伸しづらそうでした。
私は、腸腰筋ではない筋肉だけを5分間ほぐしてみました。
すると、屈伸が早くスムースにできました。
「その筋肉は今まで触ってもらったことが無かった。」
と、その患者さんは言いました。
非常に重要な事を書きます。
股関節を曲げる筋肉がいくら正常に働いていたとしても、曲げることを邪魔する筋肉がある。
股関節を曲げにくい方のほとんどに見られる現象です。
まず、股関節を曲げる事を邪魔する筋肉を正常にさせること、筋トレはその後の腸腰筋の働きを確認してから考えることです。
こんなことは教科書には書いていないでしょうね。
効果が出ない時に試行錯誤していると、やっとわかってくる現象です。
股関節を曲げることを邪魔する筋肉、その名は・・・。
君の名は・・・・?・・・「僕、ドラえもん。」
その名は・・・・?
つづく。
変形性股関節症を怖がらないでね
熊本は今や桜の花びらが舞い落ち、葉の緑が生き生きと風にそよいでいます。
股関節を曲げることを邪魔する筋肉の名前、早く知りたいです。私も椅子から立ち上がって、すぐには足が踏み出せません。
おかげで、おっとりとしたオバさんに見えるかも…
機敏に動けた昔が、なつかしー!デス。
私は
立位での 腿上げは なんとかできるのですが
座位で 足をほぼ90°に曲げたまま
垂直に上げようとするとだと
左足が びくともしません。
動き方を 足が知らないのでは??と思うほどです。
これも 記事と同じような状態の可能性があるのでしょうか。
気になったので 質問させてください。
ちなみに MMT3程度だそうです。
①自分で動かしてどれくらい曲がるのか(自動運動)
この自動運動でも、座って動かす時と、寝て動かしている時と、立って動かしている時では動きの範囲は異なります。
姿勢での違いの理由は、片脚の股関節を曲げた時、反対の股関節は曲がった姿勢なのか、伸びた姿勢なのかということ。
また、姿勢によって重力のかかり具合が違うという2点です。
②他の人に動かされてどのくらい動くのか(他動運動)
皆さんが力を抜いてベッドに寝て、私が皆さんの股関節を曲げる事を他動運動と言います。
「脚が上がらない 1」では自動運動について、「脚が上がらない 2」では他動運動のことについて書いてみました。
この違いを言葉で表現することは非常に難しく、説明が難しくなっているかもしれません。
まず基本となるのは、他動運動でどれくらい動くのかを知っていないといけません。
他動運動での動きにも、股関節を曲げている方と反対の脚が伸びているのか曲がっているのかで可動範囲が違ってきますが、一般的には反対の股関節は伸びた状態で曲がりを調べます。
そして、自動運動でどのくらい動くのかを見るのです。
自動運動では、他動運動で動く範囲以上に動くことはあり得ません。
自分のコメントがどちらのことについて質問しているのかを考えてみて下さい。
ですから、足を踏み出すだけの可動域はあるはずです。
しかし、自動的に脚が踏み出せない場合は内転筋が邪魔している可能性は高いです。
長時間座っていた後に、「一歩目が出ない」という方は非常に多いです。
このような場合、腸腰筋だけではなく、他の筋肉が邪魔をしていることが結構多いんです。
人によっては、ももの裏にあるハムストリングスが原因だった方もいました。
座っている時は股関節周りの筋肉は縮んでいることが多く、立った時に急に伸ばされます。
この変化に筋肉がうまく対応できない状態なんでしょうね。
長時間座る時は、できる限り椅子を高くして、股関節への負担をできるだけ小さくしたいですね。
筋肉の状態によって“日による差”があるのではないでしょうか?
骨はほとんど毎日一定(変化が無い)ですので、“日による差”は筋肉の状態が影響していると思います。
この時に、大腿骨にくっついている靭帯や筋肉はどうなっているのでしょうか?
靭帯も筋肉も、大腿骨にっくっついて高位しています。
レントゲンには写りませんが。
高位脱臼の場合、脚を外に開こうとすると、大腿骨頭が骨盤にあたりますので、骨による可動域の制限が出ることは多いです。
しかし、曲げる伸ばすという方向に関しては、骨と骨が当たる確率が少ないので、思った以上に曲がる方もいます。
子供の頃から曲がりが硬かったようですので、靭帯や筋肉は硬くなっていると思いますが、私なら、kazupyさんの股関節の曲がりについては、“もっと曲がる可能性はある”という前提で、股関節周りの筋肉をほぐしたら、やや強めに股関節を曲げると思います。
もちろん外へ開くことについては、強く開くことはしません。
高位脱臼だから、ある程度仕方ない部分もあるのですが、改善する部分は結構多いです。
子供の頃からの場合、もう骨の変形は進行しない場合が多いです。
靭帯や筋肉は“良くなる可能性がある”と考えるだけで、対処法が見えてくることは多いと思います。
何をやっても私は高位脱臼だから・・・と考えた時点で改善は難しくなると思います。
改善を目指して下さい!
そうすると維持も簡単になってきます。
MMTは0~5までの6段階で、機械を使わず、だいたいの筋力を調べるために行うテストです。
MMTで“0”は、筋肉の収縮さえ見られず、筋肉が全く動かない状態をいいます。これは、神経を傷めた神経麻痺でないと起きませんね。
MMTで“5”は正常の筋力を意味して、結構負荷の強い運動もできるくらいの筋力を意味します。
六花さんはMMT3ということですから、椅子やベッドに座った(端座位と言います)状態で、他動運動による可動域の範囲は自動運動でも動くだけの筋力があるということを意味します。
その状態でももが上がらないということは、他動的可動域が90度以下である可能性が高いと思います。
もちろん、座っている椅子やベッドの高さによっても多少異なります。
他動的にはももが上がるのに、自動運動ではももが上がらない場合は、MMTで“3”とは言えません。
MMT3では、抵抗をかけると全く動かないくらいの筋力となります。
その筋力=腸腰筋の筋力低下=自動運動による筋トレが必要・・・と考えるのが一般的ですが、このような時には内転筋などが邪魔している可能性もあります。
内転筋がほぐれた時、MMTは“3”から“4”になる可能性もあります。
MMTは、筋肉の出力状態を見るもので、正確な筋力を見ているのではないという可能性もあるのです。
実は“筋力”という言葉は、非常に複雑な言葉なんです。
もともと、誰でも座った位置ですと腸腰筋が緩んでいますので、緩んだ状態からさらに力を入れてももを上に挙げるという動作は難しい運動です。
MMT5の人にとってはそんなこと感じたことが無い人もいるでしょうが。
そんな“行いにくい運動”であることも関係しているかもしれませんね。
お時間割いてお答えいただき、感謝しています。
「日による差」が、すとんと胸に落ちました。
また、がんばれる元気が出てきました。
ところで、私の場合、就寝時刻が遅くて睡眠不足になりそうな時は、耳栓をして寝ると、スムーズに眠りにつけます。
こんなの、よけいなことですね、スミマセン。
松本先生が、どうぞ質の良い睡眠がとれますように。
お体、大切になさってください。