イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

菅直人、辞めるなら脱原発宣言だけは完遂せよ!

2011-06-22 01:47:57 | 国際・政治

 自民党ほどではないが、民主党はあまり好きでない政党である。菅首相も小沢一郎ほどではないが好きでない人間だ。

しかし、イワン・アサノヴィッチは菅首相が辞めないで、ただ一つだけやり切って欲しいと思っていることがある。それは他の人間では、適いそうもない脱原発政策の方向性を決めることである。

菅直人が市民派宰相とは決して思わないが、考えてみれば反権力の一角に居たことは事実だ。

長期自民党独裁政権は取りも直さず「アメリカのポチ(哲学者 鶴見俊輔ほか)」であり、「財界の男メカケ(放送作家 青島幸男)」であった。「政官財癒着」「対米従属」政治の結果が今回の福島第一原発事故の体たらくである。

ここに楔(くさび)を打ち込める人間は菅直人か自民党の河野太郎ぐらいなものであろう。

朝日新聞(H23年6月19日付け、朝刊)の「読者の声」の投書欄に「菅首相は、脱原発宣言を花道に辞任せよ。71歳の男性」という記事があり共感した。

国会で不信任案を大差で否決して以降というものの、菅首相は鳩山由紀夫にペテン師と言われ、山本一太自民党代議士からは最低の首相だと国会で罵倒されている。好きではない菅首相だからそれはそれで聞いていて面白い。

反小沢で結束していた岡田克也幹事長や仙石官房副長官からも既に『首相が辞めないなら、我々が辞める』と引導を渡されてしまった。

ここ一両日が「首相辞任時期」の表明の頃合いだろうと、これまたダレ切ったマスコミとコラボの世論捏造報道だ。次期首班に野田財務省らの名前も挙がっているが、一方で一般国民からは「マスコミが作り上げた首相はゴメンだ!」という声も上がっている。

わが街のジャーナリスト(田中良太の目覚まし時計gebata@nifty.com) は、安全点検を終えた他の原発は、運転再開を認めるとした海江田経産相の声明を追認した首相声明に菅の敗北が在ると断じた。

しかし、それは安全点検作業の完了を確認したことでしかなく、必ずしも今後も原発政策を推進して行くと言う「全面的肯定」ではないように思える。

菅のことだから何らかの策を弄するにちがいないと思えるのである。好きでない菅首相ではあるが、この際は長らくの日本政治の悪弊に決別するための総理続投を応援したい。

脱原発政策はアメリカと財界資本のクビキを取り除く喫緊かつ永久的に必用な重要政策である。

未曾有の大震災を契機にして、われわれ日本人は透明性ある開かれた民主主義政治と正直者がバカをみない公正な経済活動が展開されることを希求するものである。